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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第563 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2019年11月22日()〜24日(

行き先【屋久島/宮之浦岳(1936m)

コースタイム:

〈1日目〉羽田空港[8:15]JAL643便)鹿児島空港[10:05]⇒タクシー鹿児島港[12:30/13:20] (高速船・9200円)宮之浦港[15:10]⇒土産物屋宿[16:30]

〈2日目〉宿[3:45]⇒淀川登山口[4:35/4:58](山岳部環境保全協力金1000円)→淀川小屋(1.5km[5:42/5:47]→2.5km[6:17]→3.0km[6:33]→展望台(3.5km)[6:49/6:52]→小花之江河(3.8km[7:07]→花之江河(4.0km[7:13]→4.5km[7:28]→km[7:44]→投石岩屋[7:56/8:05]→km[8:28]→休憩[8:56/9:03]→7.5km[9:21]→栗生岳[9:25]→宮之浦岳[9:44/9:47]→投石岩屋[10:20/10:25]→休憩[11:27/11:32]→花之江河[11:53]→展望台[12:09/12:12]→淀川小屋[13:12/13:25]→淀川登山口[14:05]⇒紀元杉[14:27/14:33]⇒土産物屋宿[15:40]

〈3日目〉宿[8:20]⇒宮之浦港[10:45](高速船・9200円)⇒鹿児島港[11:45]⇒タクシー鹿児島空港[14:50]JAL648便・屋久島からの飛行機を待って20分遅延)⇒羽田空港[16:20]

トレイルマップ
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高度記録
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1日目〉
宮之浦岳に登るという計画で、飛行機ではるばる鹿児島空港までやって来た。ここから屋久島空港行きに乗り継ぐ予定だったが、空港の天候調査中というアナウンスがあり、待たされている。小型のプロペラ機が待機しているが、荷物のカートは傍に駐車したまま、荷物が積みこまれる様子はない。なんか嫌な予感がして来た・・。

結局悪天候のため欠航、目の前が真っ暗になった。「屋久島に今日中に行けないとなるとどうしよう?九州の違う山に登ろうか?」と、とりあえず民宿、レンタカーの予約をキャンセルする。絶望的な状況だ・・。と、ウッディーさんが「船が出ているはず」と一言。調べてみると、急げば高速船に間に合うことが分かった。急遽タクシーを飛ばして鹿児島港へ向かう。車中で電話して民宿、レンタカーの予約を復活させる。無事高速船に乗り、どうにか屋久島まで辿り着く事ができた。やれやれ・・。お迎えを鹿児島港に変更してレンタカーも借りて、宿に向かう。

民宿のご主人は和食の料理人歴50年以上だそうで、屋久島の鮮魚などを使った数々の料理がテーブルに並ぶ。明日の登山に備えて、早々に就寝する。

2日目〉
3時起床、345分に宿を出発し、レンタカーで50分程走り、淀川登山口へ向かう。まだ真っ暗な中、曲がりくねった細い山道をスイスイと上がって行く。との〜の運転は、まるで車が体の一部であるかのような軽快なハンドル捌き、さすが!!

朝から雨模様なので、レインウェアを着込んでから、ヘッドランプの明かりを頼りに歩き始める。いきなり階段から始まり、その後は緩やかな登り道を進む。淀川小屋を過ぎると、急ではないがアップダウンの連続する道となる。鬱蒼とした樹林帯で、足元に出ている木の根に注意しながら歩く。2時間程で日の出時刻になり、ようやく辺りが明るくなってホッとする。小屋から1時間くらい歩いた所で展望台があったが、ガスっていて何も見えず。晴れていれば、広がる海も見えるのだろう。

先へ進むと急に視界が開け、泥炭層の湿原が広がっていた。沼があちこちに点在し、草が黄色に色付いていて、ガスっているため、より神秘的な雰囲気を醸し出している。小花ノ江河だ。さらに10分ほど進むと、少し規模の大きい湿原が現れる。ここは花ノ江河。

これより先には花崗岩が現れ始め、登山道も所々露岩の道となる。相変わらずアップダウンの繰り返しである。登山道には水が流れていて、なるほど「屋久島には1週間に10日は雨が降る」と言われるのを実感する。岩は水に濡れて滑りそうだが、花崗岩のためなのか、案外滑らないので助かる。ロープで上り下りする所が3ヶ所ほどあった。休憩した所で、副隊長いわく、「湿原から1時間も歩いたけれど、今の標高は湿原と変わっていないよ・・」。宮之浦岳の地形の特異性を改めて感じる。

視界が一気に開けた所が投石平、ガスっているので周りの様子は良くわからないが、とにかく大きな、大きな花崗岩が横たわっている。晴れていたら、さぞかし爽快な場所であろう。

