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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第 624回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2021年6月19日()〜20日(

行き先【東信/三峰山(1887.4m)〜美ヶ原(2034.4m)

コースタイム:

1日目〉JR新宿駅[7:00](あずさ1号)⇒JR上諏訪駅[9:13/9:22]JR下諏訪駅[9:27/9:35]⇒タクシー(8140円+8360円)⇒大展望台三峰茶屋[10:12/10:18]→三峰山[10:55/11:00]→扉峠パーキング[12:56/13:05]→茶臼山[13:17/13:20]→美しの塔[14:00]→塩くれ場[14:13]→山本小屋[14:20]

 2日目〉山本小屋[8:25]→王ヶ頭[9:06]→王ヶ鼻[9:25/9:30]→レンゲツツジ群生地[9:45]→桜清水茶屋[10:35/12:05]→せせらぎの湯(日帰り入浴・500/茶屋で食事すると100円引き)[12:07/13:10]⇒タクシー(5940円+5840円)⇒松本駅[14:50](あずさ38号)⇒新宿駅[17:23]

トレイルマップ
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高度記録
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初めての訪問で天気の巡り合わせが悪いと、なぜか、何回行ってもそうなる事が多い。今回もきっと展望台からの眺めは・・・、と思っていたら、やっぱり朝から雨が降っていた。

1日目〉
三峰山から美ヶ原まで踏破しようという計画で、下諏訪駅からタクシーで大展望台三峰茶屋までやって来た。予想通り、辺りは真っ白である。大展望台と名の付くような所の展望はどんな素晴らしさか?と思いながら、強風が吹きつける、冷たい雨の中を歩き始める。左側から集中的に受ける雨風に耐えながら、笹原を30分程登ると、あっという間に三峰山山頂に到着。だが眺望もないし、雨風も強いし、早く立ち去りたい・・と思うばかり。ここから尾根を北上する。

三峰山を過ぎると風が収まり、ホッとした。扉峠までは下りか、平坦な径が続く。笹原や広葉樹林、カラマツ林などを縫って進んで行く。扉峠の辺りで一旦道路(ヴィーナスライン)に出て、パーキングエリアで休憩する。レストランが1軒あるが、廃業していた。

再び山道に入り、急な斜面を登る。ここからは登りがメインになる。傾斜が緩んだ所でレンゲツツジの群生に出会った。鬱陶しい天候の中で明るいオレンジ色に元気付けられる。岩っぽい細尾根、笹原と進んで行き、最後に200m程の標高差を登り切ると、茶臼山山頂に到着した。やはりガスっていて眺望はない。

茶臼山を越えると石礫が積み重なった径となる。やがて急に開けた場所に出たと思ったら、白い靄の中から草を食む牛の姿が浮かび上がって来た。牧場の柵に沿った、ほぼ平坦な径を進んで行く。どこまでも牧草地が続いていて、美ヶ原牧場の広さを体感する。やがて左手に美しの塔がぼんやり見えて来た。

牧場に二頭のポニーがいたが、我々を見付けると一頭が素早く走り寄って来た。「まあ、可愛い!」と思ったら、柵の所にニンジンの餌が売られていた。なんとまあ、よく訓練されている事でしょう!(天気が良かったら、きっと私はニンジンを手にしていただろう。)我々に買う意志がないことを察知したらしく、さっさと自分の小屋に入って行った。

「ごめんね〜」と言いながら、立ち止まらずに今日の宿の山本小屋まで歩く。小屋のドアを開けると薪ストーブの暖かな空気に迎えられて、幸せな気分になった。手がかじかんで動かなくなる寸前だった。すぐに大きな窓のある、広々した展望温泉でゆっくりとお湯に浸かり、体の芯から温まった(展望は当然なかったが)。

2日目〉
朝起きたらまだ雨が降っていた。曇りの予報だったが、回復が遅れているようだ。朝食を済ませて出発する頃に、ようやく雨が上がった。牧場沿いのほぼ平坦な径を、長閑に草を食む牛の群れを眺めながら歩く。

