コースタイム:
〈1日目〉JR東京駅[6:12](つばさ121号)⇒JR山形駅[8:57/荷物デポ/9:20]⇒バス(1000円)⇒蔵王温泉バスターミナル[9:57]→蔵王ロープウェイ山麓駅[10:14](ロープウェイ往復3500円)⇒樹氷高原駅[10:25]⇒地蔵山頂駅[10:38/10:45]→地蔵岳[10:58]→熊野岳[11:40]→刈田岳[12:17/12:25]→避難小屋[13:00]→山頂駅レストハウス[13:50/14:10]⇒樹氷高原駅[14:18/14:45]⇒蔵王ロープウェイ山麓駅→蔵王温泉バスターミナル[15:05/15:20]⇒山形駅[16:00]
JR山形駅[8:09]⇒天童駅[8:27/8:34]→タクシー(5290円×2)⇒天童高原キャンプ場[9:04/9:08]→西尾根コース→長命水[9:44]→休憩[10:07/10:10]→三沢山[10:19]→北面白山(1264M)[10:59/11:14]→かもしかコース→面白山高原登山口[12:47]→JR面白高原駅[12:50/12:59](仙山線)⇒JR山形駅[13:31]→そば処庄司屋[13:42/15:12]⇒タクシー(1060円×2)⇒スーパー銭湯テルメ(入湯料640円)⇒タクシー(1690円×2)⇒東横INN[17:45]
〈3日目〉JR山形駅(荷物デポ)[6:55/荷物デポ/7:04]⇒タクシー(7460円)⇒笹谷峠[7:32/7:37]→大関山[8:17/8:21]→ハマグリ山[8:37]→トンガリ山[9:10]→山形神室岳[9:38/9:45]→休憩[10:05/10:12]→トンガリ山[10:22]→ハマグリ山[10:46]→大関山[11:00/11:05]→笹谷峠[11:25/11:27]⇒タクシー(5470円)⇒スーパー銭湯テルメ(日帰り入浴640円)[12:00/13:15]⇒タクシー(1330円)⇒JR山形駅[13:20/昼食/15:03](山形新幹線つばさ146号)⇒大宮駅[17:23]
トレイルマップ
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高度記録
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今年のGWは熊野岳リベンジのために、山形に3日間滞在する計画だ。3年前の2月に熊野岳に登ろうとしたが、ホワイトアウトしたため、あともう少しという所で標識を見失い、あえて撤退した(その時の山行記録はこちら)。
〈1日目〉
今日こそは熊野岳にリベンジする。蔵王ロープウェイ山麓駅からロープウェイ2本を乗り継いで地蔵山頂駅まで上がって来た。3年前は、ロープウェイで昇って来る間は視界があったが、上に着いた途端ガスって真っ白になってしまった。今日は強めの風は吹いているが、青空が広がる良い天気で、ホッとする。
登山口から雪が残る急斜面をツボ足で登って行くと、やがて雪は消えて石畳や階段の径となる。すぐに地蔵岳に到着。気持ち良い眺望が開けていて、飯豊連峰、朝日連峰、月山など、まだ雪が真っ白に残る峰々が見渡せる。
2,3ヶ所雪が残る場所はあったが、ほとんど雪は消えていた。良く整備された径を順調に進んで行く。太くて長いポールが、案外狭い間隔で整然と並んでいる。前回は、積雪のため半分以下の長さしか見えず、ガスっている中、目を凝らしてやっと見付け出していた。もっと細くて、頼りなげに見えたのを感慨深く思い出す。
避難小屋を過ぎると平坦な径になり、山頂にある神社の祠が見えるようになった。ここからはポールが半分の長さになっている。見覚えのある大きな岩を通過した。3年前、何とここまで辿り着いていたのだ!ホワイトアウトしてしまったので、ここで泣く泣く引き返したのだった。山頂は本当に目と鼻の先であった。「ポールが倍の長さあれば・・」と思わずにはいられない。
結局、ロープウェイ駅を出発してから1時間足らずで、いとも簡単に熊野岳山頂に到着。まだ時間が早いので刈田岳へ向かう事にした。南東に斜面を下って行くと、エメラルドグリーンの水をたたえたお釜(火口湖)が見えて来た。お釜を眺めながら進んで行くと、前方に刈田嶺神社のお社が見えて来て、すぐに刈田岳山頂に到着。
ここからはお釜と雪が斑に残る熊野岳との神秘的な眺めが一望できる。景色を楽しんだ後は、避難小屋へ直に登る径を辿り、その後は元来た径を戻る。帰りは地蔵岳を捲く径を通ったが、ここには雪が残っていたのでアイゼンを装着して進む。少しでも雪を踏めて楽しかった。
