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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第608 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2020年12月26日()〜27日(

行き先【上州三峰山(1122.5m)&一ノ倉沢出合&宝川温泉

コースタイム:

1日目〉JR東京駅[9:36](上越新幹線たにがわ401号)⇒JR上毛高原駅[7:53/8:15]⇒タクシー(1500円)⇒ブルームーンヒル乗馬クラブ[8:32/8:38]→1P・スノーシュー装着[9:55/10:05]→林道分岐[10:55]→2P[11:23]→登山口[11:27]1010m地点・引き返す[12:00/12:08]→登山口[12:17]→ブルームーンヒル乗馬クラブ[13:34]⇒タクシー(2040円)⇒上毛高原 天丸[13:45/14:50]→上毛高原駅[15:00](宿送迎バス)⇒宝川温泉 汪泉閣[15:45]

2日目〉汪泉閣[9:25](宿送迎バス〕⇒水上駅[9:50/9:57]⇒関越交通バス(760円)⇒谷川岳ロープウェイ駅[10:17/10:28] →スノーシュー装着[10:48/10:54]→マチガ沢出合[11:30]→1P[11:37]→一ノ倉沢出合[12:37/昼食/12:47]→マチガ沢出合[13;28]→谷川岳ロープウェイ駅[14:00/14:40]⇒タクシー(5280円)⇒湯テルメ谷川(630)[14:59/16:00]⇒タクシー(6360円)⇒天丸[16:35/18:10]→上毛高原駅[18:22](上越新幹線とき338)⇒東京駅[19:36]

トレイルマップ
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高度記録
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 今回は忘年山行第2弾。この冬初のスノーシューツアーだが寒波による大雪の影響のため、この時期にしては例年にないラッセル地獄が予想された山行であった。

1日目〉 曇り
当初の計画を変更。林道を利用し上州三峰山への最短コースで行くことになった。

 7:53上毛高原駅に到着後、荷物をコインロッカーにデポした。幸いに駅前に停まっていたタクシーに乗車でき、行けるところまでお願いした。乗馬クラブのところで下車、8:38林道歩きスタート。曇り空だが、風はなく寒さは感じない。1名と犬1匹のトレースがあった。初めのうちはツボ足で歩いたが、だんだん雪が深くなりスノーシューを装着。やがて半分くらい雪に埋もれているカーブミラーが見えた。積雪1mはある。ラッセルの先頭を交代しながら進む。歩き始めて2時間以上たって、ようやく登山口にたどり着いた。「山頂」の道標が雪に埋もれている。やっと、登山らしくなってきたが、3時発の送迎バスに間に合わせるためには、頂上(後閑峰)はあきらめ途中で引き返すとの、副隊長の判断。

 1010mの小ピークらしき地点で時間切れ。12:00に引き返すことになった。やはりラッセルは時間がかかる。ところが、我々が踏み固めたトレースでの下りの速いこと。先頭は10分ずつの交代でどんどん下る。行きは3時間半近くもかかったのに、下りは約1時間半。乗馬クラブのところで予約したタクシーにて上毛高原駅まで戻る。まだ13:45、いつものそば屋天丸にてビールで乾杯することができた。 

 その後、送迎バスにて宝川温泉 汪泉閣へ。日本一の大露天風呂が売りの温泉だ。まずは内湯に入り汗を流した後、男女ともに湯浴みを身に着け混浴露天風呂でゆったりと今日の疲れを癒す。雪見風呂は何とも風情がある。

〈2日目〉 快晴
 この日は快晴だ。水上駅にて送迎バスから路線バスに乗り換え、谷川岳ロープウェイ駅まで向かう。車中から右手には白毛門、笠ヶ岳、左手奥には谷川岳の白く輝く双耳峰が見え、今日の山行の期待が高まる。今日は清水街道と言われる国道291号線をたどり、ロッククライミングで有名な一ノ倉沢を下から眺める予定だ。

 10:28谷川岳ロープウェイ駅出発。国道をたどるといっても、雪に埋もれていてどこが道なのか分からない。20分も経たないうちに積雪はどんどん増し、スノーシューを装着した。我々は、雪上訓練をしている2パーティの脇を通り抜けて進んでいく。膝上までの雪をラッセルする先頭の副隊長は大変だ。汗が噴き出している。ほどなく先頭を交代したところ、何とトレースがあるではないか。2,3人位がツボ足で所々がぼった跡があるが、トレースがあるとないとでは大違い。ラッセル地獄から免れることができた。

