コースタイム:
〈1日目〉JR東京駅[7:16](はやぶさ101号)⇒JR新花巻駅[9:50/10:12(9:57)](釜石線)⇒JR遠野駅[11:15]⇒レンタカー/遠野観光
(伝承園、カッパ淵、とおの物語の館)⇒新花巻駅[16:10/16:42]⇒盛岡駅[16:54] →東横INN盛岡駅
〈2日目〉東横INN盛岡駅[4:00]⇒タクシー(12,300円)⇒岩手山馬返し登山口駐車場[4:30]→馬返し登山口[4:40]→0.5合目[5:10]→日の出[5:19]→P[5:20/5:25]→1合目[5:28]→2合目[5:50]→2.5合目(新道と旧道との分岐)[5:53]→3合目[6:05]→P4合目[6:22/6:25]→5合目[6:50]→P6合目[7:15/7:20]→7合目[7:52]→P8合目[8:00/8:07]→不動平[8:25]→分岐[8:40]→岩手山神社奥宮[8:50]→岩手山山頂[9:12/9:22]→分岐[9:32]→不動平[9:45/9:50]→分岐鬼ヶ城コースへ[10:00]→P[11:25/11:30]→切通し[12:00]→黒倉山[12:21/12:31]→P[13:00/13:07]→姥倉山[13:15]→P[14:00]→湯の森[14:45]→松川コース登山口[15:00]→松川温泉峡雲荘[15:25]
〈3日目〉峡雲荘BS[8:30](岩手県北バス八幡平・樹海ライン560円)⇒八幡平BS[9:07/9:15]→鏡沼→メガネ沼→八幡平山頂[9:40/9:45]→ガマ沼→八幡沼・陵雲荘→見返峠[10:15]→八幡平駐車場[10:22]→藤七温泉彩雲荘[10:45/入浴(650円)/11:54]⇒バス(700円)⇒八幡平マウンテンホテル [12:45/乗り継ぎ/13:30]⇒バス(840円/乗り継ぎは200円引)⇒盛岡駅[15:10/食事/16:50](はやぶさ34号)⇒東京駅[19:04]
トレイルマップ
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高度記録
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〈1日目〉
台風が福岡県に上陸したのち、東に直進してきている。この台風の影響を受けて、東京も朝から雨。そんな中、岩手に向かって出発した。一日目は遠野観光。新花巻から遠野までの移動は釜石線。この釜石線は一つひとつの駅に宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の世界をイメージした駅名が付けられている。沿道の田んぼは十分に色づき首を垂れてきている。車窓からの風景は趣があった。
遠野駅前からレンタカーで伝承園に向かう。まず、郷土料理の「ひっつみ」を味わった。(ここで買った翌日の行動食「かんづき」というずっしりとした蒸しパンも美味しかった。)国の重要文化財になっている曲り家「菊池家」、オシラサマの「御蚕神堂」を観光した。近くのカッパ淵にも行ってみた。思った通りなんてことなかったが、きゅうりを餌にカッパ釣り・・・がおもしろかった。遠野と言えば「遠野物語」を堪能しようと、語り部を鑑賞できるとおの物語の館にも行ってきた。語り部さんの心地よく響く声。わかるようでわからない方言。私の記憶は切れ切れ・・・(笑)。
遠野観光を終え、再び釜石線に乗ろうと駅に戻ってきたところ、雨の影響で釜石線が運休しているとのこと。予期せぬ運休に戸惑ったが、レンタカー屋さんと交渉してそのまま新花巻まで借りることができ、無事盛岡まで移動することができた。
〈2日目〉
岩手県最高峰の岩手山に登る。今日は晴天!昨年、雨のために3合目で敗退を余儀なくされた仲間にとっては、リベンジ山行である。大きな岩手山に登り、松川温泉まで11時間を踏破した。
大きく4つに分けて、@馬返し登山口〜不動平 A不動平〜岩手山山頂〜不動平(お鉢巡り)
B鬼ヶ城コース〜姥倉山C姥倉山〜松川温泉のそれぞれ特徴のある歩きを体験できた。
@
馬返し登山口〜不動平
早朝4時半、ヘッドランプの灯りを頼りに登り始める。裾野が大きい岩手山では、1合目までが長く感じられる。本日の日の出は5時19分。1合目手前で木々の間から柔らかなオレンジ色の朝日が差し込んできた。木々がオレンジ色に染まり始めるこの時間の何と美しいことか。ナナカマド、オオカメノキ、ムシカリの赤い実、そして、少し色づき始めている葉もあった。
1合目を過ぎると、溶岩流の跡らしい岩肌や岩がゴロゴロした登山道に変わってきた。鬱蒼とした樹林帯を抜けて眺望が開け、遠く早池峰山が見えた。
2.5合目で新道と旧道に分かれる。我々は新道を進む。次々と元気いっぱいでペースが速い若者集団が登ってくる。新道は森の道、旧道は展望の道とのことだが、6合目辺りの新道からも眺めは良い。旧道を登る登山者の姿も見えた。遠くに早池峰山、向かいに姫神山が見え、盛岡市街地を見渡すことができる。
7合目を過ぎると、道は山を巻くように平坦になり、岩手山のどっしりした山頂(手前の外輪山)が見える。この後はどっしりした山を目指して登っていくことになる。8合目避難小屋から先はハイマツの道が9合目の不動平まで続く。森林限界となり、風が強い。
A
不動平〜岩手山山頂(お鉢巡り)〜不動平
不動平からはザレた登山道。我々は、分岐を右に進んだ(反時計回りのお鉢巡り)。岩手山神社奥宮の祠を過ぎ、さらに火口を回った先に山頂の薬師岳が見える。どてっとした山容に見えていた外側の姿とは全く違う、火口の崖と火口丘の荒々しい赤茶の姿が見えてきた。風がさらに強まり、時々身体がよろめく。(なおちゃんはお気に入りの帽子を飛ばされた!)
