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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第593 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2020年9月5日()〜6日(

行き先【八ヶ岳/オーレン小屋

コースタイム:

1日目〉JR新宿駅[6:28](あずさ81号)⇒JR茅野駅[8:57/9:05]⇒タクシー(9980/1台)⇒桜平駐車場[9:43/9:50]→夏沢鉱泉→オーレン小屋[11:08/昼食・コーヒー/12:16]→夏沢峠[12:43/12:45]→オーレン小屋[13:30]

A班〈2日目〉オーレン小屋[5:55]→夏沢峠[6:32]→硫黄岳[7:36]→夏沢峠[8:17]→オーレン小屋[8:37/荷物パッキング/8:56]→桜平駐車場[9:50]⇒タクシー(7090円)⇒縄文の湯[10:25/  ]⇒タクシー(3340円)⇒茅野駅(荷物デポ)・蕎麦屋⇒タクシー(1540円)⇒諏訪大社上社前宮[13:26/14:20]⇒タクシー(1440円)⇒茅野駅[15:42](あずさ42号)⇒新宿駅[18:06]

トレイルマップ
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高度記録
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1日目〉
オーレン小屋で5月から働き始めたクマちゃんに会いに行こう!企画に総勢8人が参加することができた。コロナ禍で壮行会もできず、是非ともオーレン小屋に行きたいと思っていた望みが叶った。就職を決めた時には予想もつかない事態となった中で、山小屋の従業員として元気に働いているクマちゃんに会えて、大変嬉しかった。

臨時のあずさ号で茅野駅に到着後、3台のタクシーに分乗して桜平駐車場へ向かう。大型台風の余波が心配されたが、晴天の下にプリン型の蓼科山がまず目に入る。山道に入る手前では「ここからは悪路のために料金体系が変わります」と言われ、「はーい」と言うしかありません。10年程前に来た時にはそんなことなかったのに・・・。1台約1万円にて桜平に到着。

ここから夏沢鉱泉まで約30分、業務車両が通れる沢沿いの道を徐々に高度を上げて登って行く。夏沢鉱泉が標高2060m。タクシーさまさまである。

夏沢鉱泉から少し歩くとオーレン小屋のおやじさんが〇千万円をかけて作った水力発電棟があり、これで小屋の電気を賄っていると聞いた。クマちゃんに教えてもらった「水切り」という山道の整備が目に付いた。夏沢鉱泉から山道を45分歩いてオーレン小屋に到着。

三角巾、マスク、エプロン姿のクマちゃんが宿泊の受付、検温をしてくれた。すっかり小屋番姿が板に付いている様子に気持ちが和む。ウッディーさんは前回一人で陣中見舞いに来た時には西瓜を、今回は沢山のグレープフルーツを持参されていて、その力持ちには感心してしまう。

雲行きがどんどん怪しくなり、荷物を整理していざ硫黄岳へ向かおうとした頃には雨が降り出した。諦めて外食堂でコーヒーを頂いて暫しまったりする。これでは美味しくビールが飲めない!()と言うことで、雨の合間を縫って夏沢峠まで行ってみる。峠は真っ白だが辛うじて硫黄岳方面の荒々しい山肌が見えた。物足りないので欲が出て箕冠山まで行ってみることにしたが、直ぐに雨が降り出し急いで戻る。大雨となってずぶ濡れで小屋に戻る。

しかしこれでビールが美味しく飲めた。グループ毎の入浴をさっと済ませて、クマちゃんの休憩時間を待つ。忙しい中、私達とおしゃべりできるように休憩を変則で取ってくれて、小屋生活の様子や休日の山歩きの話などを聞くことができた。コロナ禍での小屋運営の仕事がいかに大変であるか、改めて実感した。

夕食はビールと共にオーレン小屋名物の馬肉のすき煮を美味しく頂く。これも各自にコンロが用意されていた。ご飯とおかずは弁当にしてある。部屋では飲食禁止、談話室も使えないので食後早々に床に就いた。

私達の部屋は受付棟の2階大部屋で、各自シュラフとマット持参でソーシャルディスタンスを取って寝ることができた。オーレン小屋は感染症対策に余念がなく、客同士が接触しないように動線を仕切り、食堂にはアクリル仕切り板を置き、食器は全て使い捨てであった。スリッパにも番号を振り、一人の人が同じスリッパを使えるよう工夫していた。トイレ手洗い場は石鹸が使えて清潔に清掃されていた。感染症に対する小屋の意識が非常に高く、従業員の方々のご苦労と努力を感じた。次は下界に戻ったクマちゃんから更なる体験談を聞くのが楽しみだ。
(あひる)

