マンマ・ミーア!山行ご報告

その105
秋田/岩手*栗駒山(1626.5m)/焼石岳(1547.3m)
2015年7月18日()〜7月21日(月)   p150719_20
コースタイム:
1日目 7/18() 曇りのち雨
JR東京駅 東北新幹線はやて〔7:16発〕〜JR一関駅〔9:30着〕〜くぼっちと合流・くぼっち車にて〜須川温泉駐車場[12:1012:27]〜昭和湖[13:24]〜天狗岩[14:12]〜栗駒山山頂〔14:3414:46〕〜笊森分岐〔15:20〕〜須川温泉駐車場〔16:26〕〜栗駒山荘温泉〔16:4017:40〕〜須川キャンプ場〔17:50/宿泊〕
2日目 7/19
(日)曇り一時にわか雨
須川キャンプ場[9:40発]〜猿岩[11:00]〜弘法の枕石[11:15]〜胆沢ダム[11:30/見学・昼食/12:15]〜中沼登山口[13:30/13:40]
〜中沼[14:27]〜上沼[14:43]〜銀明水[15:34/15:37]〜銀明水避難小屋[15:40(泊)]
3日目 7月20日(月)
銀明水避難小屋[6:10]〜P1[7:00/7:05]〜姥石平分岐点[7:27/7:32]〜焼石岳[7:58/8:15]〜焼石神社[8:43/8:50]〜分岐[9:20]〜東焼石岳[9:30/9:45]〜姥石平分岐点[10:05]〜(Kamadamさんと遭遇[10:35/10:40]〜銀明水[11:00/コーヒーブレイク/11:35]〜中沼登山口[12:58]〜
「ひめかゆスキー場の美妙の湯やけいし館」(500円)[13:25/14:10]〜JR「水沢江差」駅[14:30/15:38発(新幹線やまびこ52号)/東京駅[18:24着]\(^0^)/ 


地図・高度グラフはこちら

今回の参加者:クボッチ、くまちゃん、このちゃん
実働時間:11時間=1日目3時間30分+2日目1時間50分+3日目5時間40分)
累積登高差:(+)1682m=1日目632m+2日目472m+3日目578m    
踏破距離23.8km=8.7km+3.6km+11.5km 


<2日目 中沼登山口〜銀明水避難小屋>焼石岳(1547.3m)へ向けて
  至福のバーベキューと旨いビールと避難小屋仕立ての一夜が明け、今日はこれから焼石岳の登山口まで車で移動だ。
時間に余裕があるので、天気の回復を待ちながら胆沢ダムとその周辺の観光をする。須川キャンプ場ではauの携帯電話は圏外だったが、少し開けた場所に車が出たとたん、一ノ関駅から電話がかかってきた。何と、盛岡で見つかった切符のコピーを水沢江刺駅に送り、振替の証明書を出してもらえるように頼んだので、切符を買い直さなくても良いことになったのだ。本当に一ノ関の駅員さんには感謝。幸先が良いので、今日は後半がきっと晴れるわね!
  胆沢ダムは黒部ダムや奥多摩湖の小河内ダムなどのような「コンクリートをアーチ形に固めたダム」でなく、岩で固めたロックフィルダムなのだそうだ。ロックフィルダムは中心部を粘土・その両脇を砂や砂利・外郭部を岩石で覆う三層五重に分かれた構造をもつのだそうだ。胆沢ダム以外では、黒部ダムの東側にある高瀬ダムや大菩薩湖をつくる上日川ダムなどもロックフィルダムである。クボッチ曰くダムの管理事務所には、そこを訪れた人に記念にもらう「ダムカード」なるものがあるらしい。さっそく3人で受け付けの人に声をかけてダムカードをゲットした。
  胆沢湖畔には他にも「猿岩」という高さ150m幅500mの見事な柱状節理の崖がある。兵庫県にある玄武洞を彷彿とさせるような見事な景観だ。当初ロックフィルダムの外郭部に敷き詰める岩石はこの猿岩を崩して使う予定だったが、地元の人の反対で他の山に変更し、猿岩は保存されることになったそうだ。猿岩のもつ、人を圧倒する存在感は、それだけの価値があると思った。
  さて、雲が切れ、薄日が差してきたので、「中沼登山口」へ向かうことにする。時間に余裕があるから「つぶ沼登山口」からロングで歩いても良いのだが、樹林帯を長々と歩くより、湖や湿原の多い道の方が変化に富んでいるのではという目論見だった。はたしてその目論見は当たり、美しいお花の中をずっと歩けて幸せな気分だった。中でもアヤメとシロバナシモツケソウは見事で、雪渓の融けたすぐ脇にようやく顔を出したばかりの水芭蕉も可憐だった。
  中沼経由で歩くこと2時間。銀明水の湧き出し口に到着。せっかくなのですくって飲んでみた。何と美味しい!そしてそこから右手に回り込んだ所にある高台に避難小屋が立っていた。銀明水避難小屋は2階建てフローリングの贅沢すぎるほど
の避難小屋だった。明日の焼石岳登頂に備えて、快適な一夜が過ごせそうだ。(by Konochan)

 <3日目 銀明水〜焼石岳〜東焼石岳>焼石岳(1547.3m)登頂
  銀明水避難小屋の朝は早い。3時から皆さん起き始める。のんびり旅の私たちは6時に出発。もう誰もいませんが、急ぐ旅でなし、のんびり行きましょう。
  すぐに雪渓を渡ります。昨日の情報では、「カチカチに凍っていてアイゼンなしでは危ない」ということでしたが、朝からたくさんの人が先に登ってくれているおかげで、アイゼンなしでOKでした。

姥石平からはいよいよお花畑全開。とくに東焼石岳周辺は、まさに360度のお花畑。体を一周回して、すべて花だらけというのはなかなか味わえる風景ではありません。さすが花の百名山です。3人合わせて一体どれだけ花の写真を撮ったことでしょう。100枚?300枚?いえいえ、きっともっとでしょう。花レコは、このちゃんに託します。
  実は、焼石は昨年5月の残雪期に登ろうと思っていた山ですが、地元の山友さんもこの時期は自信がないというのでやめた山です。その意味が登ってみてよくわかりました。全体にのっぺりとしていて、ひたすら広く、雪の時期にガスがかったりしたら、コンパスを持っていても迷いそうな山です。花の百名山は、きちんと花の時期に来るのが一番です。

下山途中、秋田の山友(ナガグツさん)とスライドしました。つぶ沼から4時間ほどの地点でお会いしましたが、2時間ちょっとで登ってきたとのことで、さすがです。しかも足元は長靴!おそるべし!長靴パワー!!秋田のコーヒーをプレゼントして頂き、銀明水のおいしいお水で早速いただきました。とっても贅沢なコーヒーでした。

銀座の居酒屋で飲んだ時に決まった今回の山行。あの飲み会がなければ実現していなかったので、銀座の夜に感謝です。このちゃん、くまちゃん。また、ぜひご一緒しましょうね。(by クボッチ)

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