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コースタイム:
〈1日目〉東京駅[6:28](北陸新幹線はくたか551号)⇒糸魚川駅[8:41]⇒タクシー(9,200円)⇒雨飾温泉♨雨飾山荘[9:25/荷物デポ/9:40]→休憩[10:25/10:30]→休憩[11:17/11:20]→分岐[11:38]→休憩[11:56/12:00]→ロープ[12:38]→ロープ[12:47]→ロープ[12:53]→鋸岳[13:15/13:25]→休憩[13:55/14:00]→分岐[14:30/14:35]→登山出口[16:01]→雨飾山荘[16:04](泊)
〈2日目〉雨飾山荘[5:35]→薬師尾根[6:15/6:22]→休憩[6:35/6:40]→休憩[7:25/7:33]→中の池・木はしご[8:10]→中の池・見はらし場[8:28/8:35]→中の池[8:40]→休憩[9:15/9:22]→合羽着用[9:43/9:50]→分岐[10:07]→雨飾山[10:35/10:48]→分岐[11:13]→笹平分岐[11:19]→休憩[11:54/11:58]→水場(荒菅沢)[12:50]→休憩[13:11/13:20]→小谷温泉休憩舎[14:38/14:43]→小谷温泉♨山田旅館[15:44](泊)
〈3日目〉小谷温泉山田旅館前BS[9:21](小谷村営バス栂池高原行)⇒JR南小谷駅[9:54/10:04](大糸線糸魚川行)⇒JR糸魚川駅[11:03/ランチ/14:48](北陸新幹線はくたか566号)⇒JR大宮駅[16:27]
トレイルマップ
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高度記録
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今回の山行は新潟と長野の県境に位置する雨飾山に登る。1日目は鋸岳に登るA班と観光するB班に分かれることになった。東京は9月も半ばだというのに厳しい残暑が続き、いい加減暑さから逃れたいという気持ちで今回の山行に期待を寄せていた。また、登山口にある、2つの「秘湯を守る会」の宿に宿泊するのも楽しみだった。
〈1日目〉
北陸新幹線に乗車し、糸魚川駅で下車。観光のB班と別れ、予約していたタクシーに乗る。海谷山塊(フォッサマグナの海底火山から流れ出た火山噴出物が隆起してできた山で、尾根伝いに雨飾山までつながっているそうだ。)の駒ヶ岳や鬼ヶ面山の岩峰を見上げながら細い林道を走る。駅から40分程で雨飾山荘に到着。これから登る海谷山塊の一つ、鋸岳が目の前に聳えている。不要な荷物を宿に預け、登山口へ向かう。
登山口からは比較的整備された気持ちの良いブナの樹林帯を緩やかに登る。やがて樹林帯を抜けるとトラバース道となる。濡れた石で滑らないよう、隠れた穴を踏み抜かないよう気を使いながら進む。気温が上がるにつれ、蒸し暑くなり、止まっていても汗が流れてくる。木陰に入るといくらか涼しく、吹き抜ける風が心地よい。
2回ほど渡渉のため、アップダウンを繰り返し、やがて大曲~笹平につながる標高1290m地点の分岐にたどり着く。
ここから1時間ほど進むうちに辺りはガスで覆われ、真っ白に。前方に岩峰が現れ、一気に高度を上げる。足下がザレていて滑り易い。長いロープに掴まり、足下を確かめながら慎重に登ること3回。ようやく山頂に到着。狭い山頂の辺りは雲で覆われ、残念ながら展望はない。晴れていたらさぞ良い眺めだっただろうに・・・。
(余談だが、丁度、次の週に紅葉の季節の海谷山塊を紹介するBS番組があった。他の2座はロープでひたすら上り下りする、それこそ足の竦みそうな険しい山道だが、山頂の眺めは抜群。素晴らしかった。)
10分程で下山開始。登りより気を遣いながら下る。トラバースのぬかるんだ道が登りよりも歩きにくく、より長く感じられた。登山道は比較的整備されていたが、バリエーションルートだけに侮れず、結局他の登山者には誰にも会うことはなかった。下山開始から2時間半で宿に着くことができ、ひと安心した。
