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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第616 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2021年4月24日(

行き先【足尾/備前楯山(1272.5m)

コースタイム:

東武伊勢崎線北千住駅[642](特急リバティけごん1号東武日光行)⇒東武日光駅[823/830]⇒タクシー(9,000)⇒わたらせ渓谷鐡道通洞駅[900/9:07]→P1[943/947]→南有越山[1026/1031]→北有越山[10:47]1,095[11:32/1136]→備前楯山[1235/1239]→舟石峠[1350]→銀山平・かじか荘[1418/1436]⇒タクシー(12,000)⇒ほの香(日帰り入浴・600)[1552/1628]⇒タクシー(1,100)⇒東武日光駅[1806](特急リバティけごん48号)⇒北千住駅[1950]

トレイルマップ
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高度記録
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今回はアカヤシオを求めて、足尾銅山の備前楯山に登った。取り付きは、わたらせ渓谷鐡道通洞駅近くの鳥居の裏。適当なところから障壁を乗り越えると、鉄管のようなものが置いてある広いところに出た。さらにちょっとした壁を越えて、あとは薄い踏み跡をたどり、しゃにむに急斜面を登っていった。昔石垣でもあったのか、岩がゴロゴロしているところが続いた。なんとなく人の生活の痕跡を感じさせる道だった。

尾根筋に出てからも急登は続いた。スギの植林の間を登っていくと、いきなり大岩が現れた。根元には祠があり、大岩を左に巻いて進んだ。急斜面をジグザクに登り、岩場をトラバースし、涸れた沢のようなところを横断して、別の尾根を登っていくと開けたところに出た。足尾鉱山の設備なのか、コンクリートの遺物があり、索道らしいものもあった。その奥を登っていくと、ほどなく南有越山(1,025m)に着いた。大きな男体山を見ることができた。

その先の北有越山に向かって、鞍部を進んでいくと、右手下方に赤茶色の簀子橋堆積場が見えた。簀子橋堆積場は、足尾銅山の精錬の工程でできる残りかす、つまり鉱毒をためておく場所。そんなものがまだあるのかと驚いた。

このあたりから、念願のアカヤシオがポツポツと現れ始めた。もう終わっているように見えたが、なんとか間に合ったようだ。北有越山には機械類や小さな鉄塔、モノレールのような鉱山の遺物が多く残っていた。このあとはアカヤシオロードと言ってもいいほど、たくさんのアカヤシオが咲いていた。高度はそれほど変わっていないのに、奥に進むほど花がたくさん残っていたのは不思議だった。

アカヤシオを眺めながら、奥水山(1,114m)、大水山(1,120m)と気持ちよく進んだ。大水山からは急な下りで、特に最後の段差のところは、後ろ向きになり慎重に下りた。小水山(1,095m)へ上るあたりから、岩が現れ始めたが、まだアカヤシオは続いた。

小水山を下って次の急坂を上っていくと、目の前が開けて、懐かしい庚申山や皇海山を見ることができた。この後はずっと岩混じりの上り坂が続き、もう山頂に着いてもいいと思うのに、なかなか着かなかった。うるさい、つつじなどの灌木をかき分けて登っていくと、人の声が聞こえてきて、やっと山頂にたどり着いた。山頂からは庚申山から中倉山に至る山並みが見えて、その中に「孤高のブナ」が小さく見えていた。

山頂は人が多いし時間も押していたので、早々に退散。アカヤシオを見ながら、ゆるやかな道を舟石峠に向かって下り始めた。ところが、下り始めてすぐに私の両足が痙攣。まったく動けなくなってしまった。登ってくる年配の方々が心配して声をかけてくれるのだが、痛さと涙と鼻水でグジュグジュになって返事もできない。なおちゃんとひろちゃんが替わって説明をしてくれて、中にはよく効くといって、塩をくれた方もいた。ひろちゃんの「芍薬甘草湯」といただいた塩が効いたのか、膝が曲がるようになり、なんとか舟石峠までヨロヨロと下りることができた。しかし、せっかく手配をしてくれたタクシーは戻ってしまった後で、銀山平まで歩かなければならなくなった。大幅に予定を狂わせてしまったが、かじか荘でビールを飲み、そこからタクシーで日光の「日帰り温泉ほの香」に向かった。コイン温泉といってもいい、こじんまりとした温泉だったが、100%かけ流しでいい湯だった。(菊丸)

