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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第603 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2020年11月21日()〜22日(

行き先【道志/菜畑山(1283.3m)、朝日山(1299m)、赤鞍ヶ岳(1257m)

コースタイム:

〈1日目〉JR高尾駅[8:02](中央線各駅甲府行)⇒JR上野原駅[8:25/8:35](富士急山梨バス900円)⇒無生野BS⇒バスUターン地点[9:189:26]→1P10:38/10:47]→サンショ平[11:19/11:24]→朝日山[12:10/12:21]→岩戸ノ峰[13:05]→道志口峠[13:26]→ブドウ岩ノ頭[13:41/13:48]→菜畑山[]14:50/15:00]→林道[15:10]→曙橋[15:50/16:00]⇒宿送迎車⇒民宿・北の勢堂[16:13

〈2日目〉民宿・北の勢堂[7:30]⇒宿送迎車⇒竹ノ本[7:40/7:45]→入道山[9:46/9:50]→秋山峠[10:06]→朝日山[10:14]→ウバガ岩[11:07]→赤鞍ヶ岳[11:08/11:25]→細芽ノ頭[12:15/12:21]→長尾[12:45]→鳥井立[13:15/タクシー連絡/13:26]→巌道峠[13:58/14:06]⇒タクシー(5830/1)⇒やまなみ温泉[14:40/15:44](神奈川中央バス)⇒藤野駅[16:00/風里/18:04]⇒高尾駅[18:18]

トレイルマップ
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高度記録
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1日目〉晴れ
 私にとっては約半年ぶりの公式山行。コロナ自粛後の初参加となる。八ヶ岳の単独行ばかり続いていただけに、みんなについていくことができるか不安もあったが、久しぶりに仲間と登れる喜びはひとしおであった。

8:25上野原駅到着後、駅前のロータリーは学校説明会の親子連れや東ハイの団体などで混み合っていたが、幸い増発のバスに乗り込むことができた。無生野BSに着いたが、バスの運転手がバスのUターン地点まで乗車させてくれた。気が利く運転手に感謝。我々以外の登山者は倉岳山方面へ向かった。

まずは、緩やかな林道を歩く。林道が行き止まりになると、いよいよ登山スタート。踏み跡がはっきりしないバリエーションコースだ。次第に急登になる。時には四つん這いになり、アキレス腱が伸びそうな登りは久しぶりだ。木々の葉はすっかり落ち、ふかふかの落ち葉の冬枯れの山は、気持ちがよい。晴天の空の青さが目に染みわたる。展望はあまりよくないが、振り返ると木立の隙間から倉岳山、そしてはるか北側には雲取山も見えた。

サンショ平を経て、また急な登りが続く。木々が邪魔してはいるが富士山も見えてきた。こんなに大きな富士山は久しぶり。やっぱり富士山を見ると心躍る。12:10朝日山(赤鞍ヶ岳)に到着。広々とした静かな山頂だ。

今回の山行は、この後が大変だった。岩殿山〜岩戸ノ山〜ブドウ岩ノ頭とズッキンバッコンの連続。一つ頂に着くたびにまた、激しく下る。菜畑山への最後の登りは、もうへとへと。菜畑山登頂後、思わず副隊長に10分休憩がほしいと懇願してしまった。菜畑山からの展望は素晴らしかった。西には富士山、南側には丹沢の山々。道志の谷をはさんで加入道山、大室山、さらに奥には檜洞丸〜蛭が岳への山並みも見える。かなり古いガイドの本に菜畑山頂にはあづま屋が建っているとの記載があった。山頂に似つかわしくないコンクリート打ちの1坪あまりの場所があり、丸太サイズの椅子が並んでいる。きっと、ここがあづま屋の跡なのだろう。

この後、最後の激下り。そして林道を猛スピードで曙橋まで下る。宿の車が迎えに来てくれ、今宵の宿北の勢堂に到着。1844年に建てられた茅葺屋根の旧館に案内された。道志の湯で汗を流した後、一組限定の囲炉裏プランの夕食。囲炉裏を囲いながら、岩魚の串焼き、青竹の熱燗、いのしし肉のボタン鍋を堪能した。このひと時のために今日の山を頑張った。

〈2日目〉晴れ・やや風強し
翌朝は別室にて朝食。7:30宿を出発。送迎車で竹之本まで送ってもらう。5分ほど舗装道路を登った後に杉林の中の登山道に入る。雑木林の尾根に取りついてからも今日も急な登りとなる。所々、ロープが下がっている。10:06秋山峠に到着。せっかくなので昨日登った朝日山(赤鞍ヶ岳)まで繋ぐことにする。最高峰の1299m朝日山をタッチ&ゴーでまた秋山峠に戻る。

後はもうさほどの登り下りはない。今日は日差しが弱く、やや風が強いせいか寒く感じる時もあるが、静かな雑木林の中を気持ちよく進んでいく。ウバガ岩からの展望は素晴らしく奥多摩、奥秩父、大菩薩嶺、甲斐駒ヶ岳、富士山、丹沢が見渡せる。狭いので、一人ずつ交代で写真撮影をする。

