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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第619 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2021年5月15日()〜16日(

行き先【那須/赤面山(1701m)

コースタイム:

1日目〉JR東京駅[6:20](やまびこ201号)⇒JR新白河駅[7:42/7:47]⇒タクシー(7200円)⇒堀川登山口[8:26/8:31]→休憩[9:29/9:34]→休憩[10:25/10:30]→少年自然の家分岐[10:49]→赤面山[11:27/11:32]→引き返し地点[12:11]→赤面山[12:40]→休憩[12:50/12:55]→堀川登山口[14:35]⇒タクシー(5090円)⇒北温泉旅館[15:05]

2日目〉北温泉旅館[8:35]→那須自然研究路[9:05]→八幡ツツジ園地[9:45]→つつじ吊り橋[10:25]→殺生石[10:45]→高雄温泉おおるり山荘[11:25](日帰り入浴500)→那須湯本BS[12:45]⇒バス⇒那須塩原駅[13:35/ランチ/16:03](なすの278号)⇒東京駅[17:16]

トレイルマップ
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高度記録
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コロナ禍が続く状況に振り回され、今回の山行は結局、那須連山の東側に位置する赤面山に登り、北温泉旅館に宿泊するという計画に収まった。

1日目〉
新白河駅からタクシーに乗り、青少年自然の家方面へ向かう。途中に雪割橋という景勝地があると知り、寄ってもらう事にした。雪割橋は高さが谷底から約50メートルもあり、橋の上に立つとはるか下方に阿武隈川の流れが見える。川の両側は切り立った絶壁になっていて、萌え立つような新緑にすっぽり覆われている。心が洗われるような清々しい景色に目を奪われた。

感動を写真に収めてから、タクシーに戻る。運転手さんに「このまま行けば、北温泉へ行けますよ」と言われ、「このまま行っちゃおうか〜」なんて答えているうちに堀川登山口に着いた。林道のような幅広の道をしばらく進み、鉄の階段を上ると、その先は道幅が狭くなる。新緑の中を縫っていく径を進むと、活き活きとした芽吹きが目にも鮮やかで、爽やかな気分になる。お目当てのシロヤシオも少しだけ咲いていた。時期が早かったようで、木はあちこちにあるのだが、ほとんどが花を付けていない。逆に早くも咲き始めたシャクナゲを見付けた。

径の中央が抉れているので、端っこの木の根が張っている所を選んで登って行く。露岩がゴロゴロした、本日唯一の急斜面を登り切ると、傾斜が緩んで木道が現れるが、なぜかブツブツと途切れる(必要最低限にしたのか?)。やがて背の高い笹が現れて鬱陶しい。標高約1530mまで登って来ると、芽吹きの気配もない。矮性化したダケカンバの林を抜けて進んで行くと、木々の背丈が急に低くなる。径は緩やかであるが、目指す山頂はなかなか現れない。

歩き始めて約3時間、山頂に到着。先客の男性が4人いた。案内板によると360度のパノラマが開けているようだ。二王子岳、飯豊山までも見えるらしい。今日はガスっていて全方向が真っ白。二王子岳を眺めたかったな〜、ちょっと残念!

風が強いので、すぐに中の大倉尾根の方へ下る。山頂の西側は石がゴロゴロした道となる。両側が笹原の径を一旦下ってから登り返す。前岳を過ぎて、眼前の急斜面に雪がかなり積もっているのが見えて来た。先行の4人組が雪の前で立ち止まっている。この斜面を越えさえすれば、中の大倉尾根はすぐそこなのであるが・・。

副隊長の判断により、この先に進むことを断念し、出発地点まで引き返す事にした。あとほんの少しが辿り着けない、山の中では普通にあり得る事だよね〜と思う。これも良い経験!と、何だか面白くなって来た(笑)。元来た道を戻ると、シロヤシオの花数が若干増えているようで、ちょっと得したような気になる。

朝乗ったタクシーの運転手さんに堀川登山口まで来てもらい、北温泉旅館まで送ってもらった。まさか朝の冗談が現実になるとは思いもよらなかった・・。北温泉旅館の一番古い建物は江戸安政に建てられたもので、鄙びて古めかしい感じが良い。温泉は古の湯治場の雰囲気そのままで、何とも居心地が良い。他に客も居なくて独り占め状態でゆっくりとお湯に浸かった。

