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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第678 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2022年7月2日()〜3日(

行き先【奥秩父/竜喰山(2022.8m)〜和名倉山(2036m)

コースタイム:

1日目〉JR高尾駅[7:06](甲府行)⇒塩山駅[8:22/8:28]⇒タクシー(10550円)⇒三ノ瀬・民宿みはらし[9:17/9:25]→休憩[10:20/10:25]→将監小屋[11:13/テント設営/11:53]1883mピーク[12:28/12:33]→竜喰山[13:02/13:07]→休憩[13:15/13:20]→将監峠[13:45]→将監小屋[13:50]

2日目〉将監小屋[4:13]→将監峠[4:20]→山ノ神土[4:45]→休憩[5:20/5:25]→西仙波[6:08]→東仙波[6:25/6:30]→休憩[7:30/7:37]→二瀬分岐[7:45]→和名倉山[8:20/8:27]→休憩[9:35/9:40]→東仙波[10:10]→休憩[11:03/11:08]→山ノ神土[11:40]→将監峠[11:55]→将監小屋[11:58/テント撤収/12:45]→三ノ瀬[14:10]⇒タクシー(8570円)⇒大菩薩の湯(日帰り入浴・520円(モンベルカード割引あり))⇒タクシー(6520円)⇒レストランボルドー[16:30/17:30]⇒タクシー(740円)⇒塩山駅[17:45/18:24](あずさ84号)⇒新宿駅

トレイルマップ
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高度記録
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昨年一度計画したが、2日間とも雨の予報だったので延期した和名倉山、満を持して今回リベンジする。ちっぽけな人間には抗えないタイミングというものが、どうやらあるらしい。

1日目〉
今日の大切な仕事は、明日の和名倉山登頂に備えて、将監小屋にテントを張る事である。塩山駅からタクシーで三ノ瀬へ向かう。柳沢峠までの道路で長年工事が続いていたが、すっかり終了していた。それにしても、三ノ瀬はなんと山奥の集落なのだろうと、毎回思う。

ここから緩やかな林道を歩く。途中遥か遠くでゴロゴロと雷の音が聞こえ出し、にわか雨が降って来た。大した雨にはならず、傘でやり過ごせた。2時間弱で、今日の宿泊地の将監小屋テント場に着いた。まずテントを張ってから、時間がまだ早いので不要な荷物を置いて、竜喰山に向かう。

テント場から笹原を少し登ると将監峠で、ここから東へ笹が茂った急斜面を登って行く。さっきの雨の為か、笹がかなり濡れている。標高1883mのピークで休憩する。前方に竜喰山が見えて来た。

開けた笹原を進んで行くと、雲が多めながらも何とか大菩薩嶺が見えた。カラマツ林の中を登って行くと、ひっそりと静かな竜喰山山頂に到着。人があまり来そうもない山頂に、なぜか山頂標識が3個もある。眺望のない山頂なので、すぐに同じ径を将監小屋まで引き返す。

小屋の外ベンチで、お疲れ様のビールを飲んでいると、また夕立がやって来た。小屋のご主人が小屋前の休憩所をどうぞ、と言ってくれたので、使わせてもらう。ビールの後は副隊長持参のウォッシュチーズと赤ワインで、しばらくまったりと過ごすが、早めに夕食の準備に取り掛かる。トマトジュースで煮た焼ビーフンに、デミグラスソースのハンバーグを加え、最後にチーズをとろーり載せて、山ご飯にしてはちょっと豪華な夕食の出来上がり。結構イケる!(クックパッドさん、ありがとう。)

日が暮れると共に、テントのシュラフの中へ潜り込む。と同時に眠りに落ちていた。自然の営みに合わせたテント生活、なかなか良いものだ。

 2日目〉
3時半に起きて、アルファ米のリゾットをササっと食べてから4時過ぎに出発。不要な荷物はテントの中に置いて、将監峠から今日は西へ進む。空に赤みが射して来て、笹原にカラマツ林が美しく浮き上がって見えて来た。ちょうど木々の合間から、昇って来る真っ赤な太陽も見る事が出来た。

山ノ神土から笹原の茂った捲き径となるが、笹が濡れていて、ズボンと手袋がビショビショになる。笹原を抜けると樹林帯の中の緩やかな径となり、眺望の開けた所で雲取山が見えた。さらに先に進むと、大菩薩嶺、雁ヶ腹摺山なども眺められた。笹で濡れたズボンがヒンヤリして気持ちが良い。

西仙波を経て、露岩のある斜面を登り切ると東仙波に到着。ここは眺めが良く、形だけがぼんやり認識できる富士山も辛うじて見えた。山頂までの道のりのようやく半分、まだ遥か遠くにドテッと大きな和名倉山が見える。振り返れば、ここまで歩いて来た尾根も見えている。