この日は、湿度が高く、思いの外汗をかいてしまい、水分補給が足りなかったのか個人的にかなり消耗した。宿の温泉で暖まった後も食欲が湧いてこないほどだったので、軽い脱水症状を起こしていたのかもしれない。油断せず、水分は多めに摂取しなければ・・・と反省した。
宿は山小屋というより、旅館に近い感じだったので、ゆっくり身体を休めることができたのがありがたかった。
〈2日目〉
5時に朝食を済ませ、5時半には宿を出発。この日は昼から雨の予報だ。宿の裏の登山道に入るといきなりの急登が続く。登り始めて間もなく雨がぱらつき始め、合羽を着るが、昨日の疲れが残っているのか、暑苦しく、早くもバテ気味。「このまま4時間、果たして急登を登り続けることができるのだろうか。」と不安がよぎる。
1回目の休憩後は、高度が一気に上がり、合羽を脱いだこともあって、蒸し暑さを感じることはなく、幸い調子も戻ってきた。
高度が上がるにつれ展望が開け、1日目に登った鋸岳を始めとする海谷山塊の北側に糸魚川の町と日本海が見渡せるようになり、更に気分が上がってきた。登山道はオオイワカガミやショウジョウバカマの葉が目立つ。花で彩られた春の登山道を想像しながら高度を上げていく。
径は一端緩やかになり、登山開始から3時間で中の池の見晴らし場に到着。展望を楽しんだ後は、再び急登が始まる。予報通り雨が降り始めたので、仕方なく合羽を着る。
森林限界を抜け、中の池から1時間半でようやく笹平からの分岐に到着。ここから笹で覆われた緩やかな尾根道を進む。辺りはガスで覆われて既に展望はないが、リンドウやトリカブトの紫の花が雨に濡れて色鮮やかだ。
山頂直下の岩の多い急登を最後に登り切ると、ようやく山頂にたどり着くことができた。山頂には小さな祠がある。北アルプスを望む展望の山のはずだが、残念ながらガスで覆われていた。それでも登山客が多いのはさすが百名山。
しばし休憩の後、下山開始。山頂から見えるはずの「女神の横顔」は残念ながらガスで覆われ、確認することが出来なかった。笹平を過ぎ、激下りが始まる。木のハシゴに掴まり一気に下る。下山開始から2時間で荒菅沢に到着。
沢を渡り、再び登り返すと、雨脚がいよいよ強くなってきた。いくらか道は緩やかになるものの、ひたすら下る。雨で濡れた石の上に不用意に足を乗せると滑るので、足置きは慎重になる。やがて木道が現れ、道はほぼ平坦になる。登山出口まであと一息、というところでキャンプ場のある出口に到着することができた。
ここから小谷温泉の宿までの道路を、降りしきる土砂降りの雨の中、更に1時間歩き、この日の宿、山田旅館にようやくたどり着くことができた。
仲間の一人が、道路を歩こうとした所で靴底が剥がれてしまうというハプニングがあったが、通りがかりの車に宿まで乗せてもらい、事なきを得た。不幸中の幸い。登山中ではなくて本当に良かった。
宿は江戸時代建築の本館を始めとする木造建築で、深田久弥も宿泊したことがあるという風情のある温泉宿である。源泉掛け流しの湯に浸かり、雨で冷えた身体を暖めることができた。心のこもった料理を味わい、至福のひとときを過ごすことができた。
旅館の女将さんの話によると、雨飾山は10月の紅葉のシーズンはとても混雑するそうで、山頂直下は行き来がしにくく時間がとても掛かるとのこと。天気は今ひとつで展望も無かったが、比較的空いていたのは幸いだった。
〈3日目〉
朝食を済ませ、宿のそばのバス停からバスに乗り、南小谷駅まで向かう。バス停まで宿のご主人が見送りに出てくれた。ホスピタリティ溢れる印象に残る宿だった。南小谷駅から大糸線に乗り、糸魚川駅へ移動。駅近くの寿司屋でランチの後、新幹線で帰路についた。
個人的にはハードな山行だったが、皆と一緒に「歩き通すことができた」という経験がまた一つ自信になった。宿の印象も強く、心も体も満たされた山行となった。(のり)
今回の参加者:副隊長、のんちゃん、のりちゃん、ともちゃん、ウッディーさん、このちゃん、あひるちゃん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉5時間52分 〈2日目〉8時間57分
累積登高差(+):2062m
踏破距離:23.9km
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