コースタイム:
JR新宿駅[6:46](ホリデー快速おおくたま1号)⇒JR三鷹駅[6:59]⇒JR奥多摩駅[8:21/8:40]⇒タクシー(10420円+10240円)⇒小菅村・白糸の滝駐車場[9:30/9:35]→白糸の滝[9:40/9:45]→大菩薩峠登山口[10:00]→P1[10:36/10:40]→日向沢登山口分岐[10:48]→P2[11:35/11:40]→フルコンバ[12:20/12:25]→荷渡し場[12:45]→大菩薩峠[13:10/13:22]→上日川峠[14:07/14:40]⇒タクシー(5510円/1台)⇒宏池荘[15:00/15:35]→日の出食堂[〜15:43]→菊よし→塩山駅[17:55]⇒高尾駅[19:10]
トレイルマップ
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高度記録
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緊急事態宣言が5月31日まで延長されたため、今回の山行は「日影名栗山」から急遽、「小菅側から大菩薩峠越え」へ変更となった。理由は「下山後、ビールが飲める」「入浴ができる」の二つの条件に当てはまる場所を副隊長が選んでくれたのだ。個人的には大菩薩峠から小菅まで牛ノ寝返り経由で2008年に歩いたのと、夏に白糸の滝から大菩薩峠登山口まで歩いたことがあったが、その先を峠まで歩くのは初めてで、楽しみだった。
JR奥多摩駅から乗ったタクシーを白糸の滝駐車場で降り、歩いて5分の所にある白糸の滝を見学する。大きな断層の鏡面が左岸側に切り立っており、真っ白い滝が一直線にドドドッと落ちている。
徒歩10分先の登山口から大菩薩峠に向かって山道に分け入る。傾斜の緩やかなトラバース道を熊鈴の音を響かせながら登っていく。道の片側は檜の植林、もう片側は広葉樹林。林床にはフタリシズカが花盛りだった。先日の強風で落ちたブナやミズナラ、朴、トチ、ハウチワカエデなどの若葉の色がみずみずしい。
大菩薩峠へつながる隣の尾根へ乗りかえる時、沢を左岸から右岸側へぐるりと渡ると、奥の斜面でドタッ、ガサガサッと、大きな「もの音」がした。どこかの樹上で、ミシミシパキパキと枝がさかんにきしんでいる。鈴の音を聞きつけた熊が木に登って隠れたのかもしれない、と思った。
標高が1300mを超え、1500m、1600mと上がるにつれて藤やトチ、ヤマツツジにウツギ、ウワミズザクラ、オオカメノキ、ミツバツツジと、季節をさかのぼるように咲く花が変わっていった。耳に届く音も、下の方ではエゾハルゼミ、次第にコガラ、ヤマガラ、ツツドリと、標高によって少しずつ変化していった。何の鳥かわからない囀りもたくさん聞こえた。
大菩薩峠への尾根道には、「フル梱場」「荷渡し場」など、かつてここで「梱包」したり、「荷を渡した」と想像できる、いにしえの地名が残っていた。鞍部になっているフルコンバは見晴らしがいい。空は明るいものの、高みにはずっと雲がかかっていた。ゆるやかな道をさらに進むと、やっと木の間に高曇りの空が開けてきて、登りつめたらポッと峠に出た。
大菩薩峠の大看板と介山荘は見慣れた景色。大菩薩湖は見下ろせたが、富士山や御坂の山並みは雲の中だった。ここまでほとんど人に会わなかったのに、流石、介山荘前は俗世間の賑わい。石丸峠経由はやめて、上日川峠へ直行することになった。
途中福ちゃん荘前では、テント場に数張り。この時世だから、テントで密を避ける人が増えているのかな。
上日川峠に着いて真っ先に目についたのは、「生ビール冷えてます」の張り紙。早速みんなで乾杯をする。峠の手前でなおちゃんが呼んでくれたタクシーが間もなく到着し、塩山の宏池荘へと直行した。親切な女将さんも変わらず元気で、今日はいつもよりお湯がぬるめでちょうどよい湯加減。床がぬるぬるして要注意だったが気持ちよく汗は流せた。日の出食堂の餃子もビールにピッタリ、旨かった。(この)
今回の参加者:副隊長、このちゃん、菊丸、のんちゃん、ひろちゃん、のりちゃん、なおちゃん
実働時間:4時間1分
累積登高差(+):1237m
踏破距離:10.6km
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