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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第760 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2024年2月10日()〜11日(

行き先【霧ヶ峰/ゼブラ山(1776m)〜北の耳(1829m)〜南の耳(1838m)

コースタイム:

1日目〉JR新宿駅[700](中央線特急あずさ1)⇒上諏訪駅[913/920]⇒タクシー(7,300)⇒観音橋[9:52]→ヒュッテ御射山 [955/荷物デポ・スノーシュー装着/1027]→男女倉山(ゼブラ山) [1127/11:33]→北の耳[1210]→南の耳[1230]→休憩(スノーシュー脱ぐ)[[1306/1311]→ヒュッテみさやま[1343]()

2日目〉ヒュッテみさやま[545]→分岐[555]→八島湿原駐車場横の広場[620/645]→ヒュッテみさやま[730/朝食/900]→観音橋[905]⇒タクシー(7,700)⇒片倉館[9:35/日帰り入浴(750円)/1030]→いずみ屋[1055/1315]→上諏訪駅[1334](特急あずさ30)⇒立川駅[1520]

トレイルマップ
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高度記録
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1日目〉
 今週初めに都内まで積もらせた大雪のおかげで、久々のスノーシューを楽しむことができた。今回の目的地は中央分水嶺近く、霧ケ峰高原。副隊長が「物心ついたときから既に存在したが、今まで泊ったことが無かった」というヒュッテみさやまに泊まる。

 中央本線の上諏訪駅からタクシーで上がってくる途中、仙丈ケ岳が見えた。奥まっていてなかなか会えない仙丈に会えるなんて、他にもどんな山と会えるかな、と期待が膨らむ。

 観音橋でタクシーを降り、5分弱でヒュッテみさやまに到着。荷物をデポし、スノーシューを履いて出発する。八島ヶ原湿原の東縁を北に進みゼブラ山(男女倉山)を目指す。ゼブラの名の通り、縦方向に縞枯れした所に雪がついているのか、白黒の縦縞模様に見える。頂上まで120mほどの登りは優しい傾斜である。

頂上に着くとそこは大展望。北東方向に浅間山や東篭ノ塔山、真北には飯綱山、妙高、火打山方面。北北西方向には美ヶ原とその左手奥に鹿島槍から連なる北アルプスが白い頂きを連ねている。ひと際尖ってハンサムな面持ちの山が常念岳だ。美ヶ原と奥の常念岳の間、北東方向に尖った山が美ヶ原の尾根続きに見え、副隊長が「あれは三峰山だよ!」と言った。すぐにはピンと来なくて「なんだ、みんな反応が鈍いな」と副隊長は少しがっかり。後から、天気が悪く何も見えない中を山本小屋に行ったときに登った山だったと思い出す。

 西南西方向には中央アルプス、南方向には南アルプスの仙丈ケ岳、甲斐駒ヶ岳など。そして東には車山、その左手北東方向は八ヶ岳が見え隠れし蓼科山が一つ抜けて目立っていた。

稜線に立つと結構風が強く、サングラスを忘れた私は代わりにゴーグルをしていたのだが強風にはちょうどよかった。北アルプスの山々を写真に収めたものを帰宅後調べると、常念岳をはじめ、奥穂高や大天井、東餓鬼岳、有明山なども見えていたのがわかり、改めて感慨深かった。

ゼブラ山を後にして稜線上を北の耳、南の耳と通り、尾根から乗り移って蝶々深山山頂の手前で、クヌルプヒュッテ方面へ雪原をショートカットして歩き、ヒュッテみさやままで最短で向かった。ヒュッテの手前に旧御射山神社の標示があり、石と綱で囲った岩に幣が飾られていた。山奥に時々あるような古いご神体のようで、その周りだけ少し空気が違うような気がした。

宿は私たち以外には、単独行で「独りになりたいオーラ」を出しているような人が多く、他のヒュッテとは一風違う宿なのかな、と夕食時の話題になった。

2日目〉
 夜明け前、5時過ぎに星が出て晴れていることを確かめ、私たちB班だけでアイゼンを装着、日の出を見に八島ヶ原湿原西の見晴らし台を目指した。A班の副隊長だけ、今朝は朝焼けを見られないと察したのか、居残り。

 「わー、湿原が歩いてみたかったのよね!」ひろちゃんはワクワクしている。昨日は一日、ショートカットした場所以外はきれいに踏み跡がついていたため歩きやすい道だったが、湿原の周りの木道は、ところどころ踏み抜いた跡があったり、一度溶けかかった雪が斜めなまま凍っている部分があるので、注意が必要だった。

昨日も今日も湿原のお花畑になるのであろう地帯に出入りする時は、鹿よけの柵の扉を開閉し閂を閉めなくてはならない。でもその割に柵のネットは人間の胸までくらいしかなく、こんなの元気な鹿だったら楽々ピョンと飛び越えちゃうのにな、と思う。実際、数年前に笹子峠付近で会った鹿は、高さ1.5mくらいの柵を軽々超えて逃げて行った。

 駐車場近くの見晴らし広場に着き、しばらく待った。しかし遠くの地平線近くに灰色の雲が沈んでたまっており、モルゲンロートは無し。結局車山の左手のプリン状の山の向こう側が一時的に紅く染まっただけで、空が白々してきたと思ったあとは青空に変わってしまった。「なあんだ」と少し残念な気持ちで来た道を戻る。

(そういえば、先ほどのプリン状の山、ひろちゃんが「あれ、蓼科山よね? 違うかな」と言い、「いや、どうかな?」「あんなに小さくないのでは」とか、「また副隊長に馬鹿にされるから、思いついたことを軽々しく口に出さないようにしよう」とかいう結論になったのだが、後でカシミール3Dで調べてみたら、やっぱり蓼科山だったことがわかった。ひろちゃん、ごめんね。あなたが正しかったです! お互い、過信は禁物だけど、私たちも少しずつ進歩していると喜ぼうね。)

