コースタイム:
〈1日目〉JR新宿駅[7:00]⇒立川駅[7:21](あずさ1号松本行)⇒塩尻駅[9:28/9:35]⇒タクシー(4440円+4340円)⇒崖の湯山上(やまじょう)旅館[10:00/荷物デポ/10:20]→スノーシュー装着[10:30/10:35]→休憩[11:15/11:20]→休憩[12:02/12:08]→休憩[13:07/13:13]→休憩・折り返し地点[13:36/13:40]→休憩[14:45/14:50]→崖の湯山上旅館[15:25]
〈2日目〉崖の湯山上旅館[7:40](宿の送迎)⇒JR平田駅[8:00/8:09]⇒JR松本駅[8:24/荷物デポ/8:30]⇒タクシー⇒長峰山登山口[8:55/アイゼン装着/9:10]→休憩[9:50/9:53]→長峰山[10:28/10:45]→休憩[11:35/11:40]→登山口・雲龍寺[12:15]→御宝田(ごほうでん)遊水池[12:30/13:00]⇒タクシー⇒JR松本駅[13:30/15:13] (あずさ78号新宿行)⇒立川駅[18:01]
トレイルマップ
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高度記録
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今回の高ボッチ山はいぃDay!としては2回目、全く雪が無かったという4年前のリベンジ登山である。
〈1日目〉
前日金曜日は東京でも大雪警報が出るほど雪が降ったものの、夕方からの雨が雪を溶かし、当日は朝から快晴。心配していた「あずさ」も運行し、車窓からは、青空の下、雪の南アルプスや八ヶ岳の展望を楽しむことができた。おのずと今回は新雪スノーシューを楽しめるにちがいない!と気分が上がる。
塩尻駅からタクシーで崖の湯にある宿に移動。運転手さんによると、昨日の雪はここ数年の中でも久しぶりの積雪量(20pは積もった)とのこと。タクシーを降り、急坂を登っていくと宿の気立てのいい女将さんとご主人が、出迎えてくれた。宿に不要な荷物を預け、身支度を整えて出発。
林道を少し歩くと、早速道路上に雪が現われたので、スノーシューを装着。一応トレースはあるが、積雪量が増してきたので、5分おきに先頭を交代しながら進んでいく。どこまで行ってきたのだろう?クロスカントリー用のスキーを履いた若者2人が滑って来る。我々を見て、「いいですね〜。」と声を掛けてくる。トレースはこの若者達のものだったようだ。幅は合わないが、トレースがあるだけありがたい。
出発から40分程進むと展望の開けた所があり、雪を載いた北アルプスの連なりを楽しむことができた。常念岳の奥に穂高、槍ヶ岳も見える。展望を楽しんだ後は、アカマツやカラマツの林道をひたすら進むが、なかなか高度は上がらない。林の途切れたカーブは積雪が更に増し、思いの外時間が掛かる。途中晴れ間が広がり、雪の着いたカラマツがキラキラと美しく、気分が紛れる。林道歩きにそろそろ飽きてきたころ、山頂まであと1時間以上掛かるとの副隊長の判断で、折り返すこととなった。
下山は登りより遙かに速く、登り時間の半分以下で宿に到着。あえなく敗退となってしまったが、宿の気持ちの良い温泉に浸かり、身体も心も暖まった。
〈2日目〉
今日は快晴。昨日の積雪量を考え、当初計画していた戸谷峰はやめ、副隊長の提案で、低山でも展望が楽しめるという明科にある長峰山に登り、白鳥の飛来地、御宝田遊水池にも寄ることにした。
朝食後、宿のご主人にJR平田駅まで送って貰う。車窓からは常念岳を中心に左右(南北)に北アルプスの連なりが広がっている。昨日より更に展望が良く、白馬三山までくっきりと見える。ここまできれいに見えることは滅多にないそうだ。運が良い。
平田駅から篠ノ井線に乗り、松本駅で下車。必要のない荷物を駅のロッカーに預け、タクシーで長峰山登山口へ向かう。
登山口でアイゼンを装着し、緩やかに雪の登山道を登っていく。昨日、既に登山客が行き来したようで、登山道の雪は踏み固められており、歩きやすい。地元では手軽に登れ、展望を楽しめる人気の山のようだ。
北アルプスの展望を楽しみながら高度を上げ、登山開始から1時間15分ほどで山頂に到着。広い山頂には巨大なオブジェと立派な展望台が設置されている。眼下には安曇野の街。大王わざび農場も見えるはずだが、確認できない。目の前に霞沢岳・蝶ヶ岳・大天井岳・常念岳・燕岳・餓鬼岳・蓮華岳・針ノ木・爺が岳・鹿島槍ヶ岳・五竜岳・白馬三山。青空の下、白い北アルプスの連なりが全て見渡せる。
圧巻の展望を十分楽しんだ後は、トレースのない林道を下山する。時折シカの足跡を辿りながらも、想定外のラッセルとなる。先頭を交代しながらの下山は、思いの外体力を使い、登りよりも時間を要する。一度アイゼンを外すも再び雪道となり、下山開始から1時間30分で雲龍寺の登山口に到着。
そのまま御宝田遊水池に向かう。遊水池ではお目当ての白鳥はごく数羽しかおらず、遠くで休憩中。餌付けされているオナガガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモといったカモ類が群れていて、ひたすら餌を求めて移動しては鳴き立てていた。
再びタクシーを呼び、松本駅に移動。時間的に厳しいのでお風呂には寄らず、駅構内のそば屋で打ち上げとなった。
積雪はあっても、高ボッチ山の山頂は踏めずじまいだった。しかし、スノーシュー歩きを十分過ぎるくらい楽しみ、運良く地元の人も滅多に見られないという最高の展望を楽しむことができた。感じの良い宿と気持ちの良い温泉も印象に残る山行だった。(のり)
今回の参加者:副隊長、このちゃん、アヒルちゃん、のりちゃん、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉4時間34分 〈2日目〉2時間55分
累積登高差(+):〈1日目〉851m 〈2日目〉378m
踏破距離:〈1日目〉11.6km 〈2日目〉6.4km
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