コースタイム:
〈1日目〉北千住駅[6:42](特急リバティ会津101号会津田島行)⇒龍王峡駅[8:49/8:58]⇒タクシー(8400円+8300円)⇒林道入口[9:32/9:48]→P[11:15/11:22]→前黒山[12:14]→P[12:45/12:55]→下山(前黒山登山口標識)[13:28]→ヨシ沼駐車場[13:40](塩原自然研究路)→渓雲閣[14:00/日帰り入浴(1000円)/15:00]→寺の湯BS[15:20]⇒ゆ〜タク(200円)⇒塩原塩釜BS[15:37](宿の送迎車)⇒塩ノ湯・明賀屋本館[15:43]
〈2日目〉明賀屋本館[8:12](宿の送迎車)⇒四季の里BS[8:28]⇒ゆーバス(200円)⇒上三依塩原温泉口駅[9:04/9:33](野岩鉄道(740円)⇒川治温泉駅[9:52/9:56]→南平山登山口[10:11]→鉄塔[10:38]→休憩[10:40/10:45]→南平山[11:45/11:56]
→登山口[12:57]→薬師の湯(日帰り入浴700円)[13:15/14:05]→和風ラーメンいかり[14:15/14:50]→川治湯元駅[15:00/15:12](快速AIZUマウントエクスプレス4号東武日光行)⇒下今市駅15:55/16:05](特急けごん38号浅草行)⇒北千住[17:32]
トレイルマップ
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高度記録
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秋の温泉企画。今年は木々の色づきが遅れているが、東武鬼怒川線〜野岩鉄道を利用し、塩原温泉と川治温泉を楽しんできた。
〈1日目〉
目当ては塩ノ湯・明賀屋の川岸露天風呂。それを思い切り楽しむために、まずは山に登る。副隊長が選んだ山は前黒山。栃木百名山とのこと。
当初、ヨシ沼登山口からのピストンで計画していたが、なおちゃんのリサーチにより、上三依塩原温泉口からのタクシーが2台確保できないことがわかり、コースを変更することになった。龍王峡駅からタクシーで、ハンターマウンテン塩原スキー場の先の林道に向かい、ここを登り口にして前黒山に登り、新湯(あらゆ)の日本秘湯を守る宿「渓雲閣」の湯に浸かったあと、宿に向かうという縦走コースである。乗り合いタクシーや地域コミュニティバスの時刻表まで調べ上げて山行計画が立てられていた。
東武鉄道の車窓に濃い霧に覆われた風景が広がっていた。天気になるという予報だったが、タクシーで高度が上がるにつれ、山はすっぽり雲に覆われた。林道入口のゲートでタクシーを降りた時には小雨。雨支度をして出発。未舗装の林道が続く。標識が全くないのに分岐があったりして、ちょっと迷いながらもゆるゆると登る。林道後半は道幅が細いデコボコ道や、土砂で埋もれた登山道だったり、朽ちた橋が崩落したりしていた。
尾根に取り付いた頃には、雨に小雪が混じるようになり、さらに風も強くなってきた。紅葉はまだなのに、雪景色になるとは!高度を上げるにつれ本格的な雪。枝の霧氷がきれいだった。
前黒山山頂からの眺望はほぼないが、合間から見える眼前の山は白く“前白山”だ。緑と白のコントラストが美しい。風が強いので、すぐに下山開始。
下山方向に雪はない。日も差してきた。風のないところで小休止したのち、一気に下山した。下山道の眼下に塩原温泉郷が見え、楽勝かと思いきや、結構急なところもあった。
ヨシ沼園地の駐車場から塩原自然研究路という散策路を通って新湯に向かう。この塩原自然研究路は新湯と塩原塩釜を結ぶ全長8Kmのハイキングコースで、家族連れに人気だそうだ。
硫黄のにおいがしてきたと思ったら、硫黄採掘場跡が見えた。もう温泉街は近い。温泉神社のガタガタの狭い石階段を下りたところに、共同浴場の「中の湯」、路地を抜けると共同浴場「寺の湯」、その向かいに「渓雲閣」があった。「渓雲閣」の湯は、白濁したぬるめのお湯で、いくらでも浸かっていられる。(副隊長が言ったくらいだから、ホント。)
15時までの日帰り利用ではあったが、缶ビールで乾杯できたので満足。乗り合いタクシー「ゆ〜タク」と宿の送迎車の乗り継ぎもスムーズに、本日の目的地塩ノ湯「明賀屋本館」に無事到着した。
明賀屋の内湯は「ナトリウム塩化物泉」と、大震災の後に出てきたという少し黒っぽい「単純温泉」の2種類の浴槽がある。いずれも自然湧出、源泉かけ流しの温泉とのこと。また川岸露天風呂では川と木々との一体感を楽しんだ。
川岸露天風呂の建屋の老朽化が目立っており、今後の風雪にどれだけ持ちこたえられるか心配である。是非とも守り抜いてほしいと願わずにはいられない。(のん)
〈2日目〉
今日は南平山(なんだいらやま)に登る。風は収まり、青空の広がる、良い天気だ。出発前に太古館(別棟)を眺めに行く。食堂としての利用だけで宿泊することはできなかった。和洋折衷式建物で木造建築ながら重厚感のある佇まいだ。
四季の里BSまで宿の車で送ってもらう。時刻通りにきたバスで野岩鉄道の上三依塩原温泉駅に向かう。途中で乗ってきたおばさんは知り合いの運転手に何かと話しかけ、顔見知りが乗車してくれば、大きなアルミホイルに包まれた食べ物(たぶん)を手渡し、たまたま後ろに座っていたのんちゃんには、飴をまるまる一袋プレゼントしていた。人懐っこいお喋りな地元の方だった。
上三依塩原温泉口駅は有人で、レシートの様な切符を切ってくれた。20分ほどの乗車で川治温泉駅に着く。鬼怒川にかかる小網ダムの上を歩き、登山口へ向かう。
大回りしている九十九折れの山道はほとんど傾斜がないので、高度は稼げない。そんなにせっかちに登ってはいけない山なのだ。この山には源氏に追われた平家がさらに北に落ち延びる際に、金銀財宝をどこかに埋めたという黄金埋蔵伝説があり、山頂までの距離を示す道標に砂金のマークが付いている。眺望は無いので、自ずと道標ばかりを眺めながら登ることになる。ゆるゆると登り、12時前に山頂に到着する。カエデやモミジの木が多いが、まだ青々している。紅葉したらさぞかし綺麗であろう。
来た道を下山して登山口に着いたら、川治温泉薬師の湯へ向かう。このあたりは散策路になっていて、そぞろ歩きには良さそうである。つり橋を渡るとキャンプ場があり、整った炊事場やトイレが完備されている。薬師の湯は人数制限されていたが、それほど待たずに入ることができた。昨夜の塩の湯とはまた違うお湯にゆっくりと浸かった。
紅葉には早かったが、のんびりと静かな山を楽しむことができた。(ひろ)
今回の参加者:副隊長、ウッディーさん、のんちゃん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:時間分
累積登高差(+):〈1日目〉714m 〈2日目〉739m
踏破距離:〈1日目〉9.6km 〈2日目〉8.0km
☆ 〈1日目〉日帰り温泉はこんな所
☆ 宿泊したのはこんな宿
☆ 〈2日目〉日帰り温泉はこんな所
☆ 打ち上げ第一弾はこんな店
☆ 帰りに乗ったのはこんな電車
☆ 打ち上げ第二弾はこんな店
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