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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第741 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2023年9月23日()〜24日(

行き先【奥秩父/笠取小屋〜笠取山(1953m)&柳沢峠

コースタイム:

1日目〉JR高尾駅[7:39](小淵沢行)⇒JR塩山駅[8:59/9:05]⇒タクシー(10320円)⇒作場平[9:50/10:06]→一休坂分岐[10:34/10:40]→休憩[11:17/11:25]→笠取小屋[12:10/テント張る/12:47]→雁峠分岐[12:57]→分水嶺[13:01]→笠取山西峰[13:30]→笠取山東峰[13:36/13:43]→水干(みずひ)[14:10]→笠取小屋[14:27]

2日目〉笠取小屋[6:00]→鳥小屋分岐[6:53/6:57]→休憩[7:55/8:00]→白沢峠[8:15]→休憩[9:00/9:05]→休憩[9:30/9:35]→休憩[10:00/10:05]→休憩[10:30/10:35]→休憩[11:00/11:05]→休憩[11:27/11:33]→ハンゼノ頭[12:00/12:05]→柳沢峠茶屋[12:35/  ]⇒タクシー(3840円)⇒大菩薩の湯(日帰り入浴520円、モンベルカード100円割引)⇒タクシー(2670円)⇒塩山駅[14:54/15:14]⇒高尾駅[16:32]

トレイルマップ
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高度記録
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1日目〉
今回の山行は、笠取小屋テント場にテント泊するのが主な目的である。前回ガスっていて見られなかった笠取山山頂からの眺望を期待したい。

塩山駅からタクシーで45分程の作場平から歩き始める。ここから笠取小屋まで約2時間、なだらかで歩き易い径ではあるが、荷物の重さをずっしりと感じる。昨日降った雨のお陰で、木々の緑が瑞々しく、清々しい気分になる。

テント場に着いたら、早速テントを張る。余分な荷物を置いてから、笠取山を目指して木道をゆるゆると登って行く。前回来た時と全く同じ様に、ガスっていて辺りは真っ白。富士川、多摩川、荒川の分水嶺を示す、石の三角柱を通過すると、斜面の傾斜が急になって行く。

笹原をジグザグと登って行くと笠取山西峰に到着。さらに岩っぽい径を進んで行くと、5分程で笠取山東峰に到着。立派な山頂標識が出迎えてくれたが、今回も辺りは真っ白で眺望は全くなかった。どうやら笠取山とは相性が悪いようだ。また今度、再挑戦しなければ!

少し休憩してから、水干を経由して笠取小屋へ戻る。沢の行き止まりという意味で「水干(みずひ)」と名付けられたとの事であるが、ここが多摩川の始まり。岩肌にしずくが何滴も垂れていたが、多摩川の一滴と言うより、昨日降った雨のしずくのようだ。

テントに戻ったら、まずお疲れ様ビールで乾杯!そろそろ夕食の準備という頃から雨が降り出した。小屋のご主人が倉庫のような小屋を開放してくれたので、屋根の下で夕食(石狩鍋)を作る事が出来て、大いに助かった。石狩鍋が日本酒に良く合って、副隊長持参のお酒が進み過ぎた()

お腹一杯になったら、明日の天気を気にしながら、テントの中のシュラフに潜り込む。あっという間に眠りに落ちたが、雨音を頭の片隅で意識しながら朝を迎えた。

2日目〉
朝起きてみると雨は止んで、良いお天気になっていた。テントなどの荷物を片付けて、リュックに詰め込む。水気を含んだので、さらにずっしり重く感じられる。雁坂峠を目指す予定だったが、途中アップダウンが何回かあるので、荷物の重さを考慮して、下り基調の柳沢峠へ向かう事にした。とは言っても、約18km歩かなければならない。

小屋の前から端正な形をした大菩薩嶺が綺麗に見えている。始めは軽トラックが走れる、幅の広い緩やかな道を下って行く。森の中の静かな散歩道という風情で、木々の緑に癒される。

ヤブ沢峠を通過し、鳥小屋分岐点から右に分かれると、急に道の様子が変わる。人があまり通らない、寂れた古道のような雰囲気になった。途中、朽ち果てたトラックが打ち捨てられていて、いにしえからの時の流れをしみじみと感じさせられる。

斉木峠、白沢峠と通過し、延々と下って標高が下がって来たら、辺りのカラマツ林が色付き始めている。山では一足早く、秋が訪れている。連日の暑さともいよいよお別れできるのか・・。

かつての牧場のゲートを過ぎるとしばらく林道歩きとなる。天気が良いので、ハンゼノ頭に寄り道しようと、しばらく登り返す。展望台への分岐から山径に入って行くと、まもなくハンゼノ頭に到着。雲が少し掛かっているが、美しい形の富士山が見えている。南アルプスも山頂付近に雲が掛かっているが、まずまずの眺めである。ここからの眺望は、眼下に甲府の街が広がって見え、開放的で気持ちが良い。北側の眺めは成長した樹木にかなり遮られているが、どうにか笠取山、唐松尾山などが見えている。

眺めを楽しんだ後下り始めると、大菩薩嶺が眼前にどっしりと見えて来た。樹林帯の中を30分程下ると、ようやくゴールの柳沢峠に到着。重いリュックを背負いながらの18q、良く歩いたものだ。タクシーを待つ間、柳沢峠茶屋にてビールで乾杯!頑張った分だけ、ご褒美のようにビールの美味しさが増すようだ()

