コースタイム:
〈1日目〉JR東京駅[6:28](北陸新幹線はくたか551号金沢行⇒JR佐久平駅[7:43/8:06](小海線各停)⇒八千穂駅[8:39/8:47]⇒タクシー(14910円)⇒白駒池入口BS[9:27]→青苔荘キャンプ場[9:45/10:30]→麦草峠[11:00]→大石峠[11:15]→茶臼山[12:08/12:24]→五辻[12:58]→出逢の辻[13:20]→狭霧苑[13:35]→麦草峠[14:05/(雨宿り)/15:07]→白駒池[15:40](泊)(夕ご飯はすき焼き♪)
〈2日目〉(昨夜食べきれなかったうどんで朝食)白駒池キャンプ場[6:30](空身往復)→白駒池[6:36]→(高見石小屋を通り過ぎ戻る等して時間ロス)→高見石[7:25/7:30]→白駒池キャンプ場[8:05/テント撤収/8:30]→白駒池入口[8:45]⇒タクシー(14910円)⇒八千穂駅[9:30 ((荷物無人駅にデポ)奥村土牛記念館・500円&酒蔵見学)) 11:30](JR小海線各停小諸行)⇒小諸駅[12:20]⇒タクシー(740円)⇒中棚温泉中棚荘(日帰り入浴)⇒タクシー(1240円)⇒蕎麦屋丁字庵→小諸駅[15:21](快速ろくもん4号)⇒軽井沢駅[15:51/16:46](はくたか568号)⇒東京駅[17:52]
トレイルマップ
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高度記録
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〈1日目〉
ソロテントを購入し、その快適さに味をしめた私たちは、「楽ちん清潔テント暮らし」と「苔むした北八ヶ岳散策」をセットで楽しめる白駒池を今回の目的地に選んだ。前回白駒池でテントを張ったのは2015年9月5日稲子岳に登った時だった。つい先日のような気がしたが5年も前。その5年間で、ずいぶん白駒池は変わった。コロナ禍によるキャンプブームのせいか、はたまたCM映像などの影響か、テント場はごった返し、「密」一歩手前。青苔荘は「予約人数制限をしています」と言っていたが、ほんとかなぁ、と思いたくなってしまう。
とりあえず、朝一番にテント場に着いたので、いい場所に張ることができたのはラッキー。(使用料@1000円、板張りの快適な所の使用料は+500円也)
テントを張って荷物を置いたら、間もなく出発。すき焼きの食材は(これだけ人がいたら熊に取られることはないと思うけど)一応安全そうな板の下にまとめて置いた。
登山道はおおむね北八ヶ岳らしい、火山岩ゴロゴロの道…なのだが、麦草峠まではファミリーも多いためか木道が整備されている。白駒の奥庭(鬼押し出しがあと数百年したらこんな感じになるのかなみたいな、ごつごつの溶岩がシラビソやハイマツに覆われた場所である)、黒曜の森を通り抜け、麦草ヒュッテに到着。周りは鹿ネットで保護され、お花畑には白山フウロ、アキノキリンソウ、マツムシソウ等が咲きそろっている。
そこから、茶臼山目指して進む。麦草の駐車場を通り車道に沿って進みながら登山道に入る。道はやはり岩ゴロゴロ。そんな中に一部、溶岩の層状とは違う珪化木のような岩が転がっているところがあった。北八ヶ岳は赤岳などより古い火山活動で、茶臼山、丸山、中山などが噴火してできた地形だが、一部湖もあり、立ち枯れた木が化石になったものが泥流に巻き込まれたりしたのかな、などと勝手に想像する。帰宅して調べたが、火山活動の調査報告はあっても、珪化木の記載はないので、やっぱり気のせいかしら、などと思いめぐらす。
そうこうしているうちに、茶臼山を左折し展望台に出た。やや雲が低いものの、展望良好。縞枯山の縞枯れもよく見える。時間が早ければそこまで行きたいところだが、雲行きも怪しいので引き返すことに。帰りは、副隊長も初めてという五辻経由で戻った。五辻から南へ下り出逢いの辻を過ぎたあたりで雨が降り出した。レインウエアを着て傘をさして歩く。雨に濡れるとゴロゴロの岩が滑りやすく、要注意。麦草峠に着くころとうとう本降りになり、麦草ヒュッテで雨宿りをする。副隊長は迷わずビールだが、帰り道、酔っ払って濡れた道で滑ったら困るなと思い、他メンバーは全員アイスクリームにする。副隊長は少しつまらなそう。だがこのアイスがとても美味!八ヶ岳の牧場牛乳が原料だものね。
