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コースタイム:
〈1日目〉JR東京駅[6:52](北陸新幹線あさま601号長野行)⇒JR佐久平駅[8:13/8:31](小海線各駅停車小淵沢行)⇒JR信濃川上駅[9:57/10:01]⇒ジャンボタクシー(16600円)⇒新三国峠[10:45/10:50]→悪石[11:30]→1P[11:49/12:00]→梓白岩[12:47]→2P[13:09/13:17]→弁慶岩[13:41]→3P[14:13/14:19]→4P[15:10/15:17]→十文字山[15:26]→十文字小屋[15:42](宿泊)
〈2日目〉十文字小屋[5:58]→カモシカ展望台[6:13/6:18]→十文字小屋[6:30/6:45]→1P[7:47/7:52]→毛木平[8:26/9:00]⇒ジャンボタクシー[9:18](11880円]⇒信濃川上駅[9:43/9:56](小海線小淵沢行)⇒小淵沢駅[10:42/10:45]⇒タクシー(1400円)⇒延命の湯[10:52/12:00](830円)⇒ジャンボタクシー(1800円)⇒ビストロバガブー[12:10/14:00]→小淵沢駅[14:03/14:55](特急あずさ74号)⇒立川駅[16:40]
トレイルマップ
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高度記録
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〈1日目〉
今回は、長い間の封印が解け満を持しての十文字峠越えの山行。本来は信濃国の三国峠から武蔵国の栃本関所跡への縦走の計画であったが、二日目が一日中雨との予報のため行き先を変更し、短時間で下りられる毛木平から信濃川上駅に戻ることとなった。
信濃川上駅からジャンボタクシーで新三国峠まで向かう。川上村はレタス栽培で有名で、至る所にレタスの苗が植えられた白いマルチが目に入る。曲がりくねった林道を登り切った峠の駐車場でタクシーを下り、身支度をする。辺りは濃い霧に包まれて今にも雨が降ってきそうである。
このルートは踏み後が薄く、登山道一面にマイヅルソウの若葉が生えている。あまり歩かれていないのがよく分かる。やせ尾根の小さいアップダウンの道がこの先ずっと続く。この山域はミツバツツジが多く、ちょうど見頃。そのうち、お目当てのシャクナゲの花が見えてきた。まだ咲き始めで蕾の濃い赤と、ピンク色の花の濃淡がきれいだ。こんなに背が高く大きな木のシャクナゲはあまり見たことがない。悪石を過ぎた辺りから小雨が降り始めたので、雨具を着ける。予想より早い雨の降り出しだったが、見事なシャクナゲとミツバツツジの饗宴が目を楽しませてくれる。今年はシャクナゲの当たり年のようだ。
全体に踏み後は薄いが、所々にあるピンクテープを頼りに進んでいく。やがて右手前方の小さな尾根をややトラバース気味に進んでいくと、ピンクテープや赤い印が付いた石があったにもかかわらず、だんだんと踏み後が分からなくなってきた。尾根を下り始めた時に副隊長から道を間違えているとの指摘があり、尾根の取り付きまで引き返した。ここは大きく左へ曲がって、やせている三国尾根の方を進まなくてはならなかった。
後から山と高原地図を見ると「長野県側の尾根に迷い込まぬこと」と書いてあったが、まさに迷いやすい場所だった。十文字小屋のスタッフの話によると、違う尾根の方に進まぬように行き止まりの印の木を置いてあるとのことだったが、気づかなかった。
やがて梓白岩の大きな石灰岩の岩を右から巻きながら急な斜面を登っていく。石灰岩はもろく小さな破片が落ちていて歩きにくい上、右側が切れているので慎重に進んでいく。いつしか雨は止み、少し空が明るくなってきた。霧に包まれた新緑の若葉の色がきれいだ。花のきれいな所で休憩。緊張して歩いていたが、ようやくほっとして花々をバックにしばし撮影タイム。
急な3段の鉄梯子を登ると、次には弁慶岩がそびえ立っている。長野県側を巻いていくが、ここは北アルプスの下の廊下のように、岩の斜面に取り付けられた細い木道を通ってトラバースしていく。ほんの1,2分の距離ではあるが結構緊張する。ようやく弁慶岩を通過。この岩の反対の秩父側は深い谷が切れ落ちている。霧のせいであまり高度感を感じずに済んで良かった。のぞき岩はよくわからないうちに通過。やがて十文字山への最後の登りとなる。尾根が広くなり、辺りは倒木が多い。うっそうと苔むした奥秩父らしい森である。十文字山は展望のない地味な山頂。小屋泊りの二人連れがいた。今日初めて出会う登山者だ。
ようやく十文字小屋に到着。小屋の周りは鹿よけネットに囲まれたシャクナゲの花がちょうど見頃。幸い途中から雨が止んだおかげで、雨具も少し乾いてきている。まずはお疲れ様のビールで乾杯。今日はシャクナゲ目当ての登山者で満員とのこと。1年で一番込み合っている日だ。夕食は3回戦まであった。素朴な山小屋らしい雰囲気の中、ゆっくりとお酒を飲みながら疲れを癒し、8時に就寝。
〈2日目〉
夜中は土砂降りの雨と風がすごく、トタン屋根を打つ音で何度か目が覚めた。トイレは外なので雨の中傘を挿して出かけなくてはならない。ところが、朝起きたら何と日が差しているではないか。予想より天候の回復が早かったので、朝食後カモシカ展望台まで空身で行くことにした。十文字小屋から西へ少し下ったところにあるが、ちょうど着いた時に薄っすらと虹がかかっている。この山行唯一の展望を楽しんだ。
十文字小屋に戻り、雨具を脱いで毛木平に向かって下山開始。途中パラパラと小雨が降って来たので傘を挿したが、いつしか雨も止み、薄日も差して新緑の緑が目に沁みてくる。やがて千曲川の源流に合流する沢沿いの道となる。鳥の囀りがにぎやかだ。こちら側はすれ違う登山者が数名いたが、シャクナゲの木はほとんどない。昨日あんなに咲き誇っていたのが嘘のようだ。
8時26分に毛木平駐車場に到着。9時に予約してあるタクシーを待つ。ところが時間になってもタクシーが来る気配がない。川上観光タクシーに電話したところ、何と明日の配車との間違い。すぐに車を出すよう頼み、我々も林道を歩いて少しでも時間を稼ぐことに。20分足らずでタクシーが到着。途中でビールをゲットし、小淵沢行電車到着時刻15分前に信濃川上駅に到着。無事ホームで乾杯することができたが、一時は冷や冷やした。帰りも同じタクシー会社の場合には、帰りの時間も確認した方がよさそうだ。
この後は小淵沢の延命の湯で汗を流し、ちょっとリッチなフレンチのランチでのんびりくつろいだ。今回は天気が危ぶまれたが、結果さほど降られることもなく、存分にミツバツツジとシャクナゲの花を楽しむことができて大満足であった。
今回の参加者:副隊長、ウッディーさん、このちゃん、クマちゃん、のんちゃん、のりちゃん
実働時間:〈1日目〉4時間22分 〈2日目〉2時間
累積登高差(+):706m
踏破距離:10,9q
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