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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第538回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2019年5月11日()〜12日(

行き先【奥秩父/御陵山・天狗山&小川山(2418m)

コースタイム:

1日目〉JR東京駅[6:52](あさま601号)⇒JR佐久平駅[8:18/8:31](小海線)⇒JR信濃川上駅[9:58/10:10]⇒タクシー(6080円)→馬越峠[10:30/10:35]→御陵山[11:48/11:57]→馬越峠[13:00/13:07]→天狗山[14:08/14:45]→馬越峠[15:22/15:55]⇒タクシー(11000円)金峰山荘

2日目〉金峰山荘[440]→カモシカ登山道入り口[:45]→休憩[548/5:53]→休憩[700/7:06]→休憩[803/809]→小川山[840/845]→休憩[949/955]→八丁平[1032/1036]→チェーンスパイクをはずす[1056/11:00]→一般道との合流[1115]→富士見平小屋[1130/1139]→瑞牆山荘BS[1210/1250](山梨峡北交通バス、運賃820)増富の湯BS[1320/1440](山梨峡北交通バス、運賃1,340)JR韮崎駅[1540/1618](あずさ24号、乗車券1,940円、指定席特急券2,350)JR立川駅[1740]

トレイルマップ
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高度記録
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〈1日目〉
5年前の1月、雪の中を男山に登った。その途中、木々の間から見えたのが小川山だった。以来いつかは登りたいと思っていた。念願の小川山の前に、今日は御陵山(おみはかやま)と天狗山に登る。

佐久平経由で信濃川上駅へ向かう。ここで下車するのは甲武信ヶ岳に登って以来である。ジャンボタクシーで馬越峠(まごい)へ向かう。車が林道を上がって行くと、下に見えるのはレタス畑の白いビニールシートばかり。川上村は全国有数のレタス産地で、今年も大勢の東南アジアからの研修生を受け入れているそうだ。

御陵山と天狗山の登山口は道を挟んで右と左にある。まず御陵山を目指す。最初から急登だがすぐ尾根に出た。カンカン照りではなく薄曇りの天気なので、それほど汗はかかない。しばらく進むと岩が現れてくる。ロープがかかっているが巻道もある。巨大鉄塔(奥多摩あたりにはない大きさ。柏崎刈羽原発からの送電)の下を通り、シャクナゲの間を縫うように道は続く。

山頂標識がある所に着いた。天狗山の向こうに八ヶ岳の峰々見える。少し先には三等三角点があり、証拠写真を撮ってから下山する。来た道を辿り馬越峠に到着。ちょうど下山してきた人が車で帰っていった。

さあ、次は天狗山へ向かおう。ここから1時間ほどの登りだ。やっぱり登り始めは急登だが、九十九折れになっている。少し開けた所からは明日登る小川山が見えてきた。岩峰とローブが出てくる。岩の急登を登りきるとそこが山頂であった。ここからの眺めもよい。男山の向こうには赤岳、横岳、硫黄岳、南アルプスはシルエットだが、甲斐駒ヶ岳ははっきりわかる。眼下の白いシートは雪のようだ。さっき登った御陵山が目の前に見えている。眺めを十分に堪能して下山する。

馬越峠で待っていてくれたタクシーで金峰山荘に向かう。やがて、天を突く岩峰や絶壁がそそり立つクライミングのゲレンデが見えてくると、もうすぐ到着だ。今日の宿泊客はその世界の人達がほとんどであった。お風呂に入れたのが嬉しい。夕食も申し分ないものであった。

明日も天気は良い。ワクワクしつつ、9時前には眠りについた。(ひろ)


2日目〉
2日目は予定通り、440分に金峰山荘を出発。まだ明けきってはいないけれど、ヘッドランプは必要ない。廻り目平のキャンプ地の横を通る。見上げると、ギザギザした岩峰群が目に入る。小川山はクライマーの聖地、日本のヨセミテなどと言われるけれど、それは廻り目平周辺の岩場やカモシカ登山道、西俣沢周辺、屋根岩などを指してのこと。目指す小川山は、この岩峰群からは遠く離れている。

小川山へは、カモシカ登山道への登り口から入る。まずは落ち葉がいっぱいの道をゆるやかに登る。副隊長から「前の人との距離を5メートルとって」という指令が飛び、間が詰まり過ぎないように気をつけながら、ゆっくりと歩いた。

朝日が背中から当たり、左手に岩峰群が赤く照映えている。尾根に出ると岩場が現れ、ハシゴを2つ越えて、巨岩の間をよじ登っていく。道の両側はシャクナゲに覆われ、シーズンだったらさぞ美しいだろうなと思われた。2008mの岩の展望台では、五丈岩を乗せた金峰山の眺めが素晴らしかった。