岩手山山頂に到着。火口の中に火口丘。火口一周の姿が良くわかる。外に目を向ければ、360度の展望。近くのなだらかな山並みが八幡平。奥に岩木山、八甲田山。向きを変えると、乳頭山、秋田駒ケ岳、鳥海山・・・副隊長から知らされる山の名前に東北を実感する。「遠くに来たものだ〜。」
B
鬼ヶ城コース〜姥倉山
岩手山から黒倉山への縦走となる外輪山の、この鬼ヶ城コースは岩場が続くアクティブなコース。思いがけず紅葉が始まっていて、その眺めも楽しみながら、岩場を上り下りギッコンバッコン。鬼ヶ城コースに入って1時間半、登山開始からすでに6時間経過。疲れた。岩場も飽きた頃、ようやく岩稜帯が終わり、ハイマツと笹藪、樹林帯へと様相が変わった。
切通しの分岐に到着。網張温泉方面と姥倉山を越えて松川温泉方面との分岐である。昨年の計画はこの分岐を網張温泉に向かう計画であったらしい。雨で敗退したが網張温泉には昨年泊まっているので、今年は松川温泉である。黒倉山経由で姥倉山を目指した。
黒倉山山頂と姥倉山の山頂手前の広場(1459m)からは今日一日歩いてきたコースが一望できた。岩手山の雄大さと鬼ヶ城のタフなコースを改めて振り返った。
C
姥倉山〜松川温泉
姥倉山からの下山道は、笹薮が茂る深くえぐれた登山道。また前日の雨の影響か、水が流れている箇所もあり、くたびれてきていた脚にはかなり堪えた。早く松川温泉に到着したい!あと1時間、あと30分で登山口だ!と、疲れた身体に鞭を打つ思いで歩を進めた。
登山口(松川キャンプ場)からが長かった〜。「車が来てるよ〜」と言われても体が反応できない有様になりながら、やっとの思いで、本日の宿松川温泉・峡雲荘に到着した。
副隊長は「何はともあれビール」だったが、女性陣はビールを飲んだら動けなくなりそうで、重い脚を引きずって2階の部屋に上がるのが精一杯だった。
峡雲荘は日本秘湯を守る宿。カランがない浴場。乳白色の湯が軟らかく疲れた身体を癒してくれた。
〈3日目〉
八幡平。車で行ける百名山。峡雲荘前のバス停から八幡平駐車場まで30分で到着。ここは岩手県と秋田県の県境で、八幡平は秋田県。深田久弥さんの頃は、大変な思いをして深い深い山に分け入ったことだろうに。散策路は石畳に整備されており、全くの観光地である。八幡平山頂はあまりにものっぺりしており、オオシラビソに囲まれて眺望が得られないため、展望台櫓が建てられたらしい。
櫓の上から360度の展望!岩手山を感慨深く眺めた。八幡平はオオシラビソ、トドマツの針葉樹と笹薮に覆われて、その緑と色づき始めた草紅葉、木々の紅葉、池の藍色、そして何より空の青さがすべてを引き立たせて、素晴らしい景色だった。
ぐるっと一回り1時間ほど観光したあと、藤七温泉・彩雲荘で汗を流した。この彩雲荘も日本の秘湯を守る宿。混浴露天風呂は道路から丸見えで、湯着を着て入浴することになっているが、女性専用露天風呂は露天風呂の横を通り過ぎないとたどり着けず、ハードルが高すぎて露天風呂には行けなかった。
盛岡まで直通のバスがなく、途中の乗り継ぎ時間もあって、盛岡駅まで3時間かかった。その道中、方角を変えて岩手山の姿を楽しむことができた。特に、裾野が広がる秀麗な岩手山の、馬返しから山頂までのラインの美しさをしっかり見ることができてよかった。
今秋の東北の山シリーズ第一弾、岩手山と八幡平は、晴天に恵まれ大満足の山行だった。(のん)
今回の参加者:副隊長、のんちゃん、ひろちゃん、のりちゃん、なおちゃん
実働時間:〈2日目〉時間分 〈3日目〉時間分
累積登高差(+):〈2日目〉1846m 〈3日目〉87m
踏破距離:〈2日目〉17.6km 〈3日目〉4.4km
☆ 〈1日目〉ランチにはこんな店
☆ 〈1日目〉ちょっと一休みにこんな店
☆ 〈1日目〉電車を待つ間に・・
☆ 〈1日目〉夕食にはこんな店
☆ 〈1日目〉宿泊したのはこんな宿
☆ 〈2日目〉宿泊したのはこんな宿
☆ 〈3日目〉日帰り温泉はこんな所
☆ 〈3日目〉バスを待つ間に・・
☆ 〈3日目〉打ち上げはこんな店
☆ 帰りに乗ったのはこんな電車
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