以前から行きたいと思っていた川苔山。このちゃんがマンマミーアで企画してくれたので、楽しみにしていた。この日は朝から台風一過の晴天。昼間は10月としては異例の30℃超えとの予報。暑さを覚悟して出かけた。

紅葉にはまだ早いからだろうか、晴天にもかかわらず、川乗橋バス停で降りた登山客は少なめだ。日陰の林道はひんやりとして涼しい。45分ほど行った細倉橋で登山道に入る。アキノキリンソウが所々咲いている。沢の流れる音が心地良い。沢に落ちる小さな滝を楽しみながら、橋を何度か渡る。登山道は整備されているものの幅が狭く、片側は沢に落ちているため、慎重に登る。やがて百尋の滝に到着。滝壺のそばまで行き、滝を下から見上げてみる。崩落して規模が小さくなったとのことだが、なかなか立派な滝だ。マイナスイオンが気持ちいい。滝から一気に高度を上げていくと、足毛岩の分岐に到着。ここから一端下り、沢を渡った後、再び登り返す。広い尾根道は、樹林帯で景色が遮られているものの開放感がある。延々と登りが続き、ややうんざりしてくるが、最後のピークを越えると山頂まではあと一息。

山頂に着くと、一気に展望が開けた。すぐ北に蕎麦粒山。西に雲取山から鷹ノ巣山への稜線、飛竜山、大菩薩、小金沢連嶺、南に丹沢、富士山・・・と、しばし山座同定。広い山頂は若者でそれなりに賑わっていたが、かなり少ない方だという。日差しが強いが、木陰は涼しく快適である。のんびり昼食を取り、下山開始。
　九十九折の道を鳩ノ巣駅に向かってひたすら下る。檜の樹林帯を通り抜け、2時間ほどで小さな祠のある大根ノ山ノ神に到着。更に下ること30分。ようやく神社のある登山口にたどり着いた。

　　電車到着まであと10分。鳩ノ巣駅前でラッキーなことに、缶ビールを手に入れ、ホームで早速乾杯！立川から南武線に乗り換え、南多摩駅で下車。10分ほど先にある「季の彩」という稲城の黒湯温泉につかり、まったりした。

天気に恵まれ、素晴らしい展望と、思いの外涼しく、静かな山歩きを楽しむことができ、大満足の一日だった。　　（ｂｙのり）