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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第650 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2021年12月18日()〜19日(

行き先【冠着山(別名:姥捨山、1252.2m)&戸倉上山田温泉

コースタイム:

1日目〉JR東京駅[6:28](はくたか551号)⇒JR上田駅[7:52/8:11](しなの鉄道長野行)⇒戸倉駅[8:27/8:38]⇒タクシー[8:50/有田屋旅館・荷物デポ/8:55]JR冠着駅[9:30/9:40]→休憩[10:05/10:10]→鳥居平登山口[11:10/チェーンスパイク装着/11:23]→冠着山[11:55/12:05]→休憩[13:12/13:17]→鉄塔[13:33]→第二展望台[13:49]→第一展望台[13:58]→佐良志奈神社[15:18]→有田屋旅館[15:36](泊)

トレイルマップ
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高度記録
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〈1日目〉
忘年山行第2弾は、山と高原地図にはエリア外で載っていない、冠着山(かむりきやま)である。姥捨て伝説があり、姥捨山とも言われている。また月の名所として昔から知られている。この山の裾野ではないが、近くに姥捨の棚田があり、観光名所となっている。この冬は暖かい日が続いていたが、今日は寒波の到来で日本海側には大雪の予報が出ていた。

新幹線が関東平野を走っている間は晴天だったが、トンネルを抜け、軽井沢からは一面の雪景色。上田駅でしなの鉄道に乗り換えて戸倉(とぐら)駅で降りる。今夜の宿、戸倉上山田温泉、有田屋旅館に不要な荷物をデポして、タクシーでJR篠ノ井線の冠着駅に行く。駅待合室で防寒の身支度をして出発。

雪が降る中、しばらく篠ノ井線に沿って林道を北上する。黙々と歩いていると身体は温まり汗もかくが、止まると直ぐに冷えてくる。林道を緩やかに登るうちに山の中となり、木々の枝には雪が降り積もり、一面の静かな白い世界が広がる。私にとっては実に久しぶりの雪の山行だ。1時間半程で鳥居平登山口に到着した。

この時、気温マイナス6度。ペットボトルの水がシャーベット状になっていた。チェーンスパイクを装着して、山道に入る。積雪も増えて、先頭を交代して登る。山頂近くになると雪は止み、青空が見えてきた。林道歩きが長かったのに比べるとあっけなく30分程で山頂に着いた。

標高1252mの山頂には冠着神社を祀る鳥居と塀で囲われた祠があった。高浜虚子の句碑、「更級や姥捨山の月ぞこれ」もある。北側の眼下には千曲川の緩やかな流れと雪に覆われた平地が見渡せて、あの辺りが川中島だと副隊長に教えてもらった。霧氷をつけた凍てつく木の枝の白に、空の青がとても綺麗だ。寒いので長居はせずに下りにかかる。

山頂から東に伸びる尾根を、戸倉上山田温泉に近い佐良志奈神社へ向かってひたすら下る。下りになると身体が温まらず寒い。雪の下には落葉がたっぷり積もっており、気温が低く湿度があるためか、チェーンスパイクの爪に雪と落ち葉のサンドイッチがくっ付き、たちまち凍って厚底となり、歯が立たずに急坂の下りに大変難儀した。振り落としても、4-5歩も歩けばたちまち元の厚底になる。急な下りの中、登り返しも2回程あった。

1時間半程歩き、標高1000mを切るようになると第13見晴らし台が続き、北側には善光寺平から遠くに飯綱山、千曲川を挟んで対岸の山々、南側は上田の太郎山、さらに彼方に奥秩父連峰が見えた。その後も急坂を慎重に下ったためか、予定より時間がかかり、3時間強で佐良志奈神社鳥居に着いた。

千曲川沿いの車道に沿って南下して温泉街に入ると、微かに硫黄の匂いがしてきて、今夜の宿、有田屋旅館に着いた。大正時代創業の4代目若女将が出迎えてくれた。冷えた体を源泉かけ流しの湯で温め、湯上りに美味しいクラフトビールを飲んで今日の疲れが癒えた。

〈2日目〉
千曲川対岸の山に登る予定であったが、昨日の雪を考えると時間がかかりそうなので、観光して帰ることとなった。有田屋旅館は、地元民用の地域振興券のようなものを使ったことにしてくれて、とてもお得に泊まれた。

女将に聞いて、善光寺街道の宿場町や交易の地として大変栄えた、稲荷山宿を観ることに決めた。タクシーで十数分、旧商家を修復した「蔵し館」に到着。土蔵の資料館など見学してから、今はすっかり寂れてしまった土蔵造りの町屋が残る道を歩いた。

