p250927
Welcome to our Web Site !

「いぃDay!」山岳会日本支部   


第846 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2025年9月27日()~28日(

行き先【八ヶ岳/阿弥陀岳中央稜~阿弥陀岳(2805m)~行者小屋~赤岳(2899.4m)~真教寺尾根

コースタイム:

1日目〉JR新宿駅[700](特急あずさ1)⇒茅野駅[907/910頃発]⇒タクシー(運賃約7,200)⇒舟山十字路[100]→南陵との分岐[10:34/10:40]→二股・中央稜取付[11:10]→ P2[11:28/11:33]→P3[12:30/12:35]→第1岩壁[12:56]→2岩壁[13:34]P4[13:56/14:00]→西ノ肩(摩利支天)[14:32]→阿弥陀岳[1:46/14:55]→中岳のコル[15:18]→行者小屋[16:02]()

2日目〉行者小屋[:36]→文三郎道→P[6:30/6:34]→赤岳[7:20/7:30]→P[8:00/8:05]P[9:00/9:05]2316m[9:44]→扇山[10:00]→牛首山[10:12]→1906m賽ノ河原[11:02]→清里テラス

A班>[11:20/12:50]→リフト(2800円)→サンメドウズ清里駐車場
B班>清里テラス[11:20]→→羽衣池→駐車場でピックアップ合流⇒

タクシー(約2,500)⇒天女の湯♨[1200]⇒タクシー(約2,640)⇒小淵沢駅[1558](特急あずさ42)⇒JR立川駅[1741]

トレイルマップ
クリックすると地図が拡大します

高度記録
高度記録拡大は画像をクリック 

 今回の阿弥陀岳中央稜は、昨年強風のため岩場を諦めて美濃戸口から阿弥陀岳を往復した山行のリベンジである。さかのぼって2年前の同じ時期にリーダーの都合が悪くなり、延期したコースでもあるので、三度目の正直ともいえる。

この山行が企画されて副隊長から「阿弥陀岳のリベンジ」と聞き、二つ返事で参加表明をした。

八ヶ岳はご存じの通り最高峰の赤岳を通る南北に主脈があり、それを横断するように赤岳から東西へ尾根が伸びている。赤岳の西側は尾根を境に北は茅野市で南は原村。赤岳の東側は尾根の北側が野辺山を含む南牧村で、南側が清里である。

今回は赤岳の西尾根上にある阿弥陀岳を南西側の沢から入って、阿弥陀岳の西南西に伸びる中央稜を詰めてから行者小屋に宿泊、翌日は赤岳を登頂したのち、南東に伸びる真教寺尾根をサンメドウズ清里スキー場まで下りる、八ヶ岳南部を東西にぶった切るコースだ。

1日目〉阿弥陀岳中央稜
 茅野駅からタクシーで入り、舟山十字路から登り始める。林道を25分ほど行くと分岐に着き、超上級者コースの南稜との道を分けて我々は中央稜を進む。ゆるやかな沢沿いから尾根に取り付くところで一気に高度を稼ぎ、なおも樹林帯を歩く。

 高度2400mを過ぎて第1の岩場を登り、灌木帯を越えていくと第2の岩場が立ちはだかる。岩場はリズミカルに登るに限ると思う。落ち着いて「どこから行こうかな」と考え、手でつかむと岩の方から「ここだよ」「ここにつかまりな」と教えてくれる気がする。足がすくむといけないから下はあまり意識せず、しかし岩にはしがみつかずに冷静に。八ヶ岳は一部風化が進んでいる場所があるから、落石は絶対に気を付けて。岩をつかみ押さえるようにして登ることも多い。

 今日は風もなく素晴らしい日本晴れなので、山々がよく見えて気持ち良く登れた。時々はさむ、タヌマール3D(副隊長の頭には地図も山もみんな入っている)による山座名解説もうれしい。諏訪湖を見下ろしつつウキウキ進むと、先頭の副隊長が急に止まった。珍しく脹脛がつったとのこと。しばし休むが抜群の眺めなのでかえって有難い。もう少し進んでまた止まった。

今日の攣りは少し手ごわいらしい。急かすつもりはないけれど副隊長にすぐ追いついてしまうと、「間隔を保って!」とちょっと不機嫌。いつもの癖で他のメンバーの息遣いや歩きぶりは常に気にかけているのだが、副隊長に対しては何の配慮もなく後を追うことしか考えていなかった。心の中で「ごめんなさい」と反省する。

