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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第549 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2019年8月3日()〜4日(

行き先【八ヶ岳/ツルネ東稜〜キレット小屋&権現岳(2715m)

コースタイム:

1日目〉JR新宿駅[628](臨時あずさ71)JR小淵沢駅[840/916](八ヶ岳高原列車野辺山行)⇒JR清里駅[940/945]⇒ピクニックバス北部ルート(500円)⇒羽衣池入口BS1000]→美し森ロッヂ[1012]→分岐[1036]→P[10:41/10:50]→レインウェア着る[11:50]P[1200/1205]→レインウェア脱ぐ[12:28]→出合小屋[1240/1245]→レインウェア着る[13:00]P[1315/1320]→レインウェア脱ぐ[13:30]P[1358/1401]P[14:28/14:35]P1515/1520]→ツルネ[1545→キレット小屋[1610

2日目〉キレット小屋出発[505]→ツルネ[534]→P605/610]→旭岳[6:25]→梯子待ち[640/6:43]→権現岳[700/705]→前権現岳[725/7:28]→三ツ頭[750/8:00]→前三ツ頭[825]→P[9:00/9:03]→天の河原[945/9:48]→天女山駐車場[957/1005]→天女山[1010]→ゲート[1025]⇒(タクシー1720円)⇒パノラマの湯(820円)[1030/1200]→甲斐大泉駅[1213]⇒小淵沢駅[12:17/昼食/14:50]⇒甲府駅[15:33/15:54](あずさ22)⇒立川駅[16:58]\(^0^)/

トレイルマップ
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高度記録
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1日目〉
3年前、台風の影響によりかなわなかったツルネ東稜。今回はそのリベンジ山行である。美し森ロッジ“たかね荘”から遊歩道に入る。高原ののどかな景色を眺められる八ヶ岳横断自然歩道と分かれ、石がゴロゴロした荒れた道へと入る。

石ゴロゴロの道というよりも、すでに河原。八ヶ岳の裾野に広がる扇状地、その地下に川が潜っている谷道を進んでいるのだと実感が湧く。地獄谷、ゴロゴロゴツゴツの河原歩きが続く。堰堤を越えるのも一苦労。堰堤脇に階段が設置されているところもあれば、荒れ放題で、道の端に足を掛けると崩れ落ちるようなところや、ポタポタ湧き水が落ちて崩落しそうな洞穴をくぐるような箇所もある。何度か堰堤を越えてきたところで、ポツポツ雨粒が落ちてきた。あっという間に降りが強くなり、仕方なく雨具を着る。

このあと、多くの渡渉が出現する。雨が降ってきて水量が心配されたが、無事に10数か所の渡渉をクリアした。出合小屋のあとも、3、4か所の渡渉があった。

ゴロゴロゴツゴツの河原歩きと渡渉を繰り返し、緊張と疲労が続きの3時間のあと、ツルネ東稜は始まる。沢と分かれて急な登りが始まるのだ。どうにか雨は止んだのが幸いだが、「きつい!」。急登が続き、脚が攣り、大げさかもしれないが、心が折れそうになった。遠くで雷鳴が聞こえてきたので、停まる訳にはいかないと気を引き締める。急登を1時間半登り切り、ようやく稜線に上がった。

ツルネに辿り着いたことに感激!だが、気を抜かずあと少し。横鎖が連なる急所を経て、キレット小屋に到着した。

キレット小屋は小屋番のお兄さんが一人で切り盛りしている。小屋の薪ストーブにホッと心を癒され、お疲れ様のビールが浸みてきた。山小屋提供の煮物とゆかり(しそふりかけ)で和えたキャベツを肴に、持ち込みのワインと日本酒がすすむ。お釜で炊いたご飯と名物のカレーは、本当に美味しかった。この小屋にはトイレ、洗面所はなし。少し離れたテント場のトイレを利用する。このような不便を経験すると、逆に、ご飯を作って、もてなしてくれる小屋番のお兄さんのありがたさをつくづく感じる。

2日目〉
5時出発。小屋から、うっすら茜色に染まった富士山とご対面。

大天狗、赤岳の猛々しいシルエットの素晴らしさと、薄墨のような富士山を眺める。朝日に照らされて浮かぶ奥秩父の山並みも美しい。山々を眺めながら歩く醍醐味を十分に味わいながら、ツルネに戻って来た。

今日はツルネから権現岳〜三ツ頭〜天女山へと向かう。天気に恵まれ、ウキウキ!ワクワク!振り返ると、阿弥陀岳、赤岳、遠くにプリンの蓼科山まで見えていて、八ヶ岳を堪能できる。

旭岳の山頂も踏んで、またまた景色に感動し、さらに先を行く。権現岳の手前には長い源次梯子がある。ホントに長い!

