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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第513 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2018年6月23日()〜24日(

行き先【 南アルプス/小太郎山(2725.1m)

コースタイム:

1日目〉JR新宿駅[700](スーパーあずさ1)甲府駅[828/905](山梨交通バス、1,950)広河原[1058/1100]→大樺沢白根御池分岐[11:38]→白根御池小屋[1405]()

2日目〉白根御池小屋[418]→(草すべり)→右俣分岐[605]→小太郎尾根分岐[6:30]→引き換えし地点[6:50]→小太郎尾根分岐[732]→白根御池小屋[840]→広河原[1055/11:10](乗り合いタクシー@2800)JR甲府駅近くの銭湯・喜久乃湯[1230]→甲州ほうとう「小作」→甲府駅[16:10](かいじ118号)⇒立川駅[17:25]⇒三鷹駅[17:37]⇒新宿[17:51]

トレイルマップ
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高度記録
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1日目〉
小太郎山は、北岳の北に延びる小太郎尾根の先端にある山。多くの人が北岳を目指す中で、訪れる人が少なく静かな稜線歩きが楽しめ、山頂からは北岳をはじめとして、鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳、富士山、八ヶ岳、遠く槍ヶ岳や穂高岳などが見えると言われている。

今回は、当初はテント泊の予定だったが、雨の予報で白根御池小屋に素泊まりとなった。

お天気は雨模様なのに、甲府駅から広河原行のバスは増発となる混みよう。途中、車掌が「北岳が見えます」と言うが、窓ガラスが汚れていて外が見えなかった。2時間弱で広河原に着き、インフォメーションセンターでトイレと支度を済ませる。さくらんぼを配っていたので、しっかりいただいた。

インフォメーションセンターから林道を少し歩き、野呂川にかかるつり橋を渡る。山道に入ると、すぐに雨が落ちてきた。今日は1日雨になるだろうということで、早速カッパを着込んだ。道は樹林帯に入り、展望はほとんどない。概ね急な登りで、岩場があったり木のはしごを登ったり、大きな段差をよじ登ったりで、息が切れる。雨は降ったり止んだりで、あまりの蒸し暑さに一度はカッパを脱いだものの、その後はじっとガマン。ゴゼンタチバナが花盛りで、クリンソウやマイヅルソウ、タカネグンナイフウロ、カラマツソウなどが目を楽しませてくれた。やがて、「白根御池山荘まで20分」という標識が現れると傾斜が緩み、道に石が敷き詰められているところに出ると小屋が見えた。

白根御池小屋は、トイレはきれいだし、自炊スペースも広く、部屋も布団も乾燥室も清潔で快適だった。食堂で乾杯したあと、4時頃から外の自炊スペースで夕食づくりにとりかかった。メインはコンビーフハッシュペンネ。コンビーフハッシュは沖縄のローカル食で、細かく切ったコンビーフとポテトが混ぜ合わされたもの。そのままでも食べられるが、今回は早茹でのペンネの具として使った。作り方は、茹で上がったペンネにコンビーフハッシュを加えて混ぜ合わせ、ケチャップとガーリックソフト(バターがなかったので)で味と風味をつけ、塩少々で整える。野外調理のポイントは、たっぷりの湯でペンネを茹でられないため、茹でている間も、湯を捨ててコンビーフハッシュを入れた後も、鍋底に張り付かないようにかき回し続けること。ボリューム満点でおいしくいただけた。

22日にバスが開通したばかりで、23日は北岳の開山祭で、横笛奏者でもあり作曲家でもある山崎泰之さんのコンサートが行われた。篠笛やケルト笛で演奏されたオリジナル曲は空間的な広がりがあって聞きやすいと思った。(YouTubeで聞けます)

2日目〉
午前3時に起床し、すぐに朝食の準備。ラーメンで腹ごしらえをして、420分に小屋を出発した。昨日、小屋に着いた頃から強く降っていた雨は止んでいて、晴天が期待された。小屋のそばの「白根お池」の横を通り、二俣方面への道を分けて進む。すぐに、岩がゴロゴロある急登になる。明け始めた東の空には観音岳や赤抜沢の頭、高嶺などが黒いシルエットになっている。急斜面にジグザクに道がついている草すべりを登り始める頃には、また雨が落ちてきた。シナノキンバイのお花畑やナナカマドの白い花、ハクサンイチゲなどを楽しみながら歩いた。木の下の茂みの中に、大きな葉で白い花をつけているのはサンカヨウと、下りてきた人が教えてくれた。道はますます急になり、息が苦しい。高度の影響かも。

右俣コースへの道を分けてから、ほどなく小太郎尾根の分岐に着いた。稜線に出てからは大きく下り、東の方を見ると地蔵岳のオベリスクが見えた。雨は上がって雲が山の斜面を這いあがっていく。森林限界を超えている小太郎尾根は、ガレ場のアップダウンが続いた。はるか向こうには凛々しい甲斐駒ケ岳が見える。目の前に、これから歩く稜線が見えているのは気持ちがよかったが、目指す小太郎山はどれかわからなかった。見えていなかったのかもしれない。初めて見る白い花がたくさん咲いていて、これが噂のキタダケソウではと盛り上がった。風が強く少しじっとしていると体温が奪われる。なかなか足が進まず、小太郎尾根を3分の1ほど進んだあたりで引き返すことになった。

