コースタイム:
JR高尾駅[7:06](各停甲府行、運賃590円)⇒JR大月駅[7:42/7:47]⇒タクシー、5600円)⇒日向部[8:14/8:20]→南東尾根に入る[8:37]→伐採地[8:50]→P1 [9:05/9:10]→落葉松林に入る[9:50]→P2[10:00/10:05]→1700mで草原に出る[10:35]→コウリンカの花畑→ハマイバ丸[10:45/10:50]→米背負峠[11:30/11:35]→大谷ヶ丸[11:57]→P3[12:19/12:24]→コンドウ丸[12:36]→曲沢峠[12:55]→田野の湯[14:03]→砥草庵⇒栄和交通タクシー(1640円)⇒甲斐大和駅前「雅」にて食事→甲斐大和駅[17:35]⇒高尾駅[18:40]⇒立川駅[18:58]
天候:薄曇り
トレイルマップ
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高度記録
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本日のトレーニングは冬季に締まるゲートの少し手前テニスコート脇の日向部から細い林道を沢沿いに詰め、その左岸側の南東尾根に取り付いてから破魔射場丸に登る計画だった。「沢沿いを涼しく登って最後尾根に四つ這いで這い上がる」プラン。予習用のヤマレコによると最後が崖に近いような登りでヘルメット持参と。覚悟してスタートした。
ところが、沢の入り口を少し進んだところで副隊長から「コース変更。尾根経由でいく」とのアナウンス。長梅雨で水量は多いし、倒木や枝も多そうだから(2週間前の黒金山では笹やカヤトの下の見えない倒木に難儀した)。実はヘルメットを持参していた私は少しほっとした。地図を見て、南東尾根の東端のここから取り付くんだなと確認。杉林を右折し尾根に入っていった。
初めは杉の植林で足下には実が終わってしまったフタリシズカが生えている。尾根らしい地形になったとたんにフタリシズカは消え、左側はヒノキ、右側は照葉樹林帯が続く。広葉樹はカエデ類、コナラ、朴などの雑木林で、下草は数年前に枯れた笹の残骸という感じ。そういえば10年前に小金沢連嶺一帯に深く茂っていた笹が2012〜2014年の2〜3年間で一斉に笹の花が咲いたと思ったら、それっきり枯れて姿を消してしまった。
そんなことを考えながら、予想通り枝がたくさん落ちた尾根を急登と緩やかと繰り返しながら登っていく。標高1300mを過ぎたあたりからミズナラも現れ、ヒノキは消え落葉松林の柔らかな木漏れ日の差す下草はマルバダケブキに代わっていった。花はまだだが、トリカブトもあった。鳥の声は、ツツドリ、アオバト、ヤマガラなど。あの声質と高さはホトトギスでは?ウグイスでは?という声も聴こえたが、トッキョキョカキョクとも、ホーホケキョとも鳴かない。これが、囀りから地鳴きへの端境期ということなのかな、と勝手に想像。帰ってから鳥見の師匠に聞いてみよう。
さらに標高をあげ1700mを過ぎると草原が始まり、足元にはおなじみのウマノアシガタ、シモツケソウ、ニガナ、シロバナニガナ、ウスユキソウ、などがちらちらとお目見えした。山頂近くになるとコウリンカの花畑が見事に広がっている。絶滅危惧種だそうで、思わぬ秘密の花園を見つけた幸運にみんな喜びの声をあげた。
破魔射場丸に到着したら、そこでバリエーションは終わり。後はノーマルルートを景徳院方面目指して下りていく。ハマイバ山頂で「密」を作っているように見えた10人ほどのパーティに「どこから登ってきたんですか?」と聞かれ、「桑西からハマイバ丸南東尾根に沿って登ってきました」と答えると「ホウ、ホウ」という答え。副隊長曰く「多分、よくわかっていないんじゃないかな」。出会ったパーティはいずれも皆くっついていて、「休憩中も5〜10m間を空けている私たちはえりゃい!」などと自負しながら歩く。
下山はロングとはいえ勝手知ったる道、順調に下りる。思考がビールモードになっているのか、副隊長の足は下りになると今日もすごく速い。順調とはいっても、標高が下がるにつれて、急激に暑くなるし単調だし、普段なら滅多に文句を言わない私でもつい「もう飽きた〜」とため息が出た。しかしその分、お風呂は気持ちよく、湯上りビールの旨さが最高だったことは言うまでもない。
打ち上げは、高尾や立川など人の多いところまで戻るのははばかられ、久しぶりに甲斐大和駅前の「雅」へ。店内は飛沫防止の衝立、ポーションに分けた醤油やケチャップなど、新型コロナウイルス対策に万全を期していて感心した。私たちも楽しく、しかし気は抜かずに感染防止も実行して、今日もいい日を共有できた。(この)
今回の参加者:副隊長、このちゃん、菊丸、のんちゃん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:5時間11分
累積登高差(+):1140m
踏破距離:13.5km
☆ 日帰り温泉はこんな所
☆ 風呂上りにはこんな店
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