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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第628 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2021年7月17日(

行き先【北八ヶ岳/オーレン小屋&夏沢峠越え

コースタイム:

〈第1日目〉JR新宿駅[628](特急あずさ81号、運賃+指定席券5,650)JR茅野駅[857/9::05]⇒タクシー(15280)⇒桜平駐車場[1016]→夏沢鉱泉[10:50]P1[11:25/11:30]→オーレン小屋[1142] (自由行動)()

(A班) 根石小屋前まで往復(4)オーレン小屋[12:18]→箕冠山[1305]→根石小屋[13:10/13:30]→オーレン小屋[14:20]

( B班) 赤岩の頭周回(副隊長)オーレン小屋[1150]→赤岩ノ頭[1254/1315]→峰の松目コル[1344]→オーレン小屋[1412]

(C班) 東天狗岳往復(2名)オーレン小屋[12:17]→箕冠山[13:01/13:05]→根石岳[13:25/13:30]→東天狗岳[14:10/14:20]→箕冠山[15:11]→オーレン小屋[15:45]

〈第2日目〉オーレン小屋[600]→夏沢峠[628]→本沢温泉[7:18/723]→中山峠分岐[8:24]→しらびそ小屋[830/8:37]→稲子湯[9:50/日帰り入浴・650/1025]⇒小海町営路線バス(運賃800)⇒小海駅[1105]

A(あゆ食べて佐久平から新幹線) 小海駅[11:20]⇒佐久平駅[12:02]⇒タクシー(1040円)⇒磊庵はぎわら⇒タクシー(1240円)佐久平駅[14:50](特急あさま620号)大宮駅[15:47]

B班(あずさ号で直帰)小海駅[駅前で昼食/1311](小海線)⇒小淵沢駅[14:23/14:29](あずさ34号)⇒立川[15:57] \(^0^)/

トレイルマップ
クリックすると地図が拡大します
(B班

(C班)
高度記録
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(B班)

(C班)


1日目〉 快晴
待ちに待ったオーレン小屋来訪! 今季もオーレン小屋スタッフとして山入りしているクマちゃんに会いに行く企画だ。

2021年の夏は思ったより梅雨明けが早く、この週末は、人々の心が一気に動いたようだ。桜平へ入る道があんなに混んでいるなんて初めてだった。試しに桜平に着くまでに路上駐車している自家用車を数えてみたら、なんと、駐車場の手前に60台も停めてあった。駐車場内がMAX60台だから、少なくとも2倍は車が来ているということだ。

副隊長に「何故だか桜平の時は行動が早い」と言われるが、この喧噪と異様に飛び交う「アブ」から離れたくて一気に出発した。(タクシー料金を払う時に左ふくらはぎにチクッと感じた、その痕が1週間痒かった)

 「暑い日に先頭が速過ぎたらいけないな」と思いつつも、人が多いので、やや飛ばし気味に歩いた。夏沢鉱泉を過ぎて、涼しい沢沿いを緩やかに登っていく。途中、道沿いに樹のウロのような穴がいくつか空いていて、「ヒカリゴケ」があった。

オーレン小屋に着くと、受付に小屋主の小平岳男さんがいた。先日ラジオの「山カフェ」聞きましたと挨拶をする。宿泊者全員の住所一覧を提出してチェックインの後、間もなく受付を交代しに来たクマちゃんと笑顔の再会。流石、スタッフ2年目の貫禄と余裕がうかがえる。

とはいえ、「一般宿泊客」である私達。お仕事の邪魔にならないよう、従業員クマちゃんの休憩時間に合わせて戻ってこられるようにハイキングもコンパクトにした。A班は根石山荘周辺のお花畑まで往復。B班は赤岩の頭から好展望を楽しむ、というもくろみである。C班は、(休憩おしゃべりタイムには間に合わないが)せっかくなので東天狗岳まで往復しようというプランだ。B班副隊長は小屋にタッチダウン後すぐに出発。AC班は、軽く腹ごしらえの後出発した。以下はC班の記録である。

オーレン小屋から箕冠山へは、直で登るコースをたどり、箕冠山の肩から根石小屋のある鞍部に下りていく。樹林帯にはルリビタキ、メボソムシクイの囀りがたくさん。稜線に出ると、根石小屋周辺はコマクサのお花畑が咲き始めたばかり。青い空と広い尾根、大展望で晴れ晴れとした気分。A班はここで花と展望を楽しんでから引き返した。

