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コースタイム:
〈1日目〉JR東京駅[6:16(6:24)](かがやき501号敦賀行/かがやき545号金沢行)⇒JR長野駅[7:36(7:45)/8:15](特急アルピコバス)⇒扇沢BS[10:00/10:15]→P(大沢小屋)[11:36/11:41]→雪渓下部[12:23]→P[12:38/12:46]→P[13:41/13:46]→P[14:20/14:25]→最終水場[14:41]→P[15:18/15:25]→つづら折り[15:35]→針ノ木峠・針ノ木小屋[15;47]
〈2日目〉針ノ木小屋[5:55]→最終水場[6:20]→P[7:25/7:30]→雪渓下部[7:44]→P(大沢小屋)[8:18/8:30]→扇沢BS[9:30/10:30](特急アルピコバス)⇒JR長野駅[12:15/12:20]⇒タクシー⇒権堂温泉テルメDOME(850円)[12:33/13:27]→昭和通りBS[13:30/13:33]⇒千石入口BS→油や[13:45/15:00]→JR長野駅[15:25](あさま622号東京行)⇒JR東京駅[17:12]
トレイルマップ
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高度記録
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〈1日目〉
猛暑続きの今年の夏。群馬伊勢崎で41.8度という最高気温を記録するなど、各地で記録を更新する異常な危険な暑さが続いている。というわけで、針ノ木雪渓もかなり解けているようだが、10年前に針ノ木雪渓を登って以来、船窪小屋、船窪新道を歩くことにあこがれて、この夏の企画を楽しみにしていた。
しかし、非情にも天気は私たちに味方してくれず、ちょうど登山計画の2日目、3日目が雨の予報。出発当日の朝、副隊長から「船窪小屋に行くのは止めた方が無難だと考えます」とLINEが届いた。仕方ない・・・。ということで、針ノ木小屋1泊での計画に変更して臨んだ。
長野駅から特急バスで扇沢へ向かう。扇沢は黒部ダム、室堂へと向かう登山者や観光客でにぎわっていたが、針ノ木へ向かう登山者は我々のみだ。
登山口を進むと河川工事の現場に出て、その先再び登山道に入る。鬱蒼とした木々の道をどんどん進んでいくと、岩がゴロゴロした沢と樹林帯を繰り返す。林の中は木の枝が出張って、「頭注意!」が続く。
1時間半で大沢小屋に到着。小屋には準備中の札が置いてあった。布団が干してあるのだが、果たして、ちゃんと営業しているのだろうか?
ドードー、ゴーゴーと勢いのある雪解けの沢音が聞こえてくる。ロープ・鎖場を登り、足元が不安定な岩場を進んでいくと、雪渓が見えてきた。今年の雪渓歩きはどうだろうと思いを巡らせていたところ、下山中の登山者から「今日から通行止めですよ」という思いがけない言葉。「え、え、え〜?」
秋道(雪渓が解けた後の道なので、夏道と言わず秋道というらしい)を行ってくださいとのこと。雪渓歩きができないということで、なんだかテンションが下がってしまった。雪渓の下端。ゴーゴーと流れる沢に架けられた橋を渡ってまずは右岸へ。
沢を高巻いて秋道を進む。雪渓は大きく崩れ、トンネル内を轟音を立てて水が流れていく。そんな様子を見ながらの秋道歩きは、侮れない。雪と土砂が混じっているところは滑りやすい。雪渓の幅が狭くなった「のど」と呼ばれる地点であろうか、今度は右岸へと渡渉する。
そこからがなかなか大変。雪と土砂が削った渓谷の壁を鎖、ロープをたよりに乗り越えていく。また、針ノ木沢へと流れ込む幾筋もの小さな沢も越えていく(小さな沢越えは5か所以上あった)。
X字の谷の先には針ノ木岳が待ち受けており、振り返ると以前行った種池山荘に続く鳴沢岳、岩小屋沢岳の稜線が見える。すっかり雪が解けたゴロゴロ岩道を登ったところに「最終水場」の看板が立てられていた。多分、この地点が前回アイゼンを取った地点ではないだろうか?