権現岳の岩の先端に座り、ぐるり360°の絶景!南アルプスの雄姿に感激である。さらにご機嫌の稜線歩きは続く。前権現岳には桧峰神社の祠が祀ってある。前権現岳から三ツ頭、前三ツ頭へと何度かアップダウンがあり、樹林帯に入ったり、稜線に出たりを繰り返した。

前三ツ頭から天女山までは、高度を下げるごとに風景が変わる。2000m辺りは石ゴロゴロのザレた山道だったものが、1800mとなると笹原の樹林帯となり、カッコウやウグイスが鳴いて、高原感を感じられるが、実際は暑い。1700mからは、ジージーセミが鳴き、もはや下界の様相。天の河原は炎天下。

そして、ついに天女山駐車場へと下りてきた。駐車場からタクシーの予定であったが、通行止めの箇所があるとのことで、天女山入口ゲートまで下った。天女山の東屋は、3年前ツルネ東稜登山を諦めて、たかね荘までの八ヶ岳横断自然歩道を歩くことに決めて、宿泊先探しの時間を過ごした思い出の場所である。

たかね荘と東屋をつなぐ道、今回はガッツリ地獄谷からツルネ東稜を登り、キレット小屋に泊まり、絶景の稜線歩きを堪能するという念願を果たした。

このあと、甲斐大泉にあるパノラマの湯に立ち寄り、小淵沢の蕎麦屋でゆったり過ごして、山行の感動をかみしめた。(のん) \(^0^)/

〈追伸〉小淵沢のお蕎麦屋さん「そば工房 雅」では、甲州名物の「おざら」というざるうどんを食した。女将さん健在!
3年前にお世話になったペンションベリーベリーは廃業してしまったとのこと。

今回の参加者:副隊長、のんちゃん、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉5時間21分 〈2日目〉4時間40分
累積登高差(+):〈1日目〉1144m 〈2日目〉441m
踏破距離:
〈1日目〉8.6km 〈2日目〉7.4km