 高度を着実に上げて、前回来た時ちょっと恐かった場所も難なく過ぎて西の肩に着いた。1年前は「真っ白」で何も見えなかったから、抜群の展望に感動もひとしお。岩をさらに越えて進んでいく。後から写真で見ると「こんなすごい所を登っていたんだ!」と感心するばかりだ。

 そして阿弥陀岳山頂へ到着。頂上からの眺めもなんと素晴らしい。

なごりは尽きないが午後3時になるので下山にかかる。落石に気を付けて岩は押さえるようにつかんで、岩場を抜けていく。脚がくたびれてくると道がとても長く感じる。「ビールがきっとおいしいよ」と自分を励ましながら、やっと行者小屋までたどり着いた。空に聳える赤岳を振り返り、「また明日、待っていて!」と心の中でつぶやいた。

〈2日目〉赤岳から清里へ
 昨日より少しだけ雲があるが今日もいい天気。夜が明けて5時半ころから登り始める。行者小屋からはいつもの地蔵尾根経由でなく、文三郎道をゆく。なかなか登りでのある面白いコースだった。途中北アルプス勢ぞろい、槍穂高そろい踏みなのには感激した(№97、99、102の写真を見てほしい)。親しんだ山並みが手を振ってくれているような気がする。前に登った山々、これから登りたい山々を眺めるのは何より楽しい。

 赤岳の頂上は予想通り登山客でごった返していた。なんとか証拠写真を撮り、早々に下り始める。主脈をぶった切る下り道は真教寺尾根。とても険しそうな岩だらけの尾根で、前から一度来てみたかったルートだ。

真教寺尾根は、下り始めると思った以上に激しい岩稜の連続だった。これでもかこれでもかという岩と鎖のオンパレードが、1時間半ほど続く。しかし手ごわい分だけ楽しかった。

最後の岩場を抜けるとその先は長い樹林帯が続き、副隊長が中学生の時に移動教室で登ったという牛首山を通り過ぎる。こんな深い森の山道、校外学習で来るにはずいぶん渋いコースだなと思った。そしていいかげん飽きてくるころに「賽の河原」の標識が現れ、ほどなくサンメドウズのテラスに到着した。

 副隊長と私はここのテラスでビールを楽しんだ後リフトで下山。ともちゃんとえのもんはビールは飲まず、ストイックに足で下りてタクシーの私たちと後から合流。天女の湯で汗を流した後「そば処 さと」で打ち上げた。

 下界に戻ってくると夢のようだった阿弥陀岳・赤岳。帰路のあずさの車窓からは八ヶ岳を眺めながら、瞼に焼き付いた大展望に思いを馳せていた。

【後日談】
「何はなくとも『山行は晴れに限る』」と思うときがある。あたりまえだけれど。好天で抜群の展望が楽しめると、思い出も喜びで倍増するものだ。

それとは対照的に、阿弥陀岳の2週間後に行った西吾妻山は悪天候と足場の悪さで苦労しかない気がした。「楽しい休日を過ごしたいのに、なんでこんな苦しい思いをしにわざわざ雨の中泥だらけでヘロヘロにならなきゃいけないんだ」と不謹慎にも思ってしまった。「晴れてほしかった」としか考えられない気分だった。

だが一方、人間という生き物は嫌なことを都合よく忘れるものでもあるらしい。日にちが経ってみると、あれだけ辛かった西吾妻山も「二度と行きたくない」とは思わないし、気が付けば、今年一年の山々を振り返るときにこの阿弥陀岳と同じくらい心に残っていたのである。

山登りの魅力って不思議だな、と改めて思う。(byこの) 

今回の参加者:副隊長、このちゃん、エノモン、ともちゃん
実働時間:〈1日目〉5時間35分 〈2日目〉5時間30分
累積登高差(+):1952m
踏破距離:16.8km


