コースタイム：

西武池袋駅[6:50]⇒(特急ちちぶ3号西武秩父行､運賃+指定席券1,500円､所沢7:12発)⇒西武秩父駅[ 8:14/8:20]⇒ジャンボタクシー（7160円)⇒文殊峠登山口(兎岩登山口)[8:47/8:57]→兎岩[9:15]→送電鉄塔[9:33]→P1[9:37/9:42]→竜神山[9:54]→中ノ沢ノ頭[10:06]→文殊峠天体観測所横[10:13/P2/10:20]→P3[10:39/10:45]→品��[10:55]→天狗道山[11:18]→P4[11:30/11:35]→榧ノ木峠[12:40]→小ピーク分岐[12:54]→両神温泉･薬師の湯[13:35/入浴(600円)/14:45]⇒タクシー2台(約5,700円)⇒西武秩父駅[15:10/駅前/17;24](ちちぶ特急ラビュー40号)⇒西武池袋駅[18:46]

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　今日の目的地、品�пiしなしゅう）は2016年12月10日以来で、副隊長となおちゃんは2回目。前回と違う兎岩や文殊峠を経由するコースをたどり、天狗堂山から北に抜けて薬師の湯まで歩く。平行四辺形の形をした秩父盆地の西側を横断し、その先にそびえる秩父の山々のふもとに下りる計画だ。登り始めの小鹿野町は、「ようばけ」や「おがの化石館」などで知られる秩父ジオパークの名所。個人的には大学時代に巡検で訪れたり、川越高校の高校生たちを化石掘りに連れてきたりした懐かしい場所である。久々に新第三紀層（秩父盆地が浅い海でくじらやサメが泳いでいた時に堆積した地層）の山塊を超えて歩くんだなあと、出発前から地図を見てウキウキしていた。

　タクシーを降りて文殊峠登山口から登っていく。今日は全行程バリエーションコースで、変化に富んだアップダウンだらけの道。それでも、それなりに人は入っている様子で、途中、送電鉄塔の巡視路らしいところがあったり、兎岩では兎の背中状になった礫岩の岩塊を登ったり（手すりがあってほっとした)、祠や私設天体観測所があったりで危険を感じる場所は無かった。地質が砂岩や礫岩ばかりなので、風化した所はザレている。その上に落ち葉が積もると滑るから、気は抜けない。しかし風のない好天で眺めはきれい、緊張感と景色に癒される気分が交互に現れる「緩急ついたプチ冒険」という感じ。

　品�пi白井指）から天狗堂山方面へ向かって西に進むときは、両神山の荒々しい稜線がよく見えた。見晴らしのいい場所から眺めると、両神山と、右手の双子山との間にある、帯状の「山中地溝帯」に沿って両側の尾根が平行に伸びている地形がわかる。（2012年にクボッチとミヤマザイマンと化石掘りに来た報告はこちら（2012年7月1日双子山）)　樹木は杉（一部は檜）と広葉樹が程よく交互に現れる。コナラの落ち葉が多いが、イロハモミジ、オオモミジ、朴の葉などもある。今年は紅葉が遅く赤いイロハモミジが残っていて、ちょっと嬉しかった。奥多摩にはよくあるハウチワカエデが、ここでは見つけられなかった。

　天狗堂山からは尾根を右折し、北に進んだ。榧ノ木峠の先のピークから左折し、大久保峠を経由して薬師の湯へ。ここも2012年3月18日四阿屋山にフクジュソウとセツブンソウを見に来た時以来だ。隣に道の駅があり、新鮮野菜が格安。小ぶりの八ツ頭(芋)が4つも入って400円とは！　お正月用につい買ってしまった。

　今日は激登りと激下りが連続する小春日和の「プチ冒険」を楽しめて、充実した一日となった。でも考えてみればこんな、地図にも載っていない道。「わぁ〜すごい下りだ、わぁ〜きれいな眺めだ」と、道迷いもなく冒険を楽しめるのは、先頭で地形と地図・GPSを見ながら先導してくれる副隊長のおかげだ。半分酔っ払った勢いで「いつもありがとう」って言っているけど、酔いから醒めてみても改めて感謝の気持ちがいっぱいだ。おそらく参加している「オテンバ女の子」一同も！　（注釈：私たちを「女の子」と呼んでくれるのは、Woodyさんと、西武秩父「駅前」飲み屋のマスターだけだけれどね！）（ｂｙ　この）

今回の参加者：副隊長、このちゃん、菊丸、アヒルちゃん、ひろちゃん、のりちゃん、なおちゃん
実働時間：4時間15分
累積登高差(+)：752m
踏破距離：8.0km