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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第657 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2022年2月11日()~12日(

行き先【南アルプス前衛/入笠山(1955.4m)~大阿原湿原

コースタイム:

〈1日目〉JR新宿駅[7:00](あずさ1号)⇒JR小淵沢駅[8:53/9:02](普通列車松本行)⇒JR富士見駅[9:10/9:15]⇒タクシー(1740円+1840)⇒富士見パノラマスキーリゾートゴンドラ山麓駅[9:30/10:03](ゴンドラ往復割引券1300円)⇒ゴンドラ山頂駅[10:18/10:26]→マナスル山荘[10:55/荷物デポ/11:15]→入笠山[11:54/12:03]→大河原湿原入口[12:38/12:47]→釜無山分岐[12:58]→引き返す[13:30]→大河原湿原入口→林道分岐[13:53]→マナスル山荘[15:15](泊)

〈2日目〉マナスル山荘[8:28]→休憩→ゴンドラ山頂駅[9:20]⇒ゴンドラ山麓駅[9:35/9:56]⇒タクシー(4240/1台)⇒道の駅信州蔦木宿「つたの湯」[10:13/11:45](午前割引500)⇒タクシー(3080円)⇒和食処「秀よし」[12:01/13:50]⇒タクシー(1550)⇒小淵沢駅[14:00/14:36](あずさ34号)⇒立川駅[15:57]

トレイルマップ
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高度記録
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1日目〉晴れ
前日10日の大雪の天気予報に振り回され一時はキャンセルも危惧されたが、南岸低気圧が去った後は好天に恵まれ、特急あずさも平常運行となり、晴れてこの山行が実現する運びとなった。ふかふか新雪のスノーシューを期待して特急あずさに乗り込む。

9:15富士見駅に到着後、タクシー2台で富士見パノラマスキーリゾートゴンドラ山麓駅に向かう。スキー、スノボー客の車で駐車場入口辺りは渋滞している。ゴンドラ往復券はマナスル宿泊客には400円割引で1300円。得した気分になる。ゴンドラからは目の前に真っ白な八ヶ岳が広がる。昨日の大雪が嘘のような晴天に胸がワクワクしてくる。

山頂駅でスノーシューに履き替えて10:26に出発。もうすでにちゃんとトレースがあるが、一面真っ白な入笠湿原の真ん中をふかふかの新雪を踏みしめて進んでいくのは気分がよい。マナスル山荘にて荷物をデポして入笠山を目指す。さすがに軽アイゼンやスノーシューの登山客が多く、山頂は大賑わい。残念ながらガスがかかってきて八ヶ岳や富士山はあまり見えない。それでも360度の大展望の入笠山山頂は気持ちがよい。

12:03に釜無山に向かって大河原湿原方面へ下り始める。ここからはトレースはないものと覚悟をしていたが、何とここにもしっかりしたトレースがあるではないか。標高差100mの急な斜面をスノーシューで下るのはしんどいが、美しいカラマツやシラビソの森の雪景色に癒される。シラビソの中には、サルオガセが垂れ下がっているため雪がつきやすくて、ベビースノーモンスターになりかかっているものもあった。蔵王のような見事な樹氷は、昨日のような大雪とさらに強い冷え込みが数日も続くという厳しい気象条件ならではのものなのだろう。

12:38大河原湿原入口に到着。軽く行動食を摂った後、木道を辿って行くと、釜無山への道標がある分岐に出た。ここでついにトレースは消えた。13:30まで進んだらそこで引き返すとの副隊長の指示のもと、先頭は50歩交代でラッセルをしながら林道を進んでいく。

さらさらの雪質なのでまだ良いが、それでもずぼっと膝上まで沈んでいくラッセルは時間がかかる。夏道ならぎりぎり釜無山までたどりつけるか…という道のりは、冬のこのラッセルでは、手前にある程久保山ですら全く手(脚)が届かない。それでも、晴れて風もなく暖かい好条件のもと、新雪ラッセルは楽しかった。誰も脚を踏み入れていない白銀の世界に自分が足跡を付けていくというのは、爽快そのものだ。

残念ながらお約束の13:30で引き返すことにした。帰りは6名分の立派なトレースがあるので、その早いこと早いこと。あっという間に大河原湿原に戻る。入笠山への登りを避けるため、出来立てほやほやのトレースを失敬することにして、しばらくは林道を進む。

単調な林道歩きに少し飽きてきた頃、副隊長がこのまま林道を進むとマナスル山荘への登り返しがあるので、左斜面を上がってお花畑方面へショートカットしようとの指示が出た。林の中だが所々吹き溜まりもあり、時には太ももまで沈んでいく。なかなかこれ程深いラッセルは経験することができないだろう。ラッセルの醍醐味を堪能することができた。