~ 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます ~


スライドショウの開始
img0000.jpg
001 【第1日目】舟山十字路。10時6分
img0001.jpg
002 ちゃんと標識だってある。
img0002.jpg
003 結構車が停まっている。皆何処へ登っているのか。
img0003.jpg
004 南稜を示す道標だってある。
img0004.jpg
005 この先もまだ林道。
img0005.jpg
006 南稜ルートとの分岐。10時34分
img0006.jpg
007 我々は直進。
img0007.jpg
008 阿弥陀岳が見えた。
img0008.jpg
009 解説
img0009.jpg
010 苔生した径。
img0010.jpg
011 こんなちゃんとした標識もあった。11時9分
img0011.jpg
012 段々急になる。
img0012.jpg
013 赤ペンキが点々と付いている。
img0013.jpg
014 一気に高度を稼ぐ。
img0014.jpg
015 下りてくる単独行女子とすれ違った。
img0015.jpg
016 いったん傾斜が緩む。
img0016.jpg
017 標高は2,160m付近。
img0017.jpg
018 白樺林。12時22分
img0018.jpg
019 権現岳が見えたところで3回目の休憩。12時31分
img0019.jpg
020 丸いピークは編笠山。
img0020.jpg
021 第1の岩場。標高2,450m付近。12時56分
img0021.jpg
022 右側から巻き気味に登る。
img0022.jpg
023 権現岳のピークが見える。
img0023.jpg
024 踏み跡はしっかりしていて安心。
img0024.jpg
025 更に右へ斜上。
img0025.jpg
026 岩の上は灌木帯。
img0026.jpg
027 第2の岩場。2,540m付近。13時34分
img0027.jpg
028 もう権現岳がそれほど高く見えない。
img0028.jpg
029 岩場の上に出ると視界が広がる。
img0029.jpg
030 3人下りてきた。
img0030.jpg
031 ハイマツをかき分けながら。
img0031.jpg
032 一直線な登り。
img0032.jpg
033 景色に癒される。
img0033.jpg
034 紅葉が始まっている感じ。
img0034.jpg
035 奥に霧ヶ峰と諏訪湖が見える。
img0035.jpg
036 ここで腿と脹脛が攣った。
img0036.jpg
037 ちょっと休憩。13時56分
img0037.jpg
038 パノラマ。
img0038.jpg
039 権現岳と編笠山をバックに。
img0039.jpg
040 諏訪湖の奥に御嶽山も見える。
img0040.jpg
041 南アルプスは雲が懸かっていてイマイチ。
img0041.jpg
042 北西方向の眺め。
img0042.jpg
043 解説
img0043.jpg
044 御小屋尾根が近い。
img0044.jpg
045 足攣りながら登る。
img0045.jpg
046 まだまだ余裕ですね。
img0046.jpg
047 あの岩が御小屋尾根との分岐。
img0047.jpg
048 御小屋尾根もこの辺りは急だ。
img0048.jpg
049 道標が近づいてきた。
img0049.jpg
050 西ノ肩(摩利支天)に到着。14時32分
img0050.jpg
051 右奥が阿弥陀岳山頂。
img0051.jpg
052 西ノ肩の3人。
img0052.jpg
053 登っている本人はあまりピンとこない。
img0053.jpg
054 アイコンにするかな。
img0054.jpg
055 横岳。
img0055.jpg
056 硫黄岳。
img0056.jpg
057 天狗岳。
img0057.jpg
058 蓼科山。
img0058.jpg
059 岩場に登った3人。
img0059.jpg
060 梯子をクリア。
img0060.jpg
061 阿弥陀岳山頂。14時46分
img0061.jpg
062 頑張りました!
img0062.jpg
063 目の前にどーんと赤岳。
img0063.jpg
064 ズラリといい眺め。
img0064.jpg
065 もう午後3時なので下りますか。
img0065.jpg
066 陽が傾いてイイ感じ。
img0066.jpg
067 落石しそうなところ。
img0067.jpg
068 慎重に下る。
img0068.jpg
069 梯子の下り。
img0069.jpg
070 行者小屋が真下に見える。
img0070.jpg
071 赤岳天望荘。
img0071.jpg
072 大同心。
img0072.jpg
073 下るにつれて赤岳が圧倒的。
img0073.jpg
074 行者小屋に到着。16時2分
img0074.jpg
075 もう一度、赤岳。
img0075.jpg
076 お疲れ様でした~
img0076.jpg
077 夕食は17時30分
img0077.jpg
078 腹減りました。
img0078.jpg