赤鞍ヶ岳(ワラビタタキ:「赤鞍ヶ岳」は二つある。最初に登った朝日山の方は国土地理院地図には「赤鞍ヶ岳」と記されているが、地元では昔から朝日山と呼ばれているそうだ。)を過ぎてからは、踏み跡がはっきりしない広い尾根で迷いやすい。ピンクテープを見失わないように気を付けて進む。途中、人工的にえぐられている大きな窪みがあった。下をのぞいてみると、何と林道が途中で途切れたままになっているではないか。とんでもない税金の無駄遣いに思える。

やがて最後のピーク、テレビ中継アンテナの立っている鳥井立からは激下り。杉林の急斜面をひたすら下る。13:58巌道峠到着。ほどなく、なおちゃんが予約してくれたタクシーが迎えに来てくれた。昨日のような林道歩きがないのはありがたい。その後はやまなみ温泉で汗を流し、ビールで喉を少しだけ潤し、バスで藤野駅へ向かう。やはり予約しておいてくれた「風里」にて乾杯!

久々の道志の山。八ヶ岳との違いが面白く感じた。まず人に出会わない(そういう山を副隊長は選んでいるから当然だが…)。不明瞭な登山道が多い。道標が少ない(一人じゃ無理)。森の様相が違う(苔むした森はやはり北八ヶ岳の大きな魅力だ)。お金を全く使わない(八ヶ岳は山小屋でトイレや軽食にずいぶんお金を使ってしまう)。

山登りの魅力は様々だ。山登りの幅の広さ、懐の深さを改めて感じた。これからも自分のできる範囲内で山とずっと関わっていきたいと思う。(くま)

今回の参加者:副隊長、ウッディーさん、くまちゃん、菊丸、ひろちゃん、のりちゃん、なおちゃん

実働時間:〈1日目〉6時間23分 〈2日目〉5時間45分
累積登高差(+):〈1日目〉1289m 〈2日目〉1067m
踏破距離:〈1日目〉11.5km 〈2日目〉9.7km