 谷川岳の双耳峰は近すぎて見えないが、右手に見える白毛門、笠ヶ岳を眺めながら進んでいく。快晴、無風の最高の天気の中、白く輝く峰々と青空のコントラストの素晴らしさに見とれてしまう。だが雪で国道が埋もれているため、まるで谷川岳西黒尾根や東尾根をトラバースしながら進んでいくようで、気は抜けない。所々小さな雪崩の跡もある。5月末から11月中までは電気自動車も運行している観光地だが、雪に閉ざされた冬は様変わりである。夏だとマチガ沢出合までは20分だが、今日はその倍以上かかっている。

 12:37標高870mの一ノ倉沢出合に到着。ここまでが舗装されていると地図には書いてある。今日のハイライトだ。目の前に広がる一ノ倉沢の大岩壁の迫力は圧巻だ。黒々とそびえ立つ衝立岩。急すぎてほとんど雪が付いていない。その上にちょこんと烏帽子岩が載っかっている。よくこんなオーバーハングしている急勾配の岩壁を登ることができるものだ。その左手にはオキノ耳へと続く稜線。稜線の西側から漏れる逆光の輝きが美しい。振り返ると、白毛門の鋭く尖ったピーク、その左側に均整の取れた笠ヶ岳が見える。頂上からの360度の大展望も素晴らしいが、まるでカールの底から見上げるような今日の展望の魅力は、到底他では味わえないだろう。この感激を忘れないよう、一人ずつの記念撮影大会となった。

 名残惜しいが、12:49に引き返すことに…。今日も踏み固められたトレースを歩くのは、楽チン、楽チン。14:00にはロープウェイ駅に戻る。ビールで乾杯後、タクシーにて湯テルメ谷川に移動し汗を流す。残念ながら、休憩室にはビールはなくお預け。タクシーにて上毛高原駅へ戻り、またまた二日続けて天丸へ。ようやく風呂上がりのビールにありつけた。

 今日は、このコースで大正解であった。快晴なので谷川岳ロープウェイに乗って上からの大展望を楽しむ案も出たが、それでは観光になってしまう。やはり自分の足で歩いてこそ得られる感激は、別格であった。(でもそれは、トレースがあったからこそ。ありがたや、ありがたや。)

色々想定外のことがあった2020年ではあったが、素晴らしい山行で幕を閉じることができた。感謝!

※ ちなみに清水街道(国道291号線)が、なぜこんな所にあるのか気になって調べてみた。大久保利通が提唱した土木プロジェクトの一つ。日本海側の国際貿易港として重要性が増した新潟港へ至る道として、馬車交通が可能な緩勾配・広幅員の道路に改修され、明治18年に完成されたとのこと。確かに地図を見ると、等高線に沿って国道が作られている。しかし、翌年から土砂崩れや雪崩などで通行止めになり、しばらくは修復を試みたもののついに修復も放棄され、廃道のようになったとのこと。

今日歩いていると、苔むした当時の石垣が雪の間から所々に見られた。往時を偲ぶことができる石垣に歴史を感じた。(くま)

今回の参加者:副隊長、このちゃん、くまちゃん、のんちゃん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉4時間38分 〈2日目〉3時間16分
累積登高差(+):〈1日目〉610m 〈2日目〉453m
踏破距離:〈1日目〉8.2km 〈2日目〉7.6km

☆ 〈1日目〉山から下りたらこんな店 
☆ 宿泊したのはこんな宿 
☆ 〈2日目〉山から下りたらこんな店 
☆ 日帰り温泉はこんな所 
☆ 打ち上げはこんな店 
☆ 帰りに乗ったのはこんな電車 


