p190914
Welcome to our Web Site !

「いぃDay!」山岳会日本支部   


第555 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告 (B班) 

2019年9月14日()〜16日(

行き先【南アルプス/北沢峠〜仙丈ケ岳(3033m)〜両俣小屋

コースタイム:

1日目〉JR高尾駅[514](大月行)⇒JR大月駅[550/553](甲府行)⇒JR甲府駅[641/655](バス・広河原行)⇒広河原BS[920/925](臨時バス・北沢峠行)⇒北沢峠BS[1010/1020]→三合目・休憩[1115/1120]→分岐(大滝ノ頭)[1152]→藪沢小屋(休憩)[1222/1227]→馬ノ背ヒュッテ[1247]
2日目〉馬ノ背ヒュッテ[530]→仙丈小屋[621/625]→仙丈ヶ岳[655/710]→大仙丈ヶ岳[745/755]→休憩[840/845]→休憩[940/945]→伊那荒倉岳[1015]→休憩[1045/1105]→独標[1118]→横川岳・休憩[1155/1200]→野呂川越[1225]→両俣小屋[1310]

トレイルマップ
クリックすると地図が拡大します

高度記録
高度記録拡大は画像をクリック 


A班の行程は北沢峠から1日で仙丈ヶ岳に登り、仙塩尾根経由で両俣小屋まで下りる計画だった。
自分の力量では、2日間に分けた方が無難と考えて、B班を構成した。とのーと一緒に、こもれび山荘に宿泊し仙丈ケ岳を往復して北沢峠から帰ることも考えられたが、結果としては天気に恵まれた仙塩尾根の稜線歩きが最高に気持ちよかったし、両俣小屋の女将さんにお会いできたことも貴重だった。

1 日目〉晴れ〜日中の山頂近くは時々ガス
中央線の始発に乗って高尾駅、大月駅と乗り継ぎ、甲府駅発6:55発の広河原行バスに乗車した。台風後の三連休で登山客が殺到。増発は無くバス1台にギュウギュウ詰めで、広河原まで2時間立ちっぱなしだった。広河原からは別バスで北沢峠へ。

  しかし、乗客が多くハラハラした割には、北沢峠の出発は予定より30分遅れただけ。しかも、仙丈ケ岳までは「えっ、こんなに歩きやすい道?」と思うほど整えられた登山道だ。尾根沿いを大滝ノ頭経由で馬ノ背ヒュッテまで3時間のコースタイムの所を、2時間半で着いた。

  天気は、ずっと良かったが昼過ぎからガスが上がってきた。明日は天気がよさそうなので、仙丈ケ岳まで空身で往復するのはやめて明日に備えることにした。夜は中秋の満月の翌日なだけに立派な月で、夜明け前、月が仙丈ケ岳の影に隠れた後のオリオン座やおうし座がとても美しかった。

〈2日目〉快晴
  食堂の大きな窓から朝焼けと甲斐駒のシルエットを見ながら、贅沢な朝食を5時にいただいた。5時半に出発した。30人ほどの団体客もほぼ同時に出発だったので、初めだけ速足に。仙丈ケ岳までは、昨日と同様、整備されて歩きやすい道。稜線に上がると、背後の雲海が山並みの間からこぼれ落ちるところも見られた。仙丈小屋の周辺まで、つかず離れずホシガラスが飛んできて、ハイマツの松ぼっくりをついばんでいる。ハイマツの切れ目に見え隠れする北アルプスや中央アルプスに心躍る。頂上からの風景を想像しながらワクワクした気持ちで頂上へ。

  仙丈ケ岳頂上は期待通り、360度見渡す限りの大パノラマだった。北アルプス穂高・槍から鹿島槍、白馬三山まで勢ぞろい。中央アルプスも宝剣と手前の千畳敷カールがわかる。右手には八ヶ岳。今頃菊丸は剱岳にアヒルちゃんは八ヶ岳にいるなあと思いながらエールを送った。

  仙丈ケ岳からは塩見岳方面へ続く仙塩尾根を行く。岩とザレた道、さほど長くはないが慎重に。(うっかりつまづいたら尖った岩が目の前に出ていて、上唇の上を少し擦りむいた。油断禁物!)左下のカールを見下ろしつつ、同じく大展望の大仙丈ケ岳を過ぎ、2755m峰を過ぎるまで大展望の尾根歩きを満喫。同時に咲き残るウスユキソウやタカネナデシコ、ハクサンフウロを見つけては心和む。樹林帯に入ると間もなく苳ノ平(マルバダケブキの群生地)。熊の平から来たという登山者数人とすれ違う。仙丈ケ岳までは山頂にびっしり生えたキノコのように人があふれていたのに、大仙丈から先は7人しか会わなかった。

伊那荒倉岳を過ぎ、独標でまた露岩のピークに出て最後のパノラマを楽しむ。途中広い尾根になるところでは道を見失わないようにきちんと赤テープがついている。嵐の後は枝や倒木ですぐにでもわからなくなりそうな道なのに、とても手入れが行き届いていた。ありがたいことである。

気持ちよく下って行ったら次にいきなり横川岳への登りがやってきた。最後にしごかれるなーと思いながら登って下ると間もなく野呂川越の分岐に到着。そこから劇下り…と覚悟していたがそれほどでもなくほぼコースタイム通りで両俣小屋に着いた。

  チェックインの後、即、のりちゃんと私は缶ビールで乾杯。まったりしていると間もなく副隊長、なおちゃん,のんちゃんの3人が到着した。「お疲れ様〜!」野呂川沿いの両俣小屋は、とてもアットホームな山小屋だった。(この)

今回の参加者:このちゃん、のりちゃん
実働時間:〈1日目〉2時間17分 〈2日目〉7時間36分
累積登高差(+):〈1日目〉3.6km 〈2日目〉10.1km 〈3日目〉8.8km
踏破距離:〈1日目〉732m 〈2日目〉832m 〈3日目〉573m


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
img0000.jpg
@大滝の雄姿(大滝の源頭が仙丈ケ岳の五合目にあたる.
img0001.jpg
A北沢峠をB班出発.
2019年09月14日 10時17分
img0002.jpg
B大滝の頭。ここから右へ進む.
2019年09月14日 11時50分
img0003.jpg
C右が切れおちた樹林帯の中のトラバース道.
2019年09月14日 12時09分
img0004.jpg
Dヤマトリカブト.
img0005.jpg
E何度も沢を渡る.
2019年09月14日 12時15分
img0006.jpg
F山の団十郎、甲斐駒ヶ岳.
2019年09月14日 12時17分
img0007.jpg
G馬の背ヒュッテの夕食.
2019年09月14日 17時32分
img0008.jpg
H夕焼けの甲斐駒ヶ岳.
2019年09月14日 18時00分
img0009.jpg
I黎明の甲斐駒ヶ岳.
2019年09月15日 04時56分
img0010.jpg
J馬ノ背ヒュッテの朝食.
2019年09月15日 05時00分
img0011.jpg
Kホシガラスがつかず離れずついてくる.
img0012.jpg
L雲海の滝を見ながら歩く.
2019年09月15日 06時08分
img0013.jpg
M仙丈ケ岳にB班登頂.
2019年09月15日 06時57分
img0014.jpg
Nナナカマドと甲斐駒.
img0015.jpg
O仙丈ケ岳と甲斐駒ヶ岳と並んで
2019年09月15日 11時14分

このちゃんTrailMaps INDEXへ