茶屋の目の前で、体格の割には大型バイクに乗っていた若い女性が、バイクの向きを変えられず困っていた。すぐに男性がわらわらと34人集まって来て、皆で協力して向きを変えてあげている。女性は男性陣に見送られながら、無事出発して行った。ライダーが若い女性だからこその、微笑ましい光景であった。

タクシーで大菩薩の湯に向かうと、美しい形の富士山が姿を現した。それも一瞬ではなく、案外長い間、見え続けている。ここを通る時はいつもガスっていて、こんなに富士山が綺麗に見えるとは、全くもって知らなった。これも頑張ったご褒美のようだ()

「大菩薩の湯」の柔らかい泉質で心地良い露天風呂にゆっくりと浸かり、だいぶ疲れが取れたような気がする。昨日との合計で26q歩いた事になり、充実感たっぷりの2日間であった。(なお)

今回の参加者:副隊長、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉3時間33分 〈2日目〉5時間50分
累積登高差(+):1576m
踏破距離:26.3km


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始

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01 【第1日目】作場平から出発。10時4分
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02 基本的には緩い登りが続く。
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03 一休坂分岐。10時40分
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04 森林鉄道跡のようなに平坦な径。
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05 沢沿いの径になれば小屋も近い。
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06 笠取小屋に到着。11時58分
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07 もうテントを張っている連中がいた。
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08 我々も早速テント設営。
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09 天気がイマイチだけど時間があるので笠取山へ行ってみる。
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10 ここは以前、木道じゃなかったような。
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11 ここを左に行けば雁坂峠。
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12 また来ました、分水嶺。
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13 荒川と多摩川と・・・
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14 富士川の分水嶺。何故か多摩川は朱書き。
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15 ここは秩父市と山梨市と甲州市の境界でもある。
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16 ガスって無ければ、行く手に笠取山が見えるはず。
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17 段々、急になる。
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18 振り返ってみてもガス。
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19 笠取山西峰に到着。13時29分
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20 山梨百名山の標識はこちらにある。
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21 東峰へはやや岩っぽい径。
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22 こちらが東峰。
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23 晴れていれば大菩薩嶺が見えるはず。
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24 巻き径を戻る。
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25 水干に寄っていく。
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26 ここが水干。
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27 稜線から60m下にあるとのこと。
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28 雨垂れは見えるけど、流れは見えない。
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29 ということで今日は涸れているようだった。
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30 小屋へ戻る径。
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31 雨が降ってきた。
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32 小屋の中で夕食。メインディッシュは石狩鍋。
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33 急に暗くなってきた。
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34 【第2日目】パッキングを終えて出発。6時4分
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35 お世話になりました。また来ます。
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36 小屋の前から望む大菩薩嶺。かなり端正な山容。
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37 暫くは小屋の軽トラが通う道を進む。
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38 ヤブ沢峠。作場平への径を分ける。6時17分
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39 風は冷たい。
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40 ひたすら巻き道が続く。
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41 ゲートがある鳥小屋分岐点を右(白沢峠方面)へ折れる。
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42 左へ行くと落合集落。
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43 限りなく緩やかな登り。
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44 朽ち果てたトラック。たぶん米国製。
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45 白沢峠にあるトラックと同じ車種か。
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46 歩き始めて1時間40分。先は長い。
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47 全然人の気配がしない道。
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48 イノシシが耕したようだ。
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49 白沢峠通過。8時13分
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50 白沢峠の名物ダッジWC54。
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51 荷台から生えている木も紅葉が始まっている。
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52 ここに来たのは4年ぶり。次はいつか?
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53 日差しが出てきた。
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54 これから次第に高度が上がっていく。
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55 防火帯に出た。
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56 大した登りではないがリュックの重みで背中が凝る。
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57 色付き始めた落葉松林。
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58 苔むした岩石帯。
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59 漸く半分ぐらい来た。
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60 稜線から100mぐらい下を淡々と巻いていく。
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61 大菩薩嶺は穏やかな山容に変わってきた。
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62 久しぶりに開けたところに出た。
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63 見えているのは北岳か。
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64 ここは林道がないので尾根径を辿る。
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65 かつての牧場のゲートを通過。ここが板橋峠。10時47分
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66 ここは現役の林道。
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67 三窪高原のトイレ。
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68 ハンゼノ頭から望む富士山。12時1分
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69 富士山と南アルプス。何れもガスが懸っている。
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70 晴れればこういう眺め。
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71 でも今日はまずまずの天気。
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72 甲府の街。
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73 なんとか笠取山が見えた。随分遠くなった。
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74 あれは唐松尾山。
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75 この眺めは木を切らないと拝めない。
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76 ここはポカポカ。
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77 さて後は下るだけ。
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78 大菩薩嶺はだいぶどっしりしてきた。
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79 センブリの花。
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80 ゴールの柳沢峠を目指して。
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81 峠が見えてきた。
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82 柳沢峠茶屋に到着。12時35分
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83 お疲れさんでした!
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84 ところ変わって大菩薩の湯。
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85 モツ煮もとても美味かった。
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86 高尾駅前の「かずき」に入る。
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87 コロッケ煮にハマる。
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88 厚揚げも美味い。
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89 豚肉生姜焼き。
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90 万座の舞、という古代米を使った酒を呑む。
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91 こういう切り方のナス焼きは確かに珍しい。
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92 ぴったり5,000円でした。
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93 とっぷり暮れました。

〈全天球画像〉笠取小屋にて / 笠取小屋の中にて
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