電波塔群を過ぎるとまもなく王ヶ頭に到着。美ヶ原高原の最高峰で大パノラマが広がる場所らしいが、今日も真っ白。さらに先へ進み、王ヶ鼻へ着く頃には青空が少し広がって来た。正面に北アルプスが眺められる展望の地との事だが、雲が優勢で遠くの山々は見えない。しかし、すぐ近くの新緑の谷間から沸き立つ雲の美しさに、満足感を覚える。雨上がりならではの風景にしばし眺め入る。雲の合間から松本の街が垣間見えている。

ここから桜清水の方へ(八丁ダルミコース)下り始めると、レンゲツツジの大群生地に出くわした。まさに花盛りのレンゲツツジの間をジグザグに縫って下りて行く。間近のレンゲツツジをカメラに収めて、ウキウキした気分になる。カラマツや広葉樹林の中の、歩き易い九十九折れの径を下って行く。

桜清水コテージ内の施設をいくつか通り過ぎると、水車付きの風情豊かな建物が現れた。「桜清水茶屋」という蕎麦屋で、大町から信玄公ゆかりの古民家を移築したのだそうだ。汗の乾かぬうちにビールで乾杯! この周辺で採れる、色々な山菜が美味しかった。すぐ向かいにある「せせらぎの湯」で汗を流しさっぱりした後は、タクシーで松本駅まで戻って来た。あずさの指定券を買った後、駅ビルにある蕎麦屋で遅めのランチ、最後にお蕎麦で締めくくった。

天候が悪くても悪いなりに楽しめた2日間であった。きっと、美ヶ原には大展望が見られるまで何回か通う事になるのだろう。(なお)

今回の参加者:副隊長、このちゃん、のんちゃん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉3時間45分 〈2日目〉2時間5分
累積登高差(+):〈1日目〉841m 〈2日目〉125m
踏破距離:〈1日目〉10.2km 〈2日目〉5.9km