その先は、一転してコメツガやシラビソなど奥秩父らしい樹林帯の道になった。急坂と緩やかな道が繰り返し続き、コケに覆われた神秘的な眺めを楽しんでいると、雪が現れたのでチェーンスパイクを装着。金峰山への分岐点を通り過ぎ急坂を登りきると、小川山の山頂に着いた。山頂は、大きな山容に比べると拍子抜けするほど狭く地味。樹木に囲まれて展望もない。そそくさと下山にかかった。

下りは元来た道を少し戻って、金峰山方面に向かう。はじめは雪がたっぷり残っている樹林帯の中をなだらかなアップダウンを繰り返しながら進んだ。やがてシオサブという展望のよい露岩に出た。瑞牆山の向こうに南アルプスが見え、金峰山は堂々と大きい。先へ進むと、尾根は広く、倒木が多くて、手つかずの原生林の中を歩いているように思えた。八丁平も樹木に囲まれた狭いところで、わかりにくい。ここから大日岩・金峰山方面の道と分かれて、西の方に向かった。相変わらず倒木が多かった。大きな瑞牆山を見ながらしばらく歩くと、瑞牆山方面からの一般道と合流。富士見平小屋ももうすぐだ。

富士見平小屋では、入り口に飾られていた写真入りの手作りメニューが目を引く。副隊長は小屋を偵察してくると言いつつ、しっかり鹿肉ソーセージをゲット。ここでビールを飲みたいところだが、瑞牆山荘までまだ少し歩かなければならない。

瑞牆山荘で乾杯をしてから、韮崎行きのバスに乗り込み、ラジウム鉱泉の増冨の湯に向かった。増冨の湯には25度、30度、35度、37度の湯舟があり、なおちゃんに勧められて、25度に入ってみた。しばらく浸かっていると冷たさを感じなくなり、上がった後は体が温まった感じがした。増冨の湯から韮崎まで、またバスに乗り、なんとか席が確保できたあずさ24号で立川に向かった。

今回、副隊長の指令で前の人と間を空けて歩いてみた。すぐ後に付いていかないと、なんとなく不安と思っていたが、35mの余裕があると、かえって自分のペースで歩け、また視野を広く持てて歩きやすいことがわかった。 (菊丸)

今回の参加者:副隊長、ウッディーさん、このちゃん、菊丸、のんちゃん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉3時間54分 〈2日目〉6時間53分
累積登高差(+):〈1日目〉854m 〈2日目〉1030m
踏破距離:〈1日目〉7.1km 〈2日目〉9.4km

