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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第 587回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2020年7月25日(

行き先【三条の湯

コースタイム:

1日目〉JR新宿駅[6:46](ホリデー快速おくたま1号)⇒JR奥多摩駅[8:21/8:35](バス、留浦行)⇒留浦BS9:07]→鴨沢BS⇒片倉沢橋ゲート(車で送ってもらう)→休憩[10:30/10:33]→林道終点[11:25/休憩/11:30]→三条の湯[12:03

2日目〉三条の湯[8:30]→林道終点[8:50]→休憩[9:10/9:13]→雨具脱ぐ[10:05/10:10]→片倉沢橋ゲート[10:27]→車の迎え[10:35]⇒「山の休憩所かゑる」[  /11:40](車で送ってもらう)⇒留浦BS11:50](バス、奥多摩駅行)→もえぎの湯→奥多摩駅

トレイルマップ
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コロナと付き合わなければならない異次元の世界に突入し、ならば密を避けるには一人用テントが一番と、テントを購入した。早速初テントを試みようと三条の湯にテントを張り、雲取山に登る計画が出来上がった。

〈1日目〉
梅雨明けが遅れていて今日も雨の予報。奥多摩駅に着くと、雨量が多かったため丹波行きバスが留浦止まりとなってしまった。当初サヲウラ峠を超えて行く予定であったが、お祭経由でひたすら林道を登るコースに変更せざるを得ない。留浦BSから歩き始めるが、テントにシュラフに食料にと、いつもより重い荷物がずっしり肩にのしかかる。

鴨沢BSで一人の男性に、「どこまで行くの?」と問いかけられ、三条の湯と答えると、「車でゲートまで送ってあげる」とのお言葉。おー、それは有難い!と車に乗り込む。道々話を聞いていると、男性は「山の休憩所かゑる」のご主人で、かつてくろがね小屋の小屋番をされていたそうだ。13年ほど前に副隊長がくろがね小屋に宿泊した時に、たった一人でテキパキと小屋を切り盛りされていて、「凄い人だなぁ!」と感心した、まさにその人物であったようである。お互いに今日が初対面ではない印象を感じていたらしい。

第一ゲートまで送ってもらい、1時間分歩かなくて済んだ。ラッキーの一言に尽きる。そこからは単調な林道歩き、嫌気が差してくるが、頭の中を無の状態にして、ただただ足を交互に動かし続ける事に専念する。

ようやく林道終点から山道に入ると、山梨森林百選の広葉樹林帯が広がり、下方には渓流が見下ろせ、一転して心癒される景色が目前に現れた。広葉樹林の緑が雨に濡れて活き活きして見える。30分ほどで三条の湯に到着。すぐにビールを飲みたいところであるが、まず皆で協力してテントを張る(と言ってもほとんど副隊長に張ってもらったようなものだ、私がてこずっている間に石でも固定してくれていた、感謝感謝!である)。

それぞれのテントに陣取ってビールで乾杯!荷物の重さに慣れていないので、林道歩きとはいえ堪えた。テント場は小屋から60m下方にあるので、お風呂道具、夕食、ツマミなどを持って、登って行く。小屋までの道が一番きつい。渓谷の緑を眺めながら浸かれる温泉は良い湯加減で、誠に気持ちが良い。

食堂を使っても良いという許可をもらい、湯上りビールに持参した夕食にと、まったりとした贅沢な時間を楽しむ。結局雨のため、宿泊予定者が全てキャンセルとなり、小屋番の男性と話が弾む。奥多摩周辺の良いお店を教えてもらった。さらに宮城蔵王 勝苅田温泉にあるペンションのオーナーになる予定と言う話も聞き、オープンしたらお邪魔しますと話を締めくくった。明日に備えて、早々にテントへ引き上げる。沢の近くなので流れの音が大きく響いているが、それを子守歌にあっという間に眠りに落ちた。テントは一人用でも充分に広くて、快適な居心地である。

〈2日目〉
翌朝3時に起きたが、雨が降っているので雲取山登山は断念して、もう一度寝直す。6時過ぎに起き出し、まずお湯を沸かして朝食を済ませる。雨の中テントを撤収し、濡れて膨張している上、重さが増しているテントをリュックサックにギュウギュウ押し込んで、昨日来た道を戻る。

