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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第552 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2019年8月22日()〜24日(土)

行き先【北アルプス/立山(大汝山 3015m & 雄山 3003m)

コースタイム:

〈1日目〉JR東京駅[6:16](かがやき501号)⇒JR長野駅[7:38/7:50](直通バス)⇒扇沢BS[9:20/9:30](電気バス)黒部ダム駅→黒部湖駅(ケーブルカー)黒部平駅(ロープウェイ)大観峰駅(トロリーバス)室堂BS[10:55/11:06]→休憩[12:07/12:10]→休憩[13:10/13:13]→剱御前小舎[13:30]

〈2日目〉剱御前小舎[8:31]→別山・南峰北峰[9:04]→真砂岳[10:17]→大汝休憩所[11:15/11:20]→大汝山[11:22/11:27]→雄山[11:48/お祓い/12:12]→休憩[13:25/13:30]→みくりが池温泉[13:50]

〈3日目〉みくりが池温泉[6:45]→室堂BS[7:45](トロリーバス)大観峰駅(ロープウェイ)黒部平駅(ケーブルカー)黒部湖駅黒部ダム駅(電気バス)⇒扇沢BS[9:17/10:30](バス)⇒長野駅[12:15/14:24](はくたか564号)大宮駅[15:26]

トレイルマップ
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高度記録
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剱岳の山行計画は今回で3回目、今まで何やかやと中止になっていた。今日も秋雨前線停滞のため雨の予報になっているが、果たして計画遂行できるだろうか?

長野駅までは新幹線のお陰であっという間だが、そこからバスに乗り、まず扇沢へ。2019年4月から導入された電気バス、その後はケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスと、ちょこちょこと乗り継いで、はるばる室堂までやって来た。平日、しかも雨の予報ということで、乗客は少なかった。

レインウェアを着て一歩外に出てみると、予想以上に強い雨と風が待ち受けていた。辺りは人気なく、ひっそりしている。景色は真っ白で何も見えない。心が折れそうになったが、今日の宿の剱御前小屋に向かう。室堂平の石畳の道を歩いていても、風に吹き飛ばされそうになって、踏ん張って歩く。濁流と化した川に架かる橋を渡って雷鳥沢に入る。登山道を水がジャブジャブと流れ落ちていて、渡渉しながら登っているようだった。約2時間半で小屋に到着、ホッと一息つく。

一番乗りだったので、びしょ濡れの雨具をゆったりと干せた。一旦小屋に入ってしまえば、外の荒れ模様を横目に見ながらビールで乾杯。夕方に雨が一旦止み、剱岳、その奥に北アルプスも眺める事が出来た。予報を見る限り明日の好天は絶望的。剱岳は早々に断念して、早出のお弁当を宿での朝食に変更してもらう。夜中には再び台風のような強風と雨となり、小屋が揺れるほど。その音を夢うつつに聞きながら、朝を迎えた。

朝食を済ませても、激しい雨風の音が聞こえて来る。仕方なく小屋で待機。8時頃に雨がやんだので8時半に小屋を出発。風はまだ結構強いが、とりあえず往復で1時間程の別山に登ってみる事にした。南峰を過ぎ、祠のある北峰に着くと、剱岳に掛かっていた雲が晴れて、ゴツゴツした岩の殿堂が威容を現した。北アルプスも見えて来た。風もやや収まって来たので、先へ進む事に。

真砂岳に向かって尾根を歩いていると、北アルプスの山々(爺ヶ岳〜五竜岳〜白馬岳)が綺麗に見えて来た。こちら側から眺めると、鹿島槍ヶ岳がキリッと尖って格好よく見える。西には緑色に彩られた室堂平が小さな箱庭のように見下せる。風の強さが気にはなるが、気持ちの良い尾根歩きが楽しめる。

真砂岳からは懐かしい針ノ木岳と蓮華岳が目の前に聳えて見える。岩がゴロゴロした所を通過すると大汝休憩所があり、その横の岩山をひと登りすると大汝山に到着。山頂は眺望が開けていて、雲が一瞬流れて槍ヶ岳まで姿を見せてくれた。北アルプスの山々が綺麗に見える(槍・穂高連峰、鷲羽岳、水晶岳、薬師岳、笠ヶ岳、黒部五郎岳・・、これだけ見えればもう満足である)。雄山の山頂もすぐそこに見えている。振り返れば、別山の背後から剱岳もちょこんと顔を覗かせている。眼下には黒部湖が深い水の色を湛えている。