15:15ようやくマナスル山荘に到着。受付を済ませると、さっそくビールをぐびっ!その後部屋のこたつで乾杯をしゆっくりと寛ぐ。マナスル山荘は夏だと宿泊する必要はあまり感じられないが、宿泊客を呼び込む営業努力が見て取れる。山小屋の雰囲気を残しつつ、居心地の良さを凝らしたサービスが素晴らしい。そのいくつかを紹介する。

①暖房がしっかりしている。玄関、食堂、談話室、どこも暖かい。部屋はこたつと電気ストーブ両方ある。夜には各自に湯たんぽが提供される。朝はそのお湯で顔を洗える。(ただし、暖房が消えた真夜中~明け方は寒かった。部屋に置いてあるペットボトルに氷がうっすら張っていた。)

②食事が美味しい。地元の食材を使ったバイキング方式でおかわり自由。塩釜ローストポークは小屋のご主人が好みの厚さに切り分けてくれる。名物ビーフシチューは2日間煮込んでいるとのこと。コーヒーなど飲み物はいつでも自由に飲める。

③工夫を凝らしたイベント等がある。星空観測会や音楽会、写真教室。スノーシューレンタルもある。そして何と、居酒屋のように飲み放題セット2500円(毎日16:0020:00)もあるではないか。さらに平日には自由に注文できる、おつまみメニューも充実している。(今度は平日に行かねば!)

④お客への行き届いたサービス。スマホ充電器、ひざ掛け、星空観測用ロングジャケット、子供のおもちゃなど貸出が豊富。また、アジとマルの2匹の犬もかわいらしい。犬好きにはたまらない。

2日目〉晴れ
朝目覚めると、素晴らしい朝焼けに迎えられた。雪景色だけに東の空に染まったバラ色は際立つ美しさだった。朝食後8:28にマナスル山荘を出発。この日もほぼ雲一つない快晴。他に誰もいない入笠湿原で撮影タイム。雪原の白さと空の蒼さのコントラストにうっとりする。ゴンドラ駅に向かう途中では、北アルプスの鹿島槍、五竜岳の後立山連峰もくっきりと見えた。山を下りるのが惜しくなってしまう。

ゴンドラにて最後のパノラマを楽しんで、下界の喧噪に戻っていった。その後は、つたの湯で汗を流しビールでのどを潤し、和食処「秀よし」にて乾杯。まったりとした昼飲みのひと時を過ごす。

ここまでは良かったが、最後に小淵沢駅で一波乱あった。小淵沢駅はみどりの窓口が廃止され、券売機で特急券を買わなくてはならないのだが、大人の休日俱楽部で購入済みの往復乗車券と違う乗車駅から特急券を買おうとするが、なかなかうまくいかない。結局、券売機右にあったオペレーター呼び出しボタンを押して、オペレーターから直接発券してもらうことになった。時間に余裕があったから良かったが、小淵沢駅は最大級の注意が必要なことが改めて分かった。皆さん、小淵沢駅では時間に余裕を持ってくださいねー。

今回は、前日の大雪の恩恵を受け、めったにできない超深いラッセルの醍醐味を味わうことができた。雪で思う存分に遊んだ山行であった。(くま)

今回の参加者:副隊長、ウッディーさん、このちゃん、クマちゃん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉4時間11分 〈2日目〉47分
累積登高差(+):429m
踏破距離:7.4km