そこから2.5キロ先のしなの鉄道、屋代駅へ向かう途中の千曲川にかかる千曲橋では、昨日の冠着山も姥捨の棚田も良く見渡せて、ツルツルに凍った足元に注意しながら何枚も写真を撮った。屋代駅から上田で下車。上田では美味しい蕎麦を食べ、北国街道沿いの店で買い物もできた。今シーズン初の雪山を歩き、満たされた気持ちで忘年山行を終えて帰途に着いた。(あひる)

今回の参加者:副隊長、ウッディーさん、このちゃん、アヒルちゃん、ひろちゃん、のりちゃん、なおちゃん
実働時間:5時間26分
累積登高差(+):863m
踏破距離:
12.2km

☆ 宿泊したのはこんな宿 
☆ 打ち上げ第一弾はこんな店 
☆ 帰りに乗ったのはこんな電車 
☆ 打ち上げ第二弾はこんな店 


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜


スライドショウの開始
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001 【第1日目】雪の冠着駅。
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002 ここから出発。9時38分
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003 暫し車道歩き。
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004 標高810m付近で、暑いので脱ぐ。でも気温は氷点下2℃。
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005 じっとしていると、じんじん冷えてくる。10時11分
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006 雪の進軍、氷を踏んで〜♪
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007 登山口に到着。11時11分
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008 ここまで林道が長かった。
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009 山頂はもう目の前。
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010 ここからチェーンスパイク。
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011 トレースはないが径ははっきりしている。
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012 下界がチラリと見えた。
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013 今シーズン最初の雪らしい。
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014 青空が見えた。
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015 山頂はもうすぐか。
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016 冠着山山頂に到着。11時55分
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017 隣の山は大林山。
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018 眼下に川中島辺り。
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019 冠着神社。
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020 「更級や姥捨山の月ぞこれ」という高浜虚子の句碑。
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021 一見、ポカポカだが氷点下5℃。
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022 はい、集合。
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023 東へ向かって下る。
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024 「寒い」と重ね着するために一時停止。氷点下6℃。
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025 この分岐を右へ。
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026 ちょっと登り返す。
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027 標高1,040m付近でひと休み。13時14分
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028 ストックの先がこんなになっていた。
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029 モノトーンの世界。
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030 千曲川が見えた。
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031 下界はまだ遠い。
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032 一斉にカメラタイム。
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033 鉄塔を通過。
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034 ここもいい眺め。
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035 善光寺平の眺め。
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036 第二展望台に到着。13時49分
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037 第二展望台からの眺め。
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038 正面は太郎山。
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039 白い山は烏帽子岳か。
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040 右奥は奥秩父連峰。
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041 第一展望台。
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042 ここからも太郎山。
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043 トゲのような霧氷。
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044 径にはテープや赤札があるので判りやすい。
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045 チェーンスパイクがすぐ雪団子になるので歩き辛い。
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046 だいぶ下界が近づいた。
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047 滑り易いところにはトラロープ。
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048 ここが登山口。15時ちょうど
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049 向こうは明るい。
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050 林道はチェーンスパイクは不要。
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051 県道55号線に出た。
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052 昔はサケが遡上していたらしい。
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053 有田屋旅館に着いてさっそくクラフトビールをいただく。15時36分
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054 風呂上りビール。
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055 夕食。
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056 若女将に撮ってもらいました。
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057 【第2日目】朝食。
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058 お世話になった若女将。
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059 千曲市稲荷山宿「蔵し館」で社会科見学。
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060 昭和まで商店兼住居に使われていた「松林邸」。
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061 昔の街並み。
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062 「松林」の名前があった。
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063 こちらは土蔵を改造した資料館。
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064 たまち蔵道。
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065 土蔵群。
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066 冠着山が見えた。
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067 こうやって見ると、ひとかどの山に見える。
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068 千曲橋の北は雪雲に包まれている。
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069 南側は冠着山。
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070 上田の「おお西」本店でランチ。
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071 店の中は暖かい。
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072 なのでやっぱりビール。
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073 イワナのサンショ味噌田楽。
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074 鴨肉盛り合わせ。
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075 盛り合わせの内訳はこうでした。
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076 菊芋の天ぷら。これは酒の肴になる。
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077 山菜盛り合わせも凝ってます。
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078 山菜天ぷら。こごみ、ふきのとう、やまうど。
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079 マイタケ天ぷら。
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080 更科そば。
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081 この店の名物、発芽そば。
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082 満足出来ましたか?
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083 それにしても何故、切られ与三郎なのか?
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084 今回もここで味噌を仕入れました。
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085 買ったのは寒仕込。
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086 ここで亀齢を仕入れました。
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087 Woodyさんはスルー。
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088 上田駅新幹線ホーム。
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089 これで帰ります。
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090 久しぶりに「いづみや第二支店」。
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091 お疲れさんでした。
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092 これも久しぶり。
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093 わさび菜、かなりツンときた。

094 菜の花にしん。

095 来られてよかったです。
〈全天球画像〉千曲橋にて / いづみや第二支店

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