今回の参加者:副隊長、菊丸、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:4時間50分
累積登高差(+):910m
踏破距離:7.8km
☆ タクシーを待つ間こんな所 

☆ 日帰り温泉はこんな所 
☆ 打ち上げはこんな店 
☆ 帰りに乗ったのはこんな電車 


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜


スライドショウの開始
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01 通洞駅。
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02 トイレタイム。
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03 石段を登ると・・・
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04 わたらせ渓谷鉄道の踏切。
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05 この鳥居が登山口?
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06 障壁をどうやって越えるべきか。
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07 ここだったら越えられる。
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08 広いところへ出た。
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09 適当なところから取り付く。
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10 踏み跡は有るような無いような。
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11 ここは激登り。
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12 踏み跡はある。
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13 松ぼっくりだらけ。
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14 尾根に上がった。
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15 ここで小休止。
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16 あれは赤倉山だろうか。
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17 杉の植林帯。
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18 目の前に岩が出現。
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19 岩の基部に祠。
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20 左から巻く。
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21 ジグザグに径がある。
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22 岩壁の上にしっかりしたトラバースルート。
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23 巻きながら緩く登る。
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24 足尾銅山の遺物。
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25 索道の跡か。
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26 すぐ上が南有越山。
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27 男体山が見えた。
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28 眼下には簀子橋堆積場が見える。
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29 アカヤシオ発見。
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30 やや盛りは過ぎている。
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31 ここを登ると・・・
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32 ここにもコンクリート構造物。
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33 この鉄鋼構造物やブルドーザは比較的新しそう。
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34 左手は発電機か。
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35 振り返るとこんなところ。
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36 モノレールがあった。
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37 アカヤシオが段々増えてくる。
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38 アカヤシオ(4)
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39 アカヤシオ(5)
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40 アカヤシオ(6)
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41 アカヤシオ(7)
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42 アカヤシオ(8)
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43 アカヤシオ(9)
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44 アカヤシオ(10)
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45 アカヤシオ(11)
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46 アカヤシオ(12)
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47 アカヤシオ(13)
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48 アカヤシオ(14)
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49 気持ちがいい登り。
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50 ちょっと慎重になる下り。
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51 小水山の登り。
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52 まだアカヤシオは続く。
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53 ここが小水山。
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54 松混じりの岩稜帯。
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55 まだまだアカヤシオ。
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56 懐かしの庚申山。
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57 あれが備前楯山らしい。
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58 左手が庚申山、中央がオロ山。その間に皇海山がチラリ。
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59 思ったより時間が掛かる。
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60 黒岩から見る男体山。
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61 アカヤシオ(17)
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62 アカヤシオ(18)
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63 アカヤシオ(19)
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64 アカヤシオ(20)
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65 もう山頂は目の前。
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66 備前楯山山頂からの男体山。
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67 ここまで3時間半もかかりました。
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68 男体山とアカヤシオ。
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69 波平ピークと中倉山との間に「孤高のブナ」。
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70 「孤高のブナ」ズーム。
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71 芽吹きの落葉松林。
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72 もうすぐ舟石峠。
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73 マルバスミレ、かな。
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74 ヒトリシズカ。
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75 かじか荘に到着。
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76 風呂には入れませんが・・・
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77 お疲れ様でした。
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78 タクシーを待つ。
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79 タクシー運転手に教えてもらった日帰り温泉「ほの香」。
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80 温泉分析表。
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81 入口から男湯と女湯とが分かれる。
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82 休憩室で呑めるかと思ったら・・・
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83 利用不可でした。
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84 ということで外で立ち呑み。
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85 外観はこんな感じ。
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86 場所は変わって「ダイニングカフェ 湯波こまち」で。
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87 午後5時前で一杯やれるのはありがたいです。
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88 湯波刺し。
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89 女子は山から下りると野菜が喰いたくなるらしい。
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90 男子は肉だ。
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91 タクシー運転手曰く、日光で一番美味い酒はこれ。
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92 ほぼチーズ。
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93 腹減りびとはピザ。
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94 開いててよかった「湯波こまち」。
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95 帰りはスペーシア。
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96 つまみにはこれが出た。
〈全天球画像〉有越山直下にて / 南有越山と北有越山の鞍部にて / 標高1020m付近にて / 小水山付近にて / 備前楯山山頂にて / 銀山平「かじか荘」にて / ダイニングカフェ湯波こまちにて

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