☆ 泊まったのはこんな小屋 
☆ 日帰り温泉はこんな所 
☆ 打ち上げ第一弾はこんな店 
☆ 打ち上げ第二弾はこんな店 


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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001 【第1日目】これに乗って清里へ。
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002 バス停から美し森ロッジへ。10時01分
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003 旧たかね荘前から林道へ向かう。
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004 林道を進む。
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005 この辺りはほぼ平ら。
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006 3年前に横切った牧場が見えている。
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007 ここからが地図にない径の始まり。
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008 倒木は少なかった。
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009 白樺林。
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010 徐々に登り。11時01分。
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011 径は河原の様相。
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012 未だ河原じゃないのに河原歩き。
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013 径は左。
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014 目印あり。
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015 甚だ歩き難い。
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016 一つ目の堰堤。
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017 二つ目の堰堤が向こうに見える。
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018 今度は左岸から堰堤を越える。
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019 流木用堰堤。
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020 水の流れが出てきた。12時03分。
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021 踏み跡はしっかりしている。
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022 出合小屋が見えた。
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023 渡渉はこんなところ。
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024 ちょっと寄ってみる。
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025 カギはカラビナ。
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026 神棚もあった。
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027 何故か交換レンズ。
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028 道標があった。
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029 ここは直進。
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030 まだ渡渉。
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031 水の流れはだいぶ細くなった。
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032 初めてツルネ東稜を示す道標。
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033 ここもそのまま直進。
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034 ここが取り付き点。13時03分、歩き出してから3時間経過。
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035 ここから急登が始まる。
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036 一頻り急登の後、こんなにちゃんとした道標。
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037 ちょっとだけ緩やかなところ。
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038 植生が変わってきた。
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039 踏み跡は確か。
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040 また急登。14時12分。
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041 シャクナゲが残っていた。
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042 痩せ尾根。
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043 黙々と登るだけ。
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044 苔が増えてきた。
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045 赤岳がチラリ。15時02分。
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046 ナナカマドの先は色づき始め。
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047 左を向けば権現岳。
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048 あれは阿弥陀岳か。
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049 ここがツルネ。
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050 やっと到着。15時45分。
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051 お疲れさまでした。
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052 眺めは無くても気分は最高。
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053 注釈のような標識。
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054 ゴロゴロいっている。
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055 早く小屋へ行こう。
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056 阿弥陀岳、中岳がガスの中。
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057 南方熊楠が好きだった粘菌類か?
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058 キレット小屋到着。16時09分。約6時間かかりました。
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059 ともかく、美味い。
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060 ご飯は薪ストーブで炊く。
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061 キレット小屋名物、カレーライス。
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062 大天狗がはっきり見えた。
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063 【第2日目】夜明け。
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064 朝食時は、部屋の照明はまだ点かない。
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065 富士山が見えている。
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066 ズーム富士。
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067 今朝の大天狗。
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068 さて出発。5時04分。
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069 クサリ場。
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070 奥秩父が全部見ている。
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071 ここのクサリ場は眺めが良い。
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072 大天狗を振り返る。
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073 赤岳の山頂も見えた。
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074 陽が出た。
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075 朝が来た。
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076 薄墨絵のような富士。
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077 クローズアップ。
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078 奥は中央アルプス。
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079 また昨日に登った場所まで戻った。
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080 正面が権現岳。
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081 今日は左の三ツ頭へ向かう。
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082 右奥のテーブルマウンテンは美ヶ原。
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083 砂礫地にコマクサ。
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084 コマクサ。
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085 コマクサその2。
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086 2度目のツルネ。
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087 富士山とツルネ。
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088 今日は右へ。
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089 ゴゼンタチバナ。
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090 ゴゼンタチバナその2。
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091 ゴゼンタチバナその3。
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092 ゴゼンタチバナその4。
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093 黄色い花は・・・
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094 ミヤマダイコンソウ。
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095 ミヤマダイコンソウその2。
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096 ミヤマダイコンソウその3。
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097 八ヶ岳の核心部。
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098 左の奥に蓼科山。
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099 ギボシ。
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100 朝もやに浮かぶ奥秩父連山。
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101 こちらは西上州の山々。
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102 日本画のような富士。
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103 チシマギキョウ。
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104 旭岳山頂に寄り道。
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105 権現岳はもう目の前。
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106 源次ハシゴも見えている。
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107 旭岳を下るクサリ場あり。
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108 源次ハシゴの上に数人のパーティー。
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109 なんとか咲いていたキバナシャクナゲ。
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110 旭岳を振り返る。
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111 奥にテーブルマウンテン美ヶ原。
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112 権現岳の上に千切れ雲。
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113 全部で61段ある源次ハシゴ。
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114 一気に登るのはかなりしんどい。
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115 息が切れる。
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116 上から覗くとこんな感じ。
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117 左が山頂。
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118 もうすぐそこ。
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119 手前が権現小屋、奥に青年小屋も見えている。
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120 編笠山の向こうは南アルプス。
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121 あれが権現岳山頂。
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122 南アルプスの上には薄いベールのようなガスが懸かっている。
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123 甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳。
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124 権現小屋とギボシ。
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125 ウスユキソウ。
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126 イブキジャコウソウでしょうか?
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127 富士山の頭は薄いガスの中に入ってしまった。
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128 インスタ映えする岩の上で。
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129 南アルプスと一緒に。
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130 権現岳から見た南アルプス。
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131 山頂の記念撮影。
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132 独りで証拠写真。
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133 ヨツバシオガマ。
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134 ヨツバシオガマ。
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135 タカネニガナ。
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136 タカネシュロソウ。
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137 前権現から権現岳を振り返る。
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138 権現岳と赤岳。
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139 この眺めもそろそろ見納め。
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140 また来る日まで。
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141 ちょっと登り返せば三ッ頭。
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142 編笠山に右に西岳も見えた。
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143 三ッ頭に到着。
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144 三ッ頭で証拠写真。
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145 また眺めが良いところに出た。
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146 かなり霞んできた。
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147 南アルプスも高い山はガスの中。
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148 ガラガラで歩き難い。
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149 ポツンとクルマユリ一輪。
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150 随分となだらか。
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151 天の河原に到着。
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152 ここまで来れば天女山はもうすぐ。
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153 天女山に到着。
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154 あずまやを見ると3年前が蘇る。
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155 三ッ頭が見えている。
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156 パノラマの湯の後、甲斐大泉駅。
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157 もう八ヶ岳はすっかりガスの中。
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158 これで小淵沢へ移動。
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159 またいつもの蕎麦屋。
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160 お疲れさまでした。
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161 今日は蕎麦が切れたのでこれ。
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162 日向は超暑い。
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163 締めは立川のここ。

〈全天球画像〉地獄谷の堰堤脇の洞穴 / ツルネ山頂 / 権現岳山頂

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