コースタイム:
〈1日目〉バスタ新宿[6:55](中央高速バス飯田行4400円)⇒飯田駅前BS[13:20]⇒ジャンボタクシー(23670円)⇒しらびそ高原・天の川[14:30]
〈2日目〉しらびそ高原・天の川[4:53]→しらびそ峠[5:05]→前尾高山[5:47/5:52]→尾高山[6:40/6:46]→奥尾高山[7:25]→P[8:00/8:10]→岩本山[8:24]→P[8:50/8:55]→奥茶臼山[9:32]→P[9:38/9:48]→奥茶臼山[9:55]→岩本山[10:45]→P[11:00/11:05]→奥尾高山[11:38]→尾高山[12:10/12:18]→前尾高山13:00/13:07]→しらびそ峠[13:35]→しらびそ高原・天の川[13:53]
〈3日目〉しらびそ高原・天の川[4:55]→焼山[5:28]→クレーター展望台「5:50/5:57」→遊歩道入口・駐車場[6:00]→御池山[6:35/6:45]→遊歩道入口・駐車場[7:08]→展望駐車場(総合案内板)[7:15/7:24]→隕石クレーター内側散策(南アルプスエコーライン)→折り返し地点[7:50]→展望駐車場[8:02]→しらびそ高原・天の川[8:50/(入浴)/10:45]⇒ジャンボタクシー(23980円)⇒飯田駅[11:55]→昼食→飯田駅前BS [13:45/14:00] (中央高速バス新宿行4400円)⇒バスタ新宿[21:20]
トレイルマップ
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高度記録
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〈1日目〉
海の日の3連休とあって中央高速道路は出発からノロノロ運転。相模湖まで渋滞し、飯田駅前には2時間遅れの到着となった。予約しておいたジャンボタクシーでホテル「しらびそ高原・天の川」に向かう。途中、大断層である中央構造線の露頭が見られるという地区を通った。タクシーで約1時間、ようやく、山の奥深くに建つ孤高のホテルに到着した。目的の御池山クレーターには3日目に行くことにした。
〈2日目〉
ホテルに無理を言って、朝食をおにぎりにしてもらい、5時出発とした。奥茶臼山往復9時間コースである。日本300名山ガイドブックでは、「南アルプス前衛の森深き山へ踏み跡を分け入る」とある。今回私たちが歩いたしらびそ峠からの往復コースは、2006年に飯田市により整備されたもので、このルートによって奥茶臼山は身近な山になったとの記載がある。それまでは、大鹿村から標高差約1000m、約14kmの林道歩きのあと、山道(青木林道コース)を登る忍耐を強いられる山だったそうだ。今回のコースは、登りやすくなったとは言え長丁場。
奥茶臼山まで、前尾高山、尾高山、奥尾高山、岩本山とピークを踏んでいくが、眺望はなく、ただひたすら深い森の中を歩く。単調といえば単調な、それだからこそ忍耐が要る山だ。出会ったのは、静かに歩きたいという雰囲気のソロ男性4人と、夫婦、3人グループのみ。
登山口から前尾高山まで、笹に覆われたシラビソ、カラマツの原生林が続く。靄がかかって幻想的である。前尾高山を過ぎると、笹はシダと苔に変わり、荘厳さが増す。尾高山の山頂付近は露岩が見られ、また、奥尾高山の辺りでは、ここが赤石山脈の一部だと実感する赤い大小の岩石があった。この間ずっと、苔むしたシラビソの原生林。立木より倒木が多いくらいだが、登山道は整備されている。
ホテルの人の話によると、手入れができていない悪路のせいで宿への帰着が遅れる登山客がいたため、3年前に市から予算をもらって整備するようにしたとのこと(このちゃん聴取)。もうそろそろ奥茶臼山だろうと、斜度を感じる登りが続いた先が山頂であった。ここも眺望がないので、さらに先の荒れた登山道を5分程下ったところに展望のよい場所を見つけて休憩した。
下山は、往路を戻る。それぞれの山のピーク毎、登り返しを結構きつく感じながらも、アクセントになって飽きずに歩くことができた。徐々に晴れ間が広がって、木々の間から日が差してくると、森の中の雰囲気も違って見えた。
ようやくホテル到着。目の前に南アルプスの連なりが広がっている。玄関前でお疲れ様ビールを飲んだあと、ホテル前の展望所で、改めて南アルプスの山々を眺めた。
(番外編)
夕食後、日がとっぷりと暮れた8時半頃、ホテルの名前にもなっている「天の川」を見たくて外に出た。ホテル主催の星見の会が催されている。昼間は雲が浮かんでいたのに、もうすっかり満天の星!南天にさそり座、北天に北斗七星、北極星、地上近くにカシオペア、天上には夏の大三角形、天の川・・・お見事!(知っている星座しか言えなくて残念)
〈3日目〉
「日本で唯一隕石クレーターだと実証されている」御池山クレーター散策。朝から快晴!朝焼けに染まる中央アルプスから北アルプスまでも眺めることができて、気分が上がった。
御池山へは遊歩道が整備されている。木々の間から朝日を浴び、南アルプスの山を目にしながら、ハイキングコースを辿る。コースを辿っていくと、クレーターが最も良く見えるという展望所に着いた。看板に「尾根がクレーターの縁です」とコメント入り写真で説明してあるが、眺めただけでは「どこがクレーター?」といった感じ。
展望所から下って、車道と交わる地点がクレーターの縁歩きの出発点となる。そこからクレーターの縁の一番高いポイントである御池山に続く遊歩道を歩く。このクレーターの縁歩きでは、細かいアップダウンのある尾根歩きをしながら、クレーターの中心に向かって深くえぐられている様子も見て取れた。およそ2〜3万年前に約45mの隕石が衝突してできたクレーターの大きさは直径約900mだとのこと。御池山山頂の岩に立つと、クレーターが丸く曲がっている地形を見ることができた。
副隊長はホテルへと急いだが、女子はクレーターの内部の地層を見に、寄り道をしてきた。道路(南アルプスエコーライン)脇にある地層には、クレーターの中心に向かう放射状の割れ目が入っていたり、衝撃編成したチャートの巨岩があったりで、それを見ることができたおかげで、すり鉢状の内側を実感することができた。
御池山クレーター散策として、クレーターの縁を歩き、内側を歩き、全容を眺めることもできて宇宙のロマンを感じた!
ホテルに戻ってからは、雲一つない南アルプスの山々、方角を変えて中央・北アルプスの山々もしっかり眺めることができて、大満足だった。
名残惜しく思いながら、山深いしらびそ高原を後にして、飯田駅に向かった。飯田駅前のラーメン店で昼食を摂った(とにかく開いている店がなくて、食いっぱぐれるかと心配した)後、14時発の高速バスに乗り込んだ。帰りは、工事渋滞まで発生していて、新宿には3時間遅れ7時間かかっての到着だった。(のん)
今回の参加者:副隊長、このちゃん、ひろちゃん、のんちゃん、なおちゃん
実働時間:〈2日目〉8時間56分 〈3日目〉3時間26分
累積登高差(+):〈2日目〉1528m 〈3日目〉491m
踏破距離:〈2日目〉17km 〈3日目〉8.9km
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