コースタイム:
〈1日目〉JR新宿駅[7:00](スーパーあずさ1号)⇒JR甲府駅[8:27/9:05](山梨交通バス・2150円)⇒広河原BS[10:58/11:10]→休憩[11:53/11:57]→休憩[12:29/12:35]→白根御池小屋[13:34]
〈2日目〉白根御池小屋[3:40]→休憩[4:30/4:33]→休憩[5:23/5:28]→分岐[5:32]→休憩[6:25/6:28]→前小太郎山[6:45]→小太郎山[7:10/7:13]→前小太郎山[7:33]→休憩[8:35/8:42]→分岐[9:10]→休憩[9:25/9:28]→白根御池小屋[10:02/10:17]→休憩[11:12/11:15]→広河原山荘[11:53]→広河原BS[12:22/13:00](山梨交通バス・2150円)⇒甲府駅[14:50]⇒都温泉[15:10/15:45]→蕎麦屋(バス)⇒甲府駅[18:35](あずさ30号)⇒新宿駅[20:10]
トレイルマップ
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高度記録
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今回の山行は、去年途中までで断念した小太郎山に再チャレンジする。去年と全く同じ時期、山開きの日、梅雨の合間を上手く縫うことを願うばかりである。(去年の報告はこちら)
〈1日目〉
甲府駅からバスに乗って広河原バス停に到着した時、ちょうど山開きの儀式が終わる頃だった。無料の蕎麦が振る舞われていて、儀式の参加者、登山者などの長蛇の列が出来ていた。我々は人が少ないうちにと、とっとと登り始める。
樹林帯の中を縫って行く登山道は案外急登である。新緑の緑が輝いて見える。すぐそばの木の高い所でオオルリが囀っていたが、姿は確認できなかった。同じバスで来たアメリカ人3人組に追い抜かれたが、彼らは休憩が多くて長いのですぐに追いついてしまう。抜きつ抜かれつとなり、あえて彼らの手前で休憩してみたが、なかなか腰を上げない。仕方なく、追い抜く。
ようやく急登が終わり、「小屋まで20分」の表示がある、ほぼ平坦な道になった辺りで、小雨が降り始めた。傘を差しながら歩く。出発から約2時間半、白根御池小屋に到着。ビールまたはジュースの無料サービス券を今年ももらったので、荷物を部屋に置いたらすぐに、食堂でビールを有難くいただく。これは越冬ビールだそうだ。去年荷揚げしたが飲み切らなかったビールをまた下すのももったいないので、無料で提供しているとの事。味は全く問題ないので「とても良いサービスで、すごくありがたいです!」と強調しておいた。
ビールを飲んでいたら、先程のアメリカ人3人組がやって来て、小屋の前でのんびり休憩している。小屋泊まりなのかと思ったら、やがて出発して行ったが、どこまで行くのだろうか。
今回は小屋の夕食をいただく。複数のおかずが少量ずつ松花堂弁当風に盛られていて、ちょっとお洒落である。夜7時には布団に入った。
〈2日目〉
朝3時に起きて3時40分に出発。小屋を出るとすぐ、白根御池の上部斜面に雪渓があり、チェーンスパイクを履いて登る。すぐに雪が消えたのでホッとした。草すべりも案外急な道が続く。日の出時刻を迎え、鳳凰三山の姿が浮かび上がって見えて来た。今日は池山吊尾根や雪渓も綺麗に見えている。まだ芽吹いていないダケカンバの林の中、高度を上げて行くと、高嶺に遮られて見えなかったオベリスクが、ツンと姿を現した。植生保護柵のあるお花畑はまだ一面緑色で、シナノキンバイとハクサンイチゲが少し咲いているだけだった(花がやけに小振り)。
分岐点を過ぎて小太郎尾根まで上がり切ると、北岳、中央アルプス、仙丈ケ岳、北アルプス、甲斐駒ケ岳、八ヶ岳、鳳凰三山が見えている。遠くには薄らと富士山までも見えている。小太郎山への分岐からは大きく下る。去年はやや平坦な尾根道を少し進んだ辺りで引き返したのだった。花盛りであったチョウノスケソウが今年は一つも見当たらない。コイワカガミがけな気に岩に張り付いて咲いている。
アップダウンのある小太郎尾根の稜線の先には甲斐駒ケ岳が見えていて、気持ちの良い眺めである。しかし、ざれていたり、大きな岩があったり、ハイマツの根がはびこっていたり、かなりワイルドな道である。歩きにくくて、はかどらない。シラビソの林を抜けた先のピークが山頂かと思いきや、前小太郎山であった。一旦下り、気を取り直してハイマツの林を抜けて、ざれた道を登り切ると、歩き始めて3時間半、ようやく小太郎山に到着。リベンジを果たせた!!手強い道のりのおかげで、達成感も数倍増しに感じられる。
目の前に聳える北岳はすっきりとして、かっこ良い。甲斐駒ケ岳は手前のアサヨ峰が重なって見え、ちょっと残念。昼から雨の予報なので、雨が降らないうちに戻ろうと、すぐに来た道を引き返す。
西の方角は青空が広がっている。仙丈ケ岳は大きな山容で存在感たっぷりだ。空に浮かぶ小雲が山肌に影を落として、濃緑色に染めている。鳳凰三山にはガスが掛かって見えなくなった。正面の北岳にもガスが掛かり始める。雷鳥の鳴き声が聞えたが、姿は見えず。小太郎尾根分岐までの最後の登りがきつかったが、一歩一歩進む。
白根御池小屋に寄って預けた荷物を取り、「ビールまであと2時間!」と気合を入れ直して出発する。帰りは、外国人カップルが何してるんだかサクサク行ってくれないので、またすぐ追いついてしまう。やれやれ・・・。登りと全く同じ木で今日もオオルリが高らかに囀っていた。同じ場所で長時間啼く習性があるらしいが、往きと帰りで同じ声を聴くとは思わなかった。
広河原山荘前にある自動販売機で無事ビールをゲットして、リベンジを祝し乾杯する。今日のビールは格段に美味しかった。頑張った量に比例して、ビールの旨さは増すようである。
甲府駅からタクシーで都温泉に向かうが、運転手さんは存在を知らなかった。住所を頼りに、それらしき建物に辿り着いた。入り口の簾のために看板が見えなかったが、木彫りの立派な看板が掛けられていた。ご主人いわく、常連のお客さんがゆったり入れるよう、敢えて宣伝などはしていないのだそうだ。おかげで空いていて、気持ち良く汗を流す事が出来た。
結局2日目は雨に降られることなく、素晴らしい眺望を眺める事が出来てラッキーであった。充実感たっぷりだったので、こういう再チャレンジなら歓迎である。 (なお)
今回の参加者:副隊長、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉2時間20分 〈2日目〉7時間30分
累積登高差(+):〈1日目〉779m 〈2日目〉1137m
踏破距離:〈1日目〉2.7km 〈2日目〉1137km
☆ 泊まったのはこんな所
☆ 山から下りたらこんな所
☆ 日帰り温泉はこんな所
☆ 打ち上げ第一弾はこんな店
☆ 打ち上げ第二弾はこんな店
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