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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第611 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2021年3月20日()~21日(

行き先【上信国境/鹿沢温泉~角間山(1981.2m)

コースタイム:

〈第1日目〉大宮駅[653](はくたか551号 金沢行、運賃+指定席券6,650)⇒軽井沢駅[734着/742](しなの鉄道)⇒小諸駅[806着/813頃発](しなの鉄道)⇒滋野駅[819着/830](タクシー6940)⇒鹿沢温泉・紅葉館(荷物デポ)[910着/925](9:45上着脱ぐ)→スノーシュー装着[10:00/10:07]P1[10:40/10:46]→角間山[1125/11:47]→アイゼン外す[12:00][スノーシュー履く+サングラス12:10/12:20]→角間峠[12:40/12:45]→紅葉館[1340]()

〈第2日目〉(観光)紅葉館[840](タクシー8240)⇒白鳥神社・海野宿散策[910/歴史民俗資料館200/ひな人形展示見学(東御清翔高校の文化祭替わり)]→ 白鳥神社[1030]⇒(タクシー3440円)⇒明神館アートヴィレッジ[10:50/入浴11:00/昼食11:30/12:55]→海野記念絵画館見学・明神池 [13:05/13:40](タクシー7640)⇒佐久平駅[1435/切符購入]→そば処 草笛(ビールと蕎麦)[14:40/1530]⇒佐久平駅[1546発あさま622号運賃5680円(特急指定券3370+乗車券2310円)]⇒大宮駅[1647]

トレイルマップ
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高度記録
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2年ぶり、雪の嬬恋村方面。(2年前は高峰高原から黒斑山、高峰山を登った) 今年は、観測史上記録的と言われるほどの暖冬で、「雪よ、残っていてください」と願いながら、スノーシューを持って出かけた。---結果的には「ギリギリ間に合った〜」というところ。

  新幹線を軽井沢で下車、しなの鉄道の滋野駅(小諸の一つ先)からタクシーで鹿沢温泉紅葉館へ。荷物をデポし、宿から見て向かい側の遊歩道入口から角間山を目指す。

  登り始めて、いきなり「熊の足跡だね」と指差す副隊長。見ると直径15cm位の丸い足跡で、爪の痕が3本くらい前に残っている。よく見ると肉球のような窪みも。夜にここら辺を徘徊しているのかと驚き、すぐさま熊鈴を取り出して装着する。

車道にも宿の周りにも雪はほとんどなかったが、遊歩道にはあったり無かったりがしばらく続き、周りの林床にはだんだん雪が増えてきた。

 地図の通りだと、遊歩道をずっと北北西方向に進んで角間峠に突き当たり、そこから湯の丸山方面でなくV字に折り返し、尾根を伝って角間山に通じるのだが、副隊長の「適当なところで雪の上をショートカットして行こうか」の一言で「直登ショートカットで歩く」と決まった。「はい。良さそうなところでそうして。ついて行きます」と私。

 道に沿った斜面は、落葉した白樺林や落葉松が多く、笹原や灌木が下を覆う。一定の区画で伐採され、新しい苗木が植林されているところもある。

尾根沿いの斜面を、スノーシューを着けて登って行く。地形や木々の向きから、左へ左へ行きたくなるところや、逆に右へ右へと行きたくなる場所がある。目指す山頂と、空の境との尾根筋を見て、地図から全体地形をイメージして、ルートを探っていく。……というと、カッコ良さげだが、変な方向へ行こうとすると後ろから副隊長が「あんまり右に寄らないで」とか、「真っ直ぐ上がればいいよ」とか、アドバイスしてくれるから、安心して行けるというのが事実。()

 そうこうしているうちに、角間峠から伸びるノーマルコースのトレースに突き当たり、右折して山頂に進んだ。頂上直下は道幅が狭く岩がゴロゴロしているところもあり、「下る時はアイゼンの方がいいな」と思いながら登り、山頂に着いた。