雨が小降りになって青苔荘に戻り、クラフトビールで乾杯する。薫り高く旨かった。その後夕餉の支度を始める。キャンプの宵はすき焼きと決まっている。できれば青苔荘前のベンチで自炊したかったが、人が多いため遠慮せざるを得ない。でもテント横の板スペースが結構広くそこで作りながら食べることに。副隊長チョイスの牛肉も弘子さん持参の御麩も美味しかった。すき焼きはやや味付け濃いめ、野菜より「肉の味優先」にしてたっぷりの卵と食すのが中村家(私の実家)のすき焼きなのだが、少し濃いめで喉が渇いた(?)人もいたかも。
オレンジ色の満月が木の間から美しく見え、楽しいキャンプの宵を彩った。今回、マットを忘れて青苔荘の親切なお兄さんにもらった段ボールで代用したが、板の上なので、快適だった。リヒトも無く「スマホで代用」と思ったら消防団のウッディさんが予備のリヒトを貸してくれて有り難くご厚意に甘えた。
〈2日目〉
2日目は4時半に起床、5時半に朝食。6時半に空身で散策に出かけた。あさイチの白駒池の水鏡と朝日を味わったのち、高見石からのパノラマを楽しむ贅沢散歩。昨夜は11時過ぎから雨が降ったが、今朝は風もなくよく晴れている。まあ、アルプスも八ヶ岳も、午前中に照り付けて午後ににわか雨…というパターンは、夏の後半にはよくあることかな。
昨日歩いた麦草峠の先は少し乾燥化して笹が目立ったが、池の周辺は森の中が苔むしていて、高見石の周辺も八ヶ岳らしい深い森。高見石小屋の裏手の高見石に登って景色を楽しむ。大岩ゴロゴロの高見石では、副隊長もウッディさんも岩場が好きで天狗の血を引いている(?)ので、身軽にひょいひょい渡り歩く。白駒池を見下ろしてパノラマを楽しみ、さらに左手を見ると北アルプスまで見えていた。ああ、来てよかったな!
テント片付けとタクシーを呼んでいる関係で、高見石は5分で切り上げ、戻る。あっという間にテントを撤収し、番号札をおじさんに返してタクシーの待つバス停へ。
タクシーを八千穂駅で下車したら、待合室に荷物を置き、駅から直ぐの「奥村土牛博物館」と「黒澤酒造」を見学。黒澤酒造の展示室に上がる階段脇には、若山牧水の歌碑があった。「白珠の歯にしみとほる秋の夜の 酒は静かに飲むべかりけり」
電車待ちの間、酒造のカフェに入るが、この暑さの中、日本酒のみ、ビールがないのはちょっと残念。
帰路は佐久平から新幹線でなく、軽井沢経由なので、小諸に立ち寄った。島崎藤村縁の旅館「中棚荘」でお風呂に入り、丁子庵で食事してから小諸駅に戻り、軽井沢に出る。我々が駅に入った時、ちょうど観光列車「ろくもん号」がホームに長時間停車しており、お客さんは小諸駅から外に出て観光中だった。これから軽井沢まで行くろくもん号、こんな観光列車があるなんて!と、時間待ちの間ホームを歩いている係りの女性に「ろくもん号」について聞いてみた。全席要予約、本日はもう売り切れで空席は無いという。諦めて、他の雑談をしていたら、「あ、ちょっと待ってくださいね」と、上司らしき人に再度聞いてくれて「5名様ですよね。2名と3名に分かれてでよければ、プラス指定席料金いただければお乗せすることができます」ええっ?!なんと!!「ひゃっほーい!! ありがとうございます!!」
そんなわけで幸運にも観光列車「ろくもん4号」に乗ることができた。せっかくなのでコーヒーとかビールとか、みんなで注文して最後わずかだが観光列車旅までできて大満足!!(by この)
今回の参加者:副隊長、ウッディーさん、このちゃん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉4時間10分 〈2日目〉1時間45分
累積登高差(+):〈1日目〉545m 〈2日目〉210m
踏破距離:〈1日目〉11.9km 〈2日目〉4.3km
☆ 雨宿りに寄ったのはこんな店
☆ 泊まったのはこんなキャンプ場
☆ バス時刻までの時間潰しにこんな所
☆ 電車時刻までの時間潰しはこんな所
☆ 日帰り温泉はこんな所
☆ 打ち上げ第一弾はこんな店
☆ 「ろくもん」はこんな電車
☆ 打ち上げ第二弾はこんな店
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