この先、ダケカンバの林、赤色チャートの露岩、シャクナゲのトンネル、シラビソとコメツガの原生林など、登山道は変化に富んでいた。大きなアップダウンもなく、緩やかな径が延々と続いている。樹林帯の中が多いが、時々眺望が開けた所に出て、気持ちが良い。

ようやく二瀬分岐で「山頂まで20分」の標識が現れ、やれやれと思ったところが、緩やかに下る捲き径となり、山頂を目指しているようには到底思えない。二百名山という箔をつけるためにわざわざ遠回りさせているのですか?と、ぼやきたくなる。

最後に倒木のある、シラビソとコメツガの原生林の中をゆるゆる登ると、山頂標識がひっそりと出迎えてくれた。出発から4時間ちょっと。原生林の山頂は、いかにも山奥にはるばるやって来たという気分に浸らせてくれ、感激もひとしおである。

腹ごしらえをして来た径を引き返す。途中で今日もにわか雨に遭遇し、レインウェアを着る。さすがに下りは大分早く感じられた。にわか雨もすぐに止んだので、テントが濡れていないことを祈る。将監峠を過ぎる頃、また雨がポツポツ降り出した。テント場で雨と闘いながら、大急ぎでテントを畳んで、リュックに詰め込む。

三ノ瀬へ向かって林道を下る。和名倉山登頂を果たしてテンションも下がった後の林道歩きは、荷物の重さが肩に食い込むし、退屈極まりない。林道を歩きながら、副隊長が高1の時に雲取山に登って和名倉山を眺めて以来、50年近く温めていた企画だと聞く。それほどの長期計画実現の場に居合わせる事が出来たと知り、より思い出深い山行となった。

三ノ瀬で予約しておいたタクシーに乗り込み、大菩薩の湯に向かう。滑らかな泉質の露天風呂にゆっくりと浸かって、ホッと一息ついた。テント泊でお金が掛かっていない事をいいことに、これから豪遊!石和温泉近くのレストランボルドーまでタクシーを走らせる。赤ワインをお供に牛ステーキの豪華な食事を頂いた。

荷物が重くなって大変ではあるが、テント泊はやっぱり楽しいなと改めて思った。しかし、今まだ肩がゴリゴリに凝っている・・・。 (なお)

今回の参加者:副隊長、ウッディーさん、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉3時間25分 〈2日目〉8時間37分
累積登高差(+):〈1日目〉965m 〈2日目〉1214m
踏破距離:〈1日目〉7.5km 〈2日目〉19.1km

