コースタイム:
JR東京駅[6:16](北陸新幹線かがやき501号金沢行)⇒JR長野駅[7:38]→長電長野駅[8:01](長野電鉄長野線信州中野行)⇒須坂駅[8:27/8:32]⇒タクシー(16,870円)⇒毛無峠[9:24/9:30]→破風岳(1,999m)[10:05]→土鍋山(1,999.5m)[10:47/10:53]→休憩[11:54/11:58]→休憩[12:42/12:47]→休憩[13:27/13:32]→浦倉山(2,090.8m)[13:26/13:32]→ゴンドラ山頂駅 [13:42/13:45] (1,400円)⇒山麓駅[14:06
]→パルコール嬬恋リゾートホテル[14:33]
〈2日目〉ゴンドラ山麓駅[7:50]⇒ゴンドラ山頂駅[8:11/8:15]→休憩[9:15/9:19]→四阿山[10:04/10:13]→休憩[11:07/11:12]→根子岳[11:59/12:08]→小根子岳[12:31]→避難小屋(シェルター)[13:07]→峰の原舗装道路[13:45]→菅平高原BS[14:36/15:05](上田駅行きバス、500円)⇒西洋旅籠館前BS[15:45/日帰り温泉ひな詩の湯(750円)/16:40] ⇒タクシー(1740円/1台)⇒上田駅[16:55]
〈3日目〉東横イン[7:25]→上田駅(荷物デポ)⇒タクシー(2640円)⇒太郎山裏参道登山口[7:50/7:55]→休憩[8:22/8:26]→休憩[8:42/8:49]→太郎山[9:04/9:20]→太郎神社[9:27/9:32]→休憩[10:03/10:08]→表参道登山口[10:27/10:38]⇒タクシー⇒ひな詩の湯⇒タクシー(1540円)⇒鯉西つけば小屋[11:51/ ]⇒」タクシー(860円)⇒上田駅[13:40/14:40](あさま620号)⇒東京駅[16:12]
トレイルマップ
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高度記録
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〈1日目〉
須坂駅からタクシーに乗り込んで走ること、約1時間、グングン高度を上げて標高1,823mの毛無峠に到着した。あいにくとガスが立ち込めていたが、グライダーを飛ばす人たちで、駐車している車は意外に多かった。
当初の行程にあった御飯山には行かず、そのまま破風岳に向かった。ガスの中からササ原に九十九折れの道が見えてきて美しかった。足元には可憐な黄色いヤマニガナやハクサンオミナエシ。いきなり高いところに来てしまい息がきれた。土鍋山への分岐を右に分けて破風岳に到着。本来なら御飯山や毛無峠を一望できるそうだが、真っ白だった。水分補給をして、すぐに土鍋山に向かって出発。
この先はずっとササの道。ゆるゆると下ってゆるゆると登った。足元は泥でグチャグチャのところも。土鍋山の直下の急坂を上って山頂へ。三角点が山頂から少し進んだところにあった。土鍋山から下りて、蒸し暑いと思っていたら雨が降ってきた。カッパを着て、ゆるやかなササの道を進み、もう飽きたよ〜と思う頃に、ゆるやかな登坂に導かれて浦倉山に到着した。浦倉山からゴンドラ駅まではササが刈り取られていて歩きやすくなっていた。
シーズンオフのゴンドラ山頂駅は閑散としていて、カフェも閉まっており、ビールは山麓駅までおあずけ。ここへきて、空が明るくなってきて、ホテルからは浅間山や小浅間山、鼻曲山、浅間隠山が見えた。(菊丸)
〈2日目〉
7:45にゴンドラ山麓駅前に集合。駅はホテルの目と鼻の先にある。20分ほどで山頂駅に着く。まず四阿山を目指す。
スキー場のゲレンデ上部を左方向へ進み、歩きやすい登山道を登っていく。しばらくすると勾配の少ない木道が現れる。滑りやすので慎重に歩く。急登に木の階段が付けられているところもあった。開けた場所に出ると雲は多いが、眼下にバラギ湖が見えた。鎖が出現すると岩稜帯になる。手掛かりは多いのでクサリは使わないでも登ることができた。ぐんぐん高度を稼げるのは嬉しい。もしかして山頂と思ったが手前のピークで三角点だった。
四阿山山頂に到着。流石に百名山である。縦長の狭い山頂は人が多い。今日は雲が出て遠くはガスっており、大展望は望めなかった。嬬恋村のキャベツ畑のビニールハウスがやけに白く光っていた。
10分ほどの滞在で長野県側へ下山する。鳥居峠の分岐を過ぎ、中四阿への分岐を横切って根子岳を目指す。熊笹で足元が見えにくく、石と木の根っこが張り出し、水捌けの悪いどろんこの急坂を慎重に下りる。登ってくる親子連れ、単独行者、二人連れ等々とすれ違いは気を使った。