夜テレビを点けてみるが、なぜか電源が入らない。宿の従業員(中国の人)に聞くと、「ひゃくえん、いれましたか〜」と返事が返って来た。何とも懐かしい・・。四十年前を思い出しながら、百円玉を投入して無事テレビを観た。

2日目〉
今日は那須自然研究路をぶらぶらと那須湯本BSまで歩く予定である。北温泉旅館の古びた建物に別れを告げ、北湯入り口バス停まで道路を歩き、その先から那須自然研究路に入る。良く整備された、なだらかな径が新緑の中に続いている。ウグイスの声を聴きながら、森林パワーを浴びて気持ち良く歩く。

自然の家駐車場から八幡ツツジ園地に立ち寄ってみる。綺麗な木道が整備されていて、約23ヘクタールに渡って群生している約20万本のヤマツツジ、レンゲツツジ(レンゲツツジの開花はまだ先)が鑑賞できるようになっている。少し早めだったが、ヤマツツジが色鮮やかに咲き始めている。何しろ敷地が広大なので、歩いても、歩いてもヤマツツジが続いていてお腹一杯になるほど。

新緑が瑞々しい径を下って行くと、橋長130m、高さ38mのつつじ吊り橋に出た。家族連れの観光客が結構いた。谷底は遥か下方に見え、観光客が動くと吊り橋が揺れて、ちょっとしたスリル感も楽しめる。渓谷は新緑にすっぽり包まれていて、清々しく美しい眺めである。那須連山が眺められるとの事だが、今日は残念ながらガスっていて真っ白。

さらに径を先に進んで下って行くと、一面に岩石が転がり、荒涼とした場所に出た。「九尾の狐」にまつわる伝説が残る殺生石で、硫黄の匂いも立ち込めて、不気味な雰囲気が漂っている。

ここから200mほど登って、高雄温泉おおるり山荘の日帰り温泉に立ち寄った。白濁したぬるめの温泉で、広々したお風呂にゆったりと浸かった。鹿の湯はいつも沢山の人がいるのに、ここは閑散としている。バス停近くの温泉神社に初めて参拝した(いつも前を通り過ぎていた)。参道も本殿も立派なのには驚いた。那須湯本バス停からバスに乗り、那須塩原駅へ向かう。

梅雨前線のために天気はイマイチであったが、鮮やかな新緑とヤマツツジの花、それに温泉三昧と、充実した二日間であった。

今回の参加者:副隊長、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉5時間44分 〈2日目〉2時間50分
累積登高差(+):〈1日目〉1023m 〈2日目〉421m
踏破距離:〈1日目〉11.5km 〈2日目〉9.9km

