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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第565 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2019年12月7日()〜8日(

行き先【西伊豆/奥沼津アルプス&達磨山(982m)〜金冠山(816m)

コースタイム:

1日目〉JR東京駅[6:33](こだま631号)⇒JR三島駅[7:24/7:29]⇒JR沼津駅[7:33]⇒タクシー(2770円)多比登山口[8:00/8:08]→多比口峠[8:50]→大平山(標高356m[9:05/9:09]→休憩[9:50/9:55]→鞍部(標高94m[10:25]→大嵐山(標高192m[10:42/10:51]→茶臼山(標高128m[11:16/11:19]→原木駅[11:48]→三島広小路駅[12:02/12:06](バス)柿田川湧水公園BS[12:18]→柿田川湧水西玉川BS[13:04]⇒三島広小路駅伊豆長岡駅[13:49]→韮山反射炉[14:16/15:00]⇒タクシー(3320円)修善寺駅[15:35/15:45](バス)戸田BS[16:38]→峯松

2日目〉宿[7:00](車で送迎)戸田峠[7:14/7:18]→小達磨山[7:53]→達磨山[8:26/8:37]→小達磨山[9:04]→戸田峠[9:25]→金冠山[9:40/9:50]→戸田峠BS[10:02/10:21](東海バス)修善寺駅[10:50/11:12]⇒三島田町駅[11:44]⇒タクシー極楽湯[11:52/13:06]⇒タクシー三島駅[14:46] (踊り子110)⇒東京駅[16:32]

トレイルマップ
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高度記録
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今年の忘年山行第一弾は、戸田の民宿で海の幸を楽しもうという計画である。

1日目〉
つい昨日まで雨の予報だったので、眺望の良い達磨山、金冠山を明日に回す事にした。今日は以前歩いた沼津アルプス香貫山〜大平山の先を繋ぐ予定で、沼津駅までやって来た。雨を覚悟していたが、天気は良い方に外れて、曇り空でもちそうである。多比登山口でタクシーを下車。始めは急なコンクリート道路を歩く。二股になった道の、右側を進むとそれらしき道が突然なくなり、早速山の中を突っ切るバリエーションルートとなった。すぐにちゃんとした道路に出る。辺りには、照葉樹の緑色の中に赤や黄色に紅葉した木々があり、なかなか綺麗である。紅葉を楽しめるとは思っていなかった。

やがて登山道に入り、時々海や街並みを見下ろしながら登って行く。山頂直下の急登を登ると、落ち葉に覆われた平坦な大平山山頂(標高356m)に到着。木々に覆われているので、あまり眺望はない。海と街並みが一部見下ろせる。

これから先は「奥アルプス」という表示があり、山頂直下はやはり急な斜面を一気に下る。ここからはアップダウンを繰り返す道で、ロープのある急斜面を上り下りしたり、大きな岩を越えたり、長い梯子を昇ったり、フィールドアスレチックをやっているような気分だ。変化に富んでいて面白い。一旦標高94mまで下った所から、大嵐山(192m)の山頂を目指す。

20分弱登ると、平らで広々した山頂に到着。山頂は公園になっていて、望遠鏡(無料)が設置された展望台があった。天気のあまり良くない割には、雪化粧した富士山が目前に美しく雄大に見えている。望遠鏡で富士山を覗いたら、ただの白い壁に見えて笑ってしまった(倍率が高すぎて見えるのがほんの一部だから)。西側には、今まで歩いて来た沼津アルプスのデコボコした稜線も見える。

ここから茶臼山を経て原木駅へ下る。原木駅の手前で、三島駅行きの電車があと6分で来ると副隊長に言われ、最後は猛ダッシュ!切符も買わずにギリギリ電車に飛び乗った(無人駅で助かった)。三島広小路駅からバスに乗って、柿田川湧水公園に行く。第一展望台に行くと、柿田川の流れを何十年と守って来たという、ボランティア団体のおじさまがいらして、色々説明してくれた。10年掛けて濾過された富士山の雪解け水がボコボコと勢いよく吹き出し、その水が集まって大きな流れとなっている。水量の多さと清らかさに驚かされる。

しかし、昔は乱開発の影響を受けていて、何年も掛けて今の清らかさを取り戻したそうだ。全国の人から基金を募り、柿田川の自然保護に必要な土地を買い上げる運動などもしているそうだ。そんな立派な話を聞いたら、募金に協力しない訳にはいかない。

バスに乗り、三島広小路駅から伊豆長岡駅まで戻り、約30分弱歩き、韮山反射炉(実際に稼働したものとしては国内で唯一現存、世界遺産)も見に行った。クロス模様の付いた長い煙突がすくっと伸びていて機能美を感じた。実は本当のお目当ては、この隣にあるレストランで反射炉ビヤ(クラフトビール)を呑むこと。反射炉の見物は写真を撮ってそそくさと済ませ、レストランに向かった。ネーミングも面白く、美味しいビールだった!タクシーで駅へ戻り、修善寺駅からバスに乗り、今日の宿へ向かう。