C班は東天狗方面へ向かう。まずは目前に続く根石岳の上りだ。振り返ると、硫黄岳の爆裂火口が見える。彼方の赤岳・阿弥陀岳も勢ぞろい。西には中央アルプス、木曾御岳山、北アルプスの槍穂高大キレット方面もくっきり見えて気持ちがよい。北には堂々と東天狗・西天狗がそろい踏みだ。

東天狗に向かって根石岳から60mくらい下ると足元の地質が真っ白な真砂になった。白砂新道への分岐だ。201210月にここから本沢温泉まで下りて夏沢峠経由でオーレン小屋まで戻ったのを思い出した。きつかったな。

そこからもうひと登りで東天狗岳に到着した。岩場を登りながら、イワツメクサ、イワベンケイ、ミヤマダイコンソウ等の花に癒される。山頂からは金峰山も、荒船山も、浅間山もくっきり、今日は本当に眺めがよい。真夏だと午前中の照り返しで、昼過ぎに水蒸気が上がってきてガスったり、雷が鳴ったりするものだが、今日はカラッとした好天でラッキー。槍ヶ岳山頂を少しだけ隠していた雲も流れて、槍穂大キレットの連なりが懐かしい形で見えた。のりちゃんも感動していた。

東天狗から360度の展望をもっと眺めていたいところだが、山頂に続々と人が登ってきたので、密を避けて下りることに。樹林帯では盛んにルリビタキの声がするので、しばし立ち止まって目を凝らすと、姿を確認することができた。下界では、冬に府中の浅間山や立川の昭和記念公園などで見かけるルリビタキだが、囀りの声を聴くのは初めてで感激した。「瑠璃ビータキビタキダーヨ!」と聞きなせるのは気のせい!?

オーレン小屋に戻ってからすぐお風呂に入り、ビールを美味しくいただく。夕食は名物の桜鍋。コロナ対策で昨年から個別の鍋になっている。その他、アクリル板パーテーション、館内スリッパは各自番号を覚えておき共用を避ける。就寝時はインナーシーツの利用を義務付け、枕はビニール袋に入れて使用する等、オーレン小屋の感染症対策は本当に行き届いている。

 食後、副隊長の部屋で8時まで歓談する。しゃべり声や笑い声が響くので、控えめにして(したつもり(笑))早めに就寝した。

2日目〉 晴れ
2日目は朝食
前に同室の3人で朝の散策を楽しんだ。小屋裏の斜面(選択物干し場)、花の咲く原っぱに吹く風が清々しい。近くでキセキレイが営巣しているらしく、二羽が決まった枝や屋根を行ったり来たりしていた。前日に小屋前の小川で見たのと同一個体だろう。片方が若鳥のようで、巣立ち間近なのかなと思った。

朝食後、クマちゃんと名残を惜しみ、夏沢峠から本澤温泉に向かって下りてゆく。早朝は登山道から丸見えの野天風呂に蓋がしてあった。その近くにまだハクサンシャクナゲの花が残っている場所があり、記念撮影した。

本沢温泉でトイレを借りた後、しらびそ小屋のあるみどり池方面に進む。本沢温泉のある沢から、根石岳の東尾根を越えていくので少しだけ登り返しがあるが、歩きやすい道である。みどり池の近くは湿地帯になっていて、この時期、クリンソウがたくさん咲いていた。みどり池は相変わらず風が無く、稲子岳や東天狗岳が水鏡に美しく映っていた。

しらびそ小屋で小休憩して、稲子湯目指して下りていく。途中2~3度林道を横切ってはまた登山道に入り、順調に進む。その時、前を行くのんちゃんの「きゃあ~!」という悲鳴が轟いた。「転んだ? それとも熊かカモシカが出た?」 「どうした? 大丈夫?」と歩を速めると、なんと、そこにはグッチー師匠がニコニコして立っているではないか。「グッチーさん!!」思わず駆け寄る。