山頂に着くころには日差しが温かく、緩やかな風で雲が流れて、時々周囲の山々が見える。あれは西篭ノ登山、あちらが湯の丸山、浅間山も見えてきたね。お、北アルプスも勢ぞろいだ。タヌマ―ル3Dの解説を聞きつつ、タイミングを図ってシャッターを切る。

「今日は急いで下りなくてもいいでしょう?」と聞くと、「いいよ」との返事。2025分位眺めを楽しむ。他の登山者が2人登ってきた頃に「冷えてきたから、そろそろ下りようか」と、下山を開始する。

直下の鎖のかかった場所も難なく突破、アイゼンで快調に進んだ。しかし、気温の上昇に伴って雪も緩んできており、注意していてもガボる。そこで、再度スノーシューに履き替え、サングラスもかけた。下りは尾根筋の冬道でなく夏道を利用し、角間峠経由で雪を最後まで楽しんだ。

角間峠から下りる道からは、緩やかで広い斜面が続いた。「ここは春には、レンゲツツジが咲くんだ」と副隊長がポツリと言った。目の前の広野が一面、若草の色とレンゲツツジの朱色に染まった風景を思い描き、その時期にも歩いてみたいと思った。

夕餉は、大阪のレストランで修業し、料理長にまでなったというシェフ(若ご主人)の、手によりをかけた創作料理。出汁の深み、料理の切り方から舌ざわり、温度管理…繊細な気遣いを感じる一品一品に、私は口数多く、いちいち感心しながら完食をした。 同じ完食でも副隊長は最後に一言「…みんなも、来ればよかったのにね」。やっぱり、口数の少ない副隊長の言葉には重みがあるなぁ。 「うん!次はレンゲツツジの時期に、是非!」 軽さと重さのアンバランスな会話の中にも「来年の56月だね」という暗黙の了解を感じとる。皆さん、是非調整して参加してくださいね。

翌日は、天気予報で言っていたほど酷い天気にはならず、傘も不要だった。北國街道の海野宿で古の街並みとひな人形を見学した。その後で千曲川の向こう岸、東御に出て、明神池(ため池)のほとりにある明神館温泉と絵画館へ立ち寄り、佐久平駅近くのそば処「草笛」でフキノトウの天ぷらと蕎麦をいただいてから、帰路に就いた。そこは有名な蕎麦屋らしく、入口に有名人の色紙がたくさん並んでいた。その中で私が気づいたのが寄りによって「瀬古俊彦さん」の色紙だったといって(だって芸能人はあまり知らないし、サインが達筆で読めないんだもん)、なぜか副隊長にウケていた。(この)