☆ 宿泊したのはこんな宿 
☆ 日帰り温泉はこんな所 
☆ 打ち上げはこんな店 

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜


スライドショウの開始
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001 【第1日目】雪割橋に寄り道してみた。
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002 直ぐ上に新しい橋が出来ていた。
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003 あっちの方がもっと眺めが良いかも。
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004 ここからスタート。
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005 しばらくは林道のような幅広道。
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006 すっかり新緑。
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007 鉄製の階段がある。
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008 右へ行くと青少年自然の家。
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009 明るい尾根歩き。
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010 ミツバツツジ。
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011 この辺りはブナ林。
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012 那須でもこんな尾根がある。
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013 シロヤシオはまだつぼみ。
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014 これは咲き始めている。
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015 シャクナゲがもう咲いている。
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016 この辺りはシロヤシオが多い。
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017 来週あたりが見頃か。
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018 タムシバ。
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019 このコースで一番の急登。
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020 チシマザサが出てきた。
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021 まさに咲き始めたばかり。
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022 この番号がIになれば赤面山。
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023 木道出現。
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024 謎の広場。
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025 この塩ビ管は何処から引いている?
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026 笹がウザイが踏み跡はしっかりしている。
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027 雨が降ったら川になりそうな径。
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028 芽吹きは未だ先。
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029 標高1,530m付近にG番。
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030 ダケカンバが出てきた。
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031 ゆるゆると登る。
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032 標高1,610m付近にH。
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033 低木はドウダンツツジらしいが芽吹きはまだまだ。
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034 見通しが利くところだがガスガス。
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035 山頂は何処だ?
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036 あそこのようだ。
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037 赤面山山頂。
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038 晴れたら二王子岳も見えるらしい。
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039 筑波山も見えるのであれば、関東平野から赤面山が見える?
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040 心眼でパノラマを眺める。
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041 更に西へ。
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042 いったん、少し下る。
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043 この先登りだが全く見えない。
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044 雪渓に先行者。我々はここで引き返すことにした。
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045 今度は西側から赤面山へ。
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046 今日二度目の赤面山。
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047 登りでは気が付かなかったショウジョウバカマ。
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048 謎の水流を渡る。
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049 ドウドウと流れている。
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050 再び謎の広場。
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051 中間点を通過。
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052 再びシロヤシオ群生地。
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053 気のせいか朝よりも開花が増えた?
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054 芽吹きに癒される。
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055 北温泉に到着。
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056 変わらぬ佇まい。
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057 ロビーの薄暗さも変わらない。
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058 さっそく「天狗の湯」へ。
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059 誰もいなかった。
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060 こちらは女性専用の「目の湯」。
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061 昼間でも薄暗い廊下。
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062 部屋呑み。
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063 こちらは巨大な「泳ぎ湯」。
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064 夕食の時間までちびちびやる。
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065 テレビは100円を入れないと映らない。
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066 夕食。品数は豊富。
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067 【第2日目】早朝の「天狗の湯」。
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068 「河原の湯」。
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069 朝食。
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070 部屋からの眺め。
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071 昨日はあの辺りを下りてくるはずだった。
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072 さらば。
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073 眼下にシロヤシオとミツバツツジ。
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074 丁度見頃になっている。
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075 これから自然研究路の散策。
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076 ちゃんと整備されている。
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077 標高1,130mはまだヤマツツジはつぼみ。
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078 これも那須与一伝説。
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079 あくまでも緩やかな径。
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080 鳥が囀っているが判らず。
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081 ミツバツツジは見頃。
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082 ここから八幡つつじ園地。
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083 八幡つつじ園地(2)。
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084 八幡つつじ園地(3)。
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085 八幡つつじ園地(4)。
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086 八幡つつじ園地(5)。
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087 八幡つつじ園地(6)。
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088 八幡つつじ園地(7)。
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089 八幡つつじ園地(8)。
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090 八幡つつじ園地(9)。
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091 八幡つつじ園地(10)。
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092 八幡つつじ園地(11)。
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093 八幡つつじ園地(12)。
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094 つつじ吊橋に出た。
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095 かなり立派な橋だ。
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096 ひさしぶりにシロヤシオ。
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097 吊橋からの眺め。
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098 真下はこんな感じ。
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099 ここを下れば湯本。
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100 賽の河原。
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101 注連縄が付いた岩がある。
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102 これが殺生石。
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103 九尾の狐は外来種だと。
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104 気持ちが悪いほど花付きが良い。
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105 車道を30分ほど登れば・・・
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106 高雄温泉おおるり山荘に到着。
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107 風呂上がりはやっぱりこれだよね。
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108 温泉神社に立ち寄る。
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109 ここの温泉神社はかなり立派。
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110 参道だって立派。
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111 樹齢800年のミズナラ。
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112 立派だけど立ち寄る客は疎らだ。
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113 那須塩原駅前のここに寄った。
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114 この店は中休みが無い。
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115 久しぶりにサッポロ赤星。
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116 ビールの後は地酒、旭興。
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117 今日は湯豆腐が美味い。
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118 こちらはビールのお供。
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119 稚鮎の天ぷら。
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120 ワラビ煮浸し。
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121 地鶏の炭火焼。
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122 締めはざるそば。
〈全天球画像〉赤面山山頂にて / 標高1120m付近にて / 北温泉にて / 北温泉旅館の部屋にて / 那須自然研究路にて / 八幡ツツジ園地にて / 八幡ツツジ園地展望台にて / つつじ吊り橋にて / 高雄温泉おおるり山荘にて / 蕎麦屋「平成」にて
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