八ヶ岳の近くに住む親戚の「まき割り」を手伝った帰りだそうで、本沢温泉まで散歩してひと風呂浴びようと歩いてきたとのこと。稲子湯から本沢温泉まで一本道とはいえ、ここでお会いできた幸運に感謝した。9月下旬に開かれる山岳写真の個展のお知らせもいただいた。

グッチーさんと別れてから間もなく、稲子湯に到着する。ふと時刻表を見て、小海駅行のバスが30分後とわかるが「まあ、時間的に無理だろう」とあきらめる。次のバスは2時間後なので、タクシーでも呼ぶことになるかな、と思って入浴する。

ところが、流石みな「鍛えられし山岳部員()」入浴も身支度もほぼ間に合ってしまった。副隊長となおちゃんだけ早風呂の後、さらに缶ビールで乾杯していたのだが、「バスに間に合うなら…」と荷物をまとめ、全員バスに乗ることができた。

 小海駅からは佐久平(新幹線)方面はすぐに来てA班(副隊長、なおちゃん、のんちゃん)は乗車。小淵沢(中央線あずさ)方面のB班は機関車の時間まで2時間あるので、ゆっくり指定席券を買ってから、駅前の桔梗屋というお食事処で昼食を楽しむ。A班は写真の通り佐久の蕎麦を楽しんだそうだ。

今回、山では梅雨明けの好天に恵まれ、生き生き立ち働くクマちゃんにも会えて、さらに下山途中にグッチーさんともばったり遭遇と良いことづくめだった。やはり、日ごろの行いが良いせいだよ、きっと! と都合よく考えている。日々、小さな「良いこと」の積み重ねを大事にして幸せな気分をアップデートすることが、よりよい人生を生きるコツだよね♪ (この)

今回の参加者:副隊長、このちゃん、アヒルちゃん、菊丸、のんちゃん、ひろちゃん、のりちゃん、なおちゃん
実働時間:4時間30分(C班)
累積登高差(+):〈1日目〉907m(B班) 1091m(C班)  〈2日目〉296m
踏破距離:〈1日目〉6.9km(B班) 8.0km(C班) 〈2日目〉9.0km