☆ 日帰り温泉はこんな所 
☆ 宿泊したのはこんな宿 
☆ 〈2日目)日帰り温泉はこんな所
☆ 打ち上げはこんな店 


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜


スライドショウの開始
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001 【第1日目】無生野の先のバス停留所から出発。9時27分
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002 初めは林道。
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003 傾斜は徐々に強くなる。
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004 この新しい標識から尾根に取り付く。9時57分
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005 北尾根を登るのでなかなか日が当たらない。
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006 道形はやや薄い。
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007 手彫りの標識。
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008 パソコンによる標識。
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009 勾配が強くなってきた。
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010 もうすぐ稜線。
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011 鹿除けネットが現れた。
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012 見えているのは大岳山。10時25分
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013 飛龍山も見えてきた。
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014 まだネットに沿って攀じ登る。
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015 大菩薩連嶺の右奥には奥秩父の破風山か。
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016 雲取山も見えてきた。
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017 ようやく陽が出た。
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018 また日影の登り。
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019 地味に登る。
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020 落葉のラッセル。
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021 サンショ平に到着。11時22分。
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022 色々説明が多い。
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023 ここからちょっとだけ下る。
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024 鞍部から東京の高層ビル群が見えた。
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025 甲斐駒ヶ岳も見えた。
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026 これから標高差200m強の登り。
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027 やっと傾斜が緩んできた。
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028 朝日山(赤鞍ヶ岳)に到着。
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029 木々の間に富士山。
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030 渋い山頂標識。
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031 日溜まりのひと時。
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032 見上げれば青空。
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033 これから尾根を西へ辿る。12時27分
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034 穏やかな尾根歩き。
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035 加入道山、大室山、さらに奥に檜洞丸。
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036 木肌に直接書かれている。
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037 また下り。
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038 富士山。
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039 飛龍山と雲取山。
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040 振り返ると朝日山(赤鞍ヶ岳)。
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041 岩戸ノ峰に到着。
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042 4回目の休憩。
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043 また下り。
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044 下り切ったところが道志口峠。13時27分
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045 峠道も残っていた。
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046 上がったところがブドウ岩ノ頭。
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047 また下る。
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048 辿ってきた山山。
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049 菜畑山を目の前に下るのは切ない。
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050 あちらは今倉山。
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051 まだ下る。
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052 ここが最低鞍部。
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053 ここから今日2回目の標高差200m強の登り。
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054 あと40分の我慢。
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055 立木の手掛かりが有難い。
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056 踏みしめる落葉の音。
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057 陽がだいぶ傾いた。14時28分
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058 三ツ峠山の右に薄っすら間ノ岳と北岳。
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059 ようやく傾斜が緩んだ。
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060 菜畑山に到着。
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061 目の前には加入道山と大室山。
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062 あちらは畦ヶ丸など西丹沢。
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063 そして富士。
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064 箱根山も見えている。
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065 この時間の富士山はシルエット。
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066 暫し憩う。
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067 あとは下るだけ。
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068 初めは真っ直ぐ下り・・・
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069 その後は九十九折。
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070 道志へ向かって下る。
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071 左手の山々は明日辿るコース。
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072 重力に逆らわずに下るだけ。
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073 夕日でススキが輝いている。
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074 夕日と富士とススキ。
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075 民宿・北の勢堂に到着。16時12分
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076 今日の別館は我々の貸切。
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077 玄関の奥は朝食の間。
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078 男子組の寝室。
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079 囲炉裏の間は夕食処。
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080 風呂は「道志の湯」。村民価格500円で入浴。
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081 「道志の湯」で漸くビールにありつく。
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082 囲炉裏に炭が入って岩魚が焼かれていた。
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083 青竹徳利もやってきた。
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084 囲炉裏があればみんな集まる。
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085 猪鍋はクレソン入り。
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086 道志産の鹿刺し。
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087 夕食には野菜が豊富。
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088 猪肉も道志産。
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089 燗酒をいただく。
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090 オーレン小屋談義。
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091 【第2日目】朝食。
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092 古民家宿を堪能した。
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093 竹之本登山口を出発。7時41分
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094 加入道山には雲が懸かっている。
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095 今朝はちょっと冷える。
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096 ススキの中をショートカット。
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097 でも大してショートカットにならなかった。
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098 ここから山道。
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099 植林帯のジグザグ登り。
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100 尾根に出ると日差しがある。
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101 昨日よりも風がある。
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102 青空に映える。
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103 残り香のような紅葉。
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104 日溜まりで小休止。8時47分
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105 木々の向こうに菜畑山。
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106 富士山も見えてきた。
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107 入道山を通過。
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108 これから本格的な登り。
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109 この辺りが一番急。
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110 我慢の登り。
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111 菜畑山の上に富士。
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112 2度目の休憩。9時50分
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113 笹が現れる。
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114 間もなく秋山峠。
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115 今日も大岳山。
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116 朝日山(赤鞍ヶ岳)に到着。
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117 タッチアンドゴーで戻る。
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118 これから東へ。
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119 細かなアップダウンを繰り返す。
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120 次のピークは赤鞍ヶ岳(ワラビタタキ)。
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121 小さな岩峰の上に出た。
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122 大室山がでかい。
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123 さっき登ってきた尾根を見おろす。
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124 ちょっと岩っぽくなる。
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125 2つ目の岩峰からの眺め。
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126 遠くに大菩薩連嶺。
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127 あれがウバガ岩らしい。
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128 ウバガ岩から望む富士。
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129 さっきまでいた朝日山(赤鞍ヶ岳)も良く見える。
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130 幾重にも冬枯れの尾根。
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131 大菩薩連嶺。
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132 道志は全て山の中である。
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133 短い笹の原。
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134 ここが赤鞍ヶ岳(ワラビタタキ)。
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135 神奈川県のアメダス。
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136 途中のピークは全て省略して厳道峠を指し示す道標。
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137 単調な尾根歩き。
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138 ようやく標高が1,100m台になってきた。
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139 何やら自虐的な木。
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140 それほどルンルン気分ではない。
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141 日が差せば眠気を催す。
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142 風は結構冷たい。
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143 尾根の南側半分がえぐられていた。
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144 尾根を横断する直前で林道工事を中止したらしい。
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145 緩やかに登り。
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146 そろそろ長尾か。
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147 標識は見当たらず。
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148 次は最後のピーク、鳥井立。
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149 単調な尾根歩きに飽きてきた。
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150 倒木跨ぎは毎度鬱陶しい。
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151 鉄塔が見えてきた。
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152 鳥井立に到着。
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153 ここはほぼ2年ぶり。
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154 ここにも味な標識。
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155 眼下は久保の集落。
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156 ちょっとだけ痩せ尾根。
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157 2年前はここから池ノ上へ向かった。
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158 今回は厳道峠へ下る。
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159 鉄塔が見えた。
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160 ここも見晴らしが良い。
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161 ようやく厳道峠に到着。
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162 富士のやまなみ温泉で温まった。
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163 今日の打ち上げはここ。
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164 生ビールで祝杯。
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165 地域共通クーポン10,000円を引けば一人1,110円!
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166 懐にも優しい山行でした。
〈全天球画像〉サンショ平への登り / 朝日山にて / 岩戸ノ峰にて/ 菜畑山の登り / 菜畑山山頂にて / 北の勢堂にて / 北の勢堂にて(その2) / 朝日山のへ登り / 赤鞍ヶ岳手前の岩峰にて / ウバガ岩にて / 鳥井立にて / 藤野やまなみ温泉にて

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