079 ワインで乾杯。
img0079.jpg
080 メインディッシュは煮込みハンバーグ。
img0080.jpg
081 【第2日目】朝食は5時。
img0081.jpg
082 阿弥陀岳の北稜と北西稜が見える。
img0082.jpg
083 小屋の向こうに大同心と小同心。
img0083.jpg
084 では出発。5時36分
img0084.jpg
085 昨日は右から下りてきた。今日は左。
img0085.jpg
086 シラビソの森はこの辺りまで。
img0086.jpg
087 北アルプス連峰が見えてきた。
img0087.jpg
088 阿弥陀岳に朝日。
img0088.jpg
089 行者小屋と蓼科山をバックに。
img0089.jpg
090 まだ朝日は見えない。
img0090.jpg
091 中岳の左に中央アルプスが見えた。
img0091.jpg
092 解説
img0092.jpg
093 日蔭の中岳と日向の阿弥陀岳。
img0093.jpg
094 阿弥陀岳に赤岳の影が懸っている。
img0094.jpg
095 文三郎道の階段は段差が大きい。
img0095.jpg
096 ズラリと北アルプス・後立山連峰。
img0096.jpg
097 解説
img0097.jpg
098 槍・穂連峰。
img0098.jpg
099 解説
img0099.jpg
100 だいぶ登って来た。6時46分
img0100.jpg
101 権現岳の向こうに南アルプス。
img0101.jpg
102 解説
img0102.jpg
103 霜柱。
img0103.jpg
104 阿弥陀岳南稜。
img0104.jpg
105 もう下りてくる登山者がいる。7時3分
img0105.jpg
106 正面が竜頭峰。
img0106.jpg
107 先に下りてきてください!(落石がコワいので)
img0107.jpg
108 赤岳山頂に到着。7時23分
img0108.jpg
109 南アルプス。
img0109.jpg
110 富士山。
img0110.jpg
111 赤岳頂上小屋。
img0111.jpg
112 山頂から行者小屋を見下ろす。
img0112.jpg
113 はい撮りますよ~
img0113.jpg
114 並んで並んで~
img0114.jpg
115 はい撮ります。
img0115.jpg
116 光背!
img0116.jpg
117 大門沢。
img0117.jpg
118 文三郎道を下りてゆく人が多い。
img0118.jpg
119 我々はこちら、真教寺尾根。
img0119.jpg
120 ここが分岐。7時48分
img0120.jpg
121 じゃりじゃりな下り。
img0121.jpg
122 権現岳にガスが懸ってきた。
img0122.jpg
123 ちょっと長いクサリ場。7時57分
img0123.jpg
124 傾斜はきついけどステップはちゃんとある。
img0124.jpg
125 ここも急なところ。
img0125.jpg
126 手前の岩峰が大天狗。
img0126.jpg
127 クサリ場が続く。
img0127.jpg
128 ここもクサリが長い。8時29分
img0128.jpg
129 これで最後のはず。
img0129.jpg
130 まだ頂上小屋が見えている。9時
img0130.jpg
131 もう大天狗の方が高い。
img0131.jpg
132 樹林帯に入った。
img0132.jpg
133 扇山。10時1分
img0133.jpg
134 味のある標識。
img0134.jpg
135 ここが牛首山。
img0135.jpg
136 まだ岩峰。10時30分
img0136.jpg
137 だいぶ下った。
img0137.jpg
138 賽の河原。11時1分
img0138.jpg
139 ここからサンメドウズのエリア。
img0139.jpg
140 ここではビールを売っていなかった。
img0140.jpg
141 ガスっていなければ。
img0141.jpg
142 リフトの終点。
img0142.jpg
143 ここではビールを売っていた!
img0143.jpg
144 こんなところだった。
img0144.jpg
145 お疲れさんでした!
img0145.jpg
146 かつて「天女の湯」だったところ。
img0146.jpg
147 今は「信玄餅の桔梗屋」が経営している。
img0147.jpg
148 ここはキッズ・レストランなのでした。
img0148.jpg
149 ところ変わって「そば処さと」。
img0149.jpg
150 きのこおろし。
img0150.jpg
151 鴨葱。
img0151.jpg
152 天ぷら盛り合わせ。
img0152.jpg
153 板わさ。
img0153.jpg
154 ニシン煮。
img0154.jpg
155 ずらり並んだ。
img0155.jpg
156 酒は地元の谷桜。
img0156.jpg
157 締めの蕎麦も美味かったです。

〈全天球画像〉阿弥陀岳中央稜第一の岩場直下にて / 阿弥陀岳中央稜山頂直下にて / 阿弥陀岳山頂にて /赤岳文三郎道にて / 赤岳山頂にて

このちゃんTrailMaps INDEXへ