☆ 泊まったのはこんな宿 
☆ 山から下りたらこんな店 
☆ 日帰り温泉はこんな所 
☆ 打ち上げはこんな店 


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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001 【第1日目】佐久平駅から望む八ヶ岳連峰。
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002 こちらは浅間連峰。
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003 小海線の車窓から望む八ヶ岳。
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004 小海線の風景。
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005 信濃川上駅に到着。
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006 ここは無人駅。
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007 駅前にこんな食堂ができた。
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008 川上村営バス路線マップ。
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009 チョコンと男山。
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010 馬越峠の道祖神。
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011 はいはい、皆さん集合してください。
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012 では出発。
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013 先ず御陵山を目指す。
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014 白いシートはすべてレタス畑とのこと。
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015 尾根に上がったら、これをそのまま辿る。
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016 岩があると喜ぶ方向け。
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017 風が吹くと心地良い。
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018 径形ははっきりしていて迷うことはない。
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019 険しいところはちゃんと九十九折。
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020 尾根上に岩峰。
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021 でも全く問題なし。
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022 岩峰の上は良い眺め。
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023 遠くに八ヶ岳の裾野。
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024 八ヶ岳の横岳がチラリ。
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025 登り一辺倒ではない。
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026 また登り。
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027 あれが御陵山。
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028 巨大鉄塔を通過。
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029 シャクナゲが現れた。
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030 山頂直下。
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031 御陵山に到着。
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032 天狗山、そのすぐ右に男山、奥が八ヶ岳連峰。
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033 ここはこういう山。
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034 北に見えるは御座山。
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035 奥の中央は赤岳。
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036 天狗山の上が横岳、男山の上が硫黄岳。
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037 レタス畑は雪のよう。
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038 それにしても眺めは良い。
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039 三角点は、祠がある場所とは違う。
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040 手作り感満載の標識。
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041 馬越峠へ戻る。
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042 天狗山に向かって。
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043 だいぶ近づいてきた。
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044 タチツボスミレ。
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045 ヒメスミレサイシン。
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046 馬越峠に戻る。
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047 これから天狗山。
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048 これもタチツボスミレか。
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049 登りはじめは急登。
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050 振り返るとさっき登った御陵山。
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051 天狗山はチャートで出来ているらしい。
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052 この辺りはアカマツが多い。
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053 天狗山直下の岩壁が見えてきた。
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054 ここはシャクナゲばかり。
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055 天狗山が近くなってきた。
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056 かなりの迫力。
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057 山頂直下はまた急登。
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058 御陵山が良く見える。
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059 あれは小川山。
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060 ロープが現れる。
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061 急登だが、岩はしっかりしている。
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062 特段、登りにロープは不要。
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063 天狗山山頂に着いた。
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064 男山の左に硫黄岳、横岳、赤岳。
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065 南アルプスは、甲斐駒ヶ岳が目立つ。
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066 西側半分の眺めが良い。
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067 御座山もちょっと形が変わった。
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068 八ヶ岳の主峰はまだ白い。
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069 西から北側にかけてのパノラマ。
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070 小川山と瑞牆山。
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071 平地はレタス畑に埋め尽くされているようだ。
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072 4つあるこぶの右端は蓼科山。
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073 山頂でたっぷりと寛ぐ。
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074 記念撮影。
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075 山頂にはたっぷり70分いた。
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076 馬越峠で皆さんお出迎え。
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077 今宵の宿、金峰山荘。
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078 窓の外はこんな眺め。
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079 懸垂下降中のクライマーが見えた。
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080 面白い形の岩。
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081 夕食。
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082 【第2日目】朝4時。
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083 スイス風な造り。
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084 4時40分出発。
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085 キャンプ場もまだ眠っている。
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086 ここが登山口。
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087 詰まらないように十分間隔を空けましょう。
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088 最初は緩やかな登り。
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089 でもすぐに急な登り。
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090 陽が出たようだ。
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091 朝日に照らされた金峰山。
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092 隣の尾根も険しい。
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093 見上げれば巨岩。
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094 径は巧みに岩の間を縫っている。
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095 ガンガン高度を稼げる。
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096 ジャングルの中の古代遺跡もかくや。
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097 あちらは屋根岩。
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098 金峰山荘の2段重ね弁当。
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099 この辺りは下ったり登ったり。
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100 根っ子が絡み合ってルートを形成。
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101 苔の世界。
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102 木が生えた岩の下を進む。
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103 シャクナゲはヒトの背丈を遥かに超える。
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104 岩の間を縫う径はそろそろ終わり。
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105 落葉松の自然林のよう。
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106 また金峰山が見えた。
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107 五丈岩もはっきり見える。
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108 標高2,220m付近はゆるやか。
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109 奥秩父の雰囲気。
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110 雪が現れてきた。
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111 分岐点に到着。
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112 チェーンスパイクを履く。
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113 小川山に到着。
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114 Woodyさんはこのちゃんの助けを借りて装着。
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115 さて下りよう。
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116 チェーンスパイクがうってつけな状況。
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117 今シーズン最後の雪の感触。
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118 シオサブから望む南アルプス。
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119 北岳も視認。
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120 金峰山にも雪が残っている様子。
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121 多少、近付いたように見える。
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122 所々に標識がある。
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123 これも奥秩父的景観。
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124 八丁平に到着。
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125 富士見平まで1時間の距離。
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126 倒木が邪魔。
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127 瑞牆山を仰ぎ見る。
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128 気温が上がってきた。
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129 瑞牆山への道と合流。
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130 富士見平小屋に到着。
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131 ビールが魅力的だが我慢。
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132 小屋に寄ってみた。
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133 色々売っているが・・・
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134 鹿肉ソーセージをゲット。
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135 もう一度、瑞牆山。
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136 あとは瑞牆山荘のビールが待っている。
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137 オオカメノキが咲いていた。
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138 お疲れさまでした。
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139 瑞牆山荘でひとり生ビール。
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140 Woodyさんはコーラ。
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141 女子だけで祝杯。
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142 帰りはこの乗車券でバスに乗る。
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143 増冨の湯で汗を流した。
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144 仕上げは立川、五十番。
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145 もう一度、お疲れ様でした。

〈全天球画像〉御陵山山頂 / 天狗山山頂 / 小川山への途中 / 小川山のシオサブ / 増富の湯

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