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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第641 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

202年10月16日()〜18日(月)

行き先【北八ヶ岳/冷山(2193m)〜山麓トレッキング

コースタイム:

〈第1日目〉立川駅[721](特急あずさ1)⇒茅野駅[907/920]⇒北八ヶ岳ロープウェイBS[1015]→山麓駅[1020]⇒山頂駅[1037]→五辻[1107]→出逢いの辻[1130]→狭霧苑[1139/1145]→冷山[1230/1235]→渋ノ湯BS[1324]→P1[1335/1340]→唐沢鉱泉[1430]()
ウッディーさん:渋の湯[14:55]⇒バス⇒茅野駅[15:52]

〈第2日目〉唐沢鉱泉[820]→分岐[927/930]→枯尾ノ峰[1021/1023]→駐車場[1048]→林道入口[1059]P2[1105/1114]→八方台[1129/1143]→湯みち街道[1209]→御射鹿池[1237]→明治温泉[1248/1300]→王滝[1339]→横谷温泉[1407/1450]⇒タクシー(3,540)⇒明治温泉[1505]()

〈第3日目〉明治温泉⇒タクシー(6,940)⇒茅野駅⇒立川駅

トレイルマップ
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高度記録
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〈1日目〉
 朝、家を出た時には小雨模様である。八王子であずさ1号に乗車する頃には雨もやみ、回復の兆しである。今日の参加者は久しぶりに副隊長と二人。甲子温泉以来か。そんな事を思いながら北八ヶ岳ロープウェイで山頂駅に到着。私にはピラタスロープウェイの記憶があり、名称が変更されていた。

今日の予定は、私は渋の湯まで。副隊長は更に1時間歩く唐沢鉱泉に宿泊予定。山頂駅から五辻までの30分は、下り道の木道である。この木道が30センチ間隔で短く、歩幅に合わず非常に歩きづらい。木道はありがたいのであるが、周りの景色を見る余裕無く、下ばかり見ていた。

昨年白駒池でキャンプして高見石から来た事を思いだしながら、冷山(れいさん)に登る。コースから僅か10分程離れている冷山山頂を目指す。ほとんど人が歩いていないらしく、道がはっきりしない。テープを頼りに進むが、それでも道に迷う。木々が鬱蒼としているので、少しでも暗くなったら方向が分からなくなる。こんな山は久しぶりであった。多分この山にはもう来ないだろうと副隊長がつぶやいていた。

私は2時までに渋の湯に到着すれば、温泉に入る事が出来る。ノンビリ歩いたつもりであったが、大分早く渋の湯に到着。そこで副隊長と別れた。久しぶりの静かな山登りだった。(ウッディー)

渋ノ湯から唐沢鉱泉まで・・・
渋ノ湯でWoodyさんと別れた後、車道を45分ほど下ると唐沢鉱泉を指し示す標識がある。ここからまたシラビソの森に分け入る。そこそこ踏まれている径のようだ。通行を邪魔する岩が無い、北八ヶ岳では珍しく歩き易い。

標高差で180mほど登ると尾根の稜に出て、あとは下り。こちら側は斜面がやや急だが、程良く九十九折になっていて歩き易さは変わらない。1430分に唐沢鉱泉に到着。宿の人(若い女性)に名前を告げると、直ちに部屋へ案内される。

その子曰く、風呂は今、立ち寄り客で混んでいるので15時半過ぎの入るのがお勧めです、と。仰せに従い、ビールを呑みながら暫し時を過ごすことにした。

〈第2日目〉
予報通り、夜半から降り始めた雨は明るくなっても止まない。朝食を摂りながら、今日は天狗岳に登るのを諦め、雨が止んだら麓を歩き回って早めに明治温泉へ向かおうと決める。それでも8時を過ぎると小降りになってきたので、じっとしていられず雨具を着て出発することにした。

しゃくなげ橋を渡り、天狗岳西尾根に上る径を辿る。岩が積み重なったところを縫って登る、如何にも北八ヶ岳らしい径。滑り易いので神経を使う。標高差が約280mの、今回で一番の登りだ。上がり切ったところが分岐で、左へ進めば「天狗岳」、右に折れれば「枯尾ノ峰」とある。

「尾羽うち枯らす」という文言を思い出させる山名なので、寄ってみる気になった。道標にわざわざ「荒れています」と書かれているのにも興味がそそられる。

踏み跡は確かに薄く、最近は誰も歩いていない感じ。鹿の糞がかなり落ちているので、彼らが径を保全しているようだ。赤テープが要所要所に付けられているので、迷う恐れは無さそう。それでも一箇所、径をちょっと下り過ぎてロストした。が、数分で復帰。すでに雨は上がった。

