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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第155 回:マンマミーア山行のご報告  

2018年9月15日()〜16日(

行き先【 八ヶ岳/赤岳(2899.2m)〜横岳(2829m)〜硫黄岳(2742.1m)

コースタイム:

〈1日目〉JR新宿駅[6:30](あずさ71松本駅行)JR立川駅[6:51]JR茅野駅[8:56]タクシー(5300)美濃戸口[9:30/9:40]→美濃戸口へ引き返す[10:17]→休憩[10:32/10:36]→美濃戸山荘[11:16/11:30]→休憩[12:30/12:35]→休憩[13:15/13:20]→行者小屋[14:15](泊)

2日目〉行者小屋[7:00]→レインウエア上を脱ぐ[7:15/7:18]→休憩[7:45/7:50]→地蔵の頭[8:10]→赤岳天望荘デポ[8:15/8:30]→赤岳頂上山荘[9:00]→赤岳山頂[9:05]→赤岳頂上山荘[9:15]→赤岳天望荘[10:21/10:52]→休憩[11:20/11:26]→横岳奥の院[11:44]→硫黄岳山荘[12:14/12:16]→硫黄岳山頂[12:40]→夏沢峠[13:30/13:46]→オーレン小屋[14:10/14:13]→夏沢鉱泉[14:56/15:34](入浴650円)→桜平[16:07]⇒タクシー(7280)⇒JR茅野駅[16:50/17:05](あずさ56号新宿駅行臨時)新宿駅[19:21]

トレイルマップ
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高度記録
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1日目〉
朝からぐずついた雨模様の天気。あずさの車内でカッパを着込む。茅野駅に着いた頃には本降りとなった。バス待ちの時間が惜しいと、急遽タクシーに乗り、美濃戸口へ向かった。傘を差して美濃戸口から別荘地のコンクリートの坂道を歩く。もう30分は歩いただろうか?「あれっ?こんな道歩いた記憶がないけど・・・」このちゃんが地図を開きルートを確認。危ない危ない・・・そう・・・スタートから完全に違う方向(阿弥陀岳方面)へ歩いていたのだ。あわてて美濃戸口へ戻る。振り出し、再スタートだ。40分のロス。せっかくタクシーで早くスタートしたと思っていたのに、結局予定より10分遅れのスタートとなった。

緩やかな林道を1時間歩き、美濃戸小屋に到着。昼食を摂り、南沢を登る。登りはさほど急ではないが、雨と汗でカッパの中が濡れてくる。休憩する度に体が冷えてしまうので1時間おきに短めの休憩を取る。歩くペースも上がらない。沢の石ゴロゴロの道を横断し、そろそろ行者小屋に着く頃だと思った頃、下山してきた若い男性に「あと30分はあるね。どこまで?展望荘?それは大変だね。気を付けて・・・。」と励まされ、やや暗い気持ちになってしまった。(後で皆に話を聞いたらやはり同じ気持ちになってしまったらしい・・・。)

結局、行者小屋には10分ほどで着いたのだが、皆の体調や天候のことを考え、あと1時間半、鎖やハシゴの急登を行くのは困難・・・と判断し、行者小屋に泊まることにした。次の日の天候を考慮し、以降の予定も変更することにした。雨天のため、キャンセルが多かったのか、三連休にもかかわらず、行者小屋は個室が空いており、運良く快適な夜を過ごすことが出来た。(のり)

〈2日目〉
朝4:00に目が覚めると雨が降ってないか、風は強くないかが気になった。朝食後に天気予報を聞くと午前中は曇りで午後からは雨になるかもしれないとのこと。赤岳までは行けそうだ。

行者小屋の小屋裏から地蔵尾根に入る。最初は針葉樹林帯のなだらかな道だが、しばらく進むと次第に勾配がキツくなってくる。所々に鉄の階段が現れて鎖のトラバース道を辿る。赤い岩礫のザレたジグザグの斜面を登る。そろそろ森林限界か、尾根まであと少し。狭い岩稜をクサリを道しるべに登り切ると、主稜線に出た。赤い頭巾のお地蔵様が出迎えてくれた。相変わらず真っ白で何も見えない。

地蔵ノ頭を右へ進むとすぐに昨日泊まる予定であった赤岳天望荘に着いた。ここで不要な荷物をデポさせて貰い山頂へ向かう。急斜面の岩礫をクサリの手すりに沿って少しずづ登っていく。途中傾斜が緩みハイマツ帯を抜けてひと登りすると、ガスの中に赤岳頂上山荘がかすかに見えてきた。小屋を回り込むと山頂標識が見えた。天気がよければ360度の大パノラマが楽しめるはずと思うが、雨に打たれずにここにたどり着けたことだけに感謝する。少しガスが流れて一瞬だが富士山を望むことができた。

今朝、地蔵尾根で出会ったお兄さんは横岳から来たそうで、稜線は風があり赤岳は登らずに下りてきたと仰っていたので少し心配であったが、山頂でほんの少し青空が見えて気分も明るくなり、夏沢峠に向かうことに決定した。

地蔵ノ頭まで戻り横岳へ。ここからは切り立った岩場が連続する道となる。かなりの高度感はあるようだが、いいのか悪いのか何も見えない。ペンキ印を見落とさないように注意深く歩く。三又峰で杣添尾根から来た方が休憩されていたが、そのまま尾根を下山されていた。横岳最高点の奥の院に到着。意外に人(若者)が多い。岩稜を急降下して金網の足場を行くと、積雪期用のハシゴの下に出る。ナイフリッジの岩を巻いて進むといつの間にか荒々しい風景が和み、登山道の両側はコマクサの群生地となっていた。花が盛りの頃は一面お花畑だろう。

硫黄岳山荘をすぎ硫黄岳の登りにかかる。見通しは全く効かないが、所々に石積みのケルンが並んでいるので間違うことはない。傾斜が緩んだと思ったら山頂はすぐそこであった。

硫黄岳の岩礫の斜面を夏沢峠へと下っていく。途中、4〜5歳の子を連れた家族やグループに何度も道を譲る。単独行者にもよく出会った。針葉樹林帯の道に入り、オーレン小屋を経て、夏沢鉱泉でさっぱりしてからタクシーの待つ桜平に向かった。

赤岳から横岳の稜線は、ハシゴをよじ登り、鎖を頼りにトラバースするばかりでなく、平らな歩いやすい所もあり、高山植物が多くて変化に富んだ道だった。

のりちゃんは八ヶ岳は初めてである。移動教室で何度も清里を訪れて飯盛山や天女山などの周辺のトレッキングは経験済みだが、いつも下から見上げて憧れていた八ヶ岳の赤岳に登り、しかも主稜線を縦走できたことは大満足のようだ。

個人的には2年越しの赤岳初登頂を果たし、白駒池まで繋ぐことができたことをとても嬉しく思う。 (ひろ)

今回の参加者:このちゃん、くまちゃん、のりちゃん、ひろちゃん
実働時間:〈1日目〉3時間57分、〈2日目〉7時間7分
累積登高差(+)
踏破距離:


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