いよいよ谷の上に十字の道標が小さく見えてきた。もう少し、もう少しと気分を上げて谷筋を登る。途中で出会った30Kgのザックを背負った若者2人組は、バテたと言いながら我々を追い越して最後のつづら折りに入っていった。
我々もいざっ! つづら折りを登り切って、針ノ木小屋に到着!外のベンチでお疲れさま〜の乾杯。北側(扇沢側)は、どんどん雲が上がってきていたが、南側は眺望が開けている。雪渓登りもできず、ここに来て眺望もなければ何をしに来たかわからない状況だっただけに、この景色はご褒美だ!万歳〜!
前回(2015.8月)は、針ノ木小屋はすっぽりとガスに覆われていて、何の眺望もなかったが、今回は表銀座(餓鬼岳、大天井岳、穂高岳、槍ヶ岳等)、裏銀座(水晶岳、野口五郎岳、烏帽子岳等)の山並みを一望できて満足。夕食後には、槍ヶ岳、穂高岳にかかっていた雲が取れ、残照は山々を見事に浮かび上がらせていた。槍ヶ岳にしばし見惚れた。
(蛇足だが、夕食時座ろうとしたとたん、揃いも揃って全員が脚がつって苦しんだ。芍薬甘草湯の即効性に感謝。それくらい登りが結構大変だったのよ。)
〈2日目〉
3時に雨がやんでいたら2時間で針ノ木岳往復をしようと計画していたが、夜中12時頃から雨が降り出し、やはり針ノ木岳は断念。
5時半の朝食後、支度を整えて出発した。稜線の風は強かったが、つづら折りの斜面を下り始めると風は収まり、雨脚も落ち着いてきた。下山するまで雨が止むことはなかったが、幸いにも大降りにはならなかった。
ガレ場は滑りやすいので気を付けて下る。思いのほか軽快に水場を通過し、ゴロゴロの岩場も過ぎて、出発から30分ほどで雪渓の上部にあたる部分に到着した。
秋道のロープ・鎖が続く箇所、小さな渡渉を繰り返しながら下り、針ノ木沢を左岸から右岸へと渡り、雪が残る箇所に苦戦しながら、最後右岸から左岸へと渡ってきた。雪渓上部からほぼ1時間強で下ってきたことになる。本当に下山は早く、ちょっぴり名残惜しくも感じる。
沢を離れて30分ほどで大沢小屋に到着。行きには閉まっていたが、開いているようだ。軒下で休憩しようと思っていたところ、中から「休憩どうぞ!」と声をかけられた。ご主人は昨日「針ノ木小屋までですか?」と声をかけていった方だった。ストーブが点いており、温かいお茶も出してくれて、人心地がついた。
大沢小屋からもうひと頑張り。無事、扇沢に到着。雨と汗で全身ずぶ濡れなので、早くお風呂に入って温まりたいが、長野までお預け。とりあえず、サッと荷物を片付け、扇沢バスターミナルの2階ラウンジで乾杯した。
長野に到着後、タクシーで「権堂温泉テルメDOME」へ。やっと汗を流してさっぱりできた。このあと、長野駅近くのいつものお蕎麦屋さん「油や」で今回の山行を締めくくった。
今回は、雨のため、急遽1泊2日の山行に変更となった上、雪渓登りができなかったのは残念だったが、秋道の岩場登りもなかなか大変で、その分楽しさもあったし、針ノ木小屋からの景色を眺められたことに満足している。縦走を断念した蓮華岳から北葛岳の「蓮華の大下り」を目にして、船窪小屋への道はなかなか困難だと感じたが、体力、気力を保ってリベンジできるようにしておかなければ!(のん)
今回の参加者:副隊長、ウッディーさん、このちゃん、のんちゃん、ともちゃん
実働時間:〈1日目〉5時間2分 〈2日目〉3時間18分
累積登高差(+):1210m
踏破距離:10.9km
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