A班〈2日目 硫黄岳往復〉
 朝から降ったり止んだり。朝食後雨が止み、薄日が差してきたので、硫黄岳目指して出発した。メンバーは、ウッディさん、なお、ひろ、のん、私(この)の5人。出発して間もなくまた雨。レインウェアを着て夏沢峠に到着。峠は思ったよりも風が少なかったが、半分霧がかかり、展望はほとんどない。

 夏沢峠を右折して樹林帯を歩く。次第にハイマツ帯になり、岩の九十九折れを我慢強く登っていく。霧の中、道を見失わないように大きなケルンが要所要所に立っている。4つあった。硫黄岳の爆裂火口側は霧に隠れていたが、振り返ると夏沢峠のヒュッテ、左手に樹林帯とオーレン小屋、峰の松目が見えた。

硫黄岳頂上は予想通り、風が強く、雨量計側の道から周回して下りたいという意見もあったが、強風を避けて、来た道を戻ることにする。下りるとき、また夏沢峠が見えた。「B班は今頃、根石岳を超えた頃かな」さあ、先を急ごう。

 夏沢峠に到着すると、そこには副隊長が座っていた。「A班が下りてくるのが見えたから、待つことにした」「見えてたの?」「しゃべり声が山に響いていたよ」そんなにおしゃべりしていないよ。副隊長の私たちを見る「イメージ」が聞こえた声を増幅させているんじゃない?(笑)ともあれ、みんな揃ってオーレン小屋へ戻った。昨日、川のようになっていた登山道も今日は歩きやすかった。 

 今回、テント泊で単独行していたくみちゃん(個人的には7月上旬に私と二人でオーレン小屋山行を計画しようとしていた)とも会えた。彼女は学生時代ワンゲル部に所属、八ヶ岳は40年ぶりで、「登山道がすばらしく整備されていて驚いた」と言っていた。クマちゃんから聞いた「登山道の水切り」をはじめ、スタッフの努力のおかげで歩きやすい道になっていると改めて感謝した。

 オーレン小屋に戻ってからは、クマちゃんと別れを惜しみ、桜平からタクシーで縄文の湯へ。そこで汗を流し、またタクシーで茅野駅へ出た。私はそこで分かれて直帰。4人は、諏訪大社前宮を観光。私は独り茅野から「特急あずさ」で右窓際の席を取り、南アルプスを眺めながら帰ろうともくろんだが、見えたのはすべて山の裾野のみ。振り返って見る八ヶ岳も、南アルプスも皆頂上は雲の中。八ヶ岳高原弁当を味わいながら、甲斐駒、日向山、雨乞山、鳳凰三山に白根三山、櫛形山と、心の目で見ながら帰ったのだった。(この)

B班〈2日目〉
夜中に降っていた雨がなんとか止んだ。今日は諏訪観光をして帰宅する計画であったが、菊丸とアヒルは北八つを歩いて帰ろうと、別行動を取らせてもらった。出発の時間まで硫黄岳を往復するみんなと一緒に6時に小屋を出た。小屋から箕冠山に向かう途中でまた雨が降ってきた。副隊長が付いてきてくれたお陰で箕冠山山頂と思われる地点まで入ることができた。

根石岳に向かう途中では風が強くて、これがずっと続くようでは辛いなあと心配したが、その後は風雨に悩まされることは無かった。根石岳で副隊長とはお別れ。

根石岳〜東天狗と本来の大展望は得られず残念であった。中山峠に向かう分岐を「庭」の言葉に誘われて、天狗の奥庭の方へ入ってみた。ハイマツの緑と岩ゴロゴロの連続に苦労しながら黒百合ヒュッテに到着。コケモモスコーンとコーヒーのセットで大休止。ここから渋の湯温泉までは「これぞ北八つ!」の苔むした大岩とシラビソの森に癒されながらも、雨後の足元のつるつる岩と木道に終始神経を使って歩いた。1310分、渋の湯温泉到着。温泉も2人きりでゆっくり汗を流すことができた。(あひる)

今回の参加者:副隊長、ウッディーさん、このちゃん、アヒルちゃん、菊丸、のんちゃん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉2時間32分 A班〈2日目〉3時間36分
累積登高差(+):〈1日目〉578m 〈2日目〉357m(副隊長) 587m(A班)
踏破距離:〈1日目〉4.0km 〈2日目〉3.3km(夏沢峠まで、副隊長) 8.2km(A班)