尾根が広くなると逸れないようロープまで張ってある。これほど整備されているのに歩く輩が少ないのは、気の毒に思えてくる。そろそろ「枯尾ノ峰」かな、と目星を付けたピークには何の標識も無い。地図を見る限りもうピークは無さそうだと思ったら分岐と道標があり、更に下がったところに「枯尾ノ峰」の標識があった。

単なる斜面に標識が立っているので「峰」と称するにはかなり違和感があるが、きっとガスが晴れたら眺めが良い所なのだろう。分岐まで戻り、あとはロープと赤テープと道標に導かれ、間も無く唐沢鉱泉に通じる車道に出た。

そのまま車道を暫く下ると八方台を指し示す標識があり、これに従って右へ分かれる林道を辿ることにした。この先はほぼ平坦な道が続く。ガスが晴れ始めたので小休止して色付き始めた木々を暫く眺める。

黒百合ヒュッテからの径と合流したところが八方台。といっても八方が見える訳ではなく、せいぜい180度ぐらい。しかもガスが掛かっているのでいまいちな景色だが、ボーっと眺める。そのうちに冷えてきたので出発。手袋もすることにした。寒気がやって来たようだ。

下り切ったところがまた車道で、渋ノ湯へと通じる「湯あみ道」、これを西へ下る。道の両側には所々、道祖神が並んでいて、よく見るとそれぞれ造り手が違うらしく個性的。今までここはバスかタクシーで通り過ぎてばかりだったが、歩くのも悪くない。こんな石仏に味わいを感じるようになってきた。

やがて人や車の往来があるところに出た。「御射鹿池(みしゃかいけ)」だ。東山魁夷の「緑響く」のモデルといわれている池だが、こんなにも観光客が来る場所になっているとは知らなかった。写真だけ撮ったらさっさと後にする。

「明治温泉」には13時前に到着。チェックインは15時なのでまだたっぷり2時間ある。だったら明日行こうと思っていた「横谷温泉」へ浸かりに行こうと、リュックサックを置いて横谷峡遊歩道を歩き出す。

「おしどり隠しの滝」の手前から遊歩道の階段へ上がるところが、何気に滑りそうで緊張するが、あとは普通に遊歩道。所々、色付き始めた紅葉に足を止める。途中、何ヶ所か分岐があり、王滝展望台へ向かうところが階段になっているとはいえ激下り。王滝そのものは一見の価値がある。

後は惰性で下れば14時過ぎに「横谷温泉」。想像以上に巨大な温泉ホテルで、唐沢鉱泉や明治温泉とは大違いだった。(副隊長)