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜


スライドショウの開始
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001 【第1日目】上毛高原駅から上州三峰山を望む。
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002 ブルームーンヒル(乗馬クラブ)前からスタート
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003 最初は除雪された舗装道路。
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004 この先除雪なし。トレースはヒトではない。
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005 交代でラッセル開始。
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006 所々湧水があるところは雪が無い。
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007 獣たちの踏み跡は気まぐれ。
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008 雪道の先頭を歩くのは楽しい。
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009 眺めが良いところで。
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010 左手奥は小野子山あたりか。
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011 まだツボ足で行ける。
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012 小休止。後奥は大峰山。
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013 風が無いので寒くはない。
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014 ここからスノーシュー。
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015 6人が歩くと立派な道が出来る。
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016 まだ林道。
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017 緩い登りが続く。
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018 積雪は段々増えてきた。
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019 標高920m付近。
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020 ここから山道。林道はまだ右へ続いている。
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021 木々の間を縫って登る。
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022 上州三峰山の後閑峰はあれか。
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023 やっと本格的な登り。
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024 径は分からないので適当に登る。
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025 トレースは全くなし。
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026 時間切れで、ここで戻ることにした。
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027 山頂まではまだ1時間ぐらいは掛かりそうだ。
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028 次のピークは1,070m峰。
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029 ここは1,010m峰。
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030 スキー場があるのは、5年前に登った吾妻耶山。
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031 谷川岳は雪雲に包まれている。
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032 そろそろ戻るか。
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033 元来た径を引き返す。
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034 またリベンジしたい。
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035 下りは速い。
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036 バッチリ、トレースもあるので楽ちん。
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037 鉄塔通過。
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038 あの上が今日の最高到達点。
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039 快調に下る。
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040 切り通しのようなところ。
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041 また眺めが良いところへ戻ってきた。
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042 ちょっと雲が増えてきたか。
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043 ここでスノーシューを脱ぐ。
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044 上毛高原駅前の「天丸」に寄る。
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045 トイレに行ったくまちゃんを待ちきれずに乾杯。
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046 もうひとつのテーブルでも乾杯。
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047 時間があったのでこれも飲んだ。
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048 駅へ戻ってまた上州三峰山を振り返る。
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049 宝川温泉「汪仙閣」のフロント。
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050 浴衣は各自選択。
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051 先ずは内湯。
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052 本館。
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053 右下が露天風呂。
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054 露天風呂から上がったらもう夕闇。
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055 風情が出てきた。
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056 風呂から上がったらこれ。
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057 すぐに夕食。
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058 鍋は2つ。
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059 こちらは朴葉焼き。
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060 こちらはきのこうどん。
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061 ではいただきます。
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062 【第2日目】窓の外は雪。
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063 早朝の露天風呂。
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064 朝食。
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065 玄関で記念撮影。
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066 今日はここから。
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067 天神平も良く見えている。
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068 ここから除雪無し。
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069 今日もサングラスは必携。
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070 雪上訓練中のパーティ。
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071 トレースが無かったのでスノーシューを履く。
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072 今日は絶好のスノーシューイング日和。
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073 ツボ足のトレースあり。
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074 今日も交代でラッセル。
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075 正面は白毛門。
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076 吹き溜まりは3mぐらいは積もっていそう。
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077 マチガ沢が見えた。
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078 ここまでたっぷり1時間掛かった。
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079 ハイ、ポーズ。
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080 あれがトマノ耳。すぐ左のザンゲ岩も良く見えている。
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081 笠ヶ岳。
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082 真っ白な上越国境稜線。
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083 先を急ぐ。
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084 更に雪は深く。
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085 吹き溜まりを何度も越える。
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086 一ノ倉沢が見えた。
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087 気分は一気にクライマックス。
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088 黒々とした衝立岩が目立つ。
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089 さすが迫力がある。
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090 一ノ倉沢出合に到着。
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091 記念撮影。
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092 もう一枚。
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093 国境稜線に光が当たっている。
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094 あのとんがりはシンセン岩峰。
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095 白毛門も尖って見える。
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096 名残惜しいが、さて戻ろう。
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097 あの黒い岩は堅炭岩。
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098 帰りはラッセル無しなのでやっぱり速い。
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099 マチガ沢出合。
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100 また逢う日まで。
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101 白毛門もさようなら。
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102 ロープウェイ駅に到着。
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103 レストランは閉まっていたので立ち飲み。
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104 まだ載せられるよ、と運転手。
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105 ここで温まった。
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106 ここにはビールが無いので・・・
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107 「湯テルメ谷川」から爼ーが良く見える。
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108 今日もまた「天丸」で打ち上げた。
〈全天球画像〉上州三峰山手前の1010m点にて / 三峰山からの下山路にて / 谷川岳ロープウェイ駅にて / マチガ沢出合にて / このカーブを曲がると一ノ倉沢と幽ノ沢が見える / 一ノ倉沢出合にて / 上毛高原駅前天丸にて
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