☆ 泊まっったのはこんな宿 
☆ 日帰り温泉はこんな所 
☆ 打ち上げはこんな店 
☆ 電車を待つにはこんな店 
☆ 帰りに乗ったのはこんな電車 


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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001 【第1日目】桜平駐車場は満車。
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002 しばらく車道。
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003 ゲート通過。
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004 まだまだいい天気。
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005 沼郎兵衛沢を渡る。
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006 このちゃん、何故か突っ走る。
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007 夏沢鉱泉に到着。
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008 休もうかと思っていたら・・・
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009 どんどん行ってしまう。
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010 付いて行くのは諦める。
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011 オーレン小屋の発電設備。
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012 オーレン小屋到着。
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013 小屋から見上げる峰の松目。
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014 小屋を裏側から。
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015 箕冠山へ向かい出すと、雨が落ちてきた。
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016 さっさと諦め小屋へ戻る。
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017 外食堂でひとりビール。
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018 皆はコーヒー。
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019 くまちゃんの給仕を受ける。
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020 女子組は夏沢峠へ。
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021 夏沢峠はガスの中。
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022 硫黄岳側の眺め。
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023 この直後、土砂降りに遭う。
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024 部屋から見上げる硫黄岳。雨は上がった。
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025 こちらは峰の松目。
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026 テント場へ向かうハイカー。
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027 副隊長は風呂上りにひとり外食堂。
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028 2本目のビールをゲット。
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029 今日2回目のひとりビール。
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030 休憩中のくまちゃんと集合写真。
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031 このちゃんのお友達も交えてもう1枚。
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032 外食堂が支度中は外のテラス席で一杯。
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033 ちょっと冷えてきたのでダウンやフリースが必要。
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034 夕食の時間。
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035 メインは桜鍋。
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036 旅館のように鍋は一人用紙鍋。
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037 ビールは豪勢にエビス。
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038 透明アクリル板を挟んで乾杯。
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039 日本酒もいただきました。
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040 キリっと飲みやすいタイプ。
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041 【第2日目】夜半は随分降ったが、いまは上がっている。
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042 見上げれば明けの明星。
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043 2階のあそこが我々が泊まった部屋「横岳」。
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044 荷物整理中。
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045 今朝の硫黄岳。
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046 今朝の峰の松目に月。
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047 朝食も美味しくいただきました。
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048 A班(女子4人+Woodyさん)は硫黄岳を目指す。
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049 B班(菊丸とあひるちゃん)は天狗岳を越えて渋の湯まで。
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050 昨日よりもいい天気。
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051 これから硫黄岳へ向かう。
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052 峰の松目もひとかどの山。
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053 左下は夏沢峠。
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054 雨が落ちてきたのでレインウェア。
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055 オーレン小屋が見えた。
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056 峰の松目から夏沢峠までのパノラマ。
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057 ジグザグの急登。
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058 その頃B班は、マニアックな箕冠山山頂。
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059 箕冠山から下りてきたところ。
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060 根石岳は霞んでいる。
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061 A班はまだ登り。
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062 B班は根石岳到着。ここで副隊長とはお別れ。
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063 A班はもうすぐ山頂。
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064 硫黄岳に到着。
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065 もう1枚証拠写真。
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066 その頃副隊長は箕冠山分岐。山頂は右手。
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067 夏沢峠に向けて南下。
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068 夏沢峠に到着。
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069 ふと見上げると、5人連れA班が下りて来るのが見えた。
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070 しかもなおちゃんの声まで聞こえてくる。
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071 無事合流。
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072 オーレン小屋に戻った。
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073 帰り支度。
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074 お仕事中のくまちゃん。
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075 お別れの挨拶。
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076 また会う日まで。
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077 下りも雨は降ったり止んだり。
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078 縄文の湯でまったり。
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079 茅野駅から徒歩10分「そばのさと」に入店。
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080 漸くWoodyさんもビールにありつく。
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081 珍味、あまかわ餅。
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082 十割どうつきそばも珍しい。
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083 諏訪大社上社前宮にやってきた。
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084 様々な史跡がある。
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085 本殿はまだずっと上。
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086 青銅製?の鳥居。
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087 ちょっと可愛げのある狛犬。
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088 欅の巨木。
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089 坂を登ると・・・
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090 八ヶ岳が見えてきた。
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091 本殿に到着。
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092 本宮とはだいぶ違う雰囲気。
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093 下社とも違う。
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094 厳かに参拝。
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095 諏訪大社4社のうちで一番古いらしい。
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096 峯の湛(たたえ)にも寄ってみた。
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097 これが峯の湛。
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098 木の種類はイヌザクラだと。
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099 木そのものが信仰の対象だったらしい。
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100 諏訪七木のひとつだが、残っているのはこれだけらしい。
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101 風格はなかなかすごい。
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102 ツリフネソウが咲いていた。
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103 本殿のすぐ脇を勢いよく流れる水。
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104 穀の木とはカジノキ、諏訪大社の神木。
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105 暫く歩いたのでまたビール美味し。
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106 茅野駅前「モン蓼科」で時間調整しました。
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107 これで帰る。

〈全天球画像夏沢峠にて / 縄文の湯にて / 諏訪大社上社前宮にて / イヌザクラの大木
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