復路もあっという間に地蔵山頂駅に到着。季節の良い時期だと簡単に登頂でき過ぎて、残念ながらリベンジしたという感慨はなかった。山頂駅レストハウスでお疲れ様のビールで乾杯!今回の山形山行のテーマは無事果たす事が出来た。(なお)
〈2日目〉
今日は面白山に登る計画だ。朝から快晴、山頂からの展望に期待して出発する。
天童高原キャンプ場に登山者の姿が多く見受けられたが、面白山の登山道は静かであった。歩き出してすぐにスミレが咲いている。チゴユリ、マイズルソウ、カタクリを見つける。
長命水を通過。イワウチワとタムシバの白い花が目につくようになり、雪をたっぷり冠った月山が見えてきた。三沢山山頂から北面白山がくっきり見える。ここからは急な山道となるが、岩が丁度よくあり歩きやすい。40分ほどで広い山頂に到着する。今日は360°の大展望だ。
大朝日岳、月山、頭だけ雲に浮かんでいるような鳥海山も見えた。十分眺望を楽しみ、下山はかもしかコースを選ぶ。山頂直下は急坂でそろりそろりと下る。足元にキクザキイチゲ、フデリンドウ、ヤシオツツジとヤマツツジもあった。アオキの真赤な実が目を引く。
段差の高い、滑りやすいザレた斜面を慎重に下って登る、これを何回か繰り返して、最後は小さい沢を渡り面白高原登山口に着いた。
気温が高く暑かったが、この時期らしい青葉を渡る風を受けて、気持ちの良い、北国の春の山歩きだった。(ひろ)
〈3日目〉
山形3日目は観光案もあったが、ゴールデンウイーク中の観光地はどこも混雑が予想されたため、予定通りの登山となった。山形神室岳は一昨日登った蔵王山と昨日登った面白山の間に位置する地元の人に親しまれている山だ。山形市内はこの日も晴天。昨日より更に気温が上昇し、最高気温28℃との予報。昨日バテ気味だったので、この日も暑さが気掛かりだった。
予定より1時間早くホテルを出発し、山形駅のロッカーに不要の荷物を預け、タクシーで標高906mの笹谷峠へ。笹谷峠駐車場で降りると思いの外涼しく、辺りの山肌の新緑とこれから芽吹く木々のグラデーションが美しい。
風に揺れる熊笹の奥からウグイスの鳴き声がする。緩やかに登る登山道には、数種類のスミレが彩りを添え、目を楽しませてくれる。やがて急登になったかと思うと間もなく展望が開け、大関山に到着。南に蔵王山、東に山形盆地とその向こうに朝日連峰、月山の展望。北にこれから進む稜線が伸びている。
展望を楽しんだ後は急登となり、すぐにハマグリ山に到着。ハマグリならぬアサリやホタテ貝で書かれた山頂標識がユニークだ。ピークを抜けると、ロープの着いた岩場と残雪が現われたので、少し緊張しながら慎重に通過する。登山道には白や水色、紫色のキクザキイチゲが今を盛りと咲いている。朝日連峰や月山を眺めながらの稜線歩きは風が抜け、とても気持ちよい。
再び急登となり、トンガリ山へ到着。山頂は木々で覆われ、展望なく登山道の幅しかないため、山形神室岳へ向かう。しかし、神室岳山頂も木々が成長したためか展望は期待した程ないため、小休止の後、来た道を折り返すことになった。
途中、展望の良い稜線で蔵王山を眺めながら休憩を取る。熊野岳の東に刈田岳、屏風岳も見える。気温は上がってきているが、風が抜けるため暑さはさほど感じない。
下山途中、家族連れをはじめ、多くの登山客とすれ違った。ロープの着いた岩場でも子供達は怖がることなくスイスイと下りていく。
ハマグリ山を抜けるとひたすら下る。大関山でタクシーを呼び、そこから20分で駐車場に到着。タイミング良く来てくれたタクシーで移動し、昨日と同じスーパー銭湯で汗を流した。
再びタクシーで山形駅に移動し、荷物を回収した後は駅構内の店で打ち上げ。帰路についた。
例年に比べ雪解けが早く、気温が高めだったため、早春と言うより初夏の山歩きのようだったが、新緑の山と美味しいお酒や料理を味わい、心に残る山行となった。 (のり)
今回の参加者:副隊長、このちゃん、ひろちゃん、のりちゃん、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉2時間58分 〈2日目〉3時間42分 〈3日目〉3時間25分
累積登高差(+):〈1日目〉436m 〈2日目〉784m 〈3日目〉635m
踏破距離:〈1日目〉8.9km 〈2日目〉7.9km 〈3日目〉6.8km
☆ 山から下りたらこんな店
☆ 1日目の夕食にはこんな店
☆ 夕食後にはこんな店
☆ 2日目の昼食にはこんな店
☆ 日帰り入浴はこんな所
☆ 2日目の夕食にはこんな店
☆ 2日目の日帰り入浴もまたここ
☆ 打ち上げ第一弾はこんな店
☆ 打ち上げ第二弾はこんな店
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