「峯松」に着いたが、誰も出てこない。中に上がり込んで待つこと数分。ご主人が帰って来るや、「お風呂に行きましょう」と車に乗せられ、近くの「西伊豆戸田温泉壱の湯」(道の駅くるら戸田)に連れて行かれた。こざっぱりと綺麗で気持ちの良い温泉だった。帰りも車で迎えに来てくれるはずが、電話繋がらず。仕方ないので12分程の道を歩いて帰った。なんかこの大らかさ(マイペース?)が良いよね。

明るく陽気なご主人で、食事時のおしゃべりも楽しませてもらった。夕食は期待通りの大きな舟盛りのお刺身、あんこう鍋、金目鯛の煮付け、トンカツなど、盛りだくさんでどれも美味しかった。

2日目〉
早朝宿の部屋からは、目の前の静かな海と徐々に薄ピンク色に染まる南アルプスの山並みが綺麗に見えた。鯛茶漬けなどの美味しい朝食を済ませた後、ご主人が車で戸田峠まで送ってくれた。

ここからまず達磨山を目指す。良く整備されていて、木段だらけの道を登って行く。一段が高かったり、土の部分が抉れて木が浮き上がっていたり、歩きにくい所が結構ある。

樹林帯を抜けて笹原に出ると、足下に広々とした青い海が見下ろせ、戸田の港や街が良く見える。後ろを振り返れば富士山がどーんと聳えている。

高度を上げるにつれ、雪化粧した南アルプスの山々が徐々に見えて来る。一旦車道を通り過ぎ、また木段を上がって行く。こんもりした達磨山の山頂も見えて来た。歩き始めて1時間ちょっとで山頂に到着。360度の眺望が開けていて、真っ青な空の元に秀麗な富士山が裾野まで見えている。左の裾野の奥には八ヶ岳のギザギザも小さく見える。その西側には南アルプスの連なり、裾野の東側には御正体山、箱根の山々、丹沢山塊などが見えている。海を挟んだ向こう側には半島が延び、御前崎まで見えている。なかなか機会のない、南側から眺める富士山はやはり美しく、新鮮な感じがする。逆光にならないのはポイントが高い。

絶景をしばらく眺め入った後、戸田峠まで戻って金冠山へ向かう。歩き易い道を15分も登るとあっという間に山頂に到着。ここも360度の素晴らしい眺めが楽しめる。ファミリーでも簡単に登れて眺望抜群、お得な山である。副隊長はだるま山高原レストハウス(一つ先のバス停)に寄りたいからと、さっさと下山して行った(なんとビールはなかったそうだ)。

我々はゆっくり景色を眺めた後、再び戸田峠に戻り、バスで修善寺駅へ向かう(バスの中で副隊長と合流)。三島田町駅で下車し、富士山が眺められる温泉という売り文句の「極楽湯」に立ち寄った。確かに目の前に富士山が聳えている。塀のため、さすがに湯船に浸かると富士山は見えなくなるので、ちょっと残念・・。三島駅前の店で、桜海老、鰻などを食べてから特急踊り子号に乗り込んだ。車両には我々しかいない。こんなに空いていて大丈夫なのか心配になる。

良い天気に恵まれ、富士山も見飽きるほど眺める事が出来た。頂に雪を被った南アルプスの連なりも綺麗だった。鮮魚に、鰻に、食においても充実した2日間だった。(なお)

今回の参加者:副隊長、ウッディーさん、のりちゃん、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉3時間19分、〈2日目〉2時間57分
累積登高差(+):〈1日目〉655m、〈〈2日目〉498m
踏破距離:〈1日目〉7.0km、〈2日目〉5.9km

☆ 山から下りたらこんな店〈1日目〉 
☆ 日帰り温泉はこんな所〈1日目〉 
☆ 宿泊したのはこんな宿 
☆ 山から下りたらこんな店〈2日目〉 
☆ 日帰り温泉はこんな所〈2日目〉 
☆ 打ち上げはこんな店 
☆ 帰りに乗ったのはこんな電車 