今回の参加者:副隊長、ウッディーさん(1日目のみ)
実働時間:〈1日目〉3時間42分 〈2日目〉5時間7分
累積登高差(+):1156m
踏破距離:24.0km


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜


スライドショウの開始
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001 【第1日目】スタート点が今回の最高点。
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002 風が吹いていて寒い。
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003 山には向かわず。
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004 立ち枯れの向こうに・・・
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005 下界が見えている。
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006 奥は中央アルプス。
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007 振り返ると北横岳。
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008 歩幅が微妙に合わないので歩き難い。
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009 展望台に出た。
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010 山の頂にガスが懸かっていて山座同定が難しい。
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011 歩き難い木道は続くよ。
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012 天狗岳が見えた。右端には編笠山、西岳か。
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013 見えてきたのは茶臼山。
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014 五辻を通過。
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015 ここは去年も辿った。
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016 まったく平坦。
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017 またチラリと天狗岳。
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018 シラビソと苔の森。
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019 出会いの辻を通過。
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020 メルヘン街道を横断。
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021 また木道を進むと・・・
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022 狭霧宛地。
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023 ここでひと休み。
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024 こちらから渋ノ湯へ向かう。
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025 径形はちょっと薄くなる。
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026 でもやはりシラビソと苔の森。
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027 苔がわがもの顔。
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028 シャクナゲ。
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029 チラリと車山。
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030 振り返ると茶臼山。
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031 石がゴロゴロなところになった。
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032 これも北八ヶ岳名物。
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033 足の置き場所を間違えると滑る。
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034 ここから冷山へ向かう。
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035 苔でふかふか。
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036 シラビソと苔がびっしりな世界。
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037 冷山に到着。マニアックな山頂。
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038 ちょっと字がおかしいけど。
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039 あとは下り。
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040 渋ノ湯が見えてきた。
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041 渋ノ湯に到着。
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042 Woodyさんとはここでお別れです。
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043 Woodyさんはこれからひと風呂。
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044 Woodyさんから差し入れいただきました。
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045 ここからまた山径。
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046 ゆったりした歩き易い径。
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047 ここで尾根を乗っ越す。
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048 あとは下り。
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049 岩ゴロゴロがないので歩き易い。
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050 唐沢鉱泉が見えてきた。
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051 唐沢鉱泉に到着。
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052 紅葉も見頃。
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053 ここも秘湯を守る会の宿。
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054 談話室がイイ感じ。
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055 風呂が混んでいたので先に部屋でビール。
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056 Woodyさん、いただきます。
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057 立ち寄り客がいなくなったところで。
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058 廊下の途中にもこんなスペース。
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059 部屋からの眺め。
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060 廊下からの夕日。
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061 廊下にはドライフラワー。
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062 今宵の夕食。
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063 具だくさんの豚汁。
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064 諏訪の地酒。
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065 【第2日目】朝食は7時から。
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066 お世話になりました。
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067 雨なので西天狗へ登るのはやめにした。
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068 ここから右へ。
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069 荒れているとあるがどうだろうか。
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070 あまり歩かれていない感じ。
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071 赤テープは要所要所にある。
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072 基本的に下り。
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073 シャクナゲを掻き分けながら進むところも。
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074 ロープに導かれる。
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075 ちゃんと整備されているけど人気がない径。
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076 雨は上がった。
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077 あちらは峰の松目へと続く尾根。
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078 そろそろ枯尾ノ峰か。
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079 ここがピークのようだが違った。
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080 標識はもっと下を指している。マジ?
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081 ここが枯尾ノ峰だった。
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082 ここは斜面の途中、まったくピークではない。
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083 またマニアックな山に登ってしまった。
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084 この先も延々とロープが張られている。
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085 こんな整備されているのに不憫な径だ。
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086 唐沢を渡れば・・・
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087 車道に出た。
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088 しばらく車道を辿る。
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089 そこそこ紅葉している。
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090 ここから八方台へ行ってみる。
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091 この先もこんな道。
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092 まったく静かな道。
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093 ここで小休止。
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094 ちょっと自撮り。
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095 優しい色。
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096 起伏が少ない道が続く。
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097 少しずつガスが切れてきた。
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098 黒百合ヒュッテからの径と合流。
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099 その左手に八方台。
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100 八方台に到着。
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101 でもまだガスがあって眺めはいまいち。
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102 道なりに下る。
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103 両側が笹に覆われている。
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104 冷えてきたので手袋をつける。
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105 地形図では破線だが、車が通れそうな道が続く。
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106 縞枯山辺りもガスの中。
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107 蓼科山。
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108 昨日乗ったロープウェイが見えている。
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109 渋ノ湯へのバス通りに出た。
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110 やってきたのはこちら。
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111 この街道には道祖神がいっぱい。
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112 よく見ると造りが皆違う。
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113 「甲州」が「甲┘となっている。
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114 車で通ると気が付かない。
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115 でもここを歩く奴なんて多分いない。
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116 あちらは霧ケ峰。
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117 その左手は北アルプスだろうがまだガスの中。
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118 また十一面観音。
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119 これもまた違う姿の聖観音。
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120 目線を感じた。
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121 車がいっぱい。
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122 目当てはここ。
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123 ここも紅葉はまだ。
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124 でもイイ感じ。
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125 見どころいっぱいの街道ということ。
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126 この先が明治温泉。
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127 車道が紅葉。
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128 ここにも石仏。
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129 明治温泉が見えた。
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130 茶臼山は見えているが縞枯山はガスの中。
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131 まだチェックインには早い。リュックだけ預ける。
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132 渓谷沿いも紅葉はもうちょっと先。
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133 空が明るくなってきた。
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134 明治温泉の脇が「おしどり隠しの滝」。
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135 ここから遊歩道。
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136 いきなり急登。
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137 渓谷はかなり下だ。
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138 見上げるとこんな岩壁。
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139 紅葉したイロハモミジ。
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140 良い色づき。
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141 ここから王滝展望台へ急降下。
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142 急降下の途中。
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143 王滝が見えてきた。
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144 ここが展望台。
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145 なかなかの迫力。
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146 一枚岩の沢床。
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147 だんだん道幅が広くなった。
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148 鷲岩。
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149 横谷温泉に到着。
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150 巨大な温泉ホテルだった。
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151 折角なので立ち寄り湯。1,500円もしました。
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152 ビールを呑んじゃったのでもう歩けない。
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153 タクシーで戻りました。
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154 またひと風呂浴びてから部屋でビール。
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155 夕日に輝く落葉松。
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156 夕食は18時。
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157 料理の説明。
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158 ヒメマスの焼き甘露煮はなかなか美味でした。
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159 スイーツも喰いました。
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160 【第3日目】窓の下は「おしどり隠しの滝」
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161 滝を眺めながらの朝食。
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162 とろろ芋以外は全て頂きました。
〈全天球画像〉北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅にて / 冷山山頂にて / 渋の湯と唐沢鉱泉の中間にて / 唐沢鉱泉にて / 唐沢鉱泉にて(その2) / 唐沢鉱泉にて(その3) / 枯尾ノ峰にて / 八方台にて / 明治温泉にて
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