やっと下りが終わり上り返す鞍部で休憩した時に、目の前に笹原に覆われた美しい根子岳の全容を見ることができた。道は九十九折で登りやすく、高山植物で溢れていた。ウスユキソウ、イワシャジン、マツムシソウ、ハクサンオミナエシ、可愛いピンクのイブキジャコウソウ、マルバタケフブキもなかなかいい。花の百名山と言われるはずだ。花たちを眺めつつ快調に登っていくと岩が出現する。最初のピークは巻き、次のピークに懐かしの祠を見つけて山頂を確信した。
2017年の1月、スノーシューでここに来た。これ以上無い位の快晴。北アルプスが隅から隅まで、妙高の山々、中央アルプス、八ヶ岳、乗鞍岳、御嶽山、そして富士山まで大絶景だった。真っ白な雪を被った四阿山は手を伸ばせば届きそうな近さに見えた。再びここから深緑の夏の四阿山を見たいと密かに思っていたが、全く見えなかったのは残念だった。(その時の山行記録はこちらから)
菅平高原へ下山する。歩き出して間もなく雷鳴が聞こえてきた。四阿山方向に黒い雲が広がっている。ぽつりぽつりと雨粒が落ちてきてやがて降りが大きくなったので、レインウエア
を着る。
ここまで来たので、前回は横目に見て通り過ぎた小根子岳の山頂へ。写真を撮ってすぐに来た道へ戻る。雨は止んだが、雷鳴は続いた。逃れたい気持ちでとにかく歩く。ハクサンフウロ、ウツボグサ、ヤナギランが咲いていた。
避難小屋を過ぎて牧草地の脇を辿り、やっと峰の原別荘地内の舗装道路に出る。ここからさらに車道を45分ほど歩いて菅平高原BSに到着。カフェにて乾杯、ビールがおいしかったこと。路線バスで西洋旅籠館前で途中下車して、ひな詩の湯で汗を流した。上田駅でもう1泊するA班とお別れして新幹線で帰京した。
今回のぐんま県境トレイル、なかなか歩くことができないロングコースを縦走できて充実した2日間だった。(ひろ)
〈3日目〉
当初は縦走する計画であったが、「標高が低いからやっぱり暑いよね」という事で、太郎山だけチャッチャッと登ることにした。
上田駅前のコインロッカーに余分な荷物をデポし、タクシーで太郎山裏参道登山口に向かう。いかにも参道らしい、樹林帯の中の幅広く緩やかな径を登って行く。所々に「太郎山民族遊歩」という案内板が設置されていて、色々な伝説や謂れが紹介されている。タクシー下車時には涼しいと思ったが、予想通りに暑くて汗が噴き出してくる。朝飯前に一登りしたのか、下山して来る地元の人達に何人も出会った。
時折そよぐ涼しい風と、参道脇に咲いていた健気なレンゲショウマに、気を紛らわせて地道に登って行く。途中眺望が開けて涼しい風が通る場所でゆっくりと休んでから、山頂への近道という指導標に従って、急な斜面の径を登って行く。やっと登山道らしくなり、標高を稼いで行く。
登山口から1時間ちょっとで山頂に到着。広々した草原状の山頂で眺望が開けている。案内板によると、美ヶ原、北アルプスなどの山々が眺められるようだ。今日は残念ながら、遠くの山々は見えないが、上田市街が見下ろせて気持ちの良い山頂だ。
少し下ったところに太郎山神社があり、本殿は上田市の有形文化財に指定されているとの事で、なかなか風情がある。本殿の前に小さな小さな鳥居があり、厄除と書かれていたので、何か御利益がありそうだね!と、とりあえずこのちゃんと二人で潜ってみた。(後で検索したら、この鳥居を潜ると病気にならないそうだ。今のご時世、潜って来て良かった!(笑))
神社から降りて行く石段は傾いている。きっと沢山の人がここを上り下りしたのであろう。長い年月の経過がしみじみとした味わいを醸し出している。厳かな中に親しみの感じられる神社で、すっかり気に入ってしまった。
案外急な斜面の表参道を下って行くと、地元の人達がひっきりなしに登って来る。地元で愛されている山のようだ。登山口からタクシーで、昨日も訪れた日帰り温泉「ひな詩の湯」に立ち寄る。
汗を流してさっぱりした後は、今回の大切な目的でもある、千曲川ほとりの鮎小屋に行った。気さくなご主人と時折会話しながら、自然の風に吹かれて味わう鮎の塩焼きは絶品であった。雲が多めで眺望はいま一つであったが、気持ちの良い稜線歩きと美味しい料理と、充実した3日間を過ごせて大満足である。(なお)
今回の参加者:副隊長、ウッディーさん、このちゃん、菊丸、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉3時間48分 〈2日目〉6時間4分 〈3日目〉2時間
累積登高差(+):〈1日目〉786m 〈2日目〉627m 〈3日目〉425m
踏破距離:〈1日目〉9.2km 〈2日目〉14.2km 〈3日目〉4.0km
☆ 〈1日目〉日帰り温泉はこんな所
☆ 〈1日目〉宿泊したのはこんな宿
☆ 〈2日目〉山から下りたらこんな店
☆ 〈2日目〉日帰り温泉はこんな所
☆ 〈2日目〉夕食にはこんな店
☆ 〈2日目〉宿泊したのはこんな宿
☆ 〈3日目〉日帰り温泉はこんな所
☆ 〈3日目〉打ち上げはこんな店
☆ 帰りに乗ったのはこんな電車
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