☆ 宿泊したのはこんな宿 
☆ 日帰り温泉はこんな所 
☆ 打ち上げはこんな店 
☆ 電車を待つ間にこんな店


~ 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます ~


スライドショウの開始
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001 【第1日目】(A+C班)何故だか毎年、桜平の時の行動は早い。10時19分
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002 (B班)1分後、気が付いたらA班は姿が見えない。桜平(中)駐車場は立錐の余地なし。10時20分
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003 (B班)行く手に峰の松目。
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004 (A+C班)夏沢鉱泉に到着。10時51分
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005 (B班)4分遅れで夏沢鉱泉に到着。10時55分
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006 (A+C班)その頃、すでに夏沢鉱泉を出発。10時55分
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007 (B班)ふと振り返れば、槍が見える。10時57分
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008 (B班)大キレットも見えている。今日はとびきりいい天気だと独りで実感。10時58分
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009 (A+C班)その頃のA班。
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010 (B班)今年のオーレン小屋発電施設。11時12分
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011 (B班)こちらは受水槽。11時15分
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012 (A+C班)乗鞍岳が見えた。11時19分
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013 (A+C班)オーレン小屋に到着。11時42分
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014 (B班)オーレン小屋に到着。11時45分
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015 (B班)赤岩ノ頭目指し出発。ここは峰の松目への分岐。12時5分
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016 (B班)シラビソ林に癒される。12時6分
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017 (A+C班)オーレン小屋出発。12時17分
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018 (A+C班)箕冠山直登ルートをチョイス。12時31分
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019 (B班)夏沢峠の鞍部から浅間山。12時31分
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020 (B班)箕冠山の向こうから東西天狗岳。12時32分
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021 (B班)シラビソからダケカンバに変わると途端に明るい。
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022 (B班)振り返ると乗鞍岳から北アルプスまでが見えた。12時45分
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023 (B班)槍穂連峰。
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024 (B班)こちらは西天狗岳と蓼科山。
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025 (B班)赤岩ノ頭に到着。目の前に峰ノ松目。その右は諏訪湖。12時54分
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026 (B班)東は赤岳、阿弥陀岳。
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027 (B班)横岳。一番手前の岩峰が大同心。
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028 (B班)赤岩ノ頭山頂は学生たちに占拠されている。
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029 (B班)中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、槍穂連峰までズラリ。
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030 (B班)手前の高原は霧ヶ峰。右端に美ヶ原。
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031 (C班)箕冠山の肩に到着。13時2分
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032 (A班)根石岳山荘付近から東側の眺め。13時10分
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033 (A班)コマクサ見つけました。13時10分
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034 (B班)赤岩ノ頭から。13時10分
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035 (B班)若者集団と硫黄岳。13時11分
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036 (B班)赤岳、中岳、阿弥陀岳。その右は北岳がチラリ。眼下には赤岳鉱泉。13時12分
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037 (A班)根石岳山荘からの眺め。13時12分
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038 (A班)乗鞍岳。
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039 (B班)赤岩ノ頭から浅間山が見えると知りました。
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040 (B班)峰ノ松目に向かって下る。13時15分
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041 (C班)眼下にA班。
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042 (C班)根石岳山荘と根石岳と天狗岳。
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043 (A班)まだコマクサを鑑賞中。13時19分
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044 (A班)西天狗岳と槍穂連峰。
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045 (A班)C班が根石岳に登るところを撮影。13時24分
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046 (A班)真ん中あたりに焼岳と霞沢岳。
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047 (C班)こちらもコマクサ鑑賞中。
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048 (C班)根石岳に到着。13時27分
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049 (C班)八ヶ岳連峰をバックに得意のポーズ。
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050 (A班)右端は金峰山、左奥は両神山あたりか。
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051 (B班)その頃B班はシラビソ林の中。13時31分
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052 (C班)根石岳から御嶽山。13時36分
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053 (A班)箕冠山直下から根石岳を振り返る。13時37分
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054 (C班)東天狗岳への登り。13時42分
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055 (B班)峰の松目コルに到着。13時44分
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056 (C班)イワベンケイ。
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057 (C班)ミヤマダイコンソウ。
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058 (C班)東天狗岳に到着。14時12分
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059 (C班)東天狗岳から南を眺める。
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060 (B班)オーレン小屋に戻って一杯。14時13分
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061 (A+B班)合流してまったり中。
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062 今宵のディナー。
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063 勿論、これがメインディッシュ。
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064 ではお疲れさまでした。
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065 こちらでは、くまちゃんと。
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066 まだ外は明るい。18時27分
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067 一日いい天気でした。
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068 【第2日目】峰の松目に朝日が当たってきた。4時52分
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069 朝食。
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070 集合写真。
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071 くまちゃんとお別れして出発。6時2分
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072 ちょっとひんやりした径。
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073 夏沢峠からの眺め。6時29分
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074 本沢温泉へ。
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075 見上げれば硫黄岳爆裂火口。
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076 まだ本沢温泉の野天風呂には誰も入っていない。7時3分
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077 径から良く見える。
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078 もう随分下ってきた。
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079 シャクナゲと。
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080 本沢温泉。
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081 湿地にクリンソウ。8時14分
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082 森林鉄道の痕跡。
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083 みどり池と稲子岳。
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084 みどり池と東天狗岳。
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085 また泊りに来るかね。
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086 ちょっと休憩。8時32分
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087 まさか、グッチー師匠と遭遇。
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088 皆揃って撮影。
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089 この標識は懐かしい。9時2分
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090 稲子湯を目指して。
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091 ウツボグサ。
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092 唐沢橋登山口。9時39分
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093 キバナノヤマオダマキ。
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094 サワギキョウ。
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095 稲子湯に到着。
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096 ビールを飲み切らないうちにバスの時間になった。
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097 佐久の蕎麦の名店。
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098 美味そうに注がれたビール。
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099 日本酒は佐久の地酒「寒竹」をいただく。
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100 花番さんに「磊」の意味を問えば・・・

101はし袋の裏をごらんくださいと。

102水萌え蕎麦セットをいただいた。左手の極太めんが水萌え蕎麦。
〈全天球画像〉オーレン小屋テント場にて / 赤岩ノ頭にて / 赤岩ノ頭山頂にて / オーレン小屋にて / オーレン小屋食堂にて / 佐久「磊庵はぎわら」にて
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