やがて森林限界を超えて辺りはヤクザサとなる。見晴らしが良さそうだが、雨は止んだもののガスっているので、わき目も振らすにひたすら歩く。クマザサを抜けた所で、突然栗生岳山頂標識が現れた。屋久島三岳(宮之浦岳、永田岳)の一つである。本州で見かける岩とは成り立ちが異なるのであろう、面白い形の巨大な岩が二つ見えている。

ここからは急登となり、20分程登り切ると宮之浦岳山頂に到着。ゴツゴツした岩が並ぶ山頂は誰もいなくて侘しげだった。ガスっていて眺望はゼロ。晴れていれば大パノラマだろうね〜。雨は上がっても、「拭いても拭いてもメガネが曇る、メガネ無しの方が良く見える・・」と副隊長がぼやくほど、霧の粒が大きいようだ。風が吹いて寒いので、証拠写真を撮ったら、さっさと来た道を下る。栗生岳まで戻って来た。大きな岩の隙間に潜ってみると、祠が祀られていた。

森林限界を過ぎると、南の島らしく照葉樹が多く見られ、青々している。展望台も過ぎる(やはりガスっていて何も見えない)と、ツガやスギの原生林の苔むした道となり、「これぞ屋久島!」という雰囲気に満ちている。行きにはまだ暗くて様子がわからなかったが、鬱蒼としていて、かなりの巨大な老木も時々現れ、『もののけ姫』に出てくる森のようである(実際にモデルになったのは白谷雲水峡である)。

淀川小屋が見えて来た。あともう一頑張りだ。小屋の裏に水場の表示がある。回って見ると、木々に挟まれた合間を澄んだ水が清らかに流れている。今回行けなかった白谷雲水峡はこんな眺めだろうかと、想像を膨らませてしばし眺める。

歩き始めてから約9時間、ようやく登山口まで戻って来た。車で宿に戻る途中の道に「紀元杉」と呼ばれている老木があった。縄文杉よりも樹齢は短いが、背負って来た長い年月を感じさせる迫力を持って、静かに佇んでいた。その後ヤクシカ(カメラを向けても立ち去らず、ビデオを向けたら森の中へ逃げ去った)、ヤクザルの家族(道路でのんびり毛づくろい)にも出会えた。サル2万、シカ2万、人口2万(現在は1万数千人まで減少)と言われるそうで、人間よりも多く生息しているらしい。

宿に戻り、今日も海の幸たっぷりの、心のこもった美味しい夕食を堪能した。

3日目〉
朝食は、一つ一つ手作りで、美しく盛り付けられていた。さすが和食のベテランが作る料理と感心する。しかもたったの500円だそう。この安くてお洒落な朝食が外人さんたちの間で評判となり、外人客が多いのだそうだ。

朝から激しい雨と風、さらに雷まで鳴っている。屋久島空港から飛行機で帰る予定だったが、欠航になると羽田まで帰れなくなるので、高速船で鹿児島へ戻る事にする。高速船は時間が掛かるので、島の観光は諦めて、早々に屋久島を後にする。

鹿児島港に着く頃には青空が広がり、桜島が綺麗に見えて来た。鹿児島空港から無事飛び立ち、途中で雲に浮かぶ秀麗な富士山も眺める事が出来た。無事羽田空港に戻って来られてホッと一息。

我々が宮之浦岳に登った前日も、そして翌日も淀川登山口までの林道が通行止めだった事を後から知った。我々はピンポイントで登頂できた訳で、本当にラッキーであった。もしかしたら、指宿温泉の砂に埋まって過ごしていたかも・・。

屋久島は、海洋プレートの沈み込み帯に位置し、その付加体である堆積岩に花崗岩が貫入してできたそうである。なるほど、今までに経験したことのないような地形で、自然味溢れる雄大な山であった。ガスっていたせいもあり、山と真正面からがっつり向き合って登り切ったという満足感で一杯である。悠久の大自然を肌に感じながら登ったのが心地良かった。

帰りの飛行機は遅延だったが欠航にならなかったので、「キャンセル料が掛かるね」と皆でちょっとがっかりしながら帰って来た。羽田空港カウンターで手続きしてみると、遅延でも全額払い戻される事がわかり、皆の顔がぱっと笑顔になった。『終わりよければ全て良し!』景色は見られなかったにしても、上出来の山行であり、最も思い出深い山行の一つとなることは間違いない。 (なお)