 最後、宿に帰りつく直前、左手の落葉松林の間から輝く日輪と朝日が見えた。手前の雪原と枯れすすきに着いた霜が逆光の中にキラキラきらめいた。何ともいえない美しさ。「朝日がきれい! 湿原まで行かなくて宿の前で見えたんだね()」となおちゃんが言った。

 朝ごはんのパンとコーヒー、そして持参したレトルトのシチューなどを食べた。トーストはサクッともちっとしてとても美味しく、「バルミューダのトースターで焼いた味だ」と思った。

 宿を後にし、観音橋からタクシーで諏訪湖のほとりの片倉館へ行った。柔らかくて温度もちょうどよく、リラックスできた。そして最後は上諏訪駅至近のいずみ屋で食事とお酒。どれも美味しいのでお腹いっぱい。豆腐まんまパフェに気をひかれたが食べられなかった。「パフェはまた次回のお楽しみね」ということに。日曜から天気が崩れるという予報も外れて、最後までぽかぽか日和の良い旅だった。(この)

今回の参加者:副隊長、このちゃん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:'〈1日目)3時間5分
累積登高差(+):〈1日目〉312m
踏破距離:〈1日目〉6.6km


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜


スライドショウの開始
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01 【第1日目】今宵はヒュッテ御射山に泊まる。
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02 とりあえず荷物を置かせてもらう。
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03 支度をしたら出発。10時21分
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04 見上げれば巻雲。
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05 真っ直ぐな径。雪はそこそこある。
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06 平らなところが見えてきた。
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07 真っ白い八島湿原。奥の山は鷲ヶ峰。
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08 先ずはゼブラ山を目指す。
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09 振り返ると中央アルプス。
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10 ちょっと雲が出てきた。
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11 トレースはしっかりあるので特にスノーシューが無くても歩ける。
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12 車山山頂のレーダードームが見えてきた。
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13 北アルプスも見えてきた。
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14 鷲が峰の右奥は二ツ山、そのさらに奥は常念岳。
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15 三峰山と王ヶ鼻の間は爺ヶ岳っぽい。
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16 八島湿原は真っ白。
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17 ゼブラ山に到着。11時27分
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18 先ずは記念撮影。左は三峰山。
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19 常念岳の左手前は鉢伏山。
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20 右奥は浅間山。
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21 奥に見えているのは甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳、その間に北岳と間ノ岳。
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22 こちらは中央アルプス。
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23 北ノ耳の向こうに蓼科山。
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24 車山。
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25 左、南アルプス仙丈ケ岳。
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26 穂高は見えそうで見えない。
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27 高松山の向こうは四阿山か。
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28 次は北ノ耳。
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29 そのつぎは南ノ耳。
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30 鷲が峰、二ツ山、鉢伏山。
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31 三峰山は白くて印象的だ。
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32 中央は高妻山、その左は火打山、妙高山。
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33 北ノ耳に到着。八ヶ岳連峰が見えてきた。12時10分
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34 車山と南ノ耳。
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35 西岳の右の裾に富士山。
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36 八島湿原がちょっと遠くなる。
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37 次は南ノ耳。
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38 直下は結構急だ。
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39 十分シリセードができる傾斜。
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40 南ノ耳到着。12時29分
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41 眼下はエコーバレースキー場。
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42 八ヶ岳連峰の全貌が見える。
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43 今日は車山には行かない。
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44 1,792m峰への登り。
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45 あの森がコロボックルヒュッテかな。
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46 北アルプスはいつの間にか雪雲の中。
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47 あれはヒュッテジャベル。
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48 このちゃん、足攣り。
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49 復活。
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50 ヒュッテ御射山が見えてきた。
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51 御柱が立っていた御射山神社。
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52 ヒュッテ御射山に到着。13時44分
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53 食堂兼談話室。
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54 窓からの眺め。
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55 男子部屋。
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56 お疲れさまでした。
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57 夕食は18時から。
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58 【第2日目】夜明け前の八島湿原。6時15分
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59 日の出を見にここまでやってきた。
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60 晴れていたが・・・。
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61 だんだん雲が下がってきて・・・。
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62 樹林越しの日の出。
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63 樹林越しの日の出その2。
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64 樹林越しの日の出その3。
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65 朝食のおかずは各自持参。
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66 今日もいい天気。
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67 昨日戻ってきた径。
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68 同宿したご夫婦はスノーシューツアー。
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69 この宿はランチもできる。
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70 お世話になりました。
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71 タクシーのメーター。よく見ると女3男1の表示。
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72 片倉館で入館待ち。
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73 2階の食堂は復活していたが開店は11時。今は10時29分!
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74 ざんねーん!
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75 いずみ屋で開店を待つ。
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76 湯上りビール。
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77 箸置きは鉄平石。
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78 天ぷら。
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79 厚揚げ。
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80 モツ煮。
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81 野沢菜コロッケ。
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82 鶏肉鉄平石焼。
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83 湯波刺し。
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84 湯豆腐。
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85 味噌と酒粕の炙り焼き。
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86 締めの蕎麦。
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87 腹いっぱいです。
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88 上諏訪から乗れば「諏訪浪漫」。
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89 車窓から見た八ヶ岳。
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90 それなりの乗車率。
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91 ところ変わって立川のワインバー「One More Chance」。
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92 ナチュラルワインがこの店のウリ。
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93 つまみも全てワイン向き。
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94 何故かナチュラルワインのエチケットは個性的。
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95 串焼きだってワイン向き。
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96 お店のオーナーと。

〈全天球画像〉ゼブラ山山頂にて

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