☆ 宿泊したのはこんな宿 
☆ 山から下りたらこんな店 
☆ 日帰り温泉はこんな所 
☆ 打ち上げはこんな店 


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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001 【第1日目】三峰大展望台。気温10度、風雨MAXだけど張り切って出発!
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002 遮るものが無いので大展望が期待できる所だけど・・・。
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003 フードの左側に当たる雨音を聞きながら。
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004 ここからが中央分水嶺トレイル。
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005 頼り甲斐のある径。
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006 三峰山に到着。
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007 どうですか、この大展望。
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008 「・・・」(風雨で声出ず)
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009 では次、行きますか。
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010 山頂から下ったところは風が無い。
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011 でも雨は相変わらず降り続けている。
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012 眺めも相変わらず。
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013 只、黙々と進むのみ。
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014 晴れていなくても気分が良い径。
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015 ポツンとヤマツツジ。
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016 落葉松林。
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017 この花、何ですかね。
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018 車道(ビーナスライン)に出た。
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019 扉峠に到着。
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020 茶屋は廃業していた。
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021 再び山径。次は茶臼山。
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022 径はジグザグに切ってあってとても歩き易い。
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023 アヤメが一輪だけ咲いていた。
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024 雨に滴るサラサドウダン。
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025 晴れていれば目の前にテーブルマウンテンが見える筈。
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026 レンゲツツジ、現る。
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027 シカはいるらしいが、レンゲツツジは残っている。
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028 シカが食べ切れない程レンゲツツジがあるのか?
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029 それともシカの個体数がそもそも少ないのか?
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030 それともこの界隈のシカはレンゲツツジが嫌いなのか?
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031 岩っぽいところは少ない。
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032 茶臼山の登り。
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033 傾斜が緩んだら・・・
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034 茶臼山に到着。
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035 もうここはテーブルマウンテンの一角。
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036 相変わらず辺りは真っ白。
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037 寒いのでちょっとだけ休憩して出発。
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038 風雨をついて。
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039 視線を感じて見ればウシがいた。
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040 牧場の縁を歩いていた。
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041 ここが美ヶ原であることを実感してきた。
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042 また石礫地帯を横切る。
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043 ぼんやりと塔が見えてきた。
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044 美しの塔。
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045 右は牧場。
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046 ポニーがいた。
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047 ポニー用のにんじんが売られていた。
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048 山本小屋に到着。
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049 乾燥室のストーブが温かい。
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050 風呂上がりの一杯が待ち遠しかった。
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051 全員揃ったので改めて乾杯。
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052 本日の宿泊客は我々だけ。
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053 廊下は長い。
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054 今日の夕食は・・・
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055 すき焼き。
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056 いただきます。
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057 ご飯の代わりに五平餅。
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058 【第2日目】朝の展望風呂(女湯)。
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059 朝食は洋風。
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060 外はまだ小雨が降っている。
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061 朝の風景その2。
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062 朝の風景その3。
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063 朝の風景その4。
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064 朝の風景その5。
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065 雨は止んだ。
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066 朝の牧場。
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067 長閑な眺め。
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068 にんじんを期待する体のポニー。
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069 今朝の美しの塔。
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070 シロバナノヘビイチゴ。
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071 王ヶ頭へ。
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072 突然現れるテレビ塔群。
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073 突然現れる王ヶ頭ホテル。
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074 この先が山頂。
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075 ここが王ヶ頭山頂。
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076 下りは八丁ダルミコース。
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077 証拠写真。
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078 テーブルマウンテンの西端へ向かう。
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079 西端にもテレビ塔。
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080 こちらにもレンゲツツジがチラホラ。
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081 旗状樹は強風地帯だから。
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082 殆ど離れていないここではもう風が強くないということ。
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083 レンゲツツジはクマザサと同じくらい背が低い。
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084 王ヶ鼻に到着。
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085 足元は板状節理の岩。
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086 絶好の眺望スポットだけど・・・
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087 また、谷を考える。
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088 また来る日までさようなら。
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089 雲の隙間から松本の街が見えた。
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090 レンゲツツジの群落に遭遇。
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091 急きょ撮影タイム。
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092 レンゲツツジの群落その3。
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093 レンゲツツジの群落その4。
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094 レンゲツツジの群落その5。
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095 レンゲツツジの群落その6。
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096 レンゲツツジの群落その7。
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097 レンゲツツジの群落その8。
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098 レンゲツツジの群落その9。
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099 レンゲツツジの群落その10。
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100 しっとりとした径。
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101 気持ち良く下る。
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102 オオヤマフスマ。
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103 落葉松林を抜けると九十九折になる。
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104 車道に出た。
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105 桜清水茶屋に到着。ちゃんと営業中。
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106 2年ぶり。
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107 前回同様、先客無し。
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108 まだ11時前ですが。
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109 ワラビ、コゴミ、ヤマウド。
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110 山菜の天ぷら。
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111 店の人に聞いた、このちゃんの解説。
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112 店の人曰く、このホップ(毬花)はこの辺りに自生していると。
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113 ここで汗を流した。桜清水茶屋で食事をすれば100円引き。
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114 ガランとした脱衣所。
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115 一番風呂かな。
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116 松本駅ビルのここに入った。
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117 もう6年ぶりだった。
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118 アクリル板越しに乾杯。
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119 別テーブルから乾杯。
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120 川海老の唐揚げ。
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121 桜肉の竜田揚げ。
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122 オニオンスライスは卵の黄身入り。
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123 ゴボウ唐揚げ。
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124 酒は「大雪渓」。
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125 酒には蕗味噌。
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126 窓から王ヶ鼻が見えた。
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127 仕上げはこれ。
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128 美味しくいただきました。
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129 帰りの「あずさ」車窓から見た八ヶ岳。

〈全天球画像〉美ヶ原高原牧場にて / 美しの塔にて
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