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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001 【第1日目】多比BSにて。今日はいつまで降られずに済むか。
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002 こんなにも丁寧な道標がある。
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003 車道の登りは地味にキツイ。
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004 あれが目指す大平山か。
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005 山道になった。
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006 湾が見えた。
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007 多比口峠に到着。
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008 ここも3年前に来た。
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009 北側の眺め。
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010 大平山に到着。
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011 眺めはせいぜいこんな程度。
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012 山頂は広い。
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013 今日の行動食はこれ。
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014 小茄子の漬物、ひとつ落とした。
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015 証拠写真。
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016 これより奥沼津アルプス。
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017 箱根の山もガスが懸かっている。
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018 大平山の下りも結構激しい。
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019 紅葉の名残り。
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020 あれがゴールの大嵐山か。
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021 まだ下る。
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022 三島の街並。
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023 トラロープが頼り。
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024 雨じゃなくて良かった。
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025 一転してまた激登り。
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026 こんなところもある。削った?
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027 富士山も雲の中か。
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028 岩の上に梯子で登る。
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029 こんなところも径。
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030 径の真ん中に礫岩。
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031 挟まったなおちゃん(やらせです)。
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032 伊豆らしい樹相。
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033 ロープを使わないと怖い。
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034 また梯子の登り。
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035 味のある道標。
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036 ちょっと雨が落ちてきた。
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037 真ん中が3年前に登った葛城山。
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038 何の木だろう。
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039 あれが大嵐山らしい。
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040 富士山、見えた。
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041 ちょっとラッキーかも。
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042 こちらでは大嵐山でなく、日守山と呼ぶようだ。
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043 はい、証拠写真。
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044 双眼鏡は無料でした。
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045 そろそろ行きますか。
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046 まだ先がある。
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047 茶臼山の登り。
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048 茶臼山、到着。
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049 でももっと高いとこがある。
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050 こうなっていた。
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051 茶臼山山頂にて。
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052 登山口に到着。
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053 狩野川からの富士。
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054 柿田川湧水群、第1展望台を観光。
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055 砂の動きで湧き出し口が判る。
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056 こちらにも。
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057 この方が市民トラストの発起人のおひとりらしい。
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058 Woodyさん、なおちゃん、タオルをお買い上げ。
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059 11時ごろ撮ったというカワセミの写真。
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060 うーん、見たかった。
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061 第2展望台から。
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062 三島広小路に、コッペパン専門店発見。
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063 実にいろいろある。
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064 韮山反射炉も観光。
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065 立派と見るか、小っちゃいと見るか。
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066 入場料500円をケチりました。
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067 代わりに反射炉ビール、飲みました。
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068 4種類とも味わった。
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069 修善寺から戸田へバス移動。
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070 さて宿は何処?
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071 ここだここだ、やっと見つけた。
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072 宿の目の前が港。
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073 波は穏やか。
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074 部屋からの眺め。
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075 風呂は「くるら戸田」で。
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076 夕食の舟盛り、これで4人前。
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077 あんこう鍋。
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078 金目鯛煮付け。
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079 名物のトンカツ。2人前にしてもらった。
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080 いただきます。
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081 【第2日目】朝食。
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082 なんと鯛茶漬け。
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083 窓から南アルプス。夜明けはまだ。
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084 もうちょっと。
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085 日が出たか?
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086 白く輝くのはたぶん、聖岳と赤石岳。
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087 お世話になりました。
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088 宿のオヤジさんに撮ってもらった。
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089 これが宿のオヤジさん。
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090 ここまで送ってくれました。ラッキー。
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091 今日は達磨山まで往復します。
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092 日影は冷える。
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093 南アルプスが見えてきた。
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094 両脇の木はなに?
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095 葉を見るとどうも馬酔木らしいが。
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096 南国なので育ちがいいのか。
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097 戸田にもようやく日の出。
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098 まだ日が当たらない。
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099 また南アルプス。
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100 北岳まで見えている。
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101 おー、富士山。
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102 すっきりくっきり富士山。
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103 階段がキツイ。
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104 まだまだ階段。
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105 霜が降りている。
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106 登るほどに富士山が高くなる。
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107 戸田の向こう側は清水だろう。
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108 まだ登り始めて30分だけどこの景色。
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109 達磨山はあれかな。
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110 われわれのシルエット。
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111 一旦車道に出てからまた階段。
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112 こんな景色はやっぱり伊豆ならでは。
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113 階段は続くよ何処までも。
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114 まだ寒くて寒くて。
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115 太陽に当たるとうれしい。
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116 峯松のオヤジさん、どうしているか。
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117 着きました、達磨山。
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118 さっそく写真、ありゃ富士山見えない。
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119 取り直して、これでどうだ。
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120 三津辺りの山々も良く見えている。
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121 富士山と、右は箱根の山。
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122 富士山と、左は南アルプス。
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123 西側は何処まで見えているのかわからない。
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124 南アルプスは、北岳、甲斐駒ヶ岳あたりまで。
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125 沼津の奥に見えている山は御正体山か。
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126 とにかく見飽きない。
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127 でもそろそろ下りますか。
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128 戸田、また来る日まで。
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129 一富士、二鳶。
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130 バスの時間が気になってきた。
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131 金冠山まで行って来られるか。
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132 金冠山到着。
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133 とりあえず証拠写真を撮って、タッチアンドゴー。
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134 だるま山高原レストハウスに到着。
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135 何度見てもビールは無い。
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136 仕方なく景色でも眺めるか。
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137 ここは労せずして眺めが良い。
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138 而して結構観光客が多い。
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139 何やら人だかり(今日はトレランの大会があるらしい)。
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140 三島の極楽湯でようやくビール。
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141 羽根付き餃子が美味そう。
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142 締めは三島駅前の源氏。
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143 名物?のうなぎコロッケ。
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144 もちろん、うな重も喰いました。
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145 帰りの踊り子号はご覧の乗車率。

〈全天球画像〉大嵐山にて/ 蔵屋鳴沢ほむらにて / 戸田峠から達磨山への稜線 / 富士山の眺め / 達磨山山頂 / 達磨山山頂その2 / 金冠山山頂 

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