木の山頂標識が岩の間に埋もれていた。「なんでこんな所にあるの?」と話していたら、後から来たカップルが手に持って撮影していた。なるほど〜。我々も真似して、写真を撮ってもらう。

尖った岩山の頂上にある雄山神社の本殿がだいぶ近くに見えて来た。岩ゴロゴロの道を進む。雄山の山頂は神社内なので参拝料(500円)を収めて階段を登って行く。神主さんがきちんとお祓いをしてくれた。いかにもご利益がありそうだ。

一ノ越へのズルズルした急斜面を慎重に下る。みくりが池温泉に向かって歩いていると、空は真っ青に晴れ上がり、秋のような雲が静かに流れて行く。緑と白に彩られた立山は青い空が良く似合う。特にミドリガ池の湖面に姿を落とす立山は一段と美しく見えた。

秋の訪れを感じながら石畳の道を歩き、みくりが池温泉に到着。外のベンチを陣取り、チェックイン前に生ビールで乾杯!いつの間にか風も収まっていて、ここはビールを呑むには最高のロケーションだ。喉を潤したら、標高2400m、日本一高い所にある天然温泉へ。白く濁った硫黄の香りの温泉が疲れを癒してくれる。

翌日はどんよりした曇り空、立山は影も形もない。室堂から扇沢へ同じように乗り継いで戻る。だんだん天気も回復方向らしく、どの駅も室堂へ向かう乗客でごった返していた。我々の方はガラガラで助かる。

強烈な雨風だったので、どこにも行けずに帰るのかと一時はガックリしたが、運よく天気の回復が早まり、素晴らしい眺望を堪能する事が出来た。はるばると行った甲斐があった。標高3000メートル近くの自然の激しさも改めて実感した山行であった。(なお)

今回の参加者:副隊長、との〜、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉2時間18分 〈2日目〉4時間44分
累積登高差(+):〈1日目〉560m 〈2日目〉684m
踏破距離:〈1日目〉4.0km 〈2日目〉8.6k