☆ テント泊はこんな様子 
☆ 日帰り温泉はこんな所  
☆ 打ち上はこんな店 


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜


スライドショウの開始
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001 【第1日目】ここでタクシーを降りてスタート。9時26分
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002 なおちゃんのリュックサックは細身で背が高い。
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003 Woodyさんは息子さんのリュックサックだと。
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004 涼しいけれど、すぐに汗は出てくる。10時
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005 径はあくまでも緩やか。
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006 バイカウツギですかね。
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007 これ以外、花は少ない。
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008 将監小屋のすぐ手前で雨が落ちてきた。11時13分
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009 着いたら早速テント設営。
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010 小屋の主はまだ来ていない。
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011 さて支度が出来たら行きますか。
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012 我々は一番高いところに張りました。
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013 サラサドウダン。
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014 今のところ他にテントはもう一つだけ。
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015 先ずは将監峠へ。11時55分
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016 ちょっと雲が怪しい。
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017 あそこが将監峠。
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018 Woodyさん、右ですよ。
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019 ここから縦走路を外れる。
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020 結構、急登である。
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021 岩っぽいところ。
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022 あっちは大菩薩嶺や柳沢峠など。
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023 あの奥が竜喰山。
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024 こちらから見る大菩薩嶺は結構、端正。
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025 眺めが良いところで小休止。12時28分
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026 Woodyさんは木陰で。
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027 更に東へ。
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028 笹が薄くなったら・・・
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029 竜喰山山頂に到着。13時2分
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030 ひとかどの山なれど眺望なし。
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031 虫がぶんぶん五月蠅いので早々に退散。
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032 気持ちいい下り。
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033 大菩薩嶺辺りは雷雨かも知れない。
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034 眺めが良いところでまた小休止。13時24分
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035 もう竜喰山はだいぶ遠くなった。
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036 時々、ゴロゴロいっている。
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037 眼下に将監小屋。主が来たようだ。
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038 将監峠に戻る。13時46分
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039 あとは小屋めがけて下るだけ。
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040 さっそくビールをゲットし、乾杯!13時58分
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041 将監小屋の休憩所を利用させて頂いた。
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042 夕食のメインはこれ。
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043 焼きビーフンと合わせる趣向。
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044 最後にウォッシュチーズをトッピング。
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045 Woodyさんはアルコールバーナーを持参。
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046 もう19時過ぎだがまだ明るい。
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047 【第2日目】テントを後にして出発。
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048 3回目の将監峠。4時21分
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049 もうヘッドライトは要らない。
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050 そろそろ夜が明けそうだ。
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051 真っ赤な太陽がポッコリと出た。
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052 クローズアップ。
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053 竜喰山に朝日が当たる。
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054 山ノ神土を右へ。4時47分
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055 笹薮が深い。
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056 足の左側だけがびっしょり濡れた。
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057 笹が深いのはあそこまでだ。5時16分
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058 朝焼けと雲取山。
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059 雲取山の手前は三ツ山。
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060 南に見えるのは大菩薩嶺。その左は雁ヶ腹摺山。
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061 左手前が昨日登った竜喰山。
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062 眺めが良い稜線歩き。5時29分
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063 次のピーク、リンノ峰は左側から巻く。
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064 巻き径。
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065 典型的な奥秩父の雰囲気。
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066 ここは西仙波のピークとズレている気がする。6時9分
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067 奥秩父らしくないところ。
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068 あちらは飛龍山。
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069 アルペン的になってきた。
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070 3年前に登った唐松尾山。
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071 初めて和名倉山が見えた。
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072 甲武信岳方面は天気が悪そう。
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073 微かに富士山。
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074 まるで陽炎のよう。
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075 東仙波に到着。やっと半分来た。6時30分
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076 ここは生粋の奥秩父の山。
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077 ここにも手製標識。
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078 辿ってきた尾根。奥は唐松尾山。
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079 とにかく虫が五月蠅い。
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080 ダケカンバ林。
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081 白岩山の左奥のぼこぼこは、酉谷山辺りらしい。
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082 笹原はこの辺りまでで終わり。
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083 岩っぽいところにダケカンバ林。
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084 風化した尾根。
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085 シャクナゲが残っていた。
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086 流石にもう見納めだろうな。
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087 コメツガとシラビソの森。
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088 川又分岐。ほんとにここから下る奴、いる?7時46分
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089 落葉松林。下草はスゲかな。
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090 きれいなところ。
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091 この標識、右から書いてある割にちゃんとしている。
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092 二瀬分岐。8時1分
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093 秩父方面は左。和名倉山は右。
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094 盆栽のような落葉松。
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095 ほぼ平らだが山頂はまだ。
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096 またコメツガとシラビソの森。
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097 和名倉山山頂に到着。8時19分
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098 将監小屋との標高差は300mもないが、ここまで4時間10分かかった。
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099 記念撮影。
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100 まだ道半ば。張り切って戻ろう。
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101 もう来ることはないかもしれないけどサヨウナラ。
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102 ダケカンバ林。
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103 二瀬分岐に戻る。8時43分
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104 モミの新緑。
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105 赤色チャートの露岩。9時37分
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106 往復すると、こんなところを通ってきたのかと気づく。
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107 ここも奥秩父らしくはない。
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108 岩稜を越える。
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109 歪んだ板状節理。
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110 あの尖がりはカバアノ頭。
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111 正面は東仙波。
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112 東仙波の登り。
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113 Woodyさんは東仙波を巻いた。
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114 2度目の東仙波。10時11分
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115 次のピークが西仙波。
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116 キバナシャクナゲ。
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117 西仙波の標識を通過。10時28分
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118 レインウェアの下を履く。11時7分
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119 目の前のピークは西御殿岩。
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120 朝よりも大菩薩嶺がよく見えている。
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121 トラバース径の歩き方も慣れてきた。
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122 山ノ神土に戻ってきた。11時41分
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123 空がゴロゴロいっている。
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124 もうすぐ将監小屋。また雨がパラパラ降ってきた。11時57分
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125 もう小屋のオヤジは居なかったが、勝手に使わせてもらった。
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126 雨は普通に降ってきた。
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127 ここは水量が豊富だ。
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128 傘をさしていざ、下山。
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129 大菩薩の湯でさっぱりした。
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130 お疲れさまでした。
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131 ドメーヌQにやってきた。
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132 併設レストラン「ボルドー」にて。
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133 このワイナリーの赤をいただく。
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134 エスカルゴ。
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135 チーズ盛り合わせ。
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136 ワインビーフのソテー。
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137 満足しました。

〈全天球画像〉将監小屋テント場にて / 竜喰山山頂にて / 将監小屋にて / 西仙波付近にて / 和名倉山山頂にて / レストランボルドーにて

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