☆ 宿泊したのはこんな宿 
☆ 山から下りたらこんな店 
☆ 日帰り温泉はこんな所 
☆ 風呂上りにはこんな店 
☆ 打ち上げ第一弾はこんな店 

☆ 帰りに乗ったのはこんな電車 
☆ 打ち上げ第二弾はこんな店 


~ 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます ~


スライドショウの開始
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001 【第1日目】車窓から南アルプス。
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002 甲斐駒ヶ岳。
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003 富士見パノラマリゾートの山麓駅から見えた八ヶ岳。
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004 これからゴンドラに乗る。
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005 山頂駅からスノーシューを履いてスタート。
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006 ここを下れば入笠湿原。
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007 湿原を横断。
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008 ここを登れば・・・
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009 マナスル山荘に到着。
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010 ランチメニューが豊富。
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011 ここで荷物をデポ。
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012 宿泊者はタダで借りられる。
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013 ちょっとガスが上がってきて、八ヶ岳を隠す。
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014 入笠山を目指す。
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015 落葉松林を行く。
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016 サルオガセですよ!
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017 大体このくらいの標高に蔓延るサルオガセ。
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018 山頂は右側。
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019 急登の始まり。
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020 Woodyさん、ラッセルお疲れさまでした。
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021 ワサワサひとがいる。
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022 山頂に到着。
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023 八ヶ岳は丁度ガスに隠れてしまった。
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024 釜無山はどれだ?
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025 甲斐駒ヶ岳や鋸岳は見えそうで見えない。
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026 早く行こうぜ。
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027 入笠山から下りきったところ。
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028 この先もトレースあり。
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029 一方、戻る方向の林道にはトレース無し。
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030 夏道に沿ってトレースがある。
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031 大阿原湿原。
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032 杭の上に誰かが雪を乗せたみたい。
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033 湿原を横断する遊歩道。
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034 ここで小休止。
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035 この先はガチ、ラッセル。
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036 僕の前に道はない。
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037 僕の後に道はできる。
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038 時速0.5kmぐらいのラッセル速度。
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039 タイムアップ。ここから引き返す。
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040 八ヶ岳ビューポイントだが、いまいち。
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041 このちゃんコケました。
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042 Woodyさんコケました。
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043 マナスル山荘へ戻ってきた。
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044 取るもの取りあえず。
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045 夕食はビュッフェスタイル。
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046 マナスル山荘オリジナルワイン。
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047 山小屋にしてこのメニュー。
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048 ローストビーフは塩釜焼。
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049 【第2日目】朝焼け。
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050 朝食も山小屋らしからぬメニュー。
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051 Woodyさんにじゃれ付きたい、あじ。
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052 あじの家。
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053 しまった、ペッカリービール呑み損なった!
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054 また来ます。
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055 今朝の蓼科山。
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056 蓼科山クローズアップ。
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057 八ヶ岳は良く見えないが、ガスは懸っていないようだ。
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058 八ヶ岳クローズアップ。
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059 冬の花畑。
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060 マナスル山荘を振り返る。
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061 昨日は何匹もの犬がはしゃいでいた。
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062 夏道を下る。
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063 カゴメの森だと。
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064 谷を下る。
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065 山彦荘は閉まっていた。
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066 入笠湿原で遊ぶ。
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067 あれが入笠山。
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068 朝日で雪がキラキラ輝いていた。
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069 兵共が夢の跡。
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070 白馬岳まで見えている。その手前は鉢伏山。
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071 美ヶ原。
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072 霧ヶ峰。
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073 スキー場の手前、ここは撮影ポイント。
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074 諏訪湖も見えている。
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075 スキー場越しに甲斐駒ヶ岳。
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076 パノラマリゾートからの八ヶ岳。
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077 蓼科山と八子ヶ峰。
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078 山麓駅で一杯。
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079 つたの湯でひと風呂。
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080 風呂あがりは道の駅にあるここで。
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081 生ビールをやった。
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082 なおちゃんはルバーブビール。
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083 お疲れ様でした!
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084 ランチはここ「秀よし」。
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085 和食処だがかなりモダン。
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086 今日の献立。全部いただきました。
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087 改めて乾杯!
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088 どれも味付けは上品。
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089 幻豚の溶岩石焼き。
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090 豚もつ煮込みも繊細。
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091 ハマチ煮付け。
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092 氷見の寒ブリ大根。
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093 白子や海老の天ぷら盛り合わせ。
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094 太刀魚塩焼き。
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095 九頭竜以外は皆飲んだ。
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096 酒が進んだ。
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097 美味しゅうございました。
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098 こっちが入り口でした。
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099 小淵沢駅に戻ってきた。
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100 大人の休日クラブ対応が大変なことになっている。
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101 小淵沢駅にみどりの窓口がなくなってしまったのだ。
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102 で、オンラインで切符を購入できるようになっていた。
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103 関係の無い副隊長は駅の屋上へ。
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104 鳳凰三山と甲斐駒ヶ岳。
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105 雨乞岳。
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106 入笠山と、どれかが釜無山。
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107 すっきり八ヶ岳。
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108 やっぱり甲斐駒ヶ岳。
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109 小海線のハイブリッド気動車。
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110 ホームからは八ヶ岳はこんな感じ。
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111 甲斐駒ヶ岳もこんな感じ。
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112 やや遅れてやってきた「あずさ34号」。
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113 車窓から甲斐駒ヶ岳。
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114 久しぶりに立川で途中下車。
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115 弁慶がまだ開いていなかったので玉河に入りました。

〈全天球画像〉富士見パノラマスキー場にて / 入笠山山頂にて / 大阿原湿原にて / 八ヶ岳ビューポイントにて / マナスル山荘前のお花畑にて / 入笠湿原にて / 富士見パノラマリゾートのゴンドラ内にて / レストランオリオンにて / つたの湯にて / 和食処「秀よし」にて / 小淵沢駅屋上展望台にて

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