☆ 1日目に泊まったのはこんな宿 
☆ 2日目に泊まったのはこんな宿 
☆ バス待ちにはこんな店 
☆ 打ち上げ第1弾はこんな店 
☆ 打ち上げ第2弾はこんな店 


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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001 【第1日目】黒四ダムに到着。
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002 雲行きは怪しいが降ってはいない。
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003 遠くの赤牛も何とか見えている。
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004 立山は見えない。
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005 次はケーブルカー。
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006 大観峰。
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007 タモリのサイン有り。
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008 室堂到着。土砂降り。
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009 眺望ゼロ。
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010 そんな傘じゃ役に立たないでしょ。
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011 みくりが池温泉が見えた。
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012 明日の晩はここの予定。
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013 雷鳥沢ヒュッテは一段とボロくなってきた。
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014 チングルマ。
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015 雷鳥沢キャンプ場にテントが数張。
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016 こんな天気でテント泊とは大した根性だ。
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017 これからあそこを登る。
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018 川は濁流。
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019 径も川となっている。
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020 沢歩きの様相。
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021 ちょっとだけ小休止。
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022 うっすらと剣御前小屋。
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023 剣御前小屋に到着。
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024 ここまででずぶ濡れ。
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025 でもこれがあればチャラ。
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026 雨が止んだので外に出てみた。
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027 不帰ノ嶮辺りが見えている。
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028 剱岳はガスの中。
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029 奥大日岳。
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030 室堂も見えた。
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031 談話室で高校野球決勝戦を観戦。
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032 夕食の時間。
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033 今日の宿泊者は我々を含め12名。
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034 夕食後に外へ出てみると剱岳が見えた。
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035 やっぱり剱岳は他の山とちょっと違う。
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036 剣沢の向こうは後立山連峰。
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037 室堂の向こうは富山平野。
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038 明日はこんな眺めが見られたらいいが。
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039 【第2日目】朝食は5人だけ。
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040 雨は止んだが風は強い。
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041 地獄谷の噴煙。
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042 フードをしていないと寒い。
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043 今回も剣山荘は眺めるだけ。
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044 剣御前。
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045 立山別山南峰に到着。
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046 またガスの中。
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047 参拝。
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048 剱岳が姿を現した。
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049 もう平蔵谷の雪は切れ切れ状態。
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050 別山北峰。
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051 あれは鹿島槍ヶ岳。
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052 中央は爺ヶ岳。
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053 一番奥が白馬岳。
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054 五竜岳や唐松岳も。
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055 これだけ見えれば文句はない。
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056 剱岳を入れて記念撮影。
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057 もう1枚。
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058 これから立山へ向かうことにした。
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059 薄っすらと雄山も見えた。
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060 爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳。
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061 地獄谷の噴煙は風に掻き消されている。
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062 真砂沢。
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063 風は相変わらず強くて冷たい。
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064 内蔵助山荘が見えている。
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065 別山の奥にひょっこり剱岳。
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066 針ノ木岳と蓮華岳。
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067 真砂岳に到着。
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068 風は段々弱くなってきたか。
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069 みくりが池も良く見える。
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070 次は富士ノ折立。
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071 手前、奥大日岳、奥が大日岳。
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072 稜線に人が見えている。
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073 下は穏やかか。
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074 富士ノ折立と大汝山の鞍部に出た。
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075 あちらが富士ノ折立。
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076 だいぶ雲が上がった。
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077 大汝休憩所でひと休み。
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078 富士ノ折立と大汝休憩所。
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079 大汝山に到着。
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080 ここからも剱岳。
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081 黒四ダムも見えた。
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082 後立山連峰。
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083 雄山はもう目の前。
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084 槍ヶ岳も見えた。
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085 裏銀座の山々も。
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086 でも剱岳の存在感はちょっと違う。
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087 この標識は可搬式だと気が付く。
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088 それでもう一回。
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089 奥に槍・穂高連峰、手前が鷲羽岳、水晶岳。
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090 雄山の奥に薬師岳。
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091 中央が笠ヶ岳、その右は黒部五郎岳。
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092 さて次は雄山。
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093 気分がいい径。
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094 もうすぐそこ。
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095 山頂の祠は巻く。
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096 社務所に到着。
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097 これから参拝。
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098 神主は交代時間か。
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099 雄山の真向かいが針ノ木岳と蓮華岳。
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100 鳥居から先は有料。
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101 右手前は雷電峰。
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102 参拝の前に。
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103 もう一枚。
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104 雄山の社殿。
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105 賽銭箱にも石。
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106 日本三霊山である。
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107 社殿と記念撮影。
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108 雄山を後にする。
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109 ミヤマキキョウか?
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110 この株だけだった。
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111 向かいの山は龍王岳、下は一の越山荘。
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112 一の越山荘。
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113 ここまでの下りは急だった。
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114 ここから先は遊歩道。
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115 のんびり下ろう。
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116 これもウスユキソウ?
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117 ミヤマアキノキリンソウ。
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118 小川を渡る。
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119 ここは撮影ポイント。
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120 この時期でもミヤマキンポウゲ。
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121 ヨツバシオガマ。
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122 いつの間にか青空。
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123 今朝までの嵐はうそのよう。
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124 立山が眩しい。
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125 路傍にヨツバシオガマの群生。
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126 名残のヨツバシオガマ。
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127 立山をバックに。
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128 昨日泊まった剣御前小屋が見えている。
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129 ミドリガ池と立山別山。
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130 立山三山と別山。
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131 雄山と龍王岳。
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132 ミドリガ池と立山。
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133 ひこうき雲。
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134 ここは絶好の撮影ポイント。
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135 待ちかねたこの一杯。
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136 夕食もまた一杯。
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137 【第3日目】朝の地獄谷。
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138 山はガスに包まれている。
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139 剣御前もガスの中。
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140 朝食はバイキング。
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141 風呂場の屋根。
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142 みくりが池温泉、また来る日まで。
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143 今朝のみくりが池。
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144 地獄谷の噴煙が沸き立つ。
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145 奥大日岳が見え出した。
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146 室堂に人影無し。
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147 大観峰からの眺め。
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148 朝の黒四ダム。
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149 黒部別山の大タテガビン岩壁。
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150 あんなところに切り株。
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151 新型電気バスで扇沢BTに到着。
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152 バス待ちで一杯。
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153 爺ヶ岳が見えた。
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154 長野駅前のここでランチ。
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155 新幹線の中ではこれ。

〈全天球画像〉黒四ダム / 剱御前小屋の談話室 / 立山・別山 / 立山・別山北峰 / 大汝山山頂 / 雄山から一ノ越への下り / 室堂への下り / 室堂

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