今回の参加者:副隊長、ウッディーさん、との〜、なおちゃん
実働時間:8時間14分
累積登高差(+):1234m
踏破距離:14.4km

☆ 高速船を待つ間にこんな店 
☆ 泊まったのはこんな宿 
☆ 泊まった宿(滞在2日目) 
☆ 飛行機を待つ間にこんな店 
☆ 打ち上げはこんな店 


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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001 【第1日目】これから鹿児島空港へ。
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002 雲の上に出ても高層に雲あり。
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003 あのプロペラ機に乗るはずだったが・・・
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004 港のラーメン屋で。
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005 結局、この船で屋久島へ移動。
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006 今回2泊する宿がここ。
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007 ちょっと民宿らしくない。
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008 屋久島まで来られてよかった。(すみません、ピンボケ)
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009 また風呂上りで一杯。
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010 屋久杉ぐいのみ、買った。(これもピンボケ)
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011 今宵の夕食。
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012 明日は頑張りましょう。
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013 ここはネコの宿でもある。
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014 ここにも。
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015 今日はチヌの塩焼き。
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016 【第2日目】淀川登山口、午前4時55分
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017 判り易いイラストマップ。
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018 高度差は大したこと無い、距離も8kmしかない。
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019 もう2.5km来ました。6時17分
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020 だいぶ明るくなってきた。
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021 3.5km通過。6時49分
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022 力強い樹だが屋久杉ではない。
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023 小花之江河に到着。
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024 2時間18分かかって半分来ました。7時13分
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025 花之江河に到着。視界はこんな状態。
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026 夏はお花畑になるのか?
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027 ここは登山道の十字路。
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028 木道が続く。
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029 あと残り3km。
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030 この溝の中が登山道。
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031 ちょっと面白いところ。
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032 開けてきた。
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033 雨が降ったら川になりそう。7時55分
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034 ここが投石岩屋か。
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035 晴れていたら眺めが良さそう。
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036 雨は上がった。
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037 あと2km。
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038 辺りは密度が高い笹薮。
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039 栗生岳に到着。
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040 あれが山頂?
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041 あれっ、宮之浦岳は?
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042 おー、着きました。
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043 記念撮影〜。
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044 ここまで4時間48分かかった。
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045 眼鏡が雲って仕方がないので。
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046 栗生岳の岩の隙間に祠がありました。
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047 下りはゆっくり行きましょう。
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048 ひと休み。
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049 Woodyさん、バンバン下ってしまう。
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050 花之江河でパチリ。
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051 結構広いんだ。
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052 湿原という感じでもない。
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053 でも水は豊富。
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054 ちょっとのんびり。
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055 しばし撮影タイム。
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056 高盤展望台だけど、やっぱり眺望無し。
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057 この木何の木?
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058 展望台から見下ろすと、樹木の密度が判る。
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059 ヤクシカでも出てこないか。
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060 木々の持つ雰囲気が、なんとなく屋久島。
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061 この造形は少なくとも関東では見ない。
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062 瑞々しいコケ。
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063 着生植物がいっぱい。
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064 存在感がある樹。これも杉ではない。
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065 枝だってすごい。
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066 この木はやたらに背が高い。
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067 淀川を渡れば淀川小屋。
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068 音も立てずに流れている。
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069 淀川小屋でひと休み。
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070 淀川小屋の水場。
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071 水場から見た小屋の前の広場。
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072 水場はいい雰囲気。
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073 生命力を感じる。
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074 淀川登山口に返ってきた。
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075 往復9時間10分でした。
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076 紀元杉に寄り道。
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077 着生生物の数が凄い。
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078 やっぱり3千年は違う。
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079 着生している木も凄い。
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080 ぐるっと巡ることができる。
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081 どうだ、3千年。
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082 6千年の縄文杉だったらどうよ。
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083 ヤクシカがいた。
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084 小さいヤクシカでも、これは小鹿でしょうか。
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085 ちっとも逃げようとしない。
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086 おっと、こんどはヤクザル。
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087 毛づくろい中で、こちらには無関心。
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088 左の猿の懐には赤ちゃん猿もいた。
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089 今回のレンタカー。
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090 宿に戻った。
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091 ビールが欲しいが、だれもいない。
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092 との〜とWoodyさんが買ってきてくれた。
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093 風呂の後の夕食。
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094 何の刺身だったか忘れた。
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095 では登頂を祝して。
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096 これはカンパチのあら煮。
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097 【第3日目】初めての朝食。これで500円。
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098 こんな眺めが見られたのか〜
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099 また船で鹿児島へ。
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100 鹿児島空港から霧島連山が見えた。
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101 空港内のカフェ。
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102 ここで遅い昼食。
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103 飛行機の中から霧島連山。
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104 雲の上に富士山。
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105 東京に戻ってきた。
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106 羽田で打ち上げ。

〈全天球画像〉屋久島行高速船内 / 眺めのない展望台 / 小花之江河 / 黒味岳を超えた辺り / 標高1800m付近

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