〈追記〉副隊長によると、どの色紙にも誰のサインかを分かりやすく示した付箋が付いていた、との事。このちゃんに付箋が見えていなかったせいで、ウケたみたいですね。

今回の参加者:副隊長、このちゃん
実働時間:3時間25分
累積登高差(+):491m
踏破距離:5.2km

☆ 泊まったのはこんな宿 
☆ 日帰り温泉はこんな所 
☆ 打ち上げはこんな店 
☆ 帰りに乗ったのはこんな電車 


~ 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます ~

スライドショウの開始
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01 【第1日目】軽井沢駅からしなの鉄道に乗り換え。
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02 紅葉館に到着。建物が新しくなっていた。
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03 ここは「雪山賛歌」が生まれた宿。
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04 角間峠への道。
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05 雪はだいぶ少ない感じ。
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06 日当たりが良いところはすっかり雪が無い。
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07 辺りは落葉松林。
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08 この辺りから夏道を外れて登る。
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09 ちょっと小休止。
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10 角間山に向かって直登ルートを進む。
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11 藪漕ぎにならないように。
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12 なんだか空が青い。
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13 稜線に出た。
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14 スノーシューでは歩き難いところ。
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15 角間山に到着。正面に湯ノ丸山、その右奥には烏帽子岳。
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16 天気が段々良くなってきた。
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17 ハイ、ポーズ。
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18 西篭ノ登山が見えてきた。
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19 彼方は四阿山とその奥に根子岳。
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20 根子岳ズームイン。
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21 湯の丸スキー場も見えた。
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22 そろそろ下るか。
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23 山頂直下はちょっといやらしい。
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24 気持ちよく下山開始。
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25 天気が良くサングラスをつけるため、コンタクトレンズを装着中。
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26 山頂からちょっとだけ下ったところ。
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27 目立つのは西篭ノ登山。
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28 その左には黒斑山までの連なり。
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29 烏帽子岳に向かって。
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30 湯ノ丸山と烏帽子岳の全貌が見えた。
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31 こんなに晴れるなんて望外だ。
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32 浅間連山パノラマ。
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33 奥に西篭ノ登山、左手前は明日登るつもりだった桟敷山。
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34 下るにつれて湯ノ丸山がデカくなる。
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35 東篭ノ登山は西篭ノ登山にかぶって見えません。
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36 スノーシューが役立っていてうれしい。
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37 スノーシューで歩くのはつらい。
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38 あそこが角間峠。
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39 湯ノ丸山が益々高くなる。
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40 この辺りはこういうところです。
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41 角間峠に到着。向こうは真田の里。
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42 日差しが強くなったので・・・
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43 東屋でひと休み。
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44 のんびり下る。
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45 白樺林がキレイ。
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46 桟敷山がずいぶん立派に見える。
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47 一本白樺。
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48 もう下ってしまうのは惜しい。
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49 車道に出たらフクジュソウ。
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50 フクジュソウ。
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51 紅葉館に戻った。
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52 一人じゃ勿体ないほどゆったり。
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53 風呂は離れ。
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54 湯はうすにごり。
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55 打たせ湯もある。
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56 湯船と打たせ湯は源泉が違っていた。
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57 湯上りビール。
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58 今宵の献立。
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59 燗酒で乾杯。
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60 BGMはベニーグッドマン。
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61 【第2日目】こちらは女風呂。
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62 西堀栄三郎の直筆。
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63 先々代の似顔絵。
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64 朝食のメインは湯豆腐。
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65 イワナの一夜干し。頭からしっぽまで美味しい。
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66 宿の大女将と。
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67 白鳥神社。
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68 こういうところだ。
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69 海野宿にやってきた。
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70 約500mに数十軒の古民家が並んでいる。
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71 立派な「うだつ」。
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72 こちらも。
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73 「日本の道100選」にも選ばれている。
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74 日曜日だけれど観光客はほとんどいない。
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75 格子窓に見とれる。
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76 時間が早いので開いている店はない。
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77 一茶がここで詠んだらしい。
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78 長短2本ずつが交互に並んだのは「海野格子」。
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79 このちゃんは見学中。
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80 「なかだち」って読めないな。
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81 地元高校生のひな人形展示を見学。
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82 白鳥神社では4月に小学校入学する子供のお祝いをやっていた。
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83 日帰り温泉のアートヴィレッジ明神館の入口。
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84 開館時間にはちょっと早い。
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85 今日も意外にいい天気。正面は浅間連山。
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86 風呂場からの眺めもこんな感じだった。
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87 明神館の食事処で乾杯。
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88 やえはら御膳。「やえはら」とはこの台地の地名。
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89 飲んだ日本酒はこれ。
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90 アートヴィレッジ明神館の外観。
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91 手摺もアートしている。
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92 「梅野記念絵画館・ふれあい館」に寄ってみた。
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93 ロビーからの眺め。
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94 目の前は明神池。
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95 佐久平駅前のここに入った。
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96 お疲れ様でした。。
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97 鯉のあらいをつまむ。
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98 フキノトウは春の味わい。
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99 蕎麦で締めた。
〈全天球画像〉標高1670m付近 / 標高1870m付近 / 角間山山頂にて / 角間山山頂にて(その2) / 角間山直下にて / もうすぐ角間峠 / 角間峠にて / 海野宿にて

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