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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第743 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2023年10月7日()〜8日()

行き先【中越/巻機山(1967m)

コースタイム:

1日目〉JR東京駅[608](とき301)JR越後湯沢駅[722/802]JR六日町駅[823/834](余計な荷物はコインロッカーにデポ)坂戸城址[855]坂戸山登山口[906]坂戸山[1005/1010]登山口[1056]六日町駅[1115]タクシーにし川[11301320]鈴木牧之記念館[1325/1430]塩沢駅[1439]タクシー雲天[1505] 

2日目〉民宿雲天[4:45]⇒ご主人の車で2往復⇒桜坂駐車場[5:00]4合目[5:30]5合目[6:02]→休憩[6:05/6:09]6合目[6:45]→休憩[6:52/6:57]8合目[7:58/8:03]→にせ巻機山[8:19]→避難小屋[8:28/8:38]→分岐(巻機山頂の標識)[9:02]→巻機山(最高点)[9:14/9:22]→避難小屋[9:55]→にせ巻機山[10:05/10:10]8合目[10:25]→休憩[10:50/10:55]6合目[11:17]5合目[11:42/11:49]→桜坂駐車場[12:30]→民宿雲天[13:07/13:43]⇒タクシー(1台約7700)⇒山の湯(日帰り入浴500)[14:05/14:50]⇒越後湯沢中野屋[15:10/17:10]→越後湯沢駅[17:15/18:12](とき338)⇒大宮駅⇒東京駅

トレイルマップ
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高度記録
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1日目〉


今回の当初の予定は、1日目に巻機山に登り、2日目は観光ということだったが、悪天候の予報のため、1日目に坂戸山と観光、2日目に巻機山登山となった。
 

六日町駅で下車すると、予報通りに雨。レインウェアを着込んで出発した。直江兼続の「愛」の兜のレリーフのついた六日町大橋を渡り、10分ほどで坂戸城址へ到着。「上杉景勝、直江兼続生誕之地」の碑や石垣の跡を見ながら「城坂コース」に進む。登山口から正面に見える坂戸山は、山頂はなだらかだが、高くそびえて見えた。 


案内板を過ぎて、急な登りに差し掛かるころには青空が見えてきた。振り返ると六日町の街並みが広がっていた。足元には、アキノウナギツカミやノコンギク、キバナアキギリ、アザミなどがたくさん咲いていて、季節外れのお花畑のようだった。 

針葉樹の混ざった木立に入ると、山頂は近い。雨はすっかり上がって暑かった。城山らしく平らな山頂には、富士権現のお堂が鎮座していた。その陰で少し休み、レインウェアを脱いで、そそくさと下山にかかる。空は広々として、遠くまで南魚沼の田園風景が広がっているのが見えた。
 

下り始めたとき、眼下に街に向かってまっすぐに伸びている尾根が見えた。それを下るのかと思い、少しワクワクしたが、道は西に向きを変えて、ナナカマドなどの灌木にさえぎられて、見通しがきかなくなった。急に雲が広がり、雨が落ちてきたので、再びレインウェアを着ることに。下りの薬師尾根コースはよく整備されており、急なところもあったが、階段が続いて歩きやすかった。桜の公園に出て、さらに石段を下りると坂戸薬師堂に出た。雨の中、六日町駅に戻り、タクシーに乗って、2番目の目的地である塩沢の「割烹にし川」に向かった。
 

にし川では、天然アユの塩焼きや珍しい梨茄子の漬物などをいただき、大満足の後、3番目の目的地「鈴木牧之記念館」へ。鈴木牧之は、江戸時代後期の商人で随筆家。代表作の「北越雪譜」などで、越後の深い雪の中での暮らしや山中での生活を紹介して有名になった。 

鈴木牧之記念館を出て、塩沢駅からタクシーに乗り、「山の宿 雲天」へ。建物は、約140年前に建てられた六日町の庄屋の屋敷を移築したものだそう。高い天井や、太い梁と柱、大きな囲炉裏などが、当時の有力者の暮らしを偲ばせる。夕食に出た鮎は囲炉裏でじっくりと焼いたもので、格別の味わいだった。 

山と観光(牧之館)とおいしいもの、すべてのリクエストをクリアしてくれた副隊長に、改めて感謝!!(菊丸) 

2日目〉

4時に起床し、50分後出発の予定であったが、早めに玄関で支度していたら民宿のご主人が、自家用車で2往復するけど登山口まで送っていこうかと仰って下さった。お陰様で、予定より40分早く登山を開始できた。 