雨はいつの間にか止んでいて、林道歩き中に青空が広がって来た。夏の到来が感じられ、気分は軽くなる。第一ゲートを過ぎると、「かゑる」のご主人に連絡を取ろうと試みるが、圏外が続く。ようやく電話が繋がると、「迎えに行く」との有難い一言。お祭の近くまで来ていたが、車に拾ってもらい、とても助かった。「かゑる」にて、膝にまで上がり込む人懐こい猫たちに歓迎され、ビールで乾杯!かつて自衛隊員であったご主人の自衛隊時代の興味深い話などをお聞きした。さらに留浦BSまで送ってもらう。

バスに乗り、奥多摩駅下車、もえぎの湯に立ち寄った。三条の湯は多摩川水源地なので石鹸類が使えない。ようやく石鹸類で身も心もさっぱりした気分になった。もえぎの湯は混んでいるのでなかなか利用できないが、良いお湯だなぁと改めて実感した。

雲取山には登れず、テント泊だけの山行であったが、充実感はタップリである。いや、逆に雲取山登山後に重い荷物を背負って、林道歩きができたかどうか疑問なくらいだ。自分の知らない世界に住む人達の話が聞けたり、一人用テントの快適さを実証できたり、大満足の2日間であった。 (なお)

今回の参加者:副隊長、このちゃん、なおちゃん
実働時間:時間分
累積登高差(+):〈1日目〉850m
踏破距離:〈1日目〉7.6km

☆ テント泊したのはこんな所 
☆ 山から下りたらこんな店 
☆ 日帰り温泉はこんな所 
☆ 打ち上げはこんな店 

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜


スライドショウの開始
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01【第1日目】留浦BSにて、スウェーデンからの留学生エドと。
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02 片倉沢橋から歩き始める。
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03 水量が多くて立派な黒滝。
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04 後山川は濁流で水量も多い。
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05 林道歩きなので傘で十分。
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06 普段だったら小川だろうが、今は立派な滝。
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07 水音が凄い。
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08 沢全体が滝のよう。
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09 歩き始めて2時間弱。
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10 やっと林道終点。
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11 「東京水道水源」の標識。
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12 ガクアジサイは咲き始め。
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13 径はしっかりしている。
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14 確かにこのあたりの広葉樹林は美しい。
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15 楽チンな径。
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16 見下ろすとこんな感じ。
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17 小屋まであと20分ぐらい。
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18 三条の湯が見えた。
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19 片倉沢橋から2時間10分で到着。
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20 静かな小屋。
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21 ここで受付。
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22 このちゃんのニーモ・ホーネット・ストーム1P(760g)。
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23 なおちゃんのニーモ・タニ1P(1060g)。
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24 副隊長のニーモ・ブレイズ1P(790g)。
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25 テントを張り終えたら乾杯。
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26 この丸木橋、渡るのは恐い。
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27 テントサイトは沢のすぐ脇。
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28 誰もいない食堂を貸切状態。
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29 19時過ぎまでうだうだしました。
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30 この後、小屋番さんとしばし懇談。
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31 【第2日目】朝の三条の湯小屋。
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32 昨日は咲いていなかったヤマユリ。
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33 テントサイト全景。
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34 朝から雨なので、雲取山は敗退。
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35 三条の湯の建物全景。
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36 朝はのんびり。
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37 撤収完了して下山開始。
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38 今日も傘をさして。
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39 雨が上がった。
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40 塩沢橋まで戻ってきた。
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41 昨日よりも水量はやや少なくなった。
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42 鬱蒼とした緑。
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43 沢が流れているところは涼しい。
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44 陽が出てきた。
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45 こういうところは暑い。
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46 片倉沢橋ゲートまで戻ってきた。
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47 またガクアジサイ。
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48 鴨沢にある「山の休憩所かゑる」にて。
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49 このネコ、全然ひと見知りしない。
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50 留浦BS前にあるこの店、今度入ってみたい。
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51 留浦BS始発なので乗客は我々だけ。
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52 久しぶりに「もえぎの湯」で。
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53 「バテレ」に入ろうとしたらネコが横切った。
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54 「バテレ」の代わりに立川のここに入った。
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55 ソーシャルディスタンシング向きなテーブルにしてもらった。
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56 腹一杯になりました。
〈全天球画像〉後山林道終点 / 三条の湯テントサイト / 「三条の湯」食堂 / 復路の後山林道にて

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