小太郎尾根の分岐まではガレ場の登りを戻り、草すべりを下る。急坂なので気は抜けないけれど、あっけなく白根お池まで戻ってきた。白根御池小屋で預けておいた荷物を持って広河原まで下った。コースタイム1時間半で下ってきたが、なかなか足にこたえてしんどかった。ところで、広河原インフォメーションセンターに貼ってあった写真で、私たちがキタダケソウと思って喜んでいたのは、なんとチョウノスケソウという花だということがわかった。これも珍しい花ではあるのだけれど。

乗り合いタクシーで甲府まで戻り、「喜久乃湯」という太宰治にゆかりのある銭湯で汗を流した。昭和の香りの残る懐かしいお風呂だった。 (菊丸)

今回の参加者:副隊長、このちゃん、菊丸、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:時間分
累積登高差(+)
踏破距離:

☆ 宿泊したのはこんな宿 
☆ 山から下りたらこんな店 
☆ 日帰り温泉はこんな所 
☆ 打ち上げ第一弾はこんな店 
☆ 帰りに乗ったのはグリーン車 
☆ 打ち上げ第二弾はこんな店 


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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001 【第1日目】 ちょうど広河原では開山祭。
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002 久しぶりに仰ぐ北岳。
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003 山に登る日。
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004 広河原山荘。
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005 登り始めてすぐ、雨具を着装。
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006 クリンソウ。
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007 雨はそれほどでもない。
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008 少々眺めがあるところで小休止。
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009 こんな景色。
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010 しばらくはこんな登り。
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011 2回目の小休止。
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012 うっすらと小雪渓。
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013 やや標高が高くなった感じ。
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014 白根御池小屋に到着。
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015 受付でこんな券くれた! 当然、ビールと引き換え!
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016 食堂で一杯。
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017 明るくて清潔な食堂。
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018 あらためて乾杯。
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019 外は本降りの雨。
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020 今日の夕食の材料。
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021 外では高校生が夕食の支度。
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022 主婦連も負けじと支度中。
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023 見事なコンビネーション。
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024 メインディッシュの出来上がり。
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025 我々の部屋。8人部屋を5人で専有。
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026 山崎泰之氏の横笛コンサート。
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027 盛況でした。
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028 コンサートのフィナーレ。
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029 黄昏時の白根お池。
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030 【第2日目】夜明け前の白根御池小屋。
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031 シルエットの高嶺。
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032 さて出発。
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033 稜線を目指す。
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034 朝焼けの鳳凰三山。
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035 地蔵岳のオベリスクはまだ見えていない。
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036 草すべりから白根御池を見下ろす。
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037 草すべりの登り。
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038 池山吊尾根はガスの中。
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039 お花畑。
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040 シナノキンバイ。
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041 稜線はもう少し。
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042 サンカヨウ。
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043 ナナカマド。
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044 大樺沢右俣ルートとの分岐点。
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045 ハクサンイチゲ。
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046 ガスの中を登る。
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047 ショウジョウバカマ。
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048 コイワカガミ。
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049 ようやく稜線。
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050 意外にガスが少ない。
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051 ちらりとオベリスク。
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052 小太郎山へ。
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053 奥に甲斐駒ケ岳が見えている。
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054 鳳凰三山。
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055 仙丈ケ岳の右に槍穂連峰。
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056 分岐からどんどん下る。
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057 チョウノスケソウ。
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058 チョウノスケソウ。
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059 踏み跡ははっきりしている。
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060 コイワカガミ。
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061 この辺りで引き返す。
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062 ミヤマダイコンソウ。
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063 藪沢源頭。
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064 岩っぽいところもある。
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065 チョウノスケソウ群生。
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066 シナノキンバイ。
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067 シナノキンバイ。
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068 シナノキンバイ。
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069 タカネザクラ?
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070 ハクサンチドリ。
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071 キバナノコマノツメ。
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072 タカネグンナイフウロ。
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073 ミヤマキンポウゲ。
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074 ミヤマキンポウゲ。
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075 サンリンソウ。
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076 サンリンソウの群生。
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077 カラマツソウ。
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078 お池が見えるところまで下りてきた。
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079 とりあえずひと安心。
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080 白根お池。
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081 ゴゼンタチバナ。
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082 ヤマトユキザサ。
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083 カニコウモリ。
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084 下るにつれて天気は良さそう。
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085 下界は近い。
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086 振り返るとこんなところ。
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087 緑が濃くなる。
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088 鬱蒼とした森。
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089 広河原山荘に到着。
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090 うれしいことにビールもある。
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091 登頂はできませんでしたがお疲れ様でした。
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092 広河原のテント場。
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093 ここで汗を流した。
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094 喜久乃湯の男湯の脱衣所。
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095 喜久乃湯の女湯の風呂場。
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096 この近所に太宰治が住んでいたらしい。
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097 甲府駅前の小作で打ち上げ。
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098 ほうとうはボリュームがすごい。
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099 腹いっぱいになりました。
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100 これで帰る。
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101 今日はグリーン車。
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102 グリーン車は空いている。
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103 締めはここ。

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