天気は目論見通り、良さそうだ。星月夜の下ヘッドランプを点け、足元は木の根と昨日の雨で滑りやすい粘土質で、気を付けて歩く。4合目を通過する頃から明るくなり始め、5合目ではすっかり日が昇った。少し先で最初の1本を入れる。勾配がややきつくなり、木の根と岩の道を、高度を上げていく。色付いた木々が現れはじめ、美しいブナ林を通過する。6合目は初めてのビューポイント。割引(わりめき)岳の綺麗な三角形の頭に朝日が当たり、その手前に天狗岩がそそり立っている。人が多いので先に進んで休憩する。宿のおにぎりを食べる。

6合目から30分程登ると樹林帯が終わり、前方ににせ()巻機山が見えてきた。まずはあそこまでと登る途中に振り返れば景色が開けていて、日本海方面から、冠雪の妙高、平標、谷川岳・・と絶景が広がっていた。8合目は岩がゴロゴロしているが道が広く、休憩するのに都合がよい。風が冷たく、上着を着る。にせ巻機山の尾根に上がるまでは階段が続いている。

ここへ来るまで、何度道を開けて先を譲ったことか!巻機山は百名山だし、秋の3連休の唯一の晴天日とあって、とにかく登山者が多い。しかも我々より若い人ばかりで、健脚を自負?している我々をどんどん抜いていく。やっぱり若いって素晴らしい!

にせ巻機山の尾根へ上がると、尾瀬方面の山々も見えるようになり、すこぶる眺望が良い。(後で燧ケ岳、至仏山が写真に写っていたので分かった)。谷を挟んだ向こう側の巻機山の山肌は草紅葉を迎えようとしている緑と常緑樹の緑の対比が美しい。その中を米子沢の白い川筋が通っていた。ここは沢登りのメッカだそうだ。登らなければ見られない景色に見とれながらにせ巻機山(9合目)の標識を通過する。木道が現れ、しばらく下ると避難小屋があり、トイレ休憩をする。

池塘が点在する笹原の間の木道を歩いていくと、前方の斜面に、割引岳と巻機山の分岐点へと続く山道を多くの人が登っているのが見えた。ここをひと登りして、分岐点に到着する。巻機山頂の標識があったが、最高点はもう少し先だ。草紅葉になりかけの草原が広がり、ここの池塘は凍っていた。遠くの山々、たおやかな稜線を見ながら巻機山へのなだらかな木道を10分程歩いて、最高点辺りに到着。360度の展望、日本海方面、妙高、苗場、谷川連峰、至仏山、日光白根、燧ケ岳・・と山座同定して楽しむ。最高点に山頂標識が無く、今一つ、やったー山頂!という感じにはなれない山だ。

風が冷たいので山座同定もそこそこに来た道を下る。下山し始めると、今まで若者しか見なかったのがシニア層ともすれ違うようになった。上から見下ろせば草紅葉が始まる稜線や山肌がまた美しい。にせ巻機山へ登り返して休憩する。8合目へ向かっては、遠い山々の展望を見納めながら足元にも注意して下る。樹林帯に入ってからは多くの人が歩いたせいか、朝より土がぐちゃぐちゃになって滑りやすい。岩と土と木の根に注意しながら(でも転んだ).5合目で最後の休憩をとる。下り初めてから約3時間10分で桜坂駐車場に到着。出発から7時間半とは、思っていたより早かった。特別な急登や危険な場所は無かったし、リーダーのペース配分と皆の足が揃っていたお陰だ。

足洗い場があったので泥を落として、民宿雲天まで20分程歩く。デポしていた荷物を回収しタクシーを待つ間に、女将さんが囲炉裏端で休ませてくれた。大根漬までご馳走になり、ビールで無事下山の乾杯をした。タクシーでガーラ湯沢駅近くの「山の湯」に行った後は、徒歩で越後湯沢駅前に戻り、中野屋に入って帰りの新幹線の時間までゆっくりした。 (あひる)

今回の参加者:副隊長、このちゃん、菊丸、アヒルちゃん、のんちゃん、ひろちゃん、のりちゃん
実働時間:〈1日目〉2時間36分 〈2日目〉7時間18分
累積登高差(+):〈1日目〉497m 〈2日目〉1451m
踏破距離:〈1日目〉6.2km 〈2日目〉13.8km


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜


スライドショウの開始
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001 【第1日目】六日町駅から望む坂戸山。8時33分
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002 魚野川を渡る六日町大橋。
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003 登山道に取り付く。
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004 直ぐに六日町の街が見えてくる。
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005 ジオラマのように見える。9時32分
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006 キバナアキギリ。
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007 いっぱい咲いていた。
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008 時々青空。
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009 もう山頂。10時8分
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010 静かな山頂。
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011 いい天気だが、この直後また雨が降り出した。
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012 南魚沼の田園風景。
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013 10年前のGWではタムシバがいっぱい咲いていた尾根道。
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014 眼下に六日町大橋が見える。
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015 ナナカマドの実。
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016 もう雨が落ちてきた。
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017 坂戸山を振り返る。
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018 長い階段を下ると・・・
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019 桜の公園。
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020 ここが登山口。
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021 ところ変わって塩沢の「にし川」。
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022 お疲れ様でした。
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023 刺し盛。
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024 ビールの後はこれ。
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025 椎茸バター焼き。
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026 梨茄子をかぐら南蛮味噌で食べる。美味。
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027 舞茸天ぷらと、アスパラ天ぷら。
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028 サーモンのカルパッチョ。
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029 天然鮎〜♪
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030 大満足でした。
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031 鈴木牧之記念館を見学。
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032 塩沢宿の街並み。
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033 塩沢駅からタクシーに乗る。
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034 今宵の宿。
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035 お世話になります。
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036 囲炉裏部屋。食事処はこの奥の部屋。
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037 我々の部屋の襖に「鮎くれて よらで過ぎ行く 夜半の門」蕪村。
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038 湯上りビール。
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039 夕食にも鮎が出た。
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040 【第2日目】午前4時41分の宿の前。
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041 桜坂登山口。5時0分
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042 四合目。5時37分
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043 五合目。6時3分
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044 ブナの美林。
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045 天狗岩が見えた。割引岳に朝日。6時44分
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046 漸く我々も日なたに出た。7時24分
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047 ニセ巻機はまだ先。
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048 谷川連峰。
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049 米子頭山、柄沢山へと連なる稜線。
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050 稜線に出ると結構風が冷たい。
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051 彼方に妙高連峰や苗場山が見えている。
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052 巻機山最高点が見えた。8時16分
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053 いわし雲?が出てきた。
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054 ニセ巻機を通過。8時21分
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055 米山が見えた。
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056 避難小屋へ下る。
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057 避難小屋は2階建て。
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058 これからあそこを登り返す。
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059 分岐。左へ行くと割引岳。9時2分
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060 巻機山最高点から望む平ヶ岳と燧ケ岳と至仏山。
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061 越後三山。
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062 米山の右は日本海。
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063 巻機山最高点。9時19分。
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064 寒いので戻ろう。
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065 谷川岳周辺の山々。
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066 池塘には氷が張っていた。
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067 たおやかな尾根。
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068 まだまだいっぱい登ってくる。
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069 こうやって見ると草紅葉。
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070 なかなかイイ色になっている。
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071 ゆっくり下りたい雰囲気。
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072 でも、もう小屋。9時48分
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073 来し方を振り返る。
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074 もう一度燧ケ岳、至仏山。
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075 米子沢のナメ滝。
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076 米子沢源流部。
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077 谷川連峰ももう見納めか。
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078 もうすぐニセ巻機ですよ。
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079 鋭利な足拍子岳。
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080 もう五合目。1149分
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081 もうブナ美林。
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082 もう桜坂登山口。12時29分
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083 雲天の囲炉裏端で。
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084 酢大根とな。
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085 山の湯、入湯。
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086 越後湯沢、中野屋。
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087 蟹味噌豆腐、酒によく合う。
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088 ここの酢大根はちょっと塩分控えめ。
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089 おでん。
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090 さっくさく、天ぷら盛り合わせ。
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091 海苔たっぷり、揚げ出し豆腐。
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092 なめこおろし、板わさ、いか塩辛。
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093 締めはへぎそば、6人で3人前。
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094 越後湯沢駅がんぎどおり、客はそれほど多くない。

〈全天球画像〉坂戸山山頂にて / 坂戸山山頂にて(その2) / 坂戸山・薬師尾根にて / 塩沢宿にて / 巻機山・標高1680m付近にて / 巻